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保育実習の実習先となる保育園では、手作りの名札を実習生に用意してもらうというところも多くあります。子どもにはなるべく早く自分の顔と名前を覚えてもらいたいですよね。しかしながら、裁縫が苦手な実習生や名札を手作りした経験がないという実習生も少なくないはずです。今回は、そんな保育実習生や保育士の方でも簡単に作れる名札の作り方や、名札を作る際に注意すべきポイントなどについて解説していきます。素材やキャラクターの使用などの留意すべき事項をしっかりと頭に入れたうえで、子どもの印象に残りやすい魅力的な名札を作りましょう!
簡単に保育実習の名札を手作りする方法【裁縫初心者向け】
テンプレートを型紙に使う
保育実習用の名札は、フリーイラスト素材などを型紙として活用すると簡単に作成することができます。保育実習の名札用のテンプレートをネットで検索してもなかなか見つかりませんが、フェルトで作るワッペンやマスコットの型紙であればさまざまな素材が出てきますよ。また、「フレーム」という単語を入れてフリー素材を検索すると、名札の型紙にぴったりなかわいい動物や植物のイラスト素材が多く出てくるのでおすすめです。参考となるフリー素材を以下に掲載したので、ぜひ名札の型紙に使用してみてください!
アイロンで接着できるフェルトを使う
上からアイロンをかけるだけで接着ができるフェルトを使用することで、簡単に名札を作ることができます。アイロンの熱で布同士を接着することができるため、針や糸で縫う必要がなく、裁縫が苦手な方にもおすすめですよ。また、市販のフェルト・布用ボンドを使うのも、縫い付ける必要がないためおすすめです。少し余裕のある方は、一部分のみでもブランケットステッチを加えるといいでしょう。ブランケットステッチとは、その名の通りブランケットの布端に使われる縫い方です。名札作りに用いることで、手作り感や手縫いによる温かみなどをプラスすることができますよ!
100均のワッペンやネームラベルを使う

裁縫が苦手な方には、100円均一ショップや手芸屋さんで購入したワッペンやネームラベルをエプロンの上に配置し、アイロンをかけて簡単に作る方法もおすすめですよ。ワッペンは、幅広いジャンルのものが売られていますが、子どもに人気の動物やキャラクター、形が丸くてかわいいひらがななどを組み合わせるといいでしょう。また販売されているネームラベルは、持ち物に使用する小さめのサイズが一般的なので、名札にはゼッケン用の大きめのサイズのものを切り取って使用するのがおすすめです。基本的には簡単にアイロンで接着できますが、アイロンでの接着ができないものや剥がれるのが心配なものは、針や糸で縫い付けて固定してくださいね!
保育実習の名札を手作りする方法【中上級者向け】
針と糸を使った手縫いの名札【中級者向け】
用意したイラストや型紙などを基にフェルトをパーツ分けし、カットしたパーツ同士を針と糸で縫い合わせて名札を作る方法です。手で縫う作業は少し大変ですが、アイロンで接着する素材や手芸用ボンドのみで作成した場合よりも、強度を高めることができますよ。全てのパーツを縫うのが大変な場合には、名札の周囲のみを土台に縫い付け、顔や文字などの細かいパーツは手芸用ボンドで接着をするなどしてもいいでしょう。切り取るパーツの大きさによっては、チャコペンではなく細い油性ペンを用いるなど、工夫をしながら作業をしてくださいね!
中に綿を入れた立体的な名札【中級者向け】
針と糸で縫い合わせたフェルトの中に綿を入れ、立体的な名札を作る方法です。立体的なマスコットのような名札にすることで、子どもたちにさらに興味関心を持ってもらいやすくなるでしょう。パーツを貼ったり縫ったりする順番など、作業をする上で気をつけるべきポイントは、ぜひ掲載した動画を参考にしてみてくださいね。名札全体を立体的にするか、ネームプレート以外の部分を立体的にするかなどは、綿を詰める箇所や量の調整によって変えることができます。加えて、キャラクターの顔パーツのみを糸や刺繍で作ったりもできるので、様々な方法を組み合わせてオリジナリティー溢れる名札を作りましょう!
