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日々の製作や遊び。子どもたちと何をしようかお困りではありませんか。そんなお困りの保育士さんへ!輪投げ製作をぜひ子どもたちと一緒に行ってみてはいかがでしょうか。輪投げ製作は遊び方を工夫すれば、乳児から行うことができますよ。今回は、輪投げ製作について年齢別アイディアをまとめてみました。子どもたちが製作に取り組むべきねらいやポイントについてもまとめているので併せて参考にしてみてくださいね。
輪投げ製作のねらいやメリット
達成感を味わう

子どもは製作や輪投げがうまくことで達成感を得ます。子どもが輪投げがマトの中に入った時には、褒めてあげることで子どものやる気が上がります。その際、なるべくリアクションは大きめにとる、声は高めに意識するなどが大切ですよ。輪投げを通して子どものやる気をあげて、達成感を味わうことが出来る機会を増やすことができますよ。人間は成功体験を積み重ねていくうちに自分に対して自信がついてくるものです。子どものうちに成功体験を沢山経験することによって自己肯定感や自尊心が高まる効果も期待できるでしょう。
集中力が身につく
集中力とは一つの物事に集中して取り組むできることができる力のこと。製作や輪投げに夢中になることで、遊びながら自然と集中力を高めることができます。集中力が上手く持続できるようになると作業が捗るペースや質に大きく繋がったり、色んなことが成功しやすいといった嬉しいメリットも。しかし、集中力というものは一般的にはそこまで続かないものです。無理に集中させず、適度に休憩しながら遊びに参加できるといいですね。
失敗をしてもやり抜く力を身につけられる

子どもは失敗の中からさまざまなことを学びます。製作の中で、製作物がうまくいかなかったり、遊んでいる中でなかなか輪投げがうまく入らないといったこともあるでしょう。子どもは、その失敗からどうしたら次は失敗しないだろうと考えます。そして、最後まで製作物を作りあげたときに子どもは達成感や失敗してもやり抜く力を身につけるのです。子どもがやり抜く力を遊びの中で自然と身につけることで、日常でも諦めずにやり抜くことができるかもしれませんね。
製作を通して素材に興味を持つ
子どもが製作を通して素材に興味を持つこともねらいの一つです。子どもたちにとって製作は手で何かを掴むことにより感覚や感触を得ることが出来るものです。保育士さんが感覚を言葉にして伝えると子どもたちは更に興味を持ってくれますよ。多感な時期に積極的にいろいろなものに触れてみることはとても大切なことです。製作を通して素材に興味を持つことは子どもたちがものを触って楽しめるだけではなく、発育効果も期待できますよ。
コミュニケーション能力が上がる
コミュニケーション能力とは、日常生活で他者との意思疎通が問題なくできる能力のこと。保育で様々な製作を取り入れることで周りのお友達とその製作を楽しみながらコミュニケーション能力の向上が期待できるのです。子どもが自分の製作を終えてしまった時は他の子の製作を手伝うように促しましょう。そうすることで子どものコミュニケーション能力は更に向上することができます。コミュニケーション能力を身につけることによって自然とお友達と会話したり、友達同士のトラブルを回避する効果もありますよ。
0歳~1歳児におすすめ輪投げ製作
乳酸菌飲料の容器で輪投げ
【用意するもの】乳酸菌飲料の容器 数個・マスキングテープ・台紙・鈴・モール 2色・両面テープなど
1まず、乳酸菌飲料の容器を用意します。
2乳酸菌飲料の容器をマスキングテープで装飾します。
3厚紙やダンボールに画用紙を貼りつけます。
4台紙を用意して装飾した乳酸菌飲料の容器を貼り付けて固定します。
5モールに鈴を通します。
62色のモールをねじり合わせるようにして輪っかを作ります。
7輪投の完成です。”
2歳児におすすめ輪投げ製作
ペットボトルで輪投げ
【用意するもの】新聞紙・ペットボトル・画用紙・ビニールテープ・絵の具
1まずは新聞紙で輪っかを作ります
2輪っかを作ったらテープを巻いていきます
3テープを切ったら輪っかの完成です
4ペットボトルで的を作っていきます
5ペットボトルに水を入れて絵の具を中に入れます
6ペットボトルを閉めたらペットボトルを振って中の絵の具を溶かします
7画用紙にペンで点数を書きます
8点数を書いた画用紙をペットボトルに貼っていきます
9お好みであとはデコレーションしましょう。的の完成です!
的と輪っかをいっぱい作ってお友達と遊ぶととっても輪投げゲームが楽しいものになりますよ。
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【年少】3歳児におすすめ輪投げ製作
海の生き物で輪投げ
【用意するもの】段ボール・色画用紙・数個の紙コップ・モール・キラキラシール、丸シール・両面テープ・マジック、クレヨン、絵の具などの画材・ボンド
1段ボールに色画用紙を両面テープで貼ります。
22色のモールをより合わせます。
3両端をより合わせて輪の形にします。
4紙コップに海の生き物をあしらいます。
5型紙に合わせて切った色紙を貼リます。
6クレヨンやマジックなどの画材で描きます。
7キラキラシール、丸シールを貼っていきます。
8コップの天井に点数を書きます。
9紙コップをボンドなどで固定します。
10段ボールの土台に海のあしらいを描いたら完成です。”
【年中】4歳児におすすめ輪投げ製作
廃材で輪投げ
【用意するもの】段ボール(土台用)・色画用紙(あしらい用/赤色、白色)・食品ラップの芯(トイレットペーパーの芯を繋げたものでもOK)・包装紙(土台装飾用/緑色)・新聞紙(だいだいの中身用/輪っかの中身用)・折り紙(だいだい用/オレンジ色)・フェルト(だいだいの葉っぱ用/緑色)・接着剤(芯の固定用)・ガムテープ(輪っか用/白色)・両面テープ・カッター
1段ボールを一辺20cmの正方形にカットします。
2同じサイズの画用紙をカットします。
3穴を開けて段ボールに貼り付けます。
4縁は白のガムテープで補強します。
5包装紙で葉っぱをあしらいます。
6新聞紙を丸めて折り紙で包みます。
7だいだいの葉っぱはフェルトで赤と白の画用紙を切ります。
8ラップの芯を接着剤で固定します。
9飾りつけをしてだいだいを乗せます。
10新聞紙を輪に成型しガムテープで固定したらできあがりです。”
【年長】5歳~6歳児におすすめ輪投げ製作
紙皿と紙コップで絵合わせ輪投げ
【用意するもの】紙皿 1枚・紙コップ 1個・画用紙を貼った段ボール1枚・鈴・コンパス・ハサミ・テープ
1紙皿の中心に紙コップの直径より一回り大きい絵を描きます
2 円に合わせて丸く切り抜きます
3画用紙を張ったダンボール一枚を用意して紙皿と紙コップおきます
4紙コップを中心に好きな動物の絵を描きます
5紙皿を取り出します
6紙コップのフチを切り落とします
7紙コップに8等分に切り込みを入れます
8紙コップを外側に広げていきます
9紙コップを顔の中心にテープで貼り付けます
10わっかを裏返して顔の中心の下部分に鈴を付けた出来上がりです
いろんな動物で輪投げを作ってみましょう!
コンパスとハサミは子どもが使うのは危ないので保育士さんがやってあげましょう。”
輪投げ製作の導入の仕方
保育士さんがお手本を見せる

