保育士資格は、受験資格を有していれば何歳からでも取得することのできる国家資格です。また、保育士資格は保育園だけでなく様々な施設で需要があります。「今後、就職や転職に活かせる保育士資格の取得を考えている」という主婦の方もいるのではないでしょうか。家事や育児に追われる日々の中で、資格取得への一歩を踏み出すのは勇気がいりますよね。そこでこの記事では、主婦が保育士資格を取得するための方法や、資格を取得するメリットとデメリット、試験に合格するコツを詳しく解説します。「主婦が保育士資格を取得するにはどうしたらいいんだろう?」このような疑問をお持ちの方は、是非参考にしてみてくださいね。
主婦でも保育士資格を取れるの?
保育士資格を取得するのに年齢制限はない

まず初めに、「主婦でも保育士の資格を取得できるの?」という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?結論をいうと、主婦でも保育士資格を取得することはできます。なぜなら、保育士試験には、受験資格はあるものの、年齢制限がないからです。保育士になるためには、たくさんのルートがあり、資格を取得することで保育士になることができます。忙しい主婦の多くは学校に通学するのは大変だと思いますが、通信教育を活用すれば資格を取得することは十分に可能ですよ。
保育士試験の受験資格については下記サイトをご覧ください。
一般社団法人 全国保育士養成協議会:https://www.hoyokyo.or.jp/exam/qualify/
主婦が保育士資格の取得を目指すメリット
就職や転職がしやすい
主婦が保育士資格の取得を目指す1つ目のメリットは、就職や転職がしやすいという点です。なぜなら、保育士の需要は高いからです。保育士の求人数が多く、仕事を見つけやすいのです。また、保育士の資格を持っていることで、以下のような幅広い職場で活躍できるため、主婦の再就職やキャリアチェンジに適していますよ。
・幼稚園
・託児所
・企業内保育所
・院内保育所
・病児保育室
・学童保育
・児童館
・ベビーシッター
・ベビーホテル
家事や子育てと両立しやすい

主婦が保育士資格の取得を目指す2つ目のメリットとして、家事や子育てと両立しやすいと言う点が挙げられます。なぜなら、保育士は正社員だけでなく、パートなどの求人もあるからです。保育士の仕事は一定の時間帯に集中することが多く、シフト制や短時間勤務もあるため、家事や子育てと両立しやすいですよ。また、多くの保育施設では、土日祝休みも取得しやすい傾向があります。このように、主婦が保育士になるメリットとして、家庭環境に合わせて働きやすいという点が挙げられるのです。
やりがいを感じられる

主婦が保育士資格の取得を目指す3つ目のメリットとして、やりがいを感じられるという点があります。なぜなら、子どもたちの成長や学びに関わることで、喜びや達成感を味わうことができるからです。子供たちとの触れ合い、成長を見守ることで、自己肯定感も高まりますよ。また、保育士として得た経験や知識は、自分自身の子育てに活かすこともできます。このように、子どもたちの成長を間近で見守ることは、何物にも代えがたい喜びとやりがいを与えてくれます。
ブランクがあっても再就職しやすい
主婦が保育士資格の取得を目指す4つ目のメリットとして、ブランクがあっても再就職しやすいという点が挙げられます。子育てに専念している主婦の方の中には、ブランクによって仕事への不安を抱く方もいるかもしれません。しかし、保育士資格は国家資格であり、その価値はこの先もなくなることはないでしょう。むしろ、子育てで培ってきた経験は、保育士の仕事において大きな強みとなりますよ。
主婦が保育士資格の取得を目指すデメリット
勉強する時間を確保しなくてはならない

主婦が保育士資格の取得を目指すデメリットとして、勉強する時間を確保しなくてはならないという点が挙げられます。なぜなら、保育士資格を取得するためには、幅広い知識や技術を習得する必要があり、それには一定の時間が必要だからです。家事や育児、家族との時間などを考慮すると、まとまった勉強時間を確保するのは難しいです。また、保育士試験は合格率が約30%と難関で、合格するためには計画的な学習と継続的な努力が必要です。しかし、自身のライフスタイルや目標に合わせて、学習方法や時間管理を工夫することで、試験に合格することは十分可能ですよ。
経済的に負担がかかる

主婦が保育士資格の取得を目指すデメリットとして、経済的に負担がかかるという点が挙げられます。保育士資格を取得するには、教育機関や講座への受講費用、教材や試験料などの費用が必要です。
・短期大学 約250万円以上
・4年制大学 約400万円以上
・通信教育 約10万円以上
このように、経済的な負担は主婦にとって大きなハードルとなる可能性があります。
保育士資格を取得する方法
保育士養成学校で資格取得に必要な科目を履修する

