こどもの読書週間は何して過ごす?おすすすめの絵本も紹介!【目的・いつ・標語・ポスター・アイデア・由来】

読書に親しむのに絶好の機会となるのが読書週間。春には、子供を対象にしたこどもの読書週間があります。読書は子供の発育にも様々なメリットがあるため、普段から保育に取り入れていきたいですよね。とはいっても、「読み聞かせ以外に本に親しむ方法がわからない」「子供がなかなか本を読んでくれない」など、読書に関する悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。こどもの読書週間は、子供が本に親しんで読書をするのにぴったりの期間です。ここでは、読書週間の由来や読書週間を上手く楽しむためのアイデアを紹介していきますよ。子供に読書の習慣をつけさせたい人や、読書週間の過ごし方で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

こどもの読書週間はいつ?

こどもの読書週間は春にある

こどもの読書週間は、毎年4月23日~5月12日となっています。これを聞いて、「読書週間と言えば秋じゃないの?」と感じた人もいるのではないでしょうか。実は、秋にあるのが一般的な読書週間で、春のこの期間は子供に対象を絞った読書週間となっています。子供を対象にしている読書週間なので、子供の読書への取り組み方を考えるのにぴったりの期間ですね。3週間あるので、子供と一緒に大人もじっくり読書に取り組むことができるでしょう。

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こどもの読書週間の由来

子供たちが本に親しみを持てるように読書推進運動協議会が始めた

ここでは、こどもの読書週間の由来を説明していきます。こどもの読書週間は、1959年に始まりました。第1回では、子供がもっと読書に親しみを持てるよう、日本書籍出版協会児童書部会が主催して行われたそうです。1960年からは、読書推進運動協会が主催するようになり、読書週間に合わせた標語やポスターが作られています。2001年には子ども読書活動推進法が施行され、こどもの読書週間の注目度は高まっていると言えるでしょう。

国連の世界図書・著作権の日と同じ

2001年に施行された子ども読書活動推進法によって、こどもの読書週間の始まりの日である4月23日が子ども読書の日となりました。この日は、国連の世界図書・著作権の日と同じ日であり、世界中で本に関するイベントが開催されています。というのも、4月23日はシェイクスピアやセルバンテスなど、世界的にも著名な作家の命日だからです。読書週間を機に、外国文学に触れてみるのも良いかもしれませんね。

2024年こどもの読書週間の標語

ひらいてワクワク めくってドキドキ

こどもの読書週間では、毎年標語が作られています。2024年の標語は、「ひらいてワクワク めくってドキドキ」です。本を読むときは、ページをめくるごとに「次は何が書いてあるんだろう」とドキドキワクワクしますよね。その気持ちを上手く再現している標語です。こどもの読書週間の標語は、毎年公募で決められます。誰でも応募が可能なので、来年は標語づくりにチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

子供の頃から読書をすることで得られる効果

想像力が育まれる

子供の頃から読書をすることで、様々な効果が生まれます。ここからは読書によって生まれる良い影響について紹介していきますよ。1つ目に挙げられるのが、想像力が育まれるということです。読書は、文字や絵で物語を作っていきますよね。全てが映し出される映画とは違うため、足りない部分は想像で補う必要があります。登場人物の姿形や声、性格、物語の前後のストーリ―など、読書によって想像できることは無限にあります。想像力を育むことで、他人の気持ちに共感できるようになったり、柔軟な発想力をつけたりすることができるでしょう。

読解力がつく

読解力がつくというのも、読書で得られる効果の1つです。文字を追って物語を理解するためには、読解力が必要ですよね。文字から情報を読み取り、それを整理して理解することは、子供のうちから身に付けたい力の1つです。小学校に上がってからも、国語の授業ではもちろん、算数の文章問題や簡単な説明文の読み取りなど、読解力は様々な場面で必要とされます。読書を普段から行うことで、自然に身に付けることができると良いですよね。

集中力が高まる

読書をすることで、集中力を高めることもできます。読書をするときには沢山の文字を読みますよね。文章を読んでそれを理解するためには、ある程度の集中力が必要です。特に、文字を覚えたての子供が読書をするときは高い集中力を必要とするでしょう。「集中して本を読もう」と意気込まなくても、面白い本であれば自然と集中して読めるのも、読書の良い点です。読書という楽しみを通じて集中力を高めることで、他の分野においても集中して取り組めるようになりますよ。

視野が広がる

読書は、子供の視野を広げるにもぴったりの取り組みです。本には、様々な登場人物や世界が登場しますよね。現実世界ではあり得ないような設定となっていたり、自分の周りにはいないような人物が出てきたりします。読書の良い点は、本を通して様々な人物や物、世界と出会うことができる、ということです。読書をすることで、今まで自分が知らなかったことを知ることができます。子供のうちから視野を広げておくことで、将来の可能性も広がりますよ。

こどもの読書週間を楽しむアイデア

図書館を訪問する

「読書が大切なのはわかったけど、読書週間はどう過ごせば良いの?」と悩む人もいますよね。ここでは、こどもの読書週間を楽しむアイデアを紹介していきます。1つ目に紹介するアイデアは、図書館を訪問することです。図書館は、誰でも無料で入場できて、図書カードを作れば本を借りることもできます。子供たちの中には、図書館に行く機会があまりない子もいるかもしれません。読書週間を機に、図書館の使い方を学ぶのも良いでしょう。保育園や家には置いていないような本との出会いもありますよ。