まずは保育士さんでお手本を子どもたちに見せてあげましょう。子どもたちが製作の中にできないことやわからないことがあったらサポートをしてあげることも大切ですよ。子どもたちの製作をどんどん手助けしたり、製作のヒントを出してあげましょう。ある程度年齢の上の子は自主性を高めるためにあえて手助けを行わないことも大事です。その点は年齢や発達に応じて対応を臨機応変に変えることが保育士さんには求められますね。
輪投げ製作のポイント
安全に作業を行える環境を
製作には道具などの準備するものが多いですよね。子どもはやっていいこととやってダメなことの区別がついていません。そのため、誤飲には十分に注意する必要があります。子どもが誤って口に入れてしまいそうなものは使用を避けましょう。子どもたちの様子を見て、行う製作や使う道具を変えることも考えて取り組むことで誤飲や怪我を事前に防ぐことができます。また、子どもたちに無理をさせてしまうことで怪我のリスクが上がってしまうかもしれません。子どもが難しい又は苦手だと思う作業は無理をさせずに先生たちで行うなどといった工夫を行いましょう。
うまくできなくても怒らない

子どもが製作や輪投げがうまくできなくても怒らないようにしてください。子どものモチベーションが下がってしまうためです。最初は誰しもできなくて当たり前。怒られるのが嫌だからやらないって気持ちになってしまうと過ごす時間が子どもにとって苦痛になってしまいます。子どものモチベーションが下がった状態で製作や輪投げやっても確実に上手くなりません。最初は、やり方が間違っていても仕方ないです。子どもに対して怒らずに輪投げのやり方を指導してあげるようにしましょう。
楽しく製作できるように気を配る

子どもたちみんなが楽しく制作できてるか見て回ることも大切です。製作がうまくできない子やみんなの輪に入って製作ができてない子どもには保育士さんがサポートを欠かさず行いましょう。また、子どもたちの発達段階で出来ることが変わってきます。例えば、1歳ごろは物を想像して描くというよりかはなぐり描きをする傾向があります。年齢に合わせた製作をしないと子どもたちは楽しく製作ができないのでその点も気をつけたいですね。
まとめ
輪投げを子どもたちと楽しもう!

今回は、輪投げ製作についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。日々の保育では、子どもに何を身につけてもらいたいかであったり、どのような能力を伸ばしたいかについて考えながら遊ぶことが大事になってきます。輪投げ製作では、集中力や達成感、コミュニケーション能力など子どもたちがこれから生きていくうちに必要になる能力を育てることができることが分かったと思います。ぜひ素敵な輪投げ製作を作って子どもたちと楽しんでくださいね!
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