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おはじき遊びの歴史
おはじきは奈良時代に中国から伝わった遊びとされています。
日本では当初、貴族が楽しむ大人の遊びだったようで、江戸時代になってから女の子のおもちゃとして親しまれるようになりました。
おはじきというとガラス製のカラフルなおはじきを思い浮かべる方が多いかと思いますが、当時は小石を使っていたようで、ガラス製のおはじきが登場したのは明治時代になってからといわれています。
このようにその姿は変化しつつも、おはじきは日本人に長く愛されてきた伝統のあるおもちゃといえます!
おはじき遊びの注意点
誤飲に注意する
おはじき遊びで何より気を付けたいのが誤飲です。
おはじきは、小さくてキラキラした可愛いらしい見た目をしていて、子供たちからみると少し美味しそうにも見えるのかもしれません。
おはじきを渡した瞬間に口に入れてしまう子供もいるので、要注意です。
目を離さないことはもちろん、おはじきを口に入れずに楽しめる年齢かどうかよく検討してから、おはじき遊びを始めましょう。
欠けていないかチェック
おはじきはガラスで出来ているものが一般的です。
キラっとしたガラス製のおはじきは子供達にとっても魅力的ですが、欠けてしまう危険性があることも頭に入れておく必要があります。
投げたり、落としたりしないように注意するのはもちろん、月齢によってはガラス製のおはじきではなく手作りのおはじきを用意するなどの工夫が必要です。
この記事の後半で折り紙で作るおはじきをご紹介するので参考にしてみて下さい♪
片付け忘れはないかチェック
無事におはじき遊びを楽しむことが出来ても、片付け忘れのおはじきが室内に残っていると、後で誤飲などの事故に繋がる危険があります。
おはじきで遊ぶときは、最初に用意したおはじきの数をかぞえ、最後におなじ数そろっているか、しっかり確認すると安心ですね!
遊び方アイデア【難易度★☆☆】
色分け遊び
色のついているおはじきを用意して、
赤は赤、青は青といったように色ごとに分けるというシンプルな遊び方です。
シンプルで簡単な遊び方ですが、小さなおはじきを分ける作業は細かい指先の動きが必要で、案外時間がかかります。
色分けするのに慣れてきたら時間を測って分けてみるのも良いですね!
またただ分けるだけでなく、
・色ごとに綺麗に一列に並べる
・色ごとに積み重ねる
などのルールを追加しても面白いです。
より細かな指先の動きが必要になりそうですね!
おはじきタワー
小さなおはじきを積み重ねてタワーにする遊びです。
小さなおはじきを積み重ねるには、集中力が必要で、ただ早く積み上げるのではなく慎重に丁寧にバランスをとりながら積み上げる必要があります。
このような慎重さや丁寧さが必要になるのは、おはじき遊びの特徴ともいえますね。
お友達と順番に1個ずつ積み重ねてみて、崩してしまった人が負け、というようなルールを加えてみても良いでしょう。
また時間を測って、それぞれおはじきタワーを作り、1番高いのは誰かな〜?!と競ってみるのも面白いですね。
積み上げて高くなったおはじきタワーは、達成感も感じられて嬉しいものです♪
おはじき落とし
プラスチックの透明なカップなど、中身の見えるカップを用意し、その中におはじきをポトポトと落として入れていく遊び方です。
園児1人1人にカップを渡して、机の上におはじきを散らし、「好きなおはじきを自分のカップに落として入れてみよう!」と言ってみましょう。子供たちは嬉しそうに自分のカップにおはじきを集め入れるはずです♪
おはじきをカップに入れるときの音が面白いので、音あそびにもなります。
おはじき遊びというと弾いて遊ぶイメージがありますが、このようにカップに入れたり音を楽しんだり、アイデア次第で簡単な遊びも多いので、月齢や年齢に合わせて遊ぶことができそうです!
遊び方アイデア【難易度★★☆】
宝探しゲーム
ビニールプールに浅めに水を入れて、そこにおはじきを入れておきます。
子供たちには、「おはじき探しゲームだよ!」「宝探しゲームだよ!」などと伝えて水の中にあるおはじきを探してもらいましょう!
水面に顔を近づけたり、潜ったりしながら、子どもたちはおはじきを探し始めると思います♪
時間を決めて宝探しをしてみたり、チームごとに見つけたおはじきの数を競ったり、色々な遊び方のアレンジもできそうですね!
誤飲などの事故にはくれぐれも気をつけて、おはじきの紛失などもないようにゲームを楽しみましょう。
音遊びゲーム
大勢で遊ぶと楽しいゲームです。
1.おはじきとコップを用意します。
2.おやを決めて皆の前に立ちます。
3.おや以外は目をつぶります。
4.おやはコップの中に好きな数だけおはじきを入れます。
5.おや以外はその数を音だけをヒントにして予測します。
6.おやが入れ終わったら他の人は目を開けて、おやがいくつ入れたのか言い当てます
7.見事言い当てられた人が勝ち!
