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昔からある遊び「あやとり」。幼いころはよくあやとりで遊んでいた…!という人も少なくないでしょう。そんなあやとりは手先や頭を使うので子どもたちに様々な効果があると言われています。そのため、保育園の室内遊びにぴったりだと言えるでしょう。そこで、今回はあやとりについてねらいを含めてまとめました。一人でも、二人でもできるのがあやとりの良いところです。実際のやり方には動画もあるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
あやとりで遊ぼう
あやとり遊びとは
あやとりとは、毛糸一本でいつでもどこでも遊ぶことができる遊びとして、昔から馴染み深いとされています。そのため、日本の伝統的な遊びだと思っている方もいるでしょう。しかし、あやとりは世界中で楽しまれている遊びです。そんなグローバルに親しまれているあやとり遊びは、手先を使って糸を変形させていき、さまざまな形を作って楽しみます。小さな子供でも簡単にできるものもあるので、年齢やレベルに合わせてやり方を教えてあげて下さい。
あやとり遊びは何歳からできる?
子どもによい影響を与えるとされているあやとりですが、一体何歳からはじめるのが良いのでしょうか。市販で売っているあやとりや本に書いてある対象年齢は3歳からというものが多いようです。しかし、紐を扱わないとならないため、実際には4~6歳頃にはじめる子どもが多いとも言われています。注意する点は、あやとりを首などに巻き付けたり、誤飲などです。細心の注意をはらいつつ、子ども達が興味を持ったタイミングではじめてみましょう。
どんなひもを使う?
紐はやわらかくて変形しやすいものが良いでしょう。紐が太すぎると上手くすくえなかったり、細すぎると絡まった時に解きづらくなります。ちょうどよいものをみつけましょう。現在では100均などにも「あやとり専門」の紐が売っているので購入してみても良いです。また、毛糸やカラー紐でも代用ができるので肌になじむものにしましょう。長さは、子供用で1メートル40センチぐらいが目安とされています。子供の手に合わせて調節してあげて下さい。
一人あやとりのやり方 基本編
ほうき
では、さっそくやり方について説明します。
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やり方
①左手の親指と小指に紐をかける
②右手で紐を引っ張る
③もう一度右手で同じところを引っ張る
④右手をいれて小指の外側にかかっている紐と親指にかかっている紐2本をつまみ引っ張る
⑤薬指中指人差し指をそれぞれ紐の隙間にいれる
⑥右手でもっている紐を反対側におく
⑦左手にある1番長い紐を右手でひっぱる
星
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やり方
①ひもを二重の輪っかにする
②左手と右手の親指と小指に紐をかける
③右手の人差し指で左手の手の甲にある紐を下からひっかけて引っ張る
④左手も同様に行う
⑤親指で人差し指の向こう側にかける
富士山
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やり方
①右手と左手の親指と小指に紐をかける
②右手の中指で左の手のひらにある紐を下から引っ掛ける
③左手の中指も同様に右手の手のひらにある紐を下から引っ掛ける
④親指にかかっている紐を外す
⑤親指で向こうから手前にひっかけるように紐を取り手を戻す
⑥中指にかかっている紐を外す
⑦小指にかかっている1番向こうの紐を中指の下からとる
⑧小指にかかっている紐を外す
⑨小指で親指にかかっている紐を下からとる
⑩右左両方の紐をつまんで薬指にかける
⑪中指にかかっている紐を左右両方下からとる
⑫親指にかかっている紐を外す
ちょうちょ
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やり方
①左手の親指と小指に紐をかける
②右手で1度紐をひねる
③右手の親指と小指に紐をかける
④右手の中指で左の手のひらにある紐を下からとる
⑤左手もどう同様にとる
⑥小指で親指のとこにある1番手前にある紐を下からとる
⑦指先を向こうに向ける
四段はしご
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やり方
①右手と左手の親指と小指に紐をかける
②右手の中指で左の手のひらにある紐を下からとる
③左手も同様に
④親指にかかっている紐を外す
⑤親指で全部の紐の下をくぐり1番向こうの紐をひっかけるようにとる
⑥親指で中指の向こう側にある紐をとる
⑦小指にかかっている紐を外す
⑧小指で親指のところにある紐を下からとる
⑨親指にかかっている紐を外す
⑩親指で小指の手前にある紐を下からとる
⑪中指にある紐を親指にかける
⑫親指にある1番外側の紐を外す
⑬小指を外し中指を曲げ手を向こうに向ける
一人あやとりのやり方 応用編
エンドレスあやとり(あみ、川、馬の目、蜘蛛の巣…)
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やり方
【あみ】