保育士の資格を取得する1つ目の方法が、保育士養成学校で資格取得に必要な科目を履修する方法です。保育士養成施設として指定を受けている4年制大学や短期大学、専門学校であれば、卒業と同時に資格を取得することができます。以上の学校では、資格取得に必須の科目や実習を勉強できるカリキュラムが組まれているため、受験免除が適用されます。通信課程を設けている学校もあるため、自宅で履修し、資格を取得する道もありますよ。
参考:https://www.hoyokyo.or.jp/exam/qa/tokurei.html
保育士試験に合格する
2つ目が保育士試験に合格するという方法で、合格することで保育士として働くことができます。最も費用を抑えて保育士資格を取得できるのは、独学で取得する方法です。この場合は、テキスト代しか費用がかからず、スキマ時間に勉強しやすいというメリットがありますよ。しかし、多少費用がかかっても良い方は、通信講座などを活用するほうがおすすめです。なぜなら、講師のアドバイスやサポートを受けることができるからです。
主婦が保育士試験に合格するコツ
試験の概要をしっかりと把握する
主婦が保育士試験に合格する1つ目のコツは、試験の概要をしっかりと把握することです。試験内容や出題範囲、試験形式などを理解し、重点を置くべき項目を把握することが重要です。また、保育士試験の筆記試験は、合格した年度を含めて科目ごとに3年間有効です。そのため、1年ですべての科目に合格できなくても、期限内であれば、不合格だった科目を再受験することができます。1回で合格を狙うか、数年かけて合格を目指すかをあらかじめ決めておき、効率的に勉強をしましょう。
試験までのスケジュールを立てる

主婦が保育士試験に合格する2つ目のコツは、試験までのスケジュールを立てることです。一般的に、保育士試験に合格するには、12ヶ月程度の勉強が必要だと言われています。主婦にとって、勉強時間を確保することは容易ではありません。限られた時間の中で効率的に学習を進めるためには、試験までのスケジュールを立て、計画的に学習することが大切です。
・自分のペースを考慮:無理のないスケジュールを立て、モチベーションを維持できるようにする
・家事や育児の時間を確保:家事や育児の時間を考慮し、隙間時間などを有効活用する
・週に1回の振り返り:毎週1回程度、学習状況を振り返り、必要に応じてスケジュールを調整する
スキマ時間を活用して勉強する

主婦が保育士試験に合格する3つ目のコツは、スキマ時間を活用して勉強することです。主婦が、勉強をする際はまとまった時間を確保するのは難しいですよね。家事や育児の合間や移動時間など、ちょっとした時間を有効活用して勉強することが重要ですよ。例えば、電車やバスの中でテキストを読んだり、待ち時間に問題集を解いたりすることで、無駄な時間を減らし効率的に学習を進めることができます。また、スマートフォンやタブレットを活用して学習アプリを利用することも有効です。
反復学習をしっかりと行う

主婦が保育士試験に合格する4つ目のコツは、反復学習をしっかりと行うことです。保育士試験は、幅広い知識を必要とする難関試験です。反復学習は、繰り返し同じ内容を学習し、記憶を定着させる方法です。定期的に復習を行い、知識や技術を深めることで、試験対策を効果的に進めることができますよ。特に重要なポイントや難しい内容は、何度も繰り返し学習し、理解を深めることです。このようにして反復学習を行うことで、保育士試験にしっかりと対応できるようにしましょう。
家族の協力を得る

主婦が保育士試験に合格する5個目のコツは、家族の協力を得ることです。なぜなら、試験勉強は時間と集中力が必要だからです。家族に自分の目標や試験の重要性を伝え、支援を求めることが大切ですよ。家族に家事や育児の一部をお願いし、勉強に集中できる時間を作りましょう。家族の協力は、主婦が保育士試験に合格するためには欠かせないものです。家族の理解と協力を得られるように、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
主婦が保育士として働くには
保育士資格を取得して働く

主婦が保育士として働くには、いくつかの方法があります。1つ目は、保育士資格を取得して働くという方法です。保育士資格を持つことで、幼稚園や保育園、認定こども園などで保育士として正式に働くことができます。保育士資格を取得して働くことは、主婦にとって魅力的な選択肢の一つです。資格取得には時間と努力が必要ですが、子どもたちの成長に関わり、社会貢献できるやりがいのある仕事に就くことができますよ。
保育補助として働く
主婦が保育士として働く2つ目の方法は、保育補助として働くことです。保育補助の特徴は、資格がなくても働けるという点です。保育補助は、保育士の補助的な役割を担い、子どもたちの安全確保や遊び相手、簡単な事務作業などを担当します。初めて保育に関わる主婦の方は、保育補助として働くのもおすすめですよ。また、柔軟な勤務時間や働き方を選ぶことができる場合が多く、家庭との両立がしやすい職種の一つと言えます。
保育補助について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
地域限定保育士として働く方法もある
主婦が保育士として働く3つ目の方法は、地域限定保育士として働くという方法です。地域限定保育士とは、特定の地域のみで働く事ができるという資格です。自治体が実施する試験に合格することで、受験した地域のみで3年間保育の仕事につくことができますよ。地域限定保育士のメリットは、比較的短期間で保育士として働けるようになる点です。試験科目と合格基準は保育士試験と同じです。しかし、実技試験は実技講習を修了すれば合格となるので「実技試験に自信がない…」という方におすすめですよ。
地域限定保育士について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
主婦でも保育士資格は取得できる!

いかがでしたでしょうか?今回は、主婦が保育士資格を取得する方法や、メリットデメリットを解説していきました。保育士資格を取得するためには、勉強時間や費用がかかるという問題があります。しかし、保育士資格を持っていることで、保育施設への就職・転職がしやすいという利点があるのです。保育士資格の取得を考えているという方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。また、試験に合格するコツも解説したので、「勉強ってどうしたらいいの?」と疑問に思っている方も、この記事を読んで保育士資格を取得しましょう!