甘くて美味しいさつまいも。子供たちも大好きですよね。10月13日はさつまいもの日だとご存じですか?さつまいもは秋の味覚としても知られており、多くの方に親しまれています。この記事ではさつまいもの日が制定された由来や歴史、豆知識を解説しています。さらに、さつまいもの日の保育園での過ごし方のアイデアも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。子供たちに馴染みのあるさつまいもを保育に取り入れ、さつまいもの日を楽しみましょう。
さつまいもの日って何?
10月13日に制定された記念日
さつまいもの日は、川越いも友の会によって制定された記念日です。
10月13日である理由は、
・10月がさつまいもの旬の時期であること
・「栗よりうまい十三里」の売り文句で江戸時代の焼き芋やが売っていた
この2つの理由からさつまいもの日が制定されました。制定された目的は、さつまいもの魅力や栄養価を広く知ってもらうこととされ、さつまいもを使った料理を楽しむと良いでしょう。
”十三里”はさつまいもの意味
さつまいもは”十三里(じゅうさんり)”とも呼ばれています。先ほど述べた「栗よりうまい十三里」とは、 栗(九里)より(四里)うまい十三里 = (9+4=13) とうい意味があるのは知っていましたか?特別に美味しいさつまいもが、江戸の川越から十三里離れたところにあったことが由来とされています。諸説はありますが、このようにしてさつまいもの別名として十三里と呼ばれるようになりました。
さつまいもの日は何するの?
“いも供養”と言われるお祭り
川越いも友の会では、10月13日にいも供養と呼ばれるお祭りを実施しています。川越いもと呼ばれる江戸時代から焼き芋として親しまれ、川越といえばさつまいもと言われるほどさつまいもと川越は深い関係にあるんですよ。地元のいも作りに感謝し、収穫されたいもたちへの感謝の気持ちを込めて行われるお祭りです。子供たちに芋の大切さや食べ物への感謝の気持ちを教えることができる良い機会となるでしょう。
焼き芋作り
さつまいもの日には、子供たちと焼き芋づくりをして楽しむのがおすすめです。園庭で焼き芋大会や、焚き火で焼き芋作りなどをしてはいかがでしょうか。
・新鮮で大きなさつまいも(子供たちが触れやすいサイズにカット)
・さつまいもを包むためのアルミホイル
・落ち葉や新聞紙などの可燃物
材料が揃ったら、さつまいもを水で表面を湿らせてから焼きましょう。時間をかけてゆっくりと熱することで甘みがあり、ほくほくと美味しい焼き芋になりますよ。子供たちの火傷には十分注意して焼き芋づくりを楽しみましょう。
さつまいもの豆知識
1. さつまいもの長い歴史
さつまいもは、メキシコを中心に熱帯アメリカで生まれ、紀元前800〜1000年ごろから中央アンデス地方に栽培されていました。日本には、1600年ごろに中国から琉球に伝来したと言われています。1700年ごろには種子島へ伝わり当時の薩摩藩の特産品となり、”薩摩藩のいも”からさつまいもの由来となったんですよ。その後、技術の発展と共に品種改良を重ね、現在のような多くの種類のさつまいもが存在しています。
2. さつまいもの作り方
さつまいもは、西日本では4月下旬ごろ、東北では5月下旬ごろに水はけをよくした畑に苗を植え付けて栽培します。10〜11月にかけて収穫され、秋の味覚としてスーパーや飲食店に出荷されていますよね。さつまいもは、食物繊維や栄養分が非常に多く含まれ、害虫被害に強い作物です。そのため、古くから非常食として多く利用されてきました。現在では、様々な栽培技術により、より質の高いさつまいもが育成され子供たちにとっても人気の食材となっているでしょう。
3. たくさんあるさつまいもの種類
さつまいもは実はたくさんの種類があるのをご存知でしたか?品種改良を重ね、様々な特徴を持つ品種があります。
・紅さつま:鹿児島県で栽培され、ホクホクと密度の高い肉質と強い甘味があります。
・鳴門金時:特徴的な深い紫色の皮を持ち、着ると鮮やかな黄色の中身が現れます。その美しい色合いが特徴で、焼き芋や大学芋として使用されることが多いです。
これら以外にも、さつまいもには様々な種類があります。子供たちと食べ比べしても良いですね。
さつまいもの日の保育園遊び5選
1. さつまいもに関する歌や絵本で楽しむ
さつまいもの日は、室内で歌や絵本を通して楽しむことができます。
・やきいもグーチョキパー:子供たちと一緒に最後の「じゃんけんぽん」の掛け声で楽しみましょう。
・いもほりの歌:「うんとこしょ。どっこいしょ。」でいもほりの楽しさを伝えましょう。
・おもいおいも(作:木坂 涼 絵:どう なつみ):テンポの良い文章と、ユーモアたっぷりな内容です。動物の誰かがオナラする所は子供たちに笑ってもらえるポイント。おいものおもいが主題の愉快でホクホクする絵本です。
・やきいもたいかい(作・絵:さとう 和わきこ):ばばばあちゃんシリーズの焼き芋です。じゃがいもやミカン、お菓子など焼き芋以外の食材も焼いています。「どんな味かな?」「美味しいのかな?」と想像を膨らませましょう。
2. さつまいもスタンプ
楽しいお芋掘りですが、全ての芋が綺麗な食べれる状態ではありませんよね。ネズミや虫などによってガリガリとかじられてしまうお芋も珍しくありません。そんな時は、さつまいもスタンプを作ってみましょう。
・さつまいも・竹串やカッター・包丁・画用紙・トレーシングペーパー・水性ペン・鉛筆・紙コップ・紙皿
1. さつまいもを輪切りにする。(2~3cmの暑さ)
2. 画用紙にハンコにしたい絵を描く。
3. トレーシングペーパーに2. で書いた下絵を重ね、油性ペンでなぞり書きする。
4. トレーシングペーパーの絵にさつまいもを重ね、上から押しつけるようにして絵柄をうつす。
5. うつした絵柄に沿ってさつまいもを掘っていく。
6. 完成したさつまいもにインクをつけてスタンプを押す。
3. 折り紙で焼き芋作り
芋掘り体験が雨で中止になってしまったり、畑がなく室内でさつまいもの日を過ごす保育園も多いのではないでしょうか。そこで、子供たちと折り紙で焼き芋作りを行ってみましょう。
1. 横半分に折り紙を折る。
2. 折った所を元に戻し、折り目に向かって真ん中に折っていく。
3. 四隅の角全てを内側に折る。
4. 丸くなるように形を整える。
5. 裏返して完成!
黄色の折り紙でも同じさつまいもを作り、中に入れ込むとほかほかの焼き芋に変えることができますよ。
4. 【乳児向け】ちぎり絵でさつまいも作り
乳児クラスの子供たちとは、折り紙をちぎってさつまいもを作ることができます。紙をちぎるときの音や感触などに触れることで、色んなことを感じることができるでしょう。
・赤紫や紫色の折り紙・のり・白色の画用紙
1. 白色の画用紙にさつまいもの絵を描く。
2. くしゃくしゃに丸めシワをつけた折り紙を、小さくちぎる。
3. さつまいもの絵の上に折り紙をペタペタと貼り付ける。
4. 画用紙をさつまいもの形に切り取ったら完成!
ポイント
あらかじめ折り紙を丸め、シワをつけることで、さつまいもの質感を表現できます。
5. さつまいもクイズ
さつまいもクイズを通して、さつまいもの知識を得ることができます。ポイント制にすると、子供たちもゲーム感覚で学ぶことができますよ。
さつまいもの原産地はどこでしょう?
1. アメリカ 2. 日本 3. メキシコ
答え:2. メキシコ さつまいもは、メキシコを中心に熱帯アメリカが原産と言われています。
次の中で、本当に存在するさつまいもはどれでしょう?
1. はくさいいも 2. にんじんいも 3. れんこんにも
答え:2. にんじんいも 中身がオレンジ色をしていることからにんじんいもと呼ばれ、貴重な品種です。
さつまいもの収穫時期はいつ頃でしょうか?
1. 4月〜7月 2. 8月〜11月 3. 12月〜3月
答え:2. 8月〜11月 さつまいもは秋から冬にかけてが旬です。そのため、収穫後2〜3ヶ月保存し甘さを蓄えます。
お芋ほりで収穫体験をしよう
実際のさつまいもに触れる
さつまいもの日には、秋のイベントのひとつ”芋掘り体験”をすることをおすすめします。芋掘り体験を通して、自然に触れる楽しさを味わい、農家の方や作物への感謝の気持ちを学ぶことができます。さらに、さつまいもの形や色などを目で見て知ることができるので、食材に親しみを持てるでしょう。収穫体験を行うときは、あらかじめ農家の方へ芋掘り体験の依頼を行いましょう。さつまいもの日である10月13日に予定している場合でも、年度当初の4月ごろに相談することが望ましいです。
準備するもの
さつまいもの収穫体験を行う際には、いくつか道具が必要になってきます。
各農家によって必要な道具や収穫体験の進め方なども異なるため、事前に確認することが大切です。また、服装も長袖長ズボンを着用し、スニーカーや長靴を履いてくるように子供たちには事前に説明しておきましょう。熱中症対策として帽子の準備も忘れずに行いましょう。
保育園で食べたいさつまいも料理
さつまいもスティク
簡単にでき、手づかみでパクパクと食べやすいさつまいもスティック。塩をふりかけると、さつまいもの甘さがひきたちますよね。
・油 適量 ・さつまいも 1/2本程度 ・塩 ひとつまみ
1. 皮を剥いたさつまいもをスティック状に切る。
2. 切ったさつまいもを水にさらし、水気を拭き取る。
3. フライパンに油をひき、火にかける。
4. 中火〜弱火でじっくり焼く(さつまいもが焦げないように転がしながら)
5. 揚がったさつまいもに塩をふりかけて完成!
さつまいもケーキ
さつまいもの甘い風味がしっかり感じられる濃厚なさつまいもケーキ。子供たちが喜ぶこと間違いなしです。
・さつまいも 250g ✳牛乳 200ml ✳卵 2個 ✳砂糖 25g ・薄力粉 50g ・無塩バター 10g
1. オーブンを180℃に予熱しておく。
2. さつまいもを耐熱容器に入れ、ラップをかけて600Wで5分加熱する。
3. 皮を剥き、少し粗さが残る程度まで潰す。
4. ✳を加え、さらに薄力粉をふるいながら入れる。
5. 無塩バターを塗った型に4. を入れ、空気を抜いて40分ほど焼き目がつくまでオーブンで焼く。
6. 粗熱が取れたらお皿に盛り付け完成!
スイートポテト
さつまいものアレンジレシピとして人気なスイートポテト。子供たちに料理の楽しさを知ってもらうことができます。
・さつまいも 250g ✳牛乳 60ml ✳砂糖 大さじ1.5 ✳サラダ油 小さじ1 ・卵黄 1個分
1. 皮を剥いたさつまいもを1cm幅のいちょう切りにし、5分程度水にさらす。
2. 水気を切ったさつまいもを耐熱容器に入れ、ラップをかけて500Wで8分加熱する。
3. さつまいもを細かく潰し、✳を加えてゴムべらで混ぜ合わす。
4. 形を整え、アルミホイルを敷いた天板に並べる。
5. 表面に卵黄を塗り、オーブンで5分焼く。
6. 焼き色がついたらお皿に盛り付け完成!
まとめ
子供と一緒にさつまいもの日を楽しもう!
10月13日は川越いも友の会によって制定された”さつまいもの日”です。中米から中国を経由して日本にやってきたさつまいもは、現在では品種改良が進み、様々な種類のさつまいもを味わうことができます。子供たちと一緒に収穫体験やお菓子作りを行うことで、食育に役立てることができます。また、紹介したクイズ体験を通してさつまいもを学び、食材に親しみを持たせることも大切です。子供たちと一緒にさつまいもの日を楽しみましょう。