リボンを使ったロゼット風の名札【上級者向け】
リボンやくるみボタンを使って、おしゃれなロゼット風の名札を作る方法です。ロゼットは高級感のある見た目をしているので、ハロウィンやクリスマスといったパーティーイベントにおすすめですよ。ボタンの周囲についたフリルのようなリボンは、一見作るのが難しそうですが、100円均一ショップのアイテムを活用して簡単に作ることもできます。また、両面テープや接着剤を使って縫わずに作る方法もあるので、掲載した動画を参考にしながら、ぜひ手作りに挑戦してみましょう!
羊毛フェルトを使った名札【上級者向け】
羊毛フェルトを使って、立体的な名札を作る方法です。手芸屋さんや100円均一ショップには、初心者でも作れるような材料や作り方がセットになった、羊毛フェルトマスコットのキットも多く売られているため、取りかかりやすいはずですよ。羊毛フェルトは、多量の水に濡れるとサイズが縮んだり、型崩れをしやすくなったりするため、取り外しができるように安全ピンなどを用いて名札を作るのがおすすめです。また羊毛フェルトは、作りたいものの種類やパーツによって、おすすめの硬さや分量などが異なります。材料がセットになったキットを用いずに一から手作りする場合には、ぜひ掲載した動画を参考にしてみてくださいね!
手作り名札のデザインアイデア
子どもに人気のキャラクター
アンパンマンやトトロなどの国民的キャラクターが入った名札は、子どもに親しみを持ってもらいやすいです。名札に使用したいキャラクターを選んだら、顔全体をネームプレートにするのか、キャラクターにネームプレートを持たせるのかなど、具体的な構成を考えていきましょう。キャラクターは、最近の流行を取り入れてもいいですが、移り変わりが激しい可能性もあるため注意が必要です。今相手にする子どもたちには一体どんなキャラクターが人気なのか、絵本やアニメ、教育番組などをしっかりチェックしてから名札を作成するようにしましょう。
子どもに人気の動物
子どもに人気の高い動物は、以下のようになっています。
・ライオン ・コアラ ・トラ
・カピバラ ・シロクマ など
子どもたちには、「模様やサイズが面白い」「丸い目がかわいい」など、外見的な特徴で好まれることが多いようです。また、歌や絵本に登場しやすい動物や、ぬいぐるみとして多く販売されている動物なども、子どもたちに親しみを感じてもらいやすいようですよ。歌や絵本に登場することの多い動物を選んで名札を作れば、歌や読み聞かせの最中に名札の動物を小道具として活用することも可能です。ぜひ検討してみてください!
かわいい野菜や果物
色鮮やかで種類の豊富な野菜や果物も、子どもに人気のあるデザインの一つです。動物と同様に、野菜や果物も歌や絵本に登場しやすいため、小道具として用いやすい名札を作ることができますよ。また、食べ物である野菜や果物は、子どものお昼ごはんの時間に活用することで、子どもが苦手な食べ物に挑戦するときのサポートをすることもできます。野菜や果物をそのままの形でデザインしてもいいですが、カットした断面の名札や、目や口をつけた今にも喋り出しそうな名札にしても面白そうですね!
かわいいお花
野菜や果物と同様に、お花も色が鮮やかで数多くの種類があります。名札には、チューリップやひまわりのような、子どもに人気かつあまり形の複雑でない種類のお花を選ぶのがおすすめですよ。また、派手な色ではなく、淡い暖色やパステル系のもので作ると、見た人にやさしい印象を与えやすくなります。加えて、花びらを丸めの形にしたり、顔をつけたりすると、よりかわいらしくなりますよ。ぜひ、参考にしてくださいね!
