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スカーフやシーツなどの布を使って、触ったりくぐったりしながら楽しむ布遊び。雨の日が続く梅雨時や夏の猛暑日など、室内で過ごす時間が多い日には、体を動かしながら五感を刺激できる布遊びがぴったりですよ。この記事では、乳児クラス・幼児クラスそれぞれに向けて、保育ですぐに実践できる布遊びのアイデアをご紹介します。また、具体的な遊び方や応用アイデア、布遊びを安全に取り入れるための注意点もあわせてお伝えします。ぜひ日々の保育の参考にしてみてくださいね。
布遊びのアイデア【乳児クラス】
いないいないばあ

布遊びの定番のひとつ、いないいないばあ。とてもシンプルで、0〜2歳の子どもたちに最適な遊びです。想像する力や予測する力を自然に養うことができますよ。
- やわらかくて軽い布(ガーゼ・ハンカチ・スカーフなど)
- 子どもの前でガーゼを持つ
- 「いないいない…」とゆっくり言いながら顔を隠す
- 少し間をあけて「ばあ!」と笑顔で見せる 声の抑揚・表情・間を大切にして、「いたね」「見えたね」と共感してあげると、子どもたちが安心して楽しめますよ。
- 子ども自身がいないいないばあをして先生や友だちに見せる
- 人形やぬいぐるみに布をかけて「どこかな?」→「ばあ!」と探して見つける
- 色付きの布や大小の布を使って、視覚的な違いを楽しむ
- 声だけで「誰かな?」と当てる
- 手の中で布を丸めて隠し、パッと広げて見せる
いもむしごっこ

いもむしごっこは、布に包まれる安心感を得たり、ごろごろする動きを楽しんだりするふれあい遊びです。 0歳からでき、寝返りの練習にもつながりますよ。
- 大きめの布(オーガンジー・シーツ・風呂敷など)
- マットや布団(安全のため)
-
包んでいもむしにする
- 布の上に子どもを寝かせる
- 体に沿わせるように、やさしくくるくる包む
- 「いもむしさんだよ~」「ころころいくよ~」と声をかける
-
ごろごろ転がる
- マットの上でゆっくり転がす
- 「ごろごろ~」と声をかけながら左右に揺らす
-
スキンシップを楽しむ
- 布の上からトントン、やさしくくすぐる
- 「もぞもぞしてるね~」「でてくるかな?」と声をかける
ひっぱり出し遊び
箱や袋の中に入った布を、子どもがどんどん引っぱり出して楽しむ、引っぱり出し遊び。引っぱると出てくるという発見や面白さを味わえる、非常に夢中になりやすい遊びですよ。
- ハンカチ・ガーゼ・スカーフ・タオルなどの布(複数枚)
- 空き箱・ティッシュ箱・かごなど(布を入れる容器)
- 箱や容器に、結んだ布を詰めておく
- 子どもが布の端をつかむ
- 引っぱると…どんどん出てくる!
- 繰り返し楽しむ 容器から少しだけ布を覗かせて、子どもたちの引っぱりたい気持ちを引き出してあげるのがポイントですよ。
- 色違いや素材違いの布を入れて「次は何色?」と期待感をアップさせる
- 箱を袋に変更、ハンカチを大きな布に変更して、みんなで引っぱる
- 指先に布を結んで、引っぱってほどくを繰り返す
トンネルくぐり