外部の人を呼んで読み聞かせを行う

読書週間を楽しく過ごすためのアイデアとして、外部の人を呼んで読み聞かせを行う、というものもあります。保育園での読み聞かせは、普段から行っている園も多いですよね。いつもは保育士さんが行っている読み聞かせを、外部の人に行ってもらうのもおすすめですよ。近くの小学校や中学校から学生を呼んだり、近所のお年寄りに依頼するのも良いかもしれません。地域交流を深めるきっかけにもなりますよ。

クラスでお気に入りの絵本を紹介し合う

読書週間を利用して、クラスでお気に入りの本を紹介し合うのもおすすめです。普段から読み聞かせを行っている園であれば、子供たちも様々な絵本に親しんでいますよね。それぞれのお気に入りの本を紹介し合うことで、お互いの好きな本を知ることができます。「次は友達が紹介した本を読んでみよう」と感じることで、読書への意欲も高めることができますね。保育園にある本だけではなく、家や図書館にある本を紹介するのも良いでしょう。

しおりづくりをする

しおりづくりは、読書週間にぴったりの活動です。しおりを使うのは、少し文字が多い本や、ページ数や分量が多い本を読むときですよね。そのため、小学校入学前の年長クラスにおすすめの活動だと言えるでしょう。自分でしおりを作ることで、「しおりを使って読書をしたい!」と思う子も増えるのではないでしょうか。読書に役立つアイテムで、長く使うことができるので、思い出の作品にもなりますね。簡単な手順で作れるのもおすすめポイントですよ。

絵本をテーマにした絵を描く

読書週間には、絵本をテーマにした絵を描くのもおすすめです。読書は、想像力を育む効果があると説明しましたよね。読書週間を使って、頭で想像したことを絵に描いてみるのも良いでしょう。同じ本を読んでいても、それぞれイメージすることは異なります。その違いを見るのも楽しいですよね。絵本であっても、1ページの絵から想像できることは沢山あります。表現力を磨けるという点でも、おすすめのアイデアです。

こどもの読書週間におすすめの絵本

小さい子にもわかりやすい「おおきなかぶ」

ここからは、こどもの読書週間におすすめの絵本を紹介していきます。初めに紹介するのは、小さい子にもわかりやすい「おおきなかぶ」の絵本です。とても有名な本なので、読んだことがある人も多いのではないでしょうか。家族みんなで協力して大きなかぶを抜くストーリーで、助け合う心を学ぶこともできますよ。簡単な内容なので、小さい子供にもおすすめの絵本です。初めての読み聞かせとして行うのも良いかもしれませんね。

子供の冒険にワクワク「はじめてのおつかい」

次に紹介するのは、子供の冒険にドキドキワクワクする「はじめてのおつかい」です。2024年の標語が「ひらいてワクワク めくってドキドキ」なので、今年読むのにぴったりの絵本だと言えるでしょう。主人公の女の子がはじめてのおつかいに行くストーリーですが、女の子は途中で様々な経験をします。子供たちも主人公に自分の姿を重ね合わせて、ドキドキしながら読み進めることができますよ。おつかいの途中で気をつけた方が良いことの勉強にもなるので、おすすめです。

春の読み聞かせにぴったり「そらまめくんとめだかのこ」

「そらまめくんとめだかのこ」は、春の読み聞かせにぴったりの絵本です。こどもの読書週間は毎年春にあるので、季節の絵本を選んで読むのも良いですね。そらまめが主人公なので、子供の想像力を育むのにもぴったりです。めだかという身近な生き物にも触れられているので、生き物への興味も広がるかもしれませんね。この本は、そらまめくんシリーズの中の1冊でもあります。そらまめくんシリーズにはこの他にも沢山あるので、一緒に読んでみるのも良いでしょう。

幼稚園の様子が楽しい「ぐるんぱのようちえん」

最後に紹介するのは、幼稚園の様子が楽しい「ぐるんぱのようちえん」です。ぐるんぱという1匹の像が様々な職業を体験した後、最後に幼稚園を作る物語です。1冊の本で様々な仕事が描かれているので、子供たちの興味関心を広げることができます。幼稚園の楽しさを存分に伝えることができる絵本でもありますよ。ひとりぼっちだったぐるんぱが、最後には子供たちと仲良く幼稚園で過ごす様子を見ると、心も温まります。

まとめ

読書週間を利用して本に親しもう

ここまで、読書が与える子供への良い影響や、こどもの読書週間を楽しく過ごすアイデアなどを紹介してきました。近年、読書をする子供が減っているとされていますが、読書は子供の発育にとても大切です。普段から絵本に親しんで、読書の習慣をつけるようにしましょう。こどもの読書週間は、本に親しむ期間としてぴったりです。普段はなかなかできない図書館への訪問や、外部の人との交流を通じて、読書の楽しみを見つけられると良いですね。

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