1本残して握る。親指で下から2番目をとって、手前のばつにいれておろす。小指をはずす。1番向こう側のあやとりを中指と薬指のところにもっていく。→(あみ)
【川】
ひだりを左をぬく。人差し指と親指でとる。右手を抜く。人差し指と親指でとる。→(川)
【あみ】
小指で親指の内側のあやとりをとる。親指をすべて抜く。親指で手前のひもと紐と小指内側のひもをとる。小指を外す。人差し指の奥側のひもを抜いて人差し指で親指の内側のあやとりをいっぽんとる1本取る。→(あみ)
【馬の目】
小指でなかそとなかそとといく。親指をすべてはなす。→(馬の目)
【蜘蛛の巣】
親指と人差し指をOKして中に入れつつ全て外す。2本小指でとる。→(蜘蛛の巣)
二人あやとりのやり方
川と橋の基本の取り方
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やり方
基本の構えスタート
① 親指と小指に紐をかけ両方それを二重にする②中指であやとりをとってかまえる③親指と人差し指でばってんをとり、ぐるりと外側から下へすくいあげる④くりかえす。→(川)
①手のひらを上に向けて、小指でとりばってんにして親指と人差し指で3角にしてしたか下からすくいあげる。→(橋)
①横から日本の手を入れて、上からくるりんぱとする。②ばってん作ってくるりんぱを繰り返す・・・・
川スタート
①片方の親指と人差し指にあやとりをかけて真ん中をひっぱり折り返してまたかける②反対の親指と人差し指で輪になっているところをひっぱる③ばってんをくるりんぱを続ける
橋スタート
①手首にぐるりとあやとりをまきつける②手首にあるあやとりを中指でとる③ばってんをみつけてくるりんぱ④小指でとってばってんにいれてくるりんぱ・・・
定番の連続技を二人で(吊り橋、田んぼ、川、船、ダイヤ、かえる…)
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やり方
右手に紐をまきつける左手にも紐をまきつける。両手中指で紐をとりあう。→(吊り橋)
紐を両手でつまみ下からすくいあげるとすくい上げ指を開く。→(川)
両手小指でひもをとり、手を左右に開いて紐を下からとると取る。→(船)
ひもをつまみ、上から指を通してひらくと開く。→(田んぼ)
紐を指でつまみ、紐の下からすくいあげ、指を開く。→(ダイヤ)
ひもをゆびで紐を指でつまみ、指を上に向けて指を開く。→(かえる)
真ん中の2本のひもの間に指を通してすくいあげる。→(ダイヤ)
両手小指でひもをとり、すくいあげる。→(つづみ)
ひもをつまみ、指を上に向けてゆびを指を開く。→(川)
二人でできるのこぎりのやり方
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やり方
①Aさんが両方の手首に紐をかける
②左手にかけた紐をもう一度手首にまきつける
③右手ももう一度まきつける
④右手の親指で左手の手首にかかっている紐をとる
⑤左手も右手の手首にかかっている紐をとる
⑥Bさんは一番下の紐を握るようにとる
⑦Aさんにかかっている紐を全部外すようにBさんはひっぱる
⑧BさんもAさんも右手に持っている紐がねじれているのでねじれを治す
⑨Aさんは両手でひっぱりBさんは中心に近づけます。それを繰り返すとのこぎりの完成!
あやとり遊びのねらいと効果
記憶力と集中力UP
あやとりには様々な嬉しい効果があります。中でも記憶力と集中力の向上がねらいとして挙げられるでしょう。なぜなら、あやとりには何個もの技の種類があり、その技を覚えるには指先の動きや紐を扱う手順を記憶しておく必要があるからです。また、技を覚えたり実践しているときは集中して行います。そのため、記憶力と集中力が必然的に向上していくでしょう。あやとりは、手の運動と同時に頭の運動にもなる優れた遊びと言えますね。
手先が発達する
あやとりをすると手先が発達すると言われています。なぜなら、あやとりは手先を器用に動かし、紐をひっかけたり、引っ張ったりする必要があるからです。どんなに簡単な技でも成功させるためには、指先の神経に意識を向けます。指を曲げたり、伸ばしたり運動にもなります。何度も繰り返しおこなえば、気づいた時には手先が器用になっているかもしれませんね。うれしい効果が盛りだくさんなのでぜひ室内遊びに取り入れてみて下さい。
技が出来た達成感を味わえる
あやとりは基本から応用まで難易度様々な技があります。また、一つの技をとってもやり方が何通りもあるため飽きずに楽しむことが出来る遊びでもあります。そんなあやとりですが、何と言っても技が出来た時に達成感を味わえるのが醍醐味ではないでしょうか。小さな成功体験を積んでおくと子供たちは楽しんで遊びに向き合ってくれます。あやとりは紐ひとつあればできる遊び。金銭面の心配もなく楽しめるのでオススメです。技が出来た時には「すごいね!」とたくさん褒めてあげて下さいね。
まとめ
あやとりを室内遊びに取り入れよう
いかがでしたでしょうか。今回はあやとりについてまとめました。あやとりは基本的なほうきなどの技から連続技まで幅広く楽しむことが出来る遊びです。また、子ども達にとっても嬉しい効果が盛りだくさん。雨の日や室内遊びの日にぜひ取り入れてみて下さいね。
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