卒乳はいつ行うべきか?【自然・やり方・早い・デメリット・スケジュールなど】

赤ちゃんを育てる中で、いつ卒乳させようかについて悩んでいませんか。卒乳とは、無理やり赤ちゃんからおっぱいを引き離すのではなく自然と母乳やミルクから卒業すること。赤ちゃんの卒乳の時期はいずれ絶対に来るもの。赤ちゃんは、母乳やミルクから卒業して離乳食を食べる準備をしなければいけません。しかし、卒乳のタイミングがうまくいかないと子どもが愛情不足を感じて心が不安定になってしまう事もあります。では、卒乳のタイミングはいつ行うのが最適なのでしょうか。今回は、卒乳するタイミングやなぜ卒乳が必要なのか、卒乳の方法、寝かしつけ方について徹底解説します。赤ちゃんを育てている家庭は必見です!

卒乳とは

乳児期に母乳やミルクから卒業すること

卒乳とは、乳児期に母乳やミルクから卒業することを言います。卒乳は、赤ちゃんを無理やり母乳やミルクから卒業させるのではありません。赤ちゃんを自然と離乳食に移行する準備を行います。似た言葉で断乳という言葉がありますが、断乳は自然に母乳から卒業させるのではなく計画的に授乳を止めることです。このように、卒乳と断乳には明確な違いがあるので間違えないように気をつけましょう。

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卒乳はなぜ必要?

赤ちゃんが食べることを覚えさせるため

卒乳は、赤ちゃんが食べることを覚えさせるために必要なこと。厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでも自然に卒乳することの重要性が求められています。母乳は個人差がありますが、出る期間が半年から一年後くらいと言われています。母乳は、永遠にお母さんから出続けるというわけではありません。そのため、ずっとお母さんのおっぱいやミルクに赤ちゃんが頼りっぱなしではダメなのです。また、赤ちゃんがおっぱいを吸う期間が長いことで乳腺炎になりやすいことや薬の服用ができないといったことにお母さんは気をつけなければなりません。お母さんに負担がかからないためにも卒乳を行う必要があります。

卒乳はいつから行う?

生後6ヶ月から1歳半になった頃

卒乳の時期は、6ヶ月から1歳半になった頃から行いましょう。厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドによると離乳の開始時期は、6か月の割合が44.9%と最も高いことがわかっています。また、1歳から1歳半になった頃から歯が生え始めて上と下に4本ずつ生え、1歳半になると奥歯も生えますよ。大体生後5ヶ月から6ヶ月ごろに赤ちゃんは離乳食が始まって1歳から離乳食から幼児食へと少しずつ変化していくのです。幼児食へ移る前にはなるべく赤ちゃんが卒乳できるようにサポートしてあげたいですね。

参考:厚生労働省 | 授乳・離乳の支援ガイド

食べる量で卒乳の時期を決める

1歳ごろから歩けるようになると、運動の量が必然と増えます。運動をすると大人の方でもお腹が空きやすくなりますよね。赤ちゃんも一緒でお腹が空きやすくなり、食べる量も増え始めます。また、逆に母乳やミルクばかり赤ちゃんが飲んでしまい、離乳食への導入がうまくいかないときも卒乳を考える時期です。母乳やミルクをやめると赤ちゃんがしっかり食べるようになって安心したといった声もありますよ。このように赤ちゃんの食べる量で卒乳を決めるのも良いでしょう。

仕事復帰を行うとき

お母さんが仕事に復職するとなったとき、子どもは保育園に預けないといけなくなり母乳を与えられる機会が減ってしまいます。家庭の方針上、粉ミルクで育てても問題ないという方は良いですが、母乳でなるべく育てたいという方は子どもの卒乳を考えるいい機会かもしれません。また、仕事復帰後に卒乳ができてないと子どもはミルク欲しさに夜泣きが相変わらずひどく、睡眠時間がまともに取れないといった事もあるかもしれません。こういったことから仕事復帰する前に子どもの卒乳を行うというのを始めてみてもいいかもしれませんね。

卒乳を円滑に行うコツ

子どもの心と体の準備をする

卒乳を円滑に行うには、まずは子どもの心と体の準備を行うことが大事です。いきなり卒乳をさせようとしても心と体は準備ができていませんし、精神的に不安定になってしまいます。心と体の準備ができるには事前に卒乳を開始する日を子どもに伝えてあげることです。大体、2週間から1カ月前に卒乳をすることを子どもに告げてあげましょう。その際に、あと何日で卒乳かを子どもが理解しやすいように都度都度カレンダーを見せてあげるなどをするとなおいいでしょう。

子どもの気持ちに寄り添う

子どもの気持ちをわかってあげられていますか。子どもの気持ちに迷いがあっても卒乳への誘導はうまくいきません。急に卒乳を始めるとママに嫌われたかなと思われて子どもの気持ちが不安定になってしまうかもしれません。お母さんが焦る気持ちもとても分かりますが、決して焦らなくても大丈夫です。焦らずゆっくり子どもの気持ちに寄り添ってタイミングを見て卒乳を円滑に行うために必要なことですよ。

