廃材を使った手作りおもちゃのアイデア集!【身近なもの・遊び・廃材工作・簡単・牛乳パック・ペットボトル・ダンボール】

牛乳や卵のパック、食品トレーやペットボトルなど、生活の中で生じた捨てるものたちは、廃材として工作の材料や遊びの道具に活用することができます。
音が出たり動いたりするおもちゃが作れたり、同じ材料からでも全く異なるおもちゃが作れたりと、さまざまな楽しみ方をして遊ぶことができますよ!今回の記事では、そんな廃材を活かした遊びのアイデアを、材料別にたっぷりとご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

廃材で手作り!実用的なおもちゃのアイデア集【材料別】

牛乳パック

▲牛乳パックを使った5種類の遊び

牛乳パックを使った手作りおもちゃのアイデアになります。アクリル絵の具やマーカーでパックの本体に着色をし、乾燥させたら、ハサミで輪っか状にカットしましょう。たったこれだけの工程で、簡単に輪投げや積み木のような遊びに使えるおもちゃが完成します。また、このおもちゃはコンパクトに畳むことができるため、十分な収納スペースがなくてもスッキリと収納することが可能ですよ。他にもペットボトルキャップと組み合わせて大きなこまを作ったり、牛乳パックを重ねて強度を高めたぽっくりを作ったりすることもできますよ。

トイレットペーパーの芯

▲トイレットペーパーの芯で作る万華鏡

捨てても捨てても新しいものがどんどんと増えていくトイレットペーパーの芯。そんなトイレットペーパーの芯を利用して、万華鏡作りに挑戦してみましょう。クルクルと本体を回すことで、キラキラの見え方が変化していく万華鏡には、筒状をしたトイレットペーパーが素材に向いています。ミラーシートを貼ったパーツを三角に組み立て、芯の内側にテープで固定したり、ビーズを入れてキラキラ部分を作ったりしていきます。対象年齢は4・5歳で、すこし作業が細かい部分もありますが、保育士が行うべき事前準備についても動画内で紹介されているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ペットボトル

▲【水あり】タコを動かして遊ぶペットボトルのおもちゃ

▲【水なし】ペットボトルのマラカス

▲ペットボトルマラカスとモンテッソーリ教育の解説

飲み終わった飲料のペットボトルを使ったおもちゃです。ペットボトルの中に水を入れるか、入れないかによって、異なる種類のおもちゃを作ることができますよ。今回ご紹介したアイデアは、水を入れて水中のタコを動かして遊ぶおもちゃと、空のペットボトルにビーズを入れて遊ぶマラカスの作り方になります。水中の浮力が関係しているタコのおもちゃでは、子どもたちの科学的な視点を養うことができますよ。また、細かいビーズを入れるマラカスでは、モンテッソーリ教育などにおいても重要です。遊びながらさまざまな学びや成長につなげられるおもちゃを作りましょう!

お菓子や粉ミルクの空き箱

▲絵を回して遊ぶチップスター容器のおもちゃ

▲粉ミルクやお菓子の空き箱を使った郵便ポスト

子どもの大好きなお菓子や粉ミルクの空き箱を使ったおもちゃです。袋やプラスチック容器に入ったお菓子もありますが、今回は主に箱タイプのものを使ったおもちゃを紹介しています。一部をくり抜いたチップスターの筒型の空き箱を、もう一つの上に重ねて回して遊ぶことで、アニメーションのように動きのあるシールやイラストを楽しむことができますよ。また、ハガキが入るサイズの粉ミルクやお菓子の空き箱を使えば、本物そっくりなミニポストを作ることも可能です。ぜひ、おもちゃのポストを活用して、手紙や郵便の仕組みを子どもに教えていきましょう!

食品トレー

▲食品トレーのスタンプとギター

食品トレーと少ない道具のみで簡単に作れるおもちゃになります。食品トレーを使ったおもちゃには、魚釣りごっこに使う魚や、水に浮かべて遊ぶ船など多くの種類がありますが、今回の動画では、スタンプとギターの製作が載っています。スタンプの製作に使う道具は、食品トレー・はさみ・油性ペン、この3つだけ!食品トレーは油性ペンに含まれる溶剤で溶ける性質を持っているため、消しゴムハンコのように削ることなく簡単にスタンプが作れます。また、ギターも同様に少ない道具のみで作ることができ、輪ゴムを切り込みに引っ掛けるだけで実際に弾けるギターができるのでおすすめです!

