簡単!にじみ絵のやり方とアイディア集【保育・ねらい・半紙・コーヒーフィルター・水性ペン・霧吹き】

簡単で楽しく製作できるにじみ絵。にじみ絵は出来上がりは幻想的なので、作って楽しく見て楽しいのが魅力です。水によって色が広がるので、予想外の形や色に子ども達も興味津々になるでしょう。今回はそんなにじみ絵遊びについて、ねらいや必要な道具、にじみ絵を使った製作アイディアまで詳しくまとめてみました。季節によって様々な製作に活用できるにじみ絵。これからの暑い夏、室内遊びの一つに取り入れてみてはいかがでしょうか?ぜひ参考にしてみて下さいね。

にじみ絵とは

濡れた画用紙に水で溶かした絵の具で描く絵のこと

にじみ絵とは、濡らした画用紙に水で溶かした絵の具で自由に描く絵のことを言います。濡れた画用紙に筆で線を描くと色がにじんで広がりますよね。その名の通り絵の具がにじんでいく絵画技法がにじみ絵ということなのです。にじみ絵は色がにじんで変化していくので想像とは違う形になったり、色と色が重なり合って違う色になったりと予想できないところに面白さがあります。子供たちの想像に任せて自由に描かせてあげて下さいね。

保育士くらぶ

にじみ絵のねらい

感性や想像力を育む

まず初めににじみ絵遊びをするねらいについてご紹介します。一つ目は、感性や想像力を育むことができるということです。にじみ絵は絵の具がにじむことで作り出されるため、自分が思っていた形や色になりにくい技法。そのため、子ども達は固定概念にとらわれず思い思いに描くことができ、思いっきり楽しめます。予想外に変化していく形や色に子ども達はワクワクし興味津々なはず。遊んでるうちに感性や想像力もどんどんと育まれていく遊びです。

色彩感覚を養う

二つ目は、色彩感覚を養うことができるということです。絵の具が予想外に広がり、自分が思っていた色とは異なる色になることがあるこのにじみ絵遊び。この色とこの色が混ざったらこんな色になるのか!と子ども達の色彩感覚はどんどんと養われていきます。また、色の種類や色の名前を覚えるいい機会にもなりますよ。出来上がった色の名前を子ども達に教えてあげたり、「この色すごくきれいだね」と色に注目を向けてあげても良いでしょう。

手先の発達を促進する

三つ目は手先の発達を促進できるということです。このにじみ絵遊びは筆でもペンでもできる簡単で楽しい遊びですが、どちらにせよ描くものを手にもって遊びます。また、力加減によって線の太さや、描く形が変わりますよね。にじむので余計に力加減が影響してきます。つまり、手先に意識が向くのです。そのため、子ども達の手先の発達を促進する嬉しい効果が。子ども達が描き終わったら、「上手にできたね!」と子ども達をたくさんほめてあげて下さいね。

にじみ絵に必要な道具とは?

絵の具

絵の具セットのイラスト(文房具)

次ににじみ絵遊びに必要な道具をご紹介します。まず絵の具を使う場合の必要な道具からです。

  • 画用紙もしくは描く媒体(和紙やコーヒーフィルター、キッチンペーパーなど遊び方によって変えて下さい)
  • 絵の具を入れる容器 (卵パックでも可能)
  • 水を入れる容器(霧吹きでも可能)
  • 水彩絵の具 (透明水彩絵の具があればそちらが好ましい)
  • ふきん(余分な水分をふき取るときにあったほうが便利です)
  • 新聞紙もしくはブルーシート(床や机に絵の具が飛び散る可能性があります。掃除をラクにするためにもあらかじめ新聞紙かブルーシートを敷いておくと便利です。)

水性ペン

マーカーのセットのイラスト(開いた状態)

