保育士の適切な言葉遣いを解説!【子ども・保護者・言い換え・NGワード】

保育士の言葉遣いは、子どもの成長に大きな影響を与えます。そのため、普段から言葉遣いを意識する必要があります。しかし、どの言葉が適切で、どの言葉は避けた方がよいのか、分からないという方も多いかもしれません。そこで、今回の記事では、保育士の言葉遣いの重要性、保育士が避けるべき言葉遣いや適切な言葉遣いを解説していきます。また、保護者に対する言葉遣いについてもあわせて解説しています。ぜひ、子どもたちや保護者と接する際の参考にしてみてくださいね。

保育士の言葉遣いの重要性

子どもの見本になる

保育士は、子どもたちにとって毎日接する大人として重要な存在。保育士の言葉遣いは子どもたちの成長に大きな影響を与えます。子どもは身近な大人の言葉や態度を真似することで、成長していきます。そのため、保育士が丁寧な言葉遣いを心がけることは、子どもたちにとって良い見本となりますよ。また、感情的な言動を避けることで、子どもたちは落ち着いて物事に向き合う姿勢を学びます。このように保育士自身が良い見本となることで、子どもたちは自然と良い習慣や態度を身につけることができるのです。

子どもに自信を与える

子どもに自信を与えるためには、保育士が子どもの努力や成長を温かく見守ることと、肯定的な言葉で声がけをすることが欠かせません。例えば、「〇〇は難しそうだったけど、諦めずによく頑張ったね」「〇〇できてすごい」というような言葉は、子どもの自己肯定感を高めることができます。また、子どもが挑戦した結果に関係なく、その過程を認める姿勢が重要です。失敗した場合でも、「挑戦したことがすごいね」と伝えることで、次へのやる気を与えることができますよ。子どもたちの自信は日々の関わりの中で育まれるため、言葉遣い一つひとつに配慮しましょう。

保護者との信頼関係を築く

保護者との信頼関係を築くためには、保育士が丁寧で誠実な言葉遣いを心がけることが重要。保護者は子どもの安全と健やかな成長を最も大切に考えているため、保育士の言葉や態度に安心感を求めます。具体的には、保護者の話に耳を傾け、保護者の意見や感情を尊重したうえで丁寧に対応することが大切です。また、専門用語や難しい表現を避け、誰にでもわかるような言葉で説明することで、スムーズに信頼関係を築いていくことができるでしょう。さらに、園生活における子どもの成長や日常の様子をポジティブに伝えることで、保護者との間に良好なコミュニケーションが生まれます。否定的な表現や命令的な態度は避け、相手に配慮した言葉遣いを意識することで、保護者との信頼関係をより深めていくことができますよ。

保護者との信頼関係作りについては下記のInstagramも参考にしてみてくださいね。

保育士くらぶ

子どもに対して保育士が避けるべき言葉遣い

否定する言葉

「〇〇しないで」「〇〇ちゃんは下手だね」というような否定する言葉を使うと、子どもたちは全否定された気持ちになり、自信をなくして自己肯定感が低下してしまいます。それにより、自己否定や新しいことに挑戦する意欲も失ってしまう可能性があります。また、否定する言葉は保育士との信頼関係を崩してしまうことにもつながりますよ。代わりに、「こうするともっと良くなるよ」といったポジティブな声かけや言い回しをすることで、子どもは安心感を持ち、新しいことにも前向きに挑戦することができます。どんなときでもポジティブな声かけを意識して、子どもたちの健やかな成長につなげましょう。

命令する言葉

保育士の意思通りに子どもを動かすための命令するような言葉は、子どもの自主性を奪ってしまいます。また、命令的な言葉遣いは、子どもに反発心や不安感を与える可能性があります。「早くしなさい」「静かにしなさい」といった一方的な指示ではなく、子どもたちに伝わりやすい柔らかい表現に言い換える工夫が必要ですよ。しかし、子どもが危険な行動をしているときや緊急時などでは、命令のような言葉を使った方が緊急性をすぐに伝えられるため、良い効果を発揮する場合もあります。言葉遣いは状況によって適切に使い分けていきましょう。

比較する言葉

「〇〇ちゃんはできるのに」といった誰かと比較する表現は、子どもに劣等感や嫉妬心を与えることがあります。他の子どもとの比較ではなく、その子自身の成長や努力に目を向けることが大切です。例えば、「昨日より上手になったね」や「前よりもよく工夫できたね」など、過去の子ども自身との比較を意識した声がけをすることで、子どもは自分自身の成長を実感することができますよ。また、「〇〇ちゃんはできないのに、すごいね」というような、他者と比較して子どもを褒める言葉も良くありません。誰かと比較する言葉は、どのような状況下でも使わないようにしましょう。

乱暴な言葉

乱暴な言葉遣いは、子どもの心に大きな傷を残す可能性があります。例えば、子どもが同じ間違いを繰り返した際に「さっきも言ったでしょ!」や「いい加減にして!」といった表現をしてしまうと、子どもを萎縮させてしまいます。子どもに対して感情的になりそうなときは深呼吸をして、一呼吸置いて気持ちを落ち着かせることが大切。乱暴な言葉遣いの代わりに、「どうしたのかな?」「ここが難しかったの?」など、子どもの状況を理解しようとする言葉の声がけを意識しましょう。子どもが安心して話せる環境を作ることが大事ですよ。

子どもに対する保育士の適切な言葉遣い

共感する言葉

子どもに対して保育士が共感する言葉をかけることは、子どもの安心感や信頼感を育むうえで非常に重要です。子どもが喜びや悲しみなどの感情を表したときは、「そうだったんだね」「嫌だったよね」「楽しいね」など、子どもの感情に寄り添う言葉で声をかけましょう。自分の感情が認められたと実感できると、自己肯定感が育まれます。また、共感する言葉は子どもが自分の感情を言葉で表現する練習にもつながります。特に小さな子どもは、自分の気持ちをうまく伝えられないことも多いため、保育士が共感することで安心して気持ちを表すようになりますよ。

子どもを認める言葉

「〇〇したんだね」「〇〇できたね」というような子どもの行動を言葉にすることで、子どもは大人に認められたと思い、自信を持つことができます。また、「そこを工夫したんだね」「こんなに考えたんだね」といった具体的な言葉を使って声がけすることも重要です。こうした取り組みは、あらゆることに挑戦してみようと思う好奇心を搔き立て、子どもの向上心を育むこともできますよ。認める言葉は子どもの行動や発言をしっかり観察することから生まれます。そのため、子どもの小さな変化や努力を見逃さず、日常的に伝えることを心がけましょう。

期待をする言葉

期待を込めた言葉は、子どもにやる気を与えます。「きっとできるよ」「あなたならできる」といった言葉は、子どもが自分の可能性を信じるきっかけとなります。そして、成功した際にはしっかりと褒めましょう。大人の期待に添って自分自身を信じた体験が、子どもにとっては達成感や喜びとなり、次の目標への意欲を引き出すことができます。ただし、無理な期待を押し付けないことも重要ですよ。期待を押し付けすぎると、期待そのものが子どもにとってはプレッシャーになってしまい、本来の能力を発揮できずに自己肯定感を下げてしまう可能性があります。子どもの性格や考え方に配慮しながら、言葉を選びましょう。

保護者に対して保育士が避けるべき言葉遣い

否定する言葉

保護者に対して「それは違います」「できていません」などの否定的な言葉を使うことは、信頼関係を損なう大きな原因となります。保護者の多くは子どもの成長に対して不安や期待を抱えているため、保育士に対して相談を持ちかけることがあります。その際、否定的な言葉を使うと、保護者は自分の考えや努力を否定されたように感じ、不安感や不信感を抱いてしまいますよ。例えば、子どもへの接し方や教育方針について違う意見がある場合も、「それはダメです」と即座に否定するのではなく、「こういう考え方もあります」と柔らかく提案する姿勢が大切です。

友達言葉

保護者に対して「そうなんだ」「やばい」などの友人同士で使うような言葉は、保護者からの信頼を損なう可能性があります。保護者は保育士に子どもを安心して預けるため、保育士としての責任感や信頼感のある対応を期待しています。しかし、フランクすぎる言葉遣いや砕けた表現は、親しみやすさを意図したものであっても、軽率な印象を与えることがありますよ。特に、初めての保護者対応や真剣な相談の場面では、友達言葉が不適切と受け取られることが多いです。普段から丁寧な言葉遣いをするように心がけましょう。

敬意が伝わらない言葉

保護者に敬意が伝わらない言葉は、不快感や不信感を招く恐れがあります。「〇〇してあげました」「そんなの考えられません」といった上から目線な言葉や断定的な表現は避けましょう。相手の意見や気持ちに寄り添い、「そのように感じているのですね」と共感を示したうえで、自分の意見を伝えることが大切です。まずは共感する気持ちを伝えることで、対立を防ぎつつ信頼を築けますよ。そして、敬意が感じられる言葉遣いは、保護者に安心感も与えます。

指示的な言葉

指示的な言葉は、保護者に対して上から目線に感じられることがあります。そのため、「こうしてください」や「これを守ってください」という表現は避けた方が良いでしょう。「こうしていただけると助かります」「このようにしていただけますか?」と、お願いする表現に変えることで、柔らかい印象を与えることができます。相手の立場に配慮した言葉選びを大切にすることで、より良いコミュニケーションが生まれますよ。

保護者に対する保育士の適切な言葉遣い

子どもの呼び方を統一する

保育士が子どもを呼ぶ際に、親しみをもってあだ名をつけることがあるかもしれません。しかし、保育士全員で呼び方を統一することが大切です。保育士ごとに異なる呼び方をしていると、保護者に「自分の子どもが適切に見られていないのでは?」と不安を与えることもあります。子どもの名前を統一した呼び方で伝えることで、保育士が子どもを一貫して尊重し、大切に扱っていることが保護者に伝わりやすくなりますよ。統一した呼び方は保育園全体の信頼感にもつながるため、全職員での共有が重要です。

丁寧な言葉

「〇〇です」「〇〇します」など、丁寧な言葉を使うよう心がけましょう。敬語や丁寧語を適切に使うことで、相手への敬意が伝わり、保護者に対して良い印象を与えることができます。特に、初めて会う保護者には、第一印象を大切にするために、より慎重に言葉を選ぶ必要があります。言葉遣いが丁寧であると、保護者はこの保育士になら安心して子どもを任せられると感じ、保育士への安心感や信頼感を高めることができますよ。

相手に配慮した言葉

保護者の気持ちを尊重しながら相手に配慮した言葉遣いを意識するようにしましょう。特に「〇〇しなければいけません」「〇〇するべきです」というように、断定的な言い方は避けましょう。言い換えとして「保育園では〇〇しています」「〇〇するのも良いかもしれません」というように、柔らかい表現にすることが重要です。また、子どもの成長や発達に関することについては、言い方によっては保護者を傷つけてしまう可能性があります。保護者に対して不安を与えないように配慮した言葉遣いを心がけましょう。

まとめ

保育士として正しい言葉遣いを心がけよう

いかがでしたか。今回紹介したように保育士の言葉遣いは、子どもに対しても保護者に対しても信頼関係を築いていくうえでとても大切です。普段から言葉遣いを意識することで、子どもと保護者に信頼感や安心感を与えることができます。また、保育士の言葉遣いは、子どもの成長にも影響を与えます。感情的な言葉を使うのではなく、子どもの気持ちを意識するようにしましょう。この記事を参考にしていただき、普段の言葉遣いは、保育士として本当に適切なのかを考えるきっかけになれば幸いです。

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/