保育園内でできる習い事とは?【種類・費用・メリット・デメリット】

保育園内でできる習い事は、共働き世帯が増えている今、ますます身近な選択肢になってきましたよね。子どもの送り迎えの負担を増やさずに、さまざまな体験ができることから、関心をもつ保護者も多いです。実際の調査では、園児の約7割がプロの講師によるレッスンを受けているという結果もありますよ。どんな習い事ができるかは、園選びをするうえで大切なポイントのひとつと言えるでしょう。この記事では、保育園内でできる習い事の種類やメリット、注意点をわかりやすくご紹介します。「うちの子にも合うかな?」「始めるならいつがいいのかな?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

保育園内でできる習い事とは?

通常保育後に園内で実施される課外活動のこと

保育園内でできる習い事とは、通常の保育時間が終わったあとに、そのまま園のなかで参加できる課外活動のことです。習い事でのさまざまな体験を通じて、次のような力を少しずつ育んでいくことを大切にしています。

目的・ねらい

  • 友だちと協力したり助け合ったりする力を身につける
  • ひとつのことにじっくり向き合う集中力を身につける
  • 自分で意思決定し、考えて行動する力を身につける
  • 集団でのルールや礼儀作法に触れる
  • 将来の選択肢や視野を広げる
  • 子どもの興味・関心を引き出す
  • 小さな成功体験を重ねて自信や自己肯定感を育む

園内での習い事は、遊びや生活の延長で無理なく取り組むことができます。保育と学びのどちらも大切にしたいと考えるご家庭にとって、ひとつの心強い選択肢となるでしょう。

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保育園内でできる習い事の種類は?

学習系(そろばん・英語・プログラミングなど)

保育園内でできる習い事にはさまざまな種類があります。まずご紹介するのは、学習系のプログラムです。ゲーム感覚で学習をスタートさせることで、前向きな気持ちが芽生えやすくなりますよ。具体的には、以下のような種類があります。

  • 英語、英会話
  • そろばん、計算
  • 漢字、ひらがな
  • プログラミング、ロボット教室

英語は、歌や絵カードを通して自然に親しむことができ、2歳からでも無理なく始められます。年長さんは、足し算や引き算の基礎・ひらがなの読み書きに親しんでおくと、入学後の学習にスムーズにつながりやすいでしょう。また、最近ではタブレットを使ったプログラミング教室を取り入れる園が増えてきています。遊びの延長のような形で、論理的な考え方を育てられるのが魅力ですね。

スポーツ系(体操・バレエ・スイミングなど)

体をしっかり動かす運動系のプログラムもあります。子どもたちの体力づくりはもちろん、挑戦する気持ちや協調性を育てられるのが魅力です。具体的には、以下のような種類があります。

  • 体操
  • スイミング
  • サッカー、フットサル
  • ダンス、バレエ

体操やスイミングは、基礎体力をつけることや水に慣れる段階から始まる場合が多いため、年少さんでも安心して取り組めるでしょう。サッカーやフットサルでは、瞬発力やチームワークを自然に身につけることができますよ。また、リズム感・柔軟性・バランス感覚を養えるダンスやバレエもおすすめです。基本動作が安定し、集中力が高まる年中さんから始めると、親しみやすいですよ。

クリエイティブ系(ピアノ・ペン字・絵画など)

感性を育てるクリエイティブ系のプログラムもあります。自分で工夫を凝らす力や持続力、創造性がぐんと広がりますよ。具体的には、以下のような種類があります。

  • 音楽(ピアノなどの楽器、歌など)
  • リトミック
  • 絵画、造形
  • 習字、書道、ペン字

音楽は、歌をうたったり楽器に触れたりしながら、リズムや音に親しめる活動です。音に合わせて楽しく体を動かすリトミックは、0歳から参加できるクラスもありますよ。絵画や造形は、クレヨン・絵の具・粘土などを使って自由に作ることで、想像力や発想力を伸ばすことができるでしょう。落ち着いて文字を書く練習ができる習字やペン字は、年長さんの就学前準備としても取り入れやすい内容です。

以下の記事では、リトミックについて詳しくご紹介しています。合わせて参考にしてみてくださいね。

事前に知っておきたいポイント

費用の相場は月5,000円〜10,000円程度

園内での習い事を検討するなかで、費用がどのくらいかかるのかは、気になるポイントですよね。一般的には、月額5,000円〜10,000円程度が目安となっています。普段の保育の延長として考えると、少し高めに感じることがあるかもしれません。しかし、外部の習い事スクールに比べると、送迎の手間や教材費を含めたトータルコストは抑えられることが多いでしょう。園内であれば、慣れた環境で安心して子どもが取り組めることや、土日の時間を有効活用できるといったメリットもあります。費用の捉え方は家庭の状況や価値観によってさまざまなので、子どもにとっても、親にとっても無理のない範囲で取り組めるかを考えることが大切ですね。

