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今回は、素朴な疑問についてしらべてみました。
保育の現場で働いていると、必ず出てくるのが「絵本」と「紙芝居」です。これ、似ているようで違うんですけど、何がどう違うのか?調べてみました。
絵本と紙芝居、共通点と違いは?
まずは絵本と紙芝居の共通点。
それは、「ストーリーがあり、読み聞かせするもの」です。大きな優しい絵と大好きな先生の語りかけ。
これが好きな子どもも多いと思います。
・絵本とは
絵本とは、「絵と文で表現されたお話の本」です。
少し専門的ですが、「絵で表現されたこと」は文にしない、「文で表現されたこと」は絵にしないことで、お互いを支え合っている本のことを「絵本」と言うそうです。
図書館や本屋さんでも「外国の絵本」コーナーがあるなど、絵本は世界中にあります。
・紙芝居とは
紙芝居は物語を絵で表し、それに読み手が説明を加える形になります。文字は絵と一緒に書いてないので、読み聞かせる人の役割がとても大きいのです。
実は紙芝居は日本で生まれたものです。1930年代に、「街頭紙芝居」という形で人寄せのために生まれました。はじめは、駄菓子を売るために子どもたちを呼ぶ、宣伝のためだったのです。驚きですね。
2000年代に入ってからは少しずつ海外でも紙芝居が広がっています。海外での呼び名も「kamishibai」だそうですよ。
読み方の違いと使い分け
絵本と紙芝居、違うものだということはわかりました。では、読み方は一緒でしょうか?
どちらも読み手の「声の抑揚」や「表情」によって引き込まれる度合いが変わってくる事は同じといえるでしょう。
使い分ける必要があるかどうかは、その場の状況によります。例えば、保育の現場では、絵本も紙芝居も複数の子どもの前で読み聞かせをすることが多いかと思います。
1人の子どもに対しては絵本を選ぶと良いでしょう。1対1で、子どもとアイコンタクトを取りながら、その子の反応に合わせて読み進めていくと効果的です。
複数の子どもに読み聞かせをする時には、紙芝居の方がおすすめです。
大きな紙に目一杯絵が描いてあり、少し遠くてもよく見えるからです。
絵本だと紙芝居ほど大きくなかったり、絵と文が一緒に書いてあるので角度に苦労したり……心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
・演技が重要な紙芝居
紙芝居は、絵の裏にお話が書いてあります。なので、読み聞かせをする人は演技をするようになります。
おじいさんはおじいさんらしく、犬は犬らしく、お姫様はお姫様らしく。そうすることで、より子どもたちはお話に引き込まれます。
絵本の場合は、一対一で語りかけるように読むのが良いそうです。絵本は「絵」と「文」で一つのお話になりますが、紙芝居は「絵」だけでお話が進んでいきます。
どっちが効果的?ケース別のおすすめ
絵本を選ぶときには、特に人数に合わせた大きさや年齢に合わせた内容を考えて選んでいきます。
それに対して、紙芝居は内容こそ考えないといけませんが、大きさはあまり考えずに選ぶことができます。
また、紙芝居はお芝居です。
寝る前に紙芝居を見て興奮するよりは、絵本でクールダウンしていく方がいい場合もあります。
それぞれおすすめの場面別にまとめてみました。
・絵本がおすすめの時
- 子どもが1~3人ぐらいの少人数の時
- 行事前に静かにする時
- 寝る前 等
・紙芝居がおすすめの時
- 子どもが5人以上いる時
- 子どもの年齢がバラバラな時
- 外遊びができない時 等
絵本の代表作まとめ
本屋さんに行けば絵本コーナーがあるほど絵本は種類が沢山!
代表的なものをまとめました。
- ぐりとぐら
50周年を迎えた「ぐりとぐら」シリーズです。双子の野ネズミ、ぐりとぐらが作る大きなカステラは覚えている方も多いのではないでしょうか? - はらぺこあおむし
外国の絵本です。原作者のエリック・カールは「色の魔術師」とも呼ばれているそうで、カラフルなイラストが印象的ですね。
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紙芝居の代表作まとめ
紙芝居も絵本に負けないぐらい種類があります。でも、代表作、と言われてピンとくる人は少ないような…
- おおきなかぶ
有名な昔話の紙芝居です。元はロシアの民謡ですが、かぶを引っ張る人が段々増えいって最後にかぶが抜けるのは、やはり爽快感がありますね。 - おおきくおおきくおおきくなあれ
色々なものが「おおきくなあれ」と言って大きくなる紙芝居。見ている子ども達にも一緒に「おおきくなあれ」と言ってもらったり、一緒に参加することができます。
さいごに
絵本と違って、紙芝居は大人数で盛り上がる感覚を味わうことができるというのが魅力かもしれませんね。
絵本と紙芝居の違いについて、少しは伝わったでしょうか。
両方とも上手に使って、室内遊びを更に充実できることを祈っています。
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