トンネルくぐりは、全身を使って楽しめる運動遊びです。狭い空間を通ることで、バランス感覚の向上や感覚統合を促すことができますよ。
- 大きめの布(シーツ・風呂敷・オーガンジーなど)
- 机・椅子・フラフープなど(支えるもの)
- 机や椅子に布をかぶせてトンネルをつくる
- 子どもが入口から中に入る
- ハイハイやしゃがみ歩きでくぐる
- 出口から出て「できた!」と達成感を共有する 「くぐれるかな?」「もう少しでゴール!」と声かけをしてあげると、ワクワク感や意欲が高まりますよ。
- 机をつなげて長いコースにする
- 透ける布で、中が見えるトンネルにする
- 机や椅子などで高さを変えて、サーキット遊びにする
感覚統合については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
電車ごっこ
布に乗って引かれる・揺れるなどの動きを楽しめる、電車ごっこもおすすめですよ。保育士や友だちとふれあいながら、一緒に楽しく盛り上がれる遊びです。
- 大きめの布(シーツ・バスタオルなど)
- 布を床に広げる
- 子どもを布の上に乗せる(うつ伏せ・座るなど)
- 保育士が布を持って引っぱる
- 「しゅっぱーつ!」の掛け声で進む 「ガタンゴトン」「次は○○駅です!」「トンネル通ります!」といった声かけをすると、イメージが広がり遊びが深まりますよ。
- 2〜3人で一緒に乗るなど、友だちとの関わりを増やす
- 駅・踏切などをクッションやテープで設定して遊びを広げる
- ゆっくり・速い・カーブ・ストップなど、スピードや動きに変化をつける
ふわふわ風遊び
ふわふわ風遊びは、やわらかい風の動きで五感をやさしく刺激する布遊びです。軽くて透け感のある素材を選ぶと、乳児さんでも怖がることなく、初めての布遊びにも取り入れやすくなりますよ。
- シフォン・オーガンジー・ガーゼなどの軽い布
- 2mほどの大きめの布(大人数の場合)
-
ふわふわ風を感じる
- 保育士が布を持つ
- 上下・左右にゆっくり揺らす
- 子どもに風が当たるようにする 布の動きで自然な風が生まれ、心地よさを感じることができますよ。
-
かぶせてあそぶ
- 頭や体に布をふわっとかける
- 見える・見えないの変化を楽しむ やわらかさ・揺れ・透け感が五感を心地よく刺激します。
-
上からふわっと落とす
- 布を上に持ち上げる
- ふわっと落とす
- 子どもが目で追ったり手でキャッチしたりする 落ちてくる動きを視覚で楽しむことができます。
- 大きな布を持ち上げる
- 子どもが下に入る・寝転ぶ
- ゆっくり上下に揺らす 風と揺れを同時に感じて、落ち着く時間になりますよ。
-
布の下でリラックス
わらべうた布遊び
わらべうたと布遊びを掛け合わせて、遊びを発展させるのも良いでしょう。心地よいリズムで安心感を与え、楽しみながら発達を促すことができますよ。
- ハンカチ・シフォン・ガーゼなどの軽い布
- 保育士が歌いながら布を動かす
- 子どもが見て、触れて楽しむ
- 慣れてきたら一緒にやる
- うえからしたから(00:10〜)
- にぎりぱっちり(00:31〜)
- ちゅっちゅこっこ(01:06〜)
- じーじーばー(01:21〜)
- ももやももや(01:46〜)
室内遊びのアイデアについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
布遊びのアイデア【幼児クラス】
パラシュート遊び

パラシュート遊びは、みんなで協力する楽しさを味わえる遊びです。日常保育から運動会まで、幅広く活用することができますよ。
- 大きめの布(シーツ・パラバルーンなど)
- 軽いボールやぬいぐるみ
- 子どもたちが円になって布の端を持つ
- 「せーの!」で上下に動かす 「いくよー!」「もっと高く!」と 声を合わせることで、さらに一体感が生まれますよ。
- 音楽に合わせて上下・左右に動かす
- 波(小さく揺らす)、山(大きく持ち上げる)、ロケット(勢いよく上げる)を表現する
- 布を大きく持ち上げて中に入る
ポップコーン遊び
ダイナミックに楽しめるポップコーン遊びは、盛り上がること間違いなし。友だちとタイミングを合わせて体を動かしたり、予測できない動きを楽しんだり、協調性や運動感覚を自然に養うことができますよ。
- 大きな布(シーツ・バスタオルなど)
- タオルボール、またはカラーボール
- 保育士または子ども数人で布の端を持つ
- 布の中央にタオルボールを入れる
- 「せーの!」で布を上下に動かす
- ボールがポンポン跳ねる様子を楽しむ 「落とさないようにね!」「たくさん入れてみよう!」と声かけをして、ボールが弾ける様子を楽しみましょう。
- ボールを増やしたり、高く跳ねさせたりする
- ボールを投げ入れて、玉入れのように楽しむ
- どちらが多く入れられるか、チーム戦で競争する
しっぽ取り
しっぽ取りは、追う・逃げる・守るがそろった運動遊びの定番です。 ルールを変えれば何度でも楽しめますよ。
- タオル・ハンカチ・布(人数分)
- 動きやすい服(ゴムズボンがおすすめ)
- 布をズボンの後ろに挟んで、しっぽにする
- 合図でスタート
- 友だちのしっぽを取りにいく
- 自分のしっぽは取られないように逃げる 最初は取るだけに集中し、慣れてきたら守ることも意識して遊びを広げていきましょう。
- ウサギや恐竜になりきって、動きや鳴き声を取り入れる
- どちらが多く取れるか、色別の対抗戦にして楽しむ
- 鬼役を決めて、鬼だけがしっぽを取る
- 円の中だけで行うなど、エリアを限定する
巨大迷路・基地づくり

布と身の回りのものだけでつくる巨大迷路・基地づくりは、運動感覚・空間認識力・創造力・協力が一度に育つ遊びです。遊び方は自由自在で、子どもたちの発想を活かすこともできますよ。
- 大きめの布(シーツ・オーガンジー・バスタオルなど)
- 机・椅子・段ボールなど(布をかけられる支え)
- クリップ・洗濯ばさみ・ガムテープ
- マスキングテープ(床に線をつくる用)
- クッションマット(安全対策)
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巨大迷路をつくる
- 机・椅子・段ボールを配置して、壁をつくる
- 布を上にかけて通路をつくる
- 床にマスキングテープを貼ってスタートとゴールを表示
- 子どもたちが順番に迷路を進む
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布の基地づくり
- 布を床に広げ、机・椅子・段ボールに布をかける
- 中にクッションやお気に入りのおもちゃを入れて基地にする
- 子どもたちが出入りしてごっこ遊びを楽しむ
- 入口→お化けの森→海のトンネル→ゴールなど、シーン分けをしてストーリー仕立ての迷路にする
- 黄色の布だけ進める、緑色の布は足でタッチしながら進む、などルールを設定する
- 迷路の中で音楽が変わる、懐中電灯を持って洞窟ごっこをする、など音や光を組み合わせる
変身ごっこ・ファッションショー