ダンボール

▲ダンボールのパズル

▲ダンボールのスマホ

▲ダンボールの電子レンジ

適度な厚さや強度のあるダンボールは、おもちゃ作りに向いています。今回掲載したのは、写真やイラストで簡単に作れるパズルや、ごっこ遊びに使える本物そっくりなスマートフォン・電子レンジの作り方になります。硬いダンボールを切る作業はなかなか大変なので、子どもと一緒に製作をする際には、大人が切った素材に装飾を加えてもらうなど、作業を分担して取り組むのがおすすめですよ!

卵パック

▲卵パックのビー玉落とし&迷路

▲卵パックのマラカス

▲卵パックのあおむし

プラスチックの卵パックを利用したおもちゃです。今回の動画では、どれも卵パックのポコポコとした特徴的な形を活かしておもちゃが作られています。一列のみを切り取ってあおむしに見立てたり、そのままの形を活かして迷路やマラカスを作ったりして楽しむことができますよ!卵パックは硬いフチで子どもが手や指を怪我しやすいので、作り終わった後はフチ部分をしっかりと忘れずにテープで保護するようにしましょう。

茶封筒

▲茶封筒のイカさんロケット

▲茶封筒のたい焼き

茶封筒を使って、立体的なおもちゃを作りましょう。封筒は、そのままの状態で使用すると平べったい形をしていますが、封筒の中にティッシュペーパーや新聞紙などを詰めることで、おもちゃに厚みを持たせることができます。たとえば、今回掲載した動画のイカロケットでは丸めたティッシュペーパーを、たい焼きではサイズを封筒に合わせた新聞紙を、それぞれ袋の中に入れて立体的にしていますよ。封筒は袋なので、中に物を詰めて口を結んだり、端を少し折ったりするだけで、小さい子どもでも簡単に作ることができます。ぜひ、一緒に作って遊んでみてくださいね!

新聞紙

▲新聞紙を使った10種類の遊び

▲新聞紙の弓矢

新聞紙は、ほとんど手を加えないままでも楽しく遊ぶことができます。例えば、風船を乗せた新聞紙の端を2人で持ってゴールまで運ぶ遊びや、新聞紙の上に立ってじゃんけんに負けた人がどんどん新聞紙を折りたたんで競う遊びなどがありますよ。また、柔らかい素材の新聞紙は変形がしやすく、さまざまなごっこ遊びの道具を作りやすいです。ドーナッツや車のハンドル、アイスのコーン、ひらひらのスカート、紙吹雪、弓矢などなど、動画でもさまざまな遊び方が紹介されています。ぜひ参考にしてみてくださいね!

乳酸菌飲料の容器

▲乳酸菌飲料の容器で作るマラカスと笛

▲乳酸菌飲料の容器を繋げて作る伸びるヘビのおもちゃ

多くの子どもに愛される乳酸菌飲料。子どもが毎日飲むから家に容器が大量にあるというご家庭も少なくないはずです。そんな乳酸菌飲料の容器を使って、マラカスや笛のような楽しい楽器を作るのはいかがでしょうか?マラカスはシャカシャカ、笛はピーピーと、実際に音を鳴らして演奏会を楽しむことができますよ!また、中央に紐を通して4本ほどの容器を長く繋げていくことで、クネクネとリアルに動かすことのできるヘビのおもちゃを作ることもできます。ぜひ、作って遊んでみましょう!

ティッシュ箱

▲ティッシュ箱と磁石で作る動くちょうちょのおもちゃ

▲ティッシュ箱のカバン

▲ティッシュ箱で作るぱっくんおもちゃ

箱ティッシュの空き箱と磁石を活用したおもちゃになります。今回の動画では、箱ティッシュの片側を切り取り、箱を可愛く装飾したら、磁石をつけたちょうちょをスイスイと箱の上で動かすことができるおもちゃを紹介しています。磁石をつけた割り箸を箱の裏で操作することで、ちょうちょが箱の上で同じ動きをする仕組みになっていますよ。子どもたちにマジックのように披露をして驚かせたり、おもちゃを通して磁石の仕組みを理解させたりするのもいいですね。他にも、ティッシュ箱と磁石でできるバッグの作り方動画も掲載しているので、参考にしてみてください!