→勝った人が次のおや
おやがおはじきをコップに入れるときはゆっくりポトポトと入れると何個か予想しやすく、逆に沢山のおはじきを掴んで一気にジャラーっと入れてしまうと予想が難しくなりますね。
こちらも集中力が必要な遊びです!
遊び方アイデア【難易度★★★】
中抜き
中抜きは、昔から親しまれているおはじきの定番の遊び方です!
机などにおはじきを散らして、その中から2つのおはじきを少し遠くの位置に門のように並べておきます。
そしてその他のおはじきを、門の間に通すように、順番におはじきを弾きます。
見事に門の間を通すことに成功すればそのおはじきを手持ちのおはじきとすることができます。
うまく通せなかったり、他のおはじきに当たってしまった場合は次の人に交代です。
これを繰り返して遊ぶのが中抜きの遊び方です。
中抜きは、力技で勝つことは難しく、工夫や考えることが必要な頭脳戦ともいえるでしょう。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、皆でどうすると上手くいくか話し合いながら、遊びを楽しめたら良いですね!
的当ておはじき
的当てゲームをご紹介します。
まずは的を用意して机などに置き、その上におはじきを並べます。
順番におはじきをはじいて、おはじきが的の上にのったら、その数字が得点として加算されます。
的のアイデアですが、
このように円を重ねた図形の的や
縦割りのレイアウト、
図形を散りばめた的など
色々な的が考えられそうですね!
的作りから子どもたちと一緒にやってみても良いかもしれません!
子どもたちの面白い発想が出てくるかもしれませんね。
おはじきシューティング
続いておはじきシューティングをご紹介します。
まずは机の中央に積み上げたブロックや積み木、トイレットペーパーの芯など倒れやすいものを用意します。
遊び方はとてもシンプルで、おはじきを弾いて中央に置いたこれらのものを倒すというものです。
1人でも大勢でも遊ぶことができますが、4,5人くらいがちょうど良いかもしれません。
誰が最初に倒すことが出来るか競いながら遊んでみても良いですね!
机の中央に用意するブロックや積み木などはできるだけ軽くて倒れやすいものが良いかもしれません。(重たいものだとおはじきで倒すのが難しいため。)
折り紙で手作りおはじきを作ってみよう
おはじきは色いろな楽しみ方があり、ぜひ保育に取り入れたいところですが、小さなガラス製のおはじきを園児に渡すのは不安・・・と思う方も多いと思います。
そこで折り紙で作るおはじきをご紹介します!
★作り方
1.通常サイズの折り紙の4分の1のサイズの折り紙を2枚用意する。(通常サイズのおりがみを下の写真のように4分の1の大きさにカットすればOKです!)2枚の折り紙は違う色にするとカラフルで可愛いです♪
2.用意したおりがみをそれぞれ3分の1のサイズに折る
3.それぞれ右下の角と左上の角を折る
4.この状態で2つの折り紙を重ねる
5.赤い折り紙を内側に折りこむ
6.黄色の折り紙も内側に向かっておりこむ(このとき先に折り込んだ赤いおりがみの下に入れこむ)
★完成
以上が折り紙おはじきの作り方でした!完成したものはちょうど子供の手のひらで握れるくらいの、小さくてかわいいサイズになります。
通常のガラス製のおはじきよりも大き目ですが、その分誤飲などの危険性も低いといえるでしょう。
ガラス製のおはじきを使うことが難しい0~2歳児クラスでも、こちらのおはじきであれば安心して遊ぶことができそうですね!
赤と黄色の折り紙で作ってみましたが、色々な色の組み合わせで作るとカラフルになるので、子供たちも喜ぶと思います♪
またおはじきは沢山あった方が、遊びのバリエーションも増えるので、少し大変かもしれませんが20~30個くらい作ってみると良いかもしれません。
年長さんクラスくらいであれば、一緒に作ってみても良いですね!
まとめ
いかがでしたか?
おはじき遊びは、少し難しい遊びも多いですが、コツが分かって出来るようになると面白くて夢中になれる奥の深い遊びです。
おはじき遊びの特徴として、集中力や思考力が必要になる点が挙げられます。
また強い力でおはじきを弾けば良いというわけではなく、程よい力加減を調整する必要があるのも特徴といえるでしょう。
子供たちは、おはじき遊びをする中でそうした思考力を磨くことが出来、他の遊びとは一味違った学びを得られるかもしれませんね!
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