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子どもたちにとって、遊びは大切な活動です。外遊びや室内遊び、道具の有無など、遊び方には様々な方法がありますよね。保育士さんにとっては準備や後片づけ、子どもたちの安全確認など、しなければならないことも多いため日々大変かと思います。今回はそんな遊びの中でも、道具を使わない遊びについてご紹介しますよ。遊びの種類はもちろん、道具を使わない遊びを取り入れる際のポイントについても紹介しているので、是非チェックしてみてくださいね!アイデアにお悩みの保育士さん、新人保育士さん必見です!
道具を使わずにできる室内遊び
連想ゲーム
保育園で道具を使わずに楽しめる1つ目の室内遊びは、連想ゲームです。これは、ひとつの言葉から連想する言葉を順番に答えていく遊びです。例えば、「バナナと言えば?」「黄色!」「長い」「おさるさん!」など、バナナに対して連想する言葉を子どもたちに答えてもらいます。テーマを決めたり時間制限を設けたりすると、さらに盛り上がりますよ。語彙力や想像力を育てるだけでなく、お友達とのコミュニケーションを深めることもできます。また、事前準備の必要がないため、突然の雨天時やちょっとした空き時間にぴったりの遊びです。
ジェスチャーゲーム

保育園で道具を使わずに楽しめる2つ目の室内遊びは、ジェスチャーゲームです。これは、言葉を使わずに体の動きだけでお題を表現し、何を表しているのかを周りの子どもたちが当てる遊びです。例えば、うさぎならピョンピョン跳ねる、ぞうさんなら腕で長い鼻を表現するなどが挙げられます。このように、ジェスチャーゲームは想像力や表現力を育てることができますよ。ルールが簡単なので、小さな子どもたちでも楽しめる点が魅力ですね。アレンジとして、チーム対抗にするとさらに盛り上がり、お友達とのコミュニケーション力も高まる楽しい遊びです。
しりとり

保育園で道具を使わずに楽しめる3つ目の室内遊びは、しりとりです。しりとりは、前の人が言った言葉の最後の文字を使って新しい言葉をつなげていく遊びです。例えば、りんご→ごりら→らっぱというように続けていきます。テーマを、食べ物や動物に限定するなどのルールを加えると難易度が変わり、さらに楽しめますよ。また、少人数でも大人数でも楽しめるため、柔軟性のある遊びと言えます。ちょっとした空き時間にもぴったりの遊びですね。しりとりは語彙力を育てるだけでなく、順番を守る力や集中力も養われるため、社会性を育める機会にもなるでしょう。
手遊び

保育園で道具を使わずに楽しめる4つ目の室内遊びは手遊びです。手遊びは、歌に合わせて手や指を動かしながら遊ぶ活動です。有名なものでは「グーチョキパーでなに作ろう」や「大きな栗の木の下で」などが挙げられます。歌詞に合わせて体を動かすことで、子どもたち同士の一体感も生まれます。手遊びは短時間でも楽しめるため、次の活動に移る導入時やちょっとした待ち時間に取り入れるのもおすすめですよ。また、歌のリズムに合わせて動くことで、集中力やリズム感が養われるだけでなく、言葉の発達や表現力も育まれるでしょう。保育士くらぶのYouTubeチャンネルでは、様々な種類の手遊びを紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね!
https://www.youtube.com/@hoikushi-club
クイズ・なぞなぞ
保育園で道具を使わずに楽しめる5つ目の室内遊びは、クイズ・なぞなぞです。クイズやなぞなぞは、子どもたちの知的好奇心を刺激し、考える力を育てる遊びです。順番に答えたりチーム戦にしたりすると、さらに盛り上がりますよ。また、子どもたちが自分で問題を作り、クイズを出し合うのもおすすめです。なぞなぞは、お友達と一緒に楽しみながら想像力や発想力を養い、学びの要素も多い遊びと言えるでしょう。保育園で楽しめるなぞなぞについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
ポーズ合わせゲーム

