ビジーボードって何?成長段階に合ったオリジナルボードを作ろう!【対象年齢・モンテッソーリ教育・メリット・作り方】

保育施設や児童センターなど、子供が集まる施設によくあり一度は見たことのあるビジーボード。子供の知育おもちゃとして人気です。最近では簡単に可愛く作れる手作りおもちゃとして、SNSで話題になっていますよね。この記事では、ビジーボードのメリットやねらい、対象年齢についてご紹介します。また、百均で簡単に作れるビジーボードの作り方や危険性についても解説するのでぜひ参考にしてみてください。子供たちの好みや成長段階に合わせたオリジナルビジーボードを作ってみましょう。

ビジーボードとは?

赤ちゃんでも遊べるおもちゃボード

ビジーボードとは、穴がたくさ空いたデザインボード(有孔ボード)に子供が触って楽しめるアイテムをつけた知育おもちゃです。アクティビティボード、いたずらボードとも呼ばれていて、触りたい、気になると子供の興味をくすぐるアイテム。赤ちゃんから遊ぶことができ年齢や興味に合わせておもちゃの組み合わせを変えることができます。百均で簡単に手作りすることもできる知育おもちゃとして知っている人も多いのではないでしょうか。

モンテッソーリにも活用できる

ビジーボードはモンテッソーリ教育にも活用することができます。モンテッソーリ教育とは、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」を目的にしています。子供の興味を引き出し、指先を動かすビジーボードで自ら学ぶ姿勢を自然と身につけさせるころができるでしょう。遊び方を教えず、子供が自由に遊ぶのを見守ることでモンテッソーリ教育のような自己教育力を発達させることができます。

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ビジーボードのねらい

好き嫌いの気づき

ビジーボードには子供の目につくものや、興味に引くものがたくさん仕掛けられています。何回も遊んでいくうちに、子供が特に集中して遊んでいるもの、好んで触っているものが出てきます。子供の好きを気付けると、そこから価値観を育てることができますよね。ビジーボードでは、子供の成長や年齢に応じて取り付けるアイテムを変えることができるので、子供の好きに関連するものを取り付けてあげると良いでしょう。子供の好き嫌いに気づけることで遊びの幅を広げることができます。

ワーキングメモリの発達

ワーキングメモリとは一時的に物事の情報を記憶しておく能力です。ワーキングメモリは日常での会話や遊びなどに関わっていて、子供たちにとって必須の能力といえます。ビジーボードに取り付けるアイテムとして、何度も同じことを繰り返すおもちゃを選ぶと良いでしょう。ワーキングメモリを発達させることができます。繰り返し同じ動作を行いながら遊ぶことで、記憶し理解するようになってきます。ビジーボードを使用することで、遊びながら学習することができます。

ビジーボードの対象年齢は?

0歳の頃から遊べる

ビジーボードは、おすわりやずりばいを始める生後半年ごろから遊ぶことができます。自由に動き回れるようになると、家の中にあるいろんなものに興味を持ち始めてきますよね。ビジーボードには子供が興味津々で遊べるものがたくさん取り付けてあり、夢中になって遊ぶでしょう。0歳の頃から6歳ぐらいまで、比較的長い時間をかけて子供の成長に応じて遊ぶことができるおもちゃです。床において遊ぶことで寝返りやはいはいの発達促進につなげることもできます。

ビジーボードの作り方

1.穴のあいたデザインボードを準備する

ビジーボード作りに欠かせないのがデザインボードです。おもちゃを固定する必要があるため、穴が等間隔に空いているデザインボード(有孔ボード)を用意します。穴が空いていることで、床に置いて遊ぶだけでなく壁にかけて使用することもできます。オリジナルのビジーボードでは、おもちゃの色味や子供の好きな色に合わせて統一することができますよね。デザインボードも取り付けるアイテムに応じて、色や大きさを変えることで楽しむことができます。

2.取り付けたいパーツやおもちゃの仮置き

子供が興味を持てるような、豊富なバリエーションのアイテムを用意します。ヘアゴムやファスナーといった指先を使って遊べるもの、鈴の様な音のなるアイテムを選ぶと良いでしょう。日頃からよく触っているおもちゃや好きなものを選んであげると子供の好奇心も高まりますよね。視力が発達段階にある年齢では、はっきりと区別のつく白黒や原色のアイテムを使用することをおすすめします。アイテムを選んだら、デザインボードに配置を決めて並べます。

3.パーツを固定する

パーツの仮置きができたら、接着剤や結束バンドを使用して取り付けていきます。取り付けるパーツやおもちゃによって、接着剤と結束バンドを使い分けると良いでしょう。他にも、強力な両面テープやマジックテープを使用されることも多いです。両面テープやマジックテープを使うと、簡単におもちゃをつけ外しでき、位置や種類を変えることもできますよ。結束バンドを使用する際には、十分に余分な部分をカットしましょう。大人でも怪我をすることがあるので、子供が遊ぶ時には危険性がないように注意することが大切です。