名札を手作りする前に実習先の園へ確認しておくべき項目
名札の自作やキャラクターの使用はOKか
保育実習に向けた名札を手作りする前に、まずは実習先の保育園にどのようなルールや決まりがあるのかをしっかりと確認しておくことが大切です。実習先によっては、先生方は園内で指定された名札を身につけるため、名札を手作りする必要がないという場合もあります。また、手作りの名札を用意する必要がある園でも、キャラクターの使用は禁止しているという場合もあるようですよ。せっかく頑張って作った名札が無駄になるということのないように、作り始める前に確認をするようにしましょう。
安全ピンの使用はOKか

名札を付ける際の安全ピンの使用はOKか、どのような名札の付け方を推奨しているかなども事前にしっかりと確認しましょう。安全ピンは、外れにくいというメリットがありますが、万が一外れてしまった際に、針の先で子どもたちが怪我をしてしまう危険性があります。安全ピンの使用が認められている場合でも、針部分の上からフェルトを被せて縫い付けたり、ロック式でカバーのついた安全ピンを使用したりと、しっかり対策を行いましょう。また、安全ピンの使用が禁止の場合には、代わりにマジックテープやボタン、クリップなどを用いるのか、もしくは直接縫い付けるのかなどをよく確認してくださいね!
名前はフルネームにするべきか
名前の表記の仕方も、実習先の園によって異なるため確認が必要です。具体的には、主に以下の4点を確認しておくといいでしょう。
・フルネームの場合、改行をするべきか
・ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなどのどれにするべきか
・文字のサイズや位置の指定はあるか
園によって、「先生のフルネームを覚えてもらいたい」「下の名前だけでもしっかりと覚えさせたい」「簡単な漢字に触れさせたい」など、名札に求めている役割は異なります。名札の目的や指定内容をよく確認するようにしましょう。
名札のサイズや材質はどうするべきか

名札を作る際にどの材料を用いるべきかという点も、事前に確認すべき重要なポイントです。名札を付ける位置やサイズに指定はないか、しっかりと確認をしておくといいでしょう。また、名札に用いる素材の材質はどのようなものがいいか、どのような材質は禁止なのかについても、確認しておくと安心です。園によっては、プラスチック製の名札は硬いため禁止していたり、フェルトのような柔らかい素材のみでの作成を指定したりする園もあります。
保育実習に適した名札を手作りするポイント
やわらかいフェルトなど安全な素材で作る

前の項目でも述べたように、保育園によっては、子どもの怪我のリスクを減らすため、プラスチックのような少し硬めの素材でも名札への使用を禁止する場合があります。フェルトや柔らかい材質の布であれば、怪我のリスクを減らすことができるため、名札をつけたままで安心して子どもと思いっきり遊ぶことができますよ。また、ビーズやスパンコールのような素材は、誤ってパーツが取れてしまった際に小さい子どもの誤飲に繋がりかねないため、名札への使用は避けるようにしましょう。その他、実習先の先生方におすすめの素材などを聞いてみてもいいですね!
パッと見て名前がわかるようにする
保育園の名札において最も重要な目的は、子どもたちや保護者・先生方に、顔と名前をしっかり覚えてもらうこと。子どもに人気のキャラクターやデザインを考えて作ることはもちろん大切です。しかしながら、キャラクターが目立ちすぎるせいで名前よりもその周囲ばかりに目がいくようなデザインは避けた方がいいでしょう。周囲のキャラクターやデザインとはしっかりと分けて文字を認識できるように名札を作るようにしましょう。名前部分は文字のサイズを大きめにし、背景色と同化しない色で作るのがおすすめですよ。
まとめ
かわいくて見やすい保育実習用の名札を手作りしよう
いかがでしたか?保育園用の名札を手作りする際には、名前の見やすさや名札自体のデザインの他にも、材質やパーツの安全性などに配慮しなければなりません。子どもたちを喜ばせる名札にしようとするあまり、キャラクターを大きくしすぎたり、うっかり危険な材料を使ってしまったりしないように気をつけましょう。キャラクターや動物など、人気なものは数が限られてくるので、実習先の先生方や実習生同士でなるべくデザインが被らないように相談をするのもおすすめです。魅力的な名札を作り、子どもたちに早く名前と顔を覚えてもらえるようにしましょう!