保育園で道具を使わずに楽しめる6つ目の室内遊びは、ポーズ合わせゲームです。これは、前に立った子どもや先生が取ったポーズを、他の子どもたちが真似する遊びです。例えば動物ポーズなら、うさぎの耳を作ったり、ゾウの鼻の真似をしたりします。他にも、乗り物ポーズやスポーツポーズなどテーマを決めると、さらに楽しく遊べます。体を動かしながら遊ぶことで、観察力や想像力を育むことができますよ。また、保育士さんが子どもたちの注目を集めたいときに取り入れるのもおすすめです。
探偵ゲーム

保育園で道具を使わずに楽しめる7つ目の室内遊びは、探偵ゲームです。このゲームは、先生が出すヒントをもとに特定の人物や物を当てる遊びです。例えば、「その人の髪は肩より長いです」「その人には兄弟がいます」といったように、ヒントを少しずつ増やしていきます。そのなかで子どもたちは観察力や思考力を働かせ、答えの人物を考えながら楽しめますよ。また、「今日は教室のどこかに隠れた〇〇先生を探そう!」といった遊び方も可能です。推理力や注意力を育み、お友達と協力しながら楽しめる遊びですね。
道具を使わずにできる外遊び
だるまさんが転んだ

保育園で道具を使わずにできる1つ目の外遊びは、だるまさんがころんだです。誰もが遊んだことのある定番の遊びですよね。近年は、海外の某作品の人気で日本でも流行しています。対象年齢も比較的低いので、幅広い年齢の子どもたちが一緒に遊べるという特徴があります。「だるまさんがころんだ」という掛け声以外にも、「だるまさんが〇〇した」というように止まる時のポーズを指定するなどのアレンジもできます。他にも「〇〇さんが転んだ」という風に〇〇を他の動物や生き物に置き換えて、そのお題に沿った歩き方をするなどの遊び方もできます。このように、だるまさんがころんだはオリジナリティあふれる遊びにアレンジすることもできますよ。
オオカミさん今何時?
保育園で道具を使わずにできる2つ目の外遊びは、オオカミさん今何時?です。オオカミさん今何時?は「だるまさんがころんだ」と「鬼ごっこ」を混ぜたような遊びとして知られています。オオカミ役の子どもとその他の子どもたちに分かれて、「オオカミさん今何時?」「〇〇時」というやり取りをします。この時点ではだるまさんがころんだのように、オオカミ以外の子どもたちが9時なら9歩、オオカミに向かって進みます。何度か繰り返す中で、オオカミが「夜中の12時!」と言ったら鬼ごっこがスタート!オオカミに捕まらずに逃げ切ることができれば成功です。しかし、捕まればオオカミを交代します。この遊びは集中力や瞬発力が養われ、ルールを理解して行動する力も身につく楽しい外遊びですよ。
鬼ごっこ

保育園で道具を使わずにできる3つ目の外遊びは鬼ごっこです。鬼ごっこは、鬼に捕まらないように逃げたり、鬼になって追いかけたりするシンプルで定番の遊びです。いつの時代も、子どもたちに大人気ですよね。氷鬼や色鬼など、ルールを変えるとさらに楽しくなりますよ。走ることで体力や運動能力が向上し、瞬時の判断力や反射神経も鍛えられます。また、お友達と協力して逃げることで、コミュニケーション力も育まれるでしょう。広い園庭や公園で元気いっぱい体を動かし、幅広い年齢の子どもたちが盛り上がれる遊びです。
かくれんぼ

