水風船遊びのアイディアで夏を楽しく乗り切る！【ねらい・0歳児・２歳児・遊び方・アレンジ】

夏が近づくにつれ、暑い日が続くことも多くなってきます。そんな時に楽しめるのが水遊び。子どもたちも楽しみにしているイベントではないでしょうか。中でも、今回紹介する水風船遊びは感触遊びとしても楽しむことができ、0歳児や1歳児といった低い年齢からでも十分に楽しめます。実際に自分の手で触ったり、目で形の変化を楽しむことで、科学への興味関心も高まるかもしれません。記事では、水風船遊びのねらいや水風船の作り方、遊び方まで詳しく紹介していきます。注意点を踏まえた上で、ぜひ参考にしてみて下さいね。

水風船遊びをするねらい

水風船の感触を楽しむ

まず、水風船遊びのねらいについて紹介します。一つ目としては、水風船の感触を楽しむことが挙げられるでしょう。０歳児や1歳児であれば、そのぷにぷにとした感触を触るだけでも面白く、きっと夢中になるはずです。また、風船の中に入れる水の量によっても感触が変わってきます。自分で水の量を調節できる年齢であれば、子どもたち自身が水の調節を行いながら感触を楽しんでも良さそうですね。この時、あまりにも強く触ったり、ひっかいたりすると水風船が割れる可能性があります。しっかりと子ども達を見守りながら楽しみましょう。

水風船の形の変化を楽しむ

二つ目としては、水風船の形の変化を楽しむことが挙げられるでしょう。伸びたり、縮んだりと様々な形に変化する水風船。観察だけでもいいですが、以下で紹介する遊び方アイディアをぜひ行ってみて下さい。押さえてみたり、落としてみたり、どんどんと変化する水風船の形に子ども達もきっと面白がってくれるはずです。また、水の量を工夫することで、水風船の形は変化します。風船に水をぱんぱんに入れるのではなく、余裕をもたせるくらい入れるのがちょうど良いでしょう。

実際に身体を使いみんなで楽しく遊ぶ

三つ目としては、実際に身体を使ってみんなで楽しく遊ぶことが挙げられるでしょう。子ども達自身が自分の身体を使って楽しめるかつ、みんなで行うことで楽しさや驚きを共有することができます。手や目、耳など五感で楽しめるのも水風船遊びの良いところ。触った感覚や見た感覚が何に似ているかを聞くと、子ども達は思い思いの言葉を口にします。発想力や表現力も磨かれるかもしれませんね。また、ゲームなどチーム対抗で遊びを行えば仲間意識や協調性も育まれるでしょう。

どんな風船を買えばいいの？

100均に専用ポンプ付きのものが売ってある

では、どんな風船を買えば良いのでしょうか。現在は、一気に水風船をたくさん作れる大容量パックや、膨らますための専用ポンプがついているものがあります。出来たらそこまでお金はかけたくない…という方でも安心してください。100均にもこういった水風船遊び用の風船が売ってあります。準備も手軽ですし、100均だとお金の心配も少ないですよね。また、水風船の口を縛れない年齢の低い子ども達でも遊べる、発泡スチロール栓付きのものまであるみたいです。ぜひ見つけてみて下さいね。

水風船の作り方

風船に空気を入れずにそのまま水を入れる

この章では、水風船の作り方について紹介していきます。まず一つ目の作り方は、風船に空気を入れずにそのまま水を入れるという方法です。(具体的な作り方)　①風船の口を水道の蛇口にはめ込み、はめ込んだところを手で押さえながら少しずつ水を出す。 ②適度に水がたまり良い大きさになったところで水を止め、水風船の口を蛇口から外す。 ③水風船の口を結ぶ。風船に水を入れたり、水風船の口を上手く締めることができない年齢の子ども達の分は保育士さんがしてあげましょう。

専用ポンプに水を入れて風船を膨らます

二つ目の作り方は、専用ポンプに水を入れて風船を膨らますという方法です。(具体的な作り方)①水風船を膨らます専用ポンプを水の中に入れて少しだけ水を入れる。②①のポンプを水の中に入れたまま水風船の中に差し込む③専用ポンプを押し、風船の中に水と空気を入れ膨らませる。④適当な大きさになったところで、水風船の口を専用ポンプから外す。⑤水風船の口を結ぶ。こちらも、上手くできない年齢の子ども達の分は保育士さんがしてあげましょう。

遊び方アイディア

水風船を触ったり観察してみる

次に遊び方のアイディアを紹介します。まずは水風船を触ったり、観察してみましょう。これは、0歳児や1歳児のクラスでも導入できますね。水の冷たさやぷにぷにした感触に、子ども達は思い思いの反応をしてくれるでしょう。また、先程紹介した水風船を作る工程をみるだけでも楽しめます。風船が膨らんでいく様子は子ども達にとって興味深いものですからね。自分で水を入れることができる年齢の子ども達には自分でやらせてあげて下さい。熱心に楽しく遊んでくれますよ。

水風船を泳がせる

次に、水風船をプールにプカプカと泳がせてみましょう。0歳児や1歳児の子どもでも楽しむことが出来ます。泳いでいるようにみえる水風船を眺めたり、時には触ったりすれば、子ども達の興味関心もどんどんと高まってくるでしょう。また、触る際に浮いている水風船を下に押すと、ぼよんと戻ってきます。水風船が浮いたり沈んだりする姿は０歳児や1歳児も夢中になってくれるはずです。複数用意してモグラたたきのように遊んでも面白いのではないでしょうか。年齢問わず楽しめる遊びですよ。

