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1人1人の生まれた月日を表す誕生色。色によって込められている意味が異なり、性格などもあります。色には、”安心感をもたらす””エネルギーをくれる”といった効果があり、子供の成長に欠かせないものでしょう。また、”色の日”と呼ばれる記念日が制定されており、色の日にちなんだ遊びを保育に取り入れても良いですね。そこで今回は、誕生色のそれぞれの色にまつわる意味や、遊びのアイデアをご紹介します。さらに、色育についても説明しているのでぜひ参考にいてみてください。
誕生色とは?
365日に1色ずつ色を指定したもの
誕生色とは、365日それぞれの月日に色を指定し、生まれた日を表すカラーのことです。1日ごとに色が異なり、個々の日付に独自の意味合いや感情がこめられています。バースデーカラーとも呼ばれており、子供たちそれぞれが生まれた月日に関連づけられる色を調べてみると良いでしょう。色が持つ力や表現の幅を通じて、子供たちの色彩感覚に良い刺激を与えてくれます。誕生色をテーマにした絵画やクラフトアクティビティを行うことで、子供たちが自分の個性や興味を表現する機会を提供できます。
誕生日から”自分の色”や性格を知ることができる
誕生色のそれぞれの色には、個性や性格の特徴が関連づけられています。誕生日のカラーを知ることで、その色が象徴する特性や意味を探究する楽しみがあります。子供1人1人のアイデンティティを探し、自己理解を深める手段としても活用できるでしょう。誕生色を通じて、新しい視点から自分のカラーや性格を知ることができます。また、それぞれの誕生色を共有することで子供たちがお互いの違いを理解し、協力や共感の意識を育むこともできます。
それぞれの色の意味
暖色系:自信や向上心、好奇心をもたらす
赤色や黄色、オレンジなどの暖色系のカラーには、自信や向上心をもたらす意味が込められています。
暖色系のカラーは、人々に勇気を与えたり、元気づけたりする力を持ち、自分自身や周囲とのつながりを育むのに役立ちます。
寒色系:自由や解放感を意味する
青色や緑色といった、寒色系の誕生色は自由や解放感を意味します。
これらの色は、空や海、山などを連想させる色であり洗練された清潔感を意味します。寒色系の色は心の安定感やリラックスをもたらすとされ、思慮深い性格や創造的な能力を育む特徴があると言えるでしょう。また、リラックス効果にも期待でき感情をコントロールする力を助ける役割も果たします。
その他:威厳や堅実さを表す
白色や黒色、茶色といった衣カラーは、堅実さや威厳を表します。
これらの誕生色は、清らかな気持ちや成熟を象徴することが特徴です。また、茶色は地に足のついた実践的な性格や安定感を表し、自然とのつながりや温かな人間関係を表しています。
色育(いろいく)とは
色を用いた知育
色育とは、色を用いた新しい知育の1つで一般社団法人日本色育推進会が推奨しています。
日常生活に色を取り入れることで、人間に最も必要な3つの力を育むことが期待できます。誕生色のそれぞれの色に込められた意味がありますよね。例えば、”青色には安らぎを表す”といったように色がもたらす効果を活かして、日常生活に積極的に取り入れる方法です。保育園でも色を使った遊びを積極的に取り入れることで、子供の成長の良い影響をもたらします。
色育を保育に取り入れるメリット
色彩感覚を養う
色育を保育に取り入れるメリットとして、色彩感覚を養うことが期待できます。色の種類は、赤や黄、緑、青だけでなくたくさんありますよね。色育を通じて、子供たちは異なる色を識別し、名前や特性を理解することができます。保育園での色水遊びや、色を混ぜ合わせる遊びなどの体験をすることで、より豊かな色彩感覚を養うことができるでしょう。視覚的な刺激に対する感受性を高め、周囲の環境をより豊かに捉える能力を育てることができます。
想像力を高める
それぞれの色を判別できるようになることで、想像力を豊かにさせることができます。色を自由に組み合わせたり、新しい色を作り出す発見などは、想像力を刺激し子供に良い影響をもたらします。想像力を育てることで、特定の色を見てイメージを膨らませ、それを伝えるために言葉で伝えることができるでしょう。また、色を用いて感情を表現することで、色に意味付けすることを学ぶこともできます。
表現力を育てる