このにじみ絵遊びは水性ペンでも遊ぶことが出来ます。絵の具より手軽にできるため、おススメですよ。水性ペンを使う場合の必要な道具はこちらです。

  • 画用紙もしくは描く媒体
  • 水性ペンもしくは水性マジック
  • 霧吹き
  • ふきん(余分な水分をふき取るときにあったほうが便利です)
  • 新聞紙もしくはブルーシート(水性ペンなので飛び散る心配はないですが、念のために敷いておくと後々の掃除がラクかもしれません)

にじみ絵のやり方

絵の具でにじみ絵を行う方法

次に、にじみ絵遊びのやり方についてご紹介します。まず絵の具を使って遊ぶ場合のやり方についてです。

(まずは準備)

  • 汚れてもいいようにまず新聞紙かブルーシートをしいておきましょう
  • 汚れてもよい服で行うようにしましょう
  • 水を入れる容器もしくは霧吹きに水を入れておきましょう

方法

①画用紙を濡らす(筆を使って濡らしても、霧吹きを使って濡らしてもOKです)
②筆を絵の具につけ画用紙に色をつける(色がだんだんと広がっていくのでその様子を楽しみましょう!)
③同じように色を付ける
④繰り返す

 

水性ペンでにじみ絵を行う方法

次に、水性ペンを使って遊ぶ場合のやり方についてです。絵の具を使う場合とほぼ同じですが、汚れる心配が少ないところが魅力です。

(まずは準備)

  • 任意ですが新聞紙かブルーシートをしいておくと安心です
  • 水を入れる容器もしくは霧吹きに水を入れておきましょう

方法

①画用紙を霧吹きで濡らす
②水性ペンで画用紙に色をつける(色がだんだんと広がっていくのでその様子を楽しみましょう!)
③同じように水性ペンで描く
④繰り返す

 

にじみ絵を使った製作アイディア

てるてる坊主

ここからは、にじみ絵を使った製作のアイディアをいくつかご紹介します。どれも簡単で楽しくできるのでぜひ試してみて下さい。絵の具で行っても水性ペンで行ってもOK。道具に応じて必要なものが変わってくるので、上記の必要な道具の章をチェックしてくださいね。ではまず、てるてる坊主です。

てるてる坊主のイラスト

(必要なもの) ・コーヒーフィルター(白)・水性ペン・霧吹き・色画用紙・はさみ・のり・クレヨンもしくはペン・洗濯ばさみ(乾かすもの)

作り方

まずてるてる坊主の顔を作ります。

①丸く切った色画用紙に、てるてる坊主の顔を描く(子ども達の好きなようにデザインさせてあげて下さい。)

次に胴体をにじみ絵を使って作っていきます。

②コーヒーフィルターに、水性ペンで好きな模様を描く
③霧吹きで水をかけて十分にじませる(色の変化を楽しみましょう!)
④乾かす(洗濯ばさみを使うとラクに乾きます)
⑤顔と胴体をのりでくっつけて完成!

 

着せ替え人形

次に着せ替え人形です。子ども達の思い思いに服を作ることが出来、さらに着せ替えもできてしまう楽しさ二倍の遊びです。

人形劇をしている女性のイラスト

(必要なもの) ・コーヒーフィルター・色画用紙・絵の具・絵の具や水を入れる容器・クレヨンもしくはペン・はさみ・洗濯ばさみ

作り方

まず人形の部分を作ります。

①画用紙にコーヒーフィルターを当てながら、人形の形を書く(ちょうどコーヒーフィルターが服にみえるくらいの大きさに人形を書いてください)
②画用紙に絵の具やクレヨンで人形の肌の色や顔のパーツ、靴などを書き込む

次に、洋服の部分をにじみ絵を使って作ります。

③フィルターの底をはさみで切り離す
④筒になるように、たるませながら空間を開け、そのままひだの部分を上にして折り目をつける。
⑤④で作ったものを人形に当て、袖にする部分に印をつける。(このとき、洋服の肩にあたる部分であるコーヒーフィルターの上部分5ミリほどは残して印をつけること)※切り落とすとバラバラになってしまうので注意。
⑥袖の部分と、コーヒーフィルターのひらひらした接着面の部分を切り取る。
⑦コーヒーフィルターを水で濡らして絵の具で色を付けていく
⑧乾かして、人形の胴体の部分に服を着せて完成!

