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しばらく保育のお仕事を離れていたブランクのある保育士さんにとって、復職には様々な不安がある方も多いですよね。体力的についていけるのか、自分の知識やスキルは足りているのかなど、多くの不安を抱えてる人も多いようです。今回の記事では、ブランクのある保育士さんの需要や復職する際のポイント、働きやすい保育園などを紹介しています。復職を検討しているけどブランクが心配で悩んでいる保育士さんは是非最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
ブランクのある保育士の需要は?
需要は高い
ブランクのある保育士は、保育園側からの需要が高いと言えます。保育士としてのこれまでの経験があることや、保育士を離れていた期間の経験が保育の現場で役に立つからです。むしろ、新卒者よりもブランクのある保育士を歓迎している保育園もあるようです。ブランクのある保育士は必要とされていないんじゃないかと不安に思っている方も、安心して復職準備を進めてくださいね。
ブランクのある保育士が歓迎される理由
経験に基づいた知識とスキルの需要が高いから
ブランクのある保育士が歓迎される理由として挙げられるのが、経験に基づいた知識とスキルの需要が高いからです。ブランクがあっても保育の現場で培った知識とスキルのある保育士は貴重な存在。特に保育士不足の保育園にとっては、新卒よりも頼りになるので歓迎される場合が多いです。ブランクがあるということは、保育士としてのキャリアを既に持っているということ。自信を持って復職を目指していきましょう。
子育ての経験を活かした保育が提供出来るから
また、子育ての経験をした保育士を採用することで、質の高い保育が提供出来るというのもブランクのある保育士が歓迎される理由の1つ。保育士を離れていた期間に出産や子育てを経験した保育士は、その経験が保育の現場で役立ちます。子供と親御さんへの理解が深まり、強い信頼関係を築くための強みとなるでしょう。また現場を離れている間、自分は子供が好きだと再確認したり、保育士が社会にとって重要な存在として位置していることに気づいたりした方も多いのではないでしょうか。そういった気づきからも保育に活かせるものがあるかもしれませんね。
ブランクのある保育士が感じる不安
保育の知識や技能に対する不安
ブランクのある保育士が復職を考える際に、不安に思う点はいくつかあるでしょう。ここではブランクのある保育士がよく感じる不安を4つ紹介します。1つ目は保育の知識や技能に対する不安についてです。今の保育に、自分が学生の頃や現役で保育士として働いていた時の知識と技能が通用するのか不安に思う人は多くいますよね。また、保育現場での基本的な仕事内容は変わっていなくても、最新の保育情報をどのように勉強するべきか悩む人も多いようです。
体力面の不安
2つ目は体力面の不安についてです。保育士として働いていると、毎日活発な子供達と一緒に遊んだり、食事や着替えなど日常生活のお世話をしたりと体力が必要になります。保育士を離れていた期間、あまり活動的に過ごせていなかった人は復職後の体力面に不安を覚えることが多いようです。保育士はたくさんの体力を使うお仕事。身体の健康や体力面についてはしっかりと自己管理を行っておく必要がありますね。
人間関係に対する不安
3つ目は人間関係に対する不安についてです。以前の職場で、職員や保護者との人間関係においてトラブルがあり苦労したという経験のある保育士さんもいるのではないでしょうか。その場合、復職してもまた人間関係のいざこざが発生するのではないかと不安に思う人は多くいるようです。特に、女性職員が多い職場や人数の少ない小規模な保育園で人間関係のトラブルが起きてしまうと、精神的にダメージを受けやすくなってしまい、不安も大きくなる傾向があるよう。復職する際は職員の男女比や人数をあらかじめチェックしておくと不安の軽減に繋がるかもしれません。
家庭との両立に対する不安
4つ目は家庭との両立に対する不安についてです。保育士を離れている期間に出産した方は、日々の子育てに苦戦することが多々あるでしょう。そんな中で保育士として復職し、家庭と仕事の両立をすることに不安を感じる人が多いようです。特に、未就学児から小学生までの子供がいたり、身内の介護をしていたりする場合、なかなか正社員での勤務は難しい可能性があります。自身の現状をしっかりと踏まえて復職準備を進めていきましょう。
ブランクのある保育士が復職する際のポイント
自分に合った働き方を選択する
では、ブランクのある保育士が感じている不安を軽減しながら復職を目指すには、どのようなことをしたら良いのでしょうか。ここでは、ブランクのある保育士が復職する際のポイントを紹介します。まずは自分に合った働き方を選択するということです。体力面の不安や家庭との両立に不安を感じている方は、自分の体力やライフスタイルに合わせられるようパートやアルバイトから復職を考えてみるのはいかがでしょうか。また、正社員として働きたい場合は残業・持ち帰り業務などの負担が少ない保育園を探すなどして、自分の現状に合わせた無理のない働き方を選択することが重要となるでしょう。
支援研修を活用する
また、保育の知識や技能に対する不安を感じている場合は、保育士向けの支援研修やセミナーを活用しながら勉強してみると良いでしょう。自治体によっては、ブランクにより復職に不安を感じている保育士を対象として実技研修などを行っているところもあるそう。また、実技だけでなく保育に関する専門知識やトラブルが起きやすい保護者への対応などについての講義もあるようです。不安に感じていることを解消するきっかけになるかもしれません。無料で受講できるものも多いので、気軽に参加してみてくださいね。