布を衣装として使い、変身ごっこ・ファッションショーをするのも楽しいですよ。好きな色や素材を自分で選ぶことで、表現力や想像力を育むことができるでしょう。
- カラフルな布(スカーフ・ストール・シフォン大判布など)
- クリップ・安全ピン・ヘアゴム(アレンジ用)
- 鏡(全身が映るもの)
- 曲(アップテンポ・ゆったり系など)
- 折り紙(花吹雪にする用)
- テープ(床にラインを引く用)
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変身ごっこ
- 布を身にまとわせる
布を肩にかけたり、腰に巻いたり、スカーフのように使います。 - なりきりタイム
お姫さま、スーパーヒーロー、魔法使い、森の妖精など役になりきります。 - 声かけで遊びを広げる
「どんな名前?」「どんなことができるの?」など問いかけると、想像遊びが深まりますよ。
-
ファッションショー
- ランウェイ(床にマスキングテープでライン)をつくる
- 音楽をかけて歩く・ポーズを決める
- 友だちに向けて拍手する・折り紙の花吹雪を飛ばす
- 前に出て、名前と衣装のテーマを発表 最初は保育士がモデルになって見本を見せてあげましょう。歩き方やポーズを子どもたちと一緒に考えてあげると、表現する力が育っていきますよ。
ごっこ遊びについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
シーツブランコ
シーツブランコは、短時間でも大きな満足感が得られる布遊びです。ふれあい遊び・全身遊びとして保育の現場ですぐに取り入れることができますよ。
- 大判のシーツや布(布団カバーなど丈夫なもの)
- マット・クッション(安全のため)
- 安全マットを用意する
- 布を広げて、子どもを中央に寝かせる
- 大人2人が布の四隅を持つ
- ゆっくり前後・上下に揺らす
- 「ふわふわブランコだよ〜」「空を飛んでるみたいだね!」と声かけする 必ず低い位置で行い、転倒による怪我がないように注意しましょう。また、小さな揺れから始め、子どもの様子を見ながら強さを調整してあげてくださいね。
- わらべうたや音楽に合わせて揺らす
- お船ごっこやお空散歩など、ストーリー仕立てにする
- スタートとゴールを決めて運ぶ
スカーフダンス
スカーフダンスは、布と音楽を組み合わせて、全身を動かしながら感覚・リズム・表現力を育てる遊びです。 運動会や発表会で披露するダンスとしてもおすすめですよ。
- 軽い布(スカーフ・シフォン・ガーゼなど)
- 音楽プレーヤー
- 子どもにスカーフを1枚ずつ持たせる
- 音楽をかける
- 「ひらひら」「くるくる」「ゆらゆら」など言葉を添えて動かす
- 上へふりあげる・くるっとまわす・足元にふるなど、動きを広げる 子ども自身で動きをアレンジして楽しむのも良いでしょう。
上記の動画では、スカーフダンスに使える振り付けをご紹介しています。ぜひ覚えて子どもたちと一緒に踊ってみてくださいね。
布遊びのねらい
乳児クラス
乳児クラスにおける布遊びは、安心できる環境の中で、感覚や人との関わりを育むことを主なねらいとしています。遊びがどのような育ちにつながるのかを意識しながら、子どもたちの発達をサポートしていきましょう。具体的には以下のようなことが挙げられますよ。
幼児クラス
幼児クラスにおける布遊びは、乳児クラスでの遊びから発展し、身体のコントロール・協調性・表現力・社会性を育むことに重点が置かれます。具体的には以下のようなことが挙げられますよ。
布遊びをするうえでの注意点
安全・清潔・発達配慮
布遊びを保育に取り入れる際は、安全・清潔・発達配慮の3つを意識することがとても大切です。以下に現場で押さえておきたいポイントをまとめました。必ず保育士が近くで見守り、危険な使い方になりそうなときはすぐに介入するようにしましょう。
まとめ
布遊びを保育に取り入れて室内遊びを楽しもう!

いかがでしたか?今回は、保育園で楽しめる布遊びのアイデアをご紹介しました。布遊びはスカーフを振ったり、シーツでトンネルをつくったりと、アレンジ次第で無限に広がります。形や動きを考えながら遊ぶことで、自発的に体を動かしたり友だちと協力したりする力を引き出せますよ。安全には十分配慮しつつ、布の特徴を活かして子どもたちが夢中になれる室内遊びをどんどん増やしてみてくださいね!