実施頻度は週1回が一般的

実施頻度は週1回の30〜60分程度が一般的ですが、園によってプログラムの組み立て方はさまざまです。たとえば、毎週同じ曜日に体操や英語、ピアノなどのカリキュラムが固定されている園もあれば、月ごとや日替わりで異なる活動を提供している園もあります。固定プログラムでは、同じ内容を繰り返すことで基礎や習慣が身につきやすいでしょう。日替わりプログラムでは、さまざまな活動に触れられる楽しさや刺激がありますよ。どちらの場合も、子どもの興味や体力、集中力を考慮しながら計画されているため、無理なく取り組むことができますよ。園の提供スタイルを理解したうえで、子どもに合った環境を選んでみてくださいね。

内容や方針は園によって大きく異なる

習い事の内容や方針は、園によって大きく異なるため、どの園を選ぶべきか迷ってしまうことがあるでしょう。そんな時は、子どもの主体性を大切にしているか、保育の延長として無理がないかを重視することがポイントですよ。以下の項目をひとつの目安として、園を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

  • 目的・ねらい
    ・何を育てる活動なのか(技能習得・体験重視など)
    ・園の保育方針とどうつながっているのか
    ・成果を求めるものか、楽しさ重視か
  • 内容・レベル
    ・年齢に合った内容か
    ・初心者前提か、経験者向けか
    ・カリキュラムの進み方
    ・安全面への配慮はあるか
  • 指導者について
    ・資格や経験
    ・子ども対応の経験があるか
    ・指導スタイル(厳しい/楽しい雰囲気など)
    ・園との連携体制
  • 子どもの負担
    ・通常保育後の実施で疲れないか
    ・休憩時間はあるか
    ・無理に参加させる雰囲気はないか
    ・途中参加や退会は可能か
  • 参加方法
    ・希望制か全員参加か
    ・定員はあるか
    ・申し込み方法・締切
    ・振替や欠席時の対応
  • 成果の共有方法
    ・発表会や参観はあるか
    ・どのように活動報告があるか
    ・成長のフィードバックはあるか

子どもにとってのメリット

慣れた環境で新しいことに挑戦できる

園内で習い事をする子どもにとってのメリットは、慣れた環境のなかで新しいことに挑戦できる安心感です。いつも遊んでいる教室で英語の歌をうたったり、顔なじみの先生と一緒に体操に取り組んだりできると、初めての活動でも緊張がやわらぎやすくなります。見知らぬ教室や初対面の先生のもとへ通う場合と比べて、場所見知りや人見知りが起こりにくいのが大きな特徴ですね。また、信頼しているお友だちに囲まれながら取り組めるため「やってみようかな」という前向きな気持ちも育ちやすいでしょう。

移動の負担がなく安心して参加できる

子どもにとってのメリットの2つ目は、移動の負担が少なく安心して参加できることです。保育が終わったあとにそのまま園内でレッスンが行われるため、わざわざ別の施設へ移動する必要がありません。外部での習い事の場合、一度園から帰宅して改めてスクールへ向かうことが多いですよね。自宅に戻るとほっとして「今日はおうちにいたいな」「ちょっと疲れたから行きたくないな」と子どもの気持ちが揺れやすくなるものです。園内で習い事ができると、そういった移動の負担が少なく、気負わずに始められるでしょう。

友だちと一緒に楽しく取り組める

友だちと一緒に楽しく取り組めることも、メリットのひとつです。新しく外部のスクールに通う場合、初対面の子どもたちのなかで一から友だちづくりをする必要がありますよね。なかには緊張してなかなか輪に入れない子がいるかもしれません。園内での習い事であれば、普段から一緒に過ごしている友だちと同じ環境でスタートできます。顔なじみの友だちが隣にいるだけで安心感が生まれ、習い事へのモチベーションを持続させる大きな支えになるでしょう。

卒園のタイミングで自然に区切りをつけやすい

他にも、卒園のタイミングで自然に区切りをつけやすいことがメリットと言えます。外部のスクールに通っていると、卒園後も継続するかどうかの判断が必要になりますよね。一方、園内で完結する習い事であれば、小学校入学の時期に合わせて自然に区切りを迎えられます。無理に長く続ける必要がないため、興味や成長に合わせた選択ができるでしょう。また、就学後の新しい環境に集中しやすくなることもポイントですね。

以下の記事では、子どもの主体性の伸ばし方についてご紹介しています。合わせて参考にしてみてくださいね。

子どもにとっての注意点

交友関係が園内に限られやすい

メリットだけでなく、子どもにとっての注意するべき点にも目を向けておきたいですね。そのひとつが、交友関係が園内に限られやすいことです。顔なじみの友だちと一緒に安心して参加できる反面、新しい出会いの機会は比較的少なくなります。一方、外部のスクールに通うと、他の園や異年齢の子どもたちと関わる経験が自然に増えるでしょう。新しい環境や多様な子どもたちと過ごすことで、社会性の広がりを得ることができます。園内外の習い事の特徴を理解して、その子の特性をより伸ばせる方法を選択してみてくださいね。