さまざまな色や意味を知ることで、表現力を培えることができます。色は感情と密接に関連しており、特定の色が特定の感情を表現するのに使用されます。子供たちは、さまざまな感情に対応する色を学び、自分の感情を色を使って表現できるようになるでしょう。例えば、青色を使って落ち着きを表現し、赤を使って興奮や情熱を表します。色は自由度が高く、色の違いに気づくことでイメージを巡らせ、自分で表現できるようになります。
保育園で楽しめる色育のアイデア
お絵描き
色とりどりのクレヨンや、色鉛筆を使ってお絵描きをすることは、色彩感覚を刺激します。
事前に描くテーマを決めておくと、子供たちの捉え方や感じ方の違いを知ることもできますよ。幼児クラスでは、簡単ななぐり描きから始めると良いです。また、クレヨンや色鉛筆の使い方を確認しておくことで、怪我の防止につながります。
ブロック
カラフルなブロックを使用することで、色の学びや考える力を身につけます。
子供が手に取ったブロックの色を教えたり、クイズ形式にして色を当てる遊びをすることもできます。2歳前後になると、教えた色のブロックを指差ししたり、持ってくることもできます。ブロックを使って色遊びするだけでなく、積み重ねて形にすることで考える力を鍛えることにもつながります。
折り紙
折り紙にも金や銀などを含めたさまざまな色があります。折り紙は、同じ色でも”薄い””濃い”といった、色合いが少しずつ異なるものもあるため、色の違いを学ぶことができます。
手裏剣やコマなど、2色以上の折り紙を使って完成させる折り方で色の違いを学ぶことができます。ちぎり絵は、乳児から遊ぶことができるので保育に取り入れやすいでしょう。
色探し
色探しとは、指示された色を身の回りにあるものの中から見つけ出してくるゲームです。室内外問わず遊べるので、気軽に取り入れることができます。
少人数からクラス全員まで遊ぶことができ、チーム戦として競うこともできます。友達と協力しながら楽しめると良いですね。色探しを通して、さまざまな色の名前や、色の違いに気づき理解できるようになります。
色水遊び
カップに入れた水に、色とりどりの絵の具を入れて色水を作る遊びです。絵の具だけでなく、葉やお花など季節の植物から自然の色を作り出すと、色への興味関心が湧きやすくなるでしょう。
葉やお花を使用するときは、水を含ませて十分に絞ることで色を出すことができます。色水遊びを行うときは、子供が間違えて飲まないように注意しましょう。
小麦粉粘土
小麦粉粘土は、小麦粉から作られており子供が口に入れても安全です。食用の着色料を使用することで、色合い豊かな粘土を楽しむことができますよ。
食用の着色料だけでなく、青汁の粉や色がつきそうな食品でも色付けることができます。出来上がったものは、トースターでふっくら焼き上げることもできますよ。
色の豆知識
色言葉やパーソナリティーがある
花には1つ1つ花言葉があるように、色にもそれぞれに色言葉がありパーソナリティーも設定されています。色もイメージや、その色からイメージされる性格や個性を表します。また、バースデーカラーとして、誕生日ごとに自分だけの色や色言葉、パーソナリティーを楽しむこともできますよ。例えば、1月1日の誕生色は”純白”で、色言葉は”純粋”や”優雅”、パーソナリティーは”心の美しい最高の人”とされています。子供たちとそれぞれの誕生日に込められたバースデーカラーを知ることができます。
1月6日は色の日
1月6日は、語呂合わせで1(い)6(ろ)と読めることから色の日に定められています。色の日は、カラーコディネーターやファッション関係など、色に関わる職業についている人のための記念日とされています。他にも、インテリア関係や美容、出版業界、印刷関連なども色と関わる職業の1つと言えるでしょう。色の日は、色の力で街を綺麗に保ち環境を支えている職業に注目するために制定されました。1月6日は、子供たちと身の回りにあるさまざまな色に注目し、色に関わる仕事に興味関心を持つきっかけとなると良いですね。
まとめ
誕生色を知り色育を保育に取り入れよう
誕生色とは、365日全ての生まれた月日ごとに割り当てられた色です。それぞれの色に色言葉があり、込められたパーソナリティーが存在します。集中力を高めてくれる色や、リラックス効果をもたらしてくれる色など、色が与える影響はさまざまですよね。保育に誕生色や色育を積極的に取り入れることで、色彩感覚や表現力を養うことができます。色探しやお絵描きなどの遊びを通して、色の名前や違いを理解し色を身近に感じられような工夫を行いましょう。