紙皿

▲紙皿とトイレットペーパーの芯を使ったキャッチボールマシーン

▲紙皿のどんぐりコースター

▲紙皿シアター

最後は、運動会やピクニックなどで大活躍する紙皿を使ったおもちゃのアイデアです。今回は、紙皿とトイレットペーパーを使用して作るキャッチボールマシーンやどんぐりコースター、紙皿のみで作る紙皿シアターの作り方動画を掲載しています。キャッチボールマシーンでは、紙皿をパックマンのような形にカットし、カットした端同士をくっつけることでボールが受け止めやすくなりますよ。また、紙皿シアターでは、紙皿に絵を描いて切り込みを入れるだけで簡単に子どもがワクワクする仕掛けをつくることができます。ぜひ、紙皿をおもちゃに活用していきましょう!

保育士くらぶ

保育園で廃材を使ったおもちゃを作るねらいとは?

素材の特性を活かして工作することを楽しむ

保育園において、子どもたちが廃材を用いたおもちゃの製作や遊びを行うことで、使用する廃材の特性を理解して、そのよさを活かした製作を楽しむことができます。硬い紙や柔らかい紙、プラスチックやポリスチレンなど、廃材に使用される素材の種類は非常に豊富です。それらの素材に子どもたちが直接触れることで、素材の厚みや変形のしやすさ、肌触りなどの特徴を活かしたおもちゃを作ろうとするはずですよ。

友だちと共にイメージを膨らませて表現する楽しさを味わう

廃材を用いたおもちゃの製作や遊びは、1人で行える簡単なものから、2人以上で行うべきものまで様々あります。製作の段階においては、1人で黙々と作業をするよりも、他の友だちとコミュニケーションをとった方が、完成イメージや違うアイデアが思い浮かびやすくなりますよ。子どもたちには廃材製作の活動を通じて、友だちと共にイメージを膨らませながら、イメージを実際に形にしていく楽しさを味わってもらいたいですね!

身の回りの環境に興味関心を持つ

子どもたちは、たくさんの廃材に触れて製作を行うことで、廃材の性質や良さを理解し、素材そのものに興味を持ちやすくなるはずです。おもちゃ作りの材料として机に並んでいるものだけでなく、子どもの周囲にある、普段から使っているものにも興味を持ち、目を向けるようになる。廃材製作を通しての大きなねらいはその点にあります。また、遊びを作り出す楽しさを実際に味わうことも大きなねらいの1つです。

保育園で廃材製作を行う際のポイント

事前に綺麗な状態で廃材を保管・回収しておく

今回おもちゃの材料として紹介をした廃材のほとんどは、飲食をし終えた容器や使用済みの空き箱になります。容器はそのままでは唾液や飲み物の残りが付着しているため、おもちゃの材料として使用する前にしっかりと洗って乾燥させておく必要がありますよ。また、箱はうっかり潰してゴミに出しやすい状態にしてしまうこともあるので、材料として使用する場合には、事前に保護者の方へ予告しておくとよいでしょう。

廃材を種類別にしっかりと分けて用意する

ここまでご紹介したように、廃材にはさまざまな種類のものがあります。同じお菓子の空き箱やペットボトルでも、縦横の長さや厚み、硬さや形状などが大きく異なったりしていますよね。製作に使用する廃材は同じであっても、子どもの作りたいイメージによって、最適な廃材の特徴は全く違うはずです。子どもが自分の意思でイメージに合う素材を選択しやすいように、廃材はしっかりと種類別に並べ、できるだけ違った形状のものを沢山用意しておくとよいでしょう。

子どものアイデアを参考にする

決まった作り方で廃材製作を進めていく中で、子どもから「ここをもっとこうしたい」という意見が出るかもしれません。その場合には、ぜひ子どものアイデアを受け入れ、一度好きなように製作をさせてみましょう。当然、結果として子どもが「失敗しちゃった…」と落ち込むことがあるかもしれません。保育士さんや保護者の方は、子どもが製作に失敗をしても前を向くことができるような働きかけ方を、よく頭に入れておくようにしましょう。

まとめ

廃材の特性を活かしておもちゃを作ろう

いかがでしたか?今回は、廃材を用いたおもちゃ作りのアイデアを、13種類の材料別にご紹介しました。同じ廃材を使っていても、その形状や他の廃材との組み合わせ方によって、全く違ったおもちゃを作ることができると感じられたのではないでしょうか。子供たちは、市販のおもちゃを買っただけでは味わえない感覚を、廃材製作を通しておもちゃを作って遊ぶことで、しっかりと味わえるはずです。大人側はできるだけ最小限のサポートを加えながら、廃材を用いたおもちゃ作り・おもちゃ遊びを子どもと一緒に楽しんで行いましょう!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/