体力づくりをする
体力づくりをしておくのも、ブランクのある保育士が復職をする際に重要なポイントです。先述した通り、保育士は子供達と一緒に遊んだり生活のお世話をしたりするため、十分な体力が必要です。ブランクが長ければ長いほど、体力が衰えている可能性が高いですよね。体力面や健康面に不安を感じている方は、復職前に適度な運動を心がけておきましょう。正社員として復職する場合は特に、短時間勤務のパートやアルバイトに比べ体力が必要になってくるはず。今から体力をつけておくことで、面接でのアピールにも繋がるかもしれませんね。
ブランクあり保育士の就活準備3つのこと
保育士証を確認する
ここからは、ブランクありの保育士さんが気になる就活準備について、3つの項目に分けて説明します。まずは、保育士証の確認・準備を忘れずに行いましょう。保育士証とは、保育士試験の合格書または学校の卒業証書とは別の物で、保育士資格を持っていることを証明する書類。そのため、保育士として働くためには保育士証の提出が求められます。また、保母資格保持者は保育士資格に登録することが可能。保育士資格への登録申請手続きができる日本保育協会の登録事務処理センターのホームページから登録しましょう。
履歴書の用意をする
2つ目は履歴書の用意です。特に、志望動機をどのように書けばいいのか悩んでいる方も多いですよね。ブランクのある保育士さんはよく、「保育の現場から離れていたという事実を伝えることでマイナスなイメージになってしまうのではないか。」と不安に思ってしまいがち。しかし、ここで大事なのはブランクがあることを隠さないことです。ブランクを通してどのような心境の変化があったのか、前向きに伝えるようにしましょう。経験を通して何を学び、どのように保育に活かしたいのかも伝えることが出来れば、好印象にぐっと近づくでしょう。
面接の対策をする
3つ目は面接の対策です。ブランクのある保育士に向けて、面接ではどのようなことを聞かれるのか不安ですよね。ここでは、ブランクのある保育士が面接官に質問されやすい項目を紹介します。主に挙げられるのは以下のような質問です。
・なぜブランクがあるのか
・ブランクの期間は何をしていたのか
・保育士を復帰しようと思ったきっかけは何か
このように、保育士を離れた理由や復帰を目指したきっかけを聞くことで、保育に対する熱意や姿勢をみたいという意図があるようです。是非これを参考にして、面接では流暢に答えられるように準備をしていきましょう。
ブランクのある保育士が働きやすい保育園
潜在保育士の復職を支援している保育園
最後に、ブランクのある保育士が働きやすい保育園をいつくか紹介します。以下で紹介する保育園の特徴を踏まえて、ブランクでも働きやすく自分に合った職場を探していきましょう!まずは潜在保育士の復職を支援している保育園です。自治体によって行われている潜在保育士職場復帰支援プログラムのひとつで、ブランクがある保育士の不安を解消するため、保育園の臨時職員として雇用する取り組みが行われています。週休3日制や事務的サポートが受けられ、ブランクのある保育士さんにとっては嬉しく、安心できる内容になっています。
正社員登用制度を取り入れている保育園
負担の少ないパートやアルバイトから始めることができ、正社員登用制度を取り入れている保育園。ゆくゆくは正社員として働きたいが、ブランクがあるためいきなりフルタイムで働くことに不安がある方も多いですよね。正社員登用制度を取り入れている保育園であれば、初めはパートやアルバイトとして勤務し、少しずつ仕事に慣れてきたときに正社員となれるので自分のペースで働くことが可能ですよ。
子供に対して保育士の人数が多い保育園
子供に対して保育士の人数が多い保育園も、ブランクのある保育士さんにおすすめ。保育士の配置基準は厚生労働省が以下のように定めています。
・1~2歳児:子供6人に対して保育士1人
・3歳児:子供20人に対して保育士1人
・4歳児以上:子供30人に対して保育士1人
しかしこの基準は、ベテランの保育士さんでも目が行き届かないことがあるのが現実。保育士の数を基準よりも多く配置している保育園を選ぶことで、ゆとりができブランクがあっても働きやすい環境を得られそうですね。
事業所内保育所
企業に勤める従業員の子供を保育する事業所内保育所。事業所内保育所の預かり基準は0~2歳までとなっていて、ほとんどの施設が少人数制。また、一般の保育園と比べて大きな行事が少ないことが多いので、残業や持ち帰り業務があまり無いことも特徴です。シフト制や土日休みとなるケースも多いため、ブランクがあっても無理のない仕事復帰が期待できるでしょう。子供一人ひとりに対して細かい保育が行えるのも魅力ですよ。
まとめ
自分に合った働き方を見つけて保育士復帰を目指そう!
いかがでしたか?今回は、ブランクのある保育士の需要や復職におけるポイント、働きやすい保育園などを紹介しました。経験やスキルを既に持っているブランクのある保育士さんは、新卒者よりも必要とされる場合が多いという現状があります。また、保育士への復職を実行する前の準備として、体力づくりはとても大切。現場で子供達と一緒に楽しく過ごすためにも、体調管理を徹底しましょう。ブランクの期間に経験したことを活かし、自分に合った働き方を見つけて保育士復帰を目指してみてはいかがでしょうか。