水風船の口を縛らず離す水鉄砲

先ほどの水風船を泳がす際に、水風船の口を結ばずに手で持った状態で水の中に入れて下さい。そして持っている手を離せば、水の中を勢いよく動く風船の様子を楽しむことが出来ます。０歳児や1歳児でも様子を見れば夢中に。また、水の中以外で水風船の口を離せば、水鉄砲に大変身。年齢が高い子ども達であれば、水をかけあうなどして盛り上がっても良いでしょう。この水鉄砲は、風船の口を縛らないので何回も楽しめる遊びです。子ども達が飽きるまで遊びつくしましょう。

投げて楽しむキャッチボール

子ども達同士で向かい合わせになり、水風船を優しく投げ合って遊ぶのも楽しいです。水風船を落としてしまうと、割れる可能性があるので濡れても良い環境をしっかりと作ってから遊んでくださいね。水風船が割れないように何回キャッチし合えるか、チームで競っても楽しいでしょう。風船に水が含まれているため、最初はキャッチするのが難しいかもしれませんが、ハラハラドキドキとした感情を味わえます。大人数で行ったり、複数の水風船で行うのも良いでしょう。

水風船のヨーヨー釣り

夏祭りの屋台でよく見かけるヨーヨー釣り。水風船でも同じように楽しめます。(前準備）①水風船を作る。②ビニールテープで輪ゴムを付ける。③割り箸にビニールテープを巻き付ける。④割りばしにたこ糸をくくりつけ、たこ糸の先端にS字フックをくくりつける。水風船に輪ゴムをくくりつけて水に浮かばせます。
前準備をしておいたらもう簡単。水風船を浮かせ、割りばしの釣り竿で水風船を釣り上げます。誰が一番多く釣れたか競うのも面白そうですね。

的当てゲーム

水風船遊びの中で欠かせないのが的当てゲーム。とても盛り上がる遊びです。的となるものは何でもOK。段ボールやペットボトルなど身近にあるもので良いでしょう。バケツの中に入れるゲームにしても面白そうです。この際、大きさや高さなどに変化をつけて難易度別にしても盛り上がります。いろんな的を用意してあげて下さい。また、的に当たった時の水風船の形の変化も面白く楽しめる遊びです。ぜひ取り組んでみてくださいね。

高い場所から落とす

水風船遊びは割れないようにするゲームが多いです。しかし、水風船が割れないように遊んでいると、子ども達は逆に割ってみたくなるなるのではないでしょうか。そのため、水風船遊びの最後には水風船を高い場所から落とし、水風船が割れる様子や弾む様子を一緒に観察するのも良いでしょう。先ほどの的当てゲームにも似ていますが、下にバケツを置いて狙いながら落とすといったゲームも面白そうです。周りに人がいないことを確認してから遊ぶようにしましょうね。

水風船遊びの注意点

遊ぶ環境の整備とゴミ回収は徹底的に

水風船遊びは遊んでいると水が周辺に飛び散ることが考えられます。また、投げたりすると意図しないところへ飛んだりする場合もあるかもしれません。濡れても良く、空間にも余裕がある環境を整えてから遊ぶようにしましょう。活動の前にあらかじめビニールシートを周辺に敷いておけば、遊んだあとの片付けが楽かもしれませんね。また、水風船や付属のごみは必ず回収してください。風で飛ばされたりすることもあるので、適宜ごみを回収するのがオススメです。

人や物に投げないように教える

水風船を投げて遊ぶのも楽しさの一つですよね。しかし、水風船は少しの衝撃で割れやすく、体に当たると痛い場合があります。そのため、キャッチボール遊びや的当て遊び以外は、人や物に向かって投げないよう、子ども達にはあらかじめ言っておきましょう。また、遊ぶ環境にもよりますが、通行する人に向かって投げたりしないようにも約束する必要があります。つい遊び始めると夢中になって耳に入らないこともあるため、遊び始める前に注意事項を伝え、適宜伝えていくと良いかもしれません。

着替えの用意は必ず

水風船遊びは必ずと言っていいほど濡れます。そのため、あらかじめ活動内容を保護者に伝えた上で、着替え一式を用意しておきましょう。水に濡れてもよい服装で遊び、活動後には濡れた体をしっかりとふいて着替えをする。風邪の原因になることもあるので、徹底してください。また、活動中に寒い場合があります。保護者に上着を用意してもらうことも必要かもしれませんね。水風船遊びをプール遊びと並行して行うのも良いでしょう。

誤飲に細心の注意を

０歳児や1歳児から年齢問わず楽しく遊べる水風船遊び。しかし、水風船の色がカラフルなため、子ども達の興味を惹きやすいかもしれません。風船は、膨らませる前は小さいです。0歳児や1歳児の子ども達が誤って飲み込まないよう細心の注意を払うようにしましょう。また、遊んでいると割れる可能性があります。水風船の管理はしっかりと。遊びながら口に入れないよう、保育士さんは子ども達から目を離さないよう見守ってあげて下さいね。

最後に

注意点を意識しながら楽しく水風船遊びをしよう

いかがでしたでしょうか。いよいよ暑い日が続く季節がやってきますね。今回紹介した水風船遊びは０歳児や1歳児から年齢問わず楽しめる遊び。さらに、五感を働かせ育む効果もある嬉しい遊びです。子ども達もきっと水風船に興味津々。夢中になって遊んでくれること間違いなしです。注意事項はしっかりと守った上で子ども達と一緒に楽しんでみてはどうでしょうか？水風船遊びで、暑い夏を楽しく乗り越えましょう。ぜひ参考にしてみて下さいね。