保育園で道具を使わずにできる4つ目の外遊びは、かくれんぼです。かくれんぼも鬼ごっこと同様に子どもたちに大人気の遊びですよね。鬼を決め、その他の人は捕まらないように隠れたり逃げたりするスリル満点の遊びです。今回は外遊びとして紹介していますが、室内でも遊ぶことができます。かくれんぼは、特に準備する道具は必要ありません。また、大人数だけでなく少人数でも楽しめますよ。見つからないようにじっとしていることで、集中力や忍耐力が養われます。また、隠れられる場所を考えることで、想像力も育まれるでしょう。
ことろことろ
保育園で道具を使わずにできる5つ目の外遊びは、ことろことろです。ことろことろとは、昔からある鬼ごっこの1種です。この遊びは、鬼役と親子役にわかれます。そして、親役を先頭にして、その後ろを子ども役が連なり列を作ります。子どもの列は前の人をつかみ、決して離さないように移動します。鬼は、1番後ろの子どもをタッチしなければ交代できません。この遊びでは、瞬発力や周りのお友達と連携する力を育むことができますよ。少し難しい遊びなので4~5歳の子どもにおすすめです。
参考:https://www.japan-sports.or.jp/portals/0/acp/shidousya_toroloco.html
門番じゃんけん
保育園で道具を使わずにできる6つ目の外遊びは、門番じゃんけんです。門番じゃんけんは、鬼ごっことじゃんけんを組み合わせた遊びです。まず、鬼役と逃げる人達にわかれ、鬼に捕まった人は鬼とじゃんけんをします。じゃんけんに勝てば再び逃げることができ、負ければ牢屋に入れられます。逃げている人は、門番にじゃんけんを挑み、勝つと牢屋にいる仲間を逃がすことができますよ。門番じゃんけんは、走る、逃げる、じゃんけんをするなど、様々な動きを取り入れた遊びです。子どもの運動能力を高められますね。
じゃんけんグリコ

保育園で道具を使わずにできる7つ目の外遊びは、じゃんけんグリコです。グリコはじゃんけん遊びで有名な遊びの1つですよね。まずゴールになる場所を決めます。そしてスタート位置でじゃんけんをして、グーで勝ったらグリコ、チョキならチョコレート、パーならパイナップルと、声に出しながらその文字数だけ前に進みます。階段など凹凸のある個所で遊ぶと分かりやすいかもしれませんね。じゃんけんグリコは、じゃんけんで勝つたびに進む歩数が変わるため、子どもたちはドキドキしながら楽しめます。また、じゃんけんの勝敗だけではなく進む歩数を数えることで、数字への興味や理解も深まるでしょう。
道具を使わない遊びを行う際のポイント
年齢に合わせた遊びを取り入れる
道具を使わない遊びを行う際の1つ目のポイントは、年齢に合わせた遊びを取り入れることです。年齢や発達のレベルに沿っていない遊びをすると、子どもたち自身が楽しむことができません。特に、実際の年齢よりも対象年齢が上の遊びをしてしまうと、子どもたちが難しいと感じたり「自分はなんでできないんだろう」と、自信を失ってしまう危険もあります。また、子どもたちは得意不得意などの個人差もあるので、子どもたち全員が楽しめる遊びなのかどうかを見極めることも重要ですよ。
ルールをしっかりと決める

道具を使わない遊びを行う際の2つ目のポイントは、ルールをしっかりと決めることです。遊びにルールや決まり事を設けることはとても大切ですよね。ルールを決めていないと、子ども同士の喧嘩や怪我が生じやすくなります。遊ぶ前には必ず、子どもたちに分かりやすくルールや決まり事の説明をしましょう。もしルールを守らなかった場合は、ルール違反をした側を負けにしたりゲームを終わりにしたりすることで、子どもたちはルールを守る意識を高めることができます。また、保育士が見本を見せるなどして共通認識にしておくことで、誰もが気持ちよく遊べるようになるでしょう。
怪我に注意する

道具を使わない遊びを行う際の3つ目のポイントは、怪我に注意することです。活発な遊びは常に危険が潜んでいます。特に、子どもたちは夢中になって逃げたり走ったりする際に、転んで怪我をしがちですよね。また、外は行動範囲が広がることもあり、目を離したすきに遠くへ行ってしまう子どももいます。室内では、机の角や床に置いてあるもので怪我をしてしまう可能性があります。どんなときも子どもたちが安心安全に遊べるように、遊ぶ範囲や時間、約束事を子どもたちとしっかり決めて、保育士は常に見守るようにしましょう。
まとめ
道具を使わない遊びを積極的に取り入れよう!
いかがでしたか。今回は、道具を使わない室内遊びと外遊びを紹介しました。準備や後片づけなどの手間がかからないうえに、あらゆる場面で気軽に始めることができるため、保育に取り入れやすい遊びと言えます。また、大人数でも少人数でも楽しめるので、保育施設の規模にとらわれずに遊べるでしょう。「道具を使わない手軽な遊びを取り入れたいな」と考えている保育士さんは、ぜひこの記事を参考にして様々な遊びを楽しんでみてくださいね。