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外遊び、真剣に考えてみた
戸外での遊びは子どもたちみんなが大好きですね。そんな「外遊び」、保育としてもとても重要で大事なお仕事です。
外遊びの狙いは?いつ行くのがいいの?どんなことをする?どこに行く?外遊びでの注意は?
今回はそんな「外遊び」についていろいろ調べてみました。
目からウロコ!?の外遊び特集、始まります!
保育園の外遊びとは?ねらいは?
そもそも、「外で」遊ぶことにはどんな意味があるのでしょう?厚生労働省の保育所保育指針には、
- 周囲の様々な環境に好奇心や探求心を持って関わり、それらを生活に取り入れる力を養う。
- 季節により自然や人間の生活に変化のあることに気づく
とあります。さらに現実的な効果としては、以下のような効果があります。
- 体力づくり
室内で遊ぶだけよりも、外に出て駆け回る方が子どもたちの身体の発達にいいのは言うまでもありません。 - 感覚、コミュニケーション力を養う
普段保育園内では触れることができないことに出会うことで、視覚や聴覚、触覚といった全身の感覚を養う狙いもあります。また、そこで出会う近隣の人たちと関わることで「コミュニケーション力」も養われます。 - 良い人格の形成
四季折々の自然の中で街並みや植物、そしてそこで暮らす人達の変化が身をもって感じられることは、子どもたちの人格形成に良い影響を与えると思われます。
外遊びは、「人間」として大切なたくさんのことを子ども達に教えてくれる、最も簡単で最も大切なことであるといっても過言ではありません。
みんな大好き!代表的な外遊び
公園などでする外遊びにはどんなものがあるでしょうか?
誰でも知っている代表的なものと言えば、「かくれんぼ」や「鬼ごっこ」、「だるまさんがころんだ」などがありますが、今回は「鬼ごっこ」と「だるまさんがころんだ」のアレンジをご紹介します。
・鬼ごっこアレンジ
- 氷鬼
鬼ごっこのオニにタッチされると氷のように固まって動けなくなりますが、仲間にタッチされると動けるようになる、というルールです。 - 色鬼
オニが指定した色のものにさわっていればオニにつかまらない、というシンプルなルールの鬼ごっこです。 - バナナ鬼
オニにさわられるとバナナにならなければいけない鬼ごっこ。
あたまの上で手を合わせてちょっと斜めになるというかわいいルール。
他にも「高鬼」や「木鬼」などバリエーション豊富な鬼ごっこはオススメの外遊びです。オリジナルの「ローカルルール」をたくさん考えてみては?
・だるまさんがころんだアレンジ
- うさコロ
基本ルールはだるまさんがころんだと同じです。
鬼以外の子供がウサギのように両手を頭の上でウサギの耳のように立てて、ピョンピョン飛びながら鬼に近づきます。 - だるまさんの一日
だるまさんがころんだの「ころんだ」の部分を生活の出来事、たとえば「自転車に乗った」に変えて、鬼が振り返った時に鬼以外がその動作をするというルールです。動作が間違っていてもアウトです。
他にも「だるまさんがおどった」や「おまめさんがころんだ」などがあります。
・しっぽとり
鬼ごっこの部類に入るのかもしれませんが、しっぽとりもアレンジ次第で未満児さんから小学生まで遊べる楽しい外遊びです。
ただしっぽを付けてそれを取り合うだけのゲームですが、これが意外にみんなハマってしまう楽しい遊びです。自分のしっぽをみんなで自作しても面白いかも知れませんね。
紹介したもの以外にも、皆で一緒に「ここだけの」ルールを作ってみましょう!
年齢別に適した外遊びを考える
子どもたちの外遊びはいろいろありますが、乳児と幼児ではその発達・成長度によっておすすめの外遊びは違ってきます。
・0~1歳児
乳児は基本的に公園などには出かけないと思いますが、園庭に出ての外遊びはされると思います。
ただ、幼児と違って遊びのルールