子供の「自立心」を育てよう!【自立心とは・育て方・してはダメなNG行為】

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10の姿の一つである自立心。

子供はいつか自分一人でなんでもやれるように育てなければいけません。
大人になると自分で考えて行動して生きていかないといけない場面が増えてきます。
改訂版保育所保育指針・幼稚園教育要領でも「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」として「自立心」は定義されています。
ですが、子供の自立を支援するためにはどうしたらいいのか?具体的な方法がわからないという方も多いでしょう。

本記事では、「自立心」について・具体的にどうしたら「自立心」が育つのか?・「自立心」を育てるのにしてはいけないことについて紹介します。
保育士さんはもちろん!子供の将来が心配な保護者の方も参考になりますのでぜひ最後までご覧ください!

保育士くらぶ

「自立心」とは

自立心とは「自分の力でなるべくやり遂げること」である

自立心とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
「教育課程部会幼児教育部会 資料6」と「幼稚園教育要領解説」ではこのように記載されています。

目的:自分の力で行うために思いを巡らし、自分でしなければならないことを自覚して行い、諦めずにやり遂げることで満足感や達成感を味わいながら、自信を持って行動するようになる。
例:自分の身の回りのことは自分でする。出来ないことは先生や周囲の人に手伝ってもらう。

教育課程部会幼児教育部会 資料6

 自立心は、領域「人間関係」などで示されているように、保育所の生活において、保育士等との信頼関係を基盤に自己を発揮し、身近な環境に主体的に関わり自分の力で様々な活動に取り組む中で育まれる。なお、自立心は、領域「人間関係」のみで育まれるのではなく、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して育まれることに留意する必要がある。 子どもは、身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、信頼する保育士等に支えられながら、物事を最後まで行う体験を重ね、自分の力でやろうとする気持ちをもったり、やり遂げた満足感を味わったりするようになる。

幼稚園教育要領解説

簡潔に言うと「自立心」とは
「日々の生活の中で自分で考え、自信を持って行動し、成功体験を重ねて達成感を味わうこと」になります。

「自立心」を育てるには?

日々の生活の中で目標を持たせる

遊び・お片付け・行事などの日々の生活の中で目標を持たせて達成した時に「達成感」を味わせましょう。
その達成感が子供の自信に繋がります。どんな小さい事でもいいです。
自分でやった!できた!という達成感を積み重ねて褒めてあげましょう。
今から、成功体験をどんどん経験していく事で自立心が育ちより良い人生を送る事ができるでしょう。

友達同士のトラブルはなるべく自分たちで解決させる

園でのトラブルとしても多い、子供同士の喧嘩や仲間割れ。
「自立心」を育てるのに効果的なのは
友達同士でトラブルが起きたとき、なるべく自分達で解決できるように見守りましょう。
見て見ぬふりをすると言うわけではありませんが、様子を見て子どもから助けを求められたときに仲介してあげるようにしましょう。積極的にトラブルに対して対応するのは「自立心」を育てるのによくありません。
子供同士が感情的にならず落ち着いて話せてるのであれば一旦様子見してみましょう。
しかし、子供が怪我をするような喧嘩でしたら大事にならないようにすぐに止めに行くようにしましょうね!

自分に自信を持たせる

自分に自信を持つことで自分から何事も挑戦しようとするようになり「自立心」に繋がります。

自分に自信を持たせるために、「自己肯定感」を高めることも効果的ですよ。
簡単にできる自己肯定感を高めるポイントは以下の5つです。

  • 褒めてあげる
  • 否定しない
  • 他の子と比較しない
  • 感情的にならない
  • 達成感を味わう

例えば、他の子と比較しないだと「自分は他人と比較してダメなんだ」と責めるのではなく
人は人。自分は自分だと思い自分の良いところを探して伸ばすことで自分に自信が持てるようになります。

保育士くらぶでは、「自己肯定感」についてこちらで詳しく解説していますので
ぜひこちらの記事も読んでみてはいかがでしょうか?

自立心を育てるときにNGな行為

手伝いすぎる

保育士さんや保護者が甘やかしてできないことに対して手伝いすぎないようにしましょう。
いろいろなことに興味を持ち、何でも自分でやろうとし始める「自立心」を大事にしましょう。
すぐに手伝わず、最後までやり遂げられるように見守りサポートしてあげましょうね。

やりたいことを否定する

子供たちに対して普段マイナスな言葉を使っていませんか?
否定的な言葉を使わず、どんな事でも決めつけをしないで園児が言ってる事を一度受け入れてあげましょう。
押し付けをして無理強いをすると、大人の言う事が正しいと思い込み自分で考える事をしなくなり意見を言わない子に育ってしまいます。
ネガティブワードはもうやめましょう!子どもが伸び伸びと育つには認めてあげることが重要です。
認めてあげると、子ども達は自分から物事を考え挑戦することができるようになります。

他の子供と比べる

「自立心」を育てることにおいてなぜ他人との比較をしてはいけないのか?
それは、他人の評価を気にして常に他人の顔色を伺うようになり他人に依存して生きるようになってしまうからです。
ついつい「◯◯ちゃんができたから〜」と言いがちかもしれませんが、比べる対象を過去の子ども自身に変更してマイペースに頑張る子を見守ってあげましょう。
「他人と比較しない事」は幼児教育で大事なことの一つでもあります。
他の子と競争させる教育はNGです🙅‍♀️
他の子との比較をしない方が、他人を卑下せずに尊重できて他人に依存せず自立できる子どもに育つのです。
コミュニケーション能力の向上にも繋がります。

まとめ

「自立心」は子供にとっての究極の目標。

洗濯をする女児と皿洗いをする男児のセット

今回は、子供の「自立心」についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか?
まずは、身近な大人達が「自立心」を育むことができる環境を作ってあげましょう。
保護者の方でしたら、親が子供から自立することです。

未就学児は、特に4歳から自立心が芽生え始めるそうです。
ある程度見守って、行き詰ってしまったり方向性を見失ってしまったりしたら
さりげなくヒントを出してあげて、自分で答えを導き出せるように
また自分で最後までやりとげられるように支援してあげましょう。

「自立心」は子供にとっての究極の目標と言われています。
子供のうちに「自立心」を育てることで生きていくのが楽になるでしょう。
将来、自立した大人になれるようにサポートしてあげたいですね!

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