日々の飲食に気をつける

子どもの日々の飲食にも気をつけてあげましょう。まずは、栄養バランスも考えて規則正しい食生活を整えてあげましょう。卒乳をはじめる前提として1日3食、母乳やミルク以外できちんと食事がとれるまで子どもが成長しているかを確認することです。また、母乳や粉ミルク以外の水分は取れているかも重要です。水分不足にならないようにする事も心がけたいですね。離乳食や幼児食に移行するときに食事のリズムをきちんと整えてあげることを意識しましょう。

1回で成功できなくてもOK

卒乳を1回で成功しないといけないと思っていませんか。卒乳は1回で成功できなくても問題ありません。どんなことでも1回で成功することというのはなかなか難しいことでしょう。子どもの成長には個人差があり、周囲が卒乳を始めているからといって無理する必要性はないのです。何度失敗してもいつかは必ず子どもは卒乳をしてくれるはずです。1回での成功が難しいときは、少しずつ母乳やミルクを与えるのを減らすといったやり方を行うのも良いでしょう。そうすることで自然と卒乳へと誘導することができますよ。

体調が悪い時はやめておく

体調が悪いときは、子どもの卒乳を行うのはやめておきましょう。これは、子どもの体調と母親の体調が悪い時、共にどちらもメンタル的に負担がかかってしまうため、やめておくべきです。また、母親の体調が良い時の方がメンタルや体力的にも卒乳を乗り越えやすいといったこともあります。卒乳を行うときは、子どもの体調は大丈夫かを確認してから行うようにしましょうね。  

愛情不足にならないように

卒乳を始めるときは愛情不足にならないように心がけましょう。愛情不足にならないために特に大切にしたいのは子どもへのスキンシップです。スキンシップは子どもが安心し、情緒が発達する大事なコミュニケーションの一つです。まだ幼い子どもは、非言語コミュニケーション(スキンシップ)をメインに接してあげることが大切になってきますよ。子どもが愛情不足を感じないためにも卒乳を始める時期は積極的にスキンシップをして母乳やミルクから離れられるようにサポートしてあげましょう。

卒乳での胸のケアの仕方

搾乳をする

赤ちゃんが卒乳した後でも、母乳が出てしまうといった悩みもあるでしょう。卒乳したあとは、自然と母乳が止まる事が一般的ですが、体質によっては赤ちゃんの卒乳後も出続けてしまう事があります。そんな方は、2~3日に1回程度搾乳することをおすすめしますよ。搾乳機で搾乳を行ってもよいですが、胸の周りが荒れやすくなってしまうので手絞りの方を推奨します。搾乳したときは1週間、2週間と少しずつ間隔をあけて行います。また、残ってる母乳が少ないと感じる場合は風呂やシャワーのときに乳輪を刺激しないように搾乳しましょう。

胸を冷やす

胸を冷やすことも卒乳後の胸のケアの一つとして効果的です。母乳分泌がよくって胸が張りが強い人や胸が熱を持っている場合は胸を冷やしてあげましょう。張って痛みがある胸を冷たいタオルや氷を冷やしてあげるのです。上記二つのケアを行なっても胸の痛みや母乳が止まらないなどという症状が出る場合は、無理せずに乳腺外来などの専門機関に相談することをおすすめします。

卒乳後の寝かしつけ方

安心感を与えるようにボディタッチ

安心感を与えるためにボディタッチをして寝かしつけることも効果的です。体をトントンをして子どもに安心感を与えて寝やすい環境を作ってあげましょう。トントンするときは、お母さんのおなかの中にいたころに聞いていた心音をイメージして背中を一定のテンポでトントンしてあげましょう。心臓の動くテンポで体を揺らし、安心感を与えることによって、子どもの眠気を本能的に引き出すことができるようです。

眠くなる音楽を聞かせる

子どもをリラックスさせて寝かしつけるには、眠くなる音楽を流し続けることも効果的。神経を落ち着かせて子どもを眠気に誘う音楽の条件は、音が高くてテンポが大人の心拍くらい(遅め)であることです。そういった理由で、寝かしつけの音楽としてオルゴール曲がよく使われています。Youtubeで探してみると色んな寝かしつけ用の音楽が出てくるのでぜひ探してみてはいかがでしょうか。

添い寝をする

添い寝をして子どもに寄り添ってあげることもリラックスして子どもが寝れるようになる一つの方法です。自分も一緒に寝てしまうかの様に子どもに寄り添って横たわり、手を添えてあげることも効果的だそうです。誰かがそばにいてくれているという安心感を与えることで、子どもは安眠する事ができますよ。また、添い寝をするときにスマホを使用するのは避けるようにしましょう。スマホのブルーライトで視神経を刺激してしまい寝れなくなってしまう可能性があるので注意したいところです。

まとめ

卒乳は子どもが成長するのに大切なイベント

今回は卒乳のタイミングについてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。卒乳を行う時期は、ご家庭によってさまざま。卒乳は子どもが成長するのに大切なイベントの一つ。卒乳は慌てずに、子どもの気持ちに寄り添って行う事が大切です。卒乳を行う前に、卒乳を行うことを子どもに事前に知らせておいて体と心の準備をさせてあげる期間を設けましょう。卒乳を始める時期は子どもの情緒が不安的になりやすいのでスキンシップすることも大事です。また、卒乳のやり方で悩んでいる方は、出産した病院などに聞いてみることもおすすめします。家族で協力しながら、赤ちゃんのペースに合わせて卒乳を成功できるように頑張りましょう!

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