ビジーボードのメリット

1.成長段階に合わせたアイテムを付け替えられる

手作りのビジーボードでは、子供の成長に合わせてアイテムを自由に変更することができます。0歳の頃から遊ぶことができるので、好みや興味に応じて付け替えると良いですね。メジャーやウエットシートの蓋など、日頃から子供の目を引くアイテムも使用できます。指先を器用に動かせるようになったら、ファスナーやそろばんを組み合わせることもできます。ビジーボードを通して、手先や聴覚の感覚を刺激することで発達促進につながります。

2.知育おもちゃとして使用できる

ビジーボードでは主に指先を使って遊ぶことが多いですよね。見て、触って、子供の想像力を育てることができるビジーボードは、知育おもちゃとして使用できることができます。ウェットシートの蓋やリモコンなど、普段子供から遠ざける物に子供は興味を持ちますよね。ビジーボードでは、そういったアイテムを使用する事で使い方を工夫したり、遊び方を試行錯誤することで脳が活性化され成長に良いです。子供が特に興味を示しているものを選ぶ事で頭の体操になります。

3.百均で簡単に材料が揃う

ビジーボードの土台となるデザインボードや貼り付けるアイテムなど、手作りに必要なものは百均で簡単に揃えることができます。初めてビジーボードを作る時に、どんなアイテムを選べば良いか悩みますよね。百均であれば、低コスパで多くのアイテムを集められるので挑戦しやすいです。電卓やメジャーなど、普段貼り付けるイメージが持てないものでも抵抗なく、デザインボードに取り付けられるでしょう。また、両面テープやマジックテープなどもすぐに揃えることができます。

手作りするときの危険性

ボードで怪我をしてしまう

ビジーボードの土台となるデザインボードは百均で簡単に購入することができます。しかし子供が遊ぶ目的で作られてはいないの物が多いので注意が必要です。木製の場合はトゲやささくれがあると、子供に刺さる危険があるので事前にやすりがけを行う必要があるでしょう。保護ガードやジェルテープを使うと簡単に保護することもできます。また、材質や塗料などが、万が一口に入れたり舐めてしまっても大丈夫なものか確認しましょう。

取り付けるアイテム選びに気を付ける

子供の成長段階に合わせておもちゃを変えることができるビジーボード。0歳の子が遊ぶ時は、誤飲の可能性があるので小さすぎるアイテムは避けましょう。百均で簡単にアイテムを揃えられる点はビジーボードのメリットですが、デザインボードと同様におもちゃ用に作られていないものもあるので注意が必要です。百均のアイテムでは簡単に壊れてしまう可能性もあるので、万が一子供の口に入ってしまっても問題がないかチェックしましょう。

接着剤の危険性

デザインボードにアイテムを取り付けるために必要な接着剤も危険性があります。小さい子供は特におもちゃをよく舐めますよね。接着剤を使用するときは、十分に乾いているか、子供が舐めても問題のない成分なのか気をつける必要があります。乾ききっていない状態で口に入れてしまった時は、慌てず大量の水で口の中をすすぎましょう。瞬間接着剤は、皮膚についてしまっても発汗作用で必ず剥がれるので落ち着いて処置を行なってください。

アイテム選びのポイント

音が鳴るもの

ビジーボードはボード状の”おもちゃ箱”とも言われていて、子供の好奇心をくすぐる仕掛けをたくさん用意すると良いでしょう。特に音が鳴るアイテムは、なんだろう?気になる!と興味を引き出す事ができます。子供は日々遊びの中で、何を・どうしたら・どうなるのかを学んでいきますよね。キッチンタイマーやカスタネット、自転車のベルなど繰り返しの動作で音が鳴る理由を考えられるアイテムを選ぶことをおすすめします。

手先が使えるもの

手を使った遊びをすることで、指先の器用さを養ったり、集中力を高める事ができます。さらに脳の発達を促し、読解力・発想力・論理的思考・試行錯誤する力を身につけることができるでしょう。初めて作るときは、電卓やファスナー、ウェットシートのフタなどを取り付けてあげると良いですね。大きくなるにつれて、靴紐やリボンを追加して、紐を通す練習やリボン結びを教えてあげてみてはいかがでしょうか。何度も一緒に遊んで結び方を教えることで、徐々に1人で遊べるようになってきます。

伸縮性のあるもの

日頃から子供が興味を持っている伸縮性のアイテムを使用すると、より興味を持って遊んでくれます。例えば、ヘアゴムやメジャーなど日常的に目に付くものが良いでしょう。素材がバラバラなアイテムを使うことで、質感の違いを楽しむ事ができます。引っ張るという動作は、手首や腕の力を鍛える事ができ、腕力の発達をサポートしてくれるでしょう。おもちゃを自分の方に引く(自分でおもちゃをとる)動作ができると、自立への一歩につながります。

まとめ

発達段階や好みに合わせたビジーボードで遊ぼう

子供が興味を持てるものや好奇心をくすぐるアイテムを取り付けて、オリジナルのおもちゃ箱にできるのがビジーボードの魅力です。百均で手軽に揃えることができ、発達促進につながるのはとても魅力的ですよね。手作りする上での注意点はいくつかあるので、十分注意してください。子供の発達段階や、好みの移り変わりに合わせて定期的にアイテムを変更していくと飽きずに遊ぶことができます。世界に1つだけのオリジナルビジーボードを作ってみてはいかがでしょうか。

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