 

ちょうちょ

次にちょうちょです。 羽の部分がとても幻想的になりますよ。

アゲハチョウのイラスト(蝶)

(必要なもの) ・コーヒーフィルター(白)・水性ペン・ モール・ハサミ・セロハンテープ・水を入れる容器 ・新聞紙(フィルターを乾かすため)

作り方

①二枚のコーヒーフィルターに好きな模様を書く。
②出来たらコーヒーフィルターを丸めて水につける。(つけた瞬間に引き上げるくらいでOK)
③しばらく新聞紙の上に置き乾かす
④かわいたら接着面の部分をそっとはがす。
⑤接着面のギザギザが見えないように後ろに折り返す。
⑥中心をもって羽のように折りたたむ
⑦フィルターの中心を2枚あわせてセロハンテープで巻きとめる。
⑧モールの一方の端をうずまき状に巻いてからちょうちょの中心に巻きつけていく。
⑨巻き終わりもうずまき状にし、2本の触覚をねじると完成!

 

あさがお

次にあさがおです。

暑中お見舞いのイラスト「あさがお」

(必要なもの) ・コーヒーフィルター(白)・水性ペン(水色、青、紫、ピンクなどがおすすめ) ・セロハンテープ・霧吹き・画用紙(緑系)・モール(緑系)

作り方

①コーヒーフィルターに、水性ペンで模様を描いていく
②コーヒーフィルターに霧吹きをしてインクを滲ませる
③乾かす あさがおの形を作っていきます
④乾かしたコーヒーフィルターを真ん中を開けて左右の端の部分を折ります
⑤折り目を基準に内側に折りこむ
⑥半分に折ってさらに開いて半分に折る。下に部分にテープをはる。
⑦丁寧に広げてあさがおの形に整えて完成!

わかりにくい部分があると思うので動画も参考にして下さいね。

 

動画はこちら

かき氷

次にかき氷です。

夏のイラスト「かき氷・いちご」

(必要なもの) ・かき氷の器用の画用紙・かき氷用半紙・水性ペン・筆、水・のり

作り方

①画用紙をかき氷の器の形に切る
②半紙をかき氷型に切る
③半紙に水性ペンで模様を書く
④筆に水を付け半紙に水をたらしていく(水をたらすことで半紙がちぎれる心配がありません)
⑤乾かして器にのせ、のりで貼って完成!

 

フルーツジュース

次にフルーツジュースです。

トロピカルジュースのイラスト

(必要なもの) ・コップ用の画用紙・コーヒーフィルター・水性ペン・霧吹き・のり・折り紙

作り方

①画用紙をコップの形に切る
②コーヒーフィルターの接着面の部分を切り取る
③半分に折って底が平らになるように切る
④コーヒーフィルターに水性ペンで好きに色をつけていく
⑤霧吹きで濡らしていき乾かす
⑥乾いたらコップの形の画用紙にのりで貼る

ストローの部分を作っていきます。

⑦折り紙を少しだけ白い面が見えるように、ずらして三角に折る
⑧裏返し下からストローの幅の分だけ、少しずつ折っていく
⑨巻き終わりをのりで貼り付ける
⑩半分にカットし、ジュースに貼り付けて完成!

 

まとめ

にじみ絵で室内遊びを楽しくする

いかがでしたでしょうか。にじみ絵は必要な道具も少なく、料金も百均で揃うものばかりでお手軽。とても簡単に楽しめる遊びです。また、想像力や色彩感覚が養えるほか、手先の発達にも効果があります。楽しみながら、子ども達の能力を伸ばせるのはうれしいですよね。様々な製作ができるので、季節に合わせて作るものをアレンジしても良いですよ。室内遊びのマンネリ化にも最適です。今回紹介したアイディアを参考に、ぜひ試してみて下さいね。

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