長時間保育で疲れがたまりやすい

さらに、長時間保育で疲れがたまりやすいことも、注意点のひとつです。通常の保育に加えて習い事に参加すると、一日の活動時間が長くなります。特に年少さんや年中さんは体力の個人差が大きいため、元気に取り組める日もあれば、少しぐったりしてしまう日もあるでしょう。疲れがたまると集中力が続きにくくなり、始めは楽しい活動でも途中で負担に変わってしまうかもしれません。活動の順番や時間配分が工夫されているか、休息の時間がしっかり確保されているかなど、園の方針を事前に調べておくと安心です。

本人の意思と合っていないと負担になる場合がある

他にも、本人の意思と合っていないと負担になる場合があります。園内で習い事が行われていると、周りの友だちと比べてしまい、もどかしい気持ちになることがあるかもしれません。たとえば「あの子が習い事をしているから、私もやった方がいいのかな?」「あの子は習い事をしているのに、私はどうしてできないの?」といった感情です。こうした感情は、子どものやる気や自信に影響する場合があります。保育士や保護者は子どもの様子をよく観察し、個々の気持ちやペースを尊重してあげることが大切ですよ。

保護者にとってのメリット

送迎の負担がなくスムーズ

保護者にとってのメリットのひとつは、送迎の負担が少なくスムーズである点です。習い事が保育後にそのまま園内で行われる場合、仕事帰りにわざわざ別のスクールへ送り迎えをする必要がありません。そのため、時間や交通のストレスが大幅に減るでしょう。特に共働き世帯では、夕方の送り迎えが毎日の負担になりやすいので、園内で完結する習い事は非常に助かりますよね。仕事と家庭の両立がしやすいのも嬉しいポイントです。

時間を有効活用できる

続いて、時間を有効に使えることも、保護者にとってのメリットと言えるでしょう。先述の通り、平日の夕方に余裕が生まれることによって、夕飯の買い物や用事などを済ませることができます。また、土日も外部のスクールに通う必要がありません。そのため、家族で過ごす時間や、子どもが自由に遊ぶ時間をしっかり確保できます。お出かけや家族のリフレッシュだけでなく、家でのんびり過ごす時間が増えて、心に余裕が生まれるのも大きな魅力ですよ。

園生活の延長として安心感がある

そして、園生活の延長として安心して子どもを預けられる点も、メリットのひとつです。習い事の最中に困ったことや気になる様子があっても、普段から信頼している先生がそばで見守ってくれるため把握しやすいでしょう。日々の様子を先生と共有することで、家庭での声かけやフォローにもつなげやすくなりますよ。

以下の記事では、子どもの才能を引き出してサポートするチャイルドコーチングについてご紹介しています。合わせて参考にしてみてくださいね。

保護者にとっての注意点

追加費用がかかる

保護者にとって注意したい点のひとつが、追加費用がかかることです。園内での習い事のプログラムは、通常の保育料とは別に、教材費や講師料、施設使用料、発表会・遠足などの特別活動費が必要になる場合があるでしょう。月謝の金額は園によって異なり、1科目あたり数千円から数万円程度かかることもあるかもしれません。複数の習い事を組み合わせると、家計に影響することも考えられます。事前に費用の詳細を確認しておくことが大切ですね。

生活リズムへの影響を考慮する必要がある

子どもの生活リズムへの影響も、注意を向けておく必要があるでしょう。保育終了後に習い事に参加すると、夕方の自由遊びや休息時間が短くなり、夕食や入浴の時間がずれ込むことがあります。また、夜の就寝時間が遅くなったり、朝の起床が辛くなったりすることもあるかもしれません。そのため、家庭での生活リズムを調整することが大切ですよ。園内での習い事を始める際は、子どもが無理なく参加できる時間帯や頻度を工夫して、負担を減らしてあげましょう。

まとめ

子どもの気持ちを最優先に無理のない選択をしよう

保育園内での習い事を考えるときは、まず何よりも子ども自身の「やってみたい!」という気持ちを大切にしてあげましょう。体操や英語、ピアノ、絵画などさまざまな選択肢がありますが、興味や得意・不得意は一人ひとり違います。子どもがどんなことに興味を持っているかをよく観察し、やりたいことを見つける手助けをしてあげましょう。そうすることで、学ぶ楽しさや挑戦する喜びを自然と感じられるようになります。やりたいことがすぐに見つからなくても、焦らずにゆっくり見守ってあげてくださいね。子どもにとっても保護者にとっても、無理のない選択をしましょう!

おしえて!保育求人ガイド

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おしえて!保育求人ガイドは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。おしえて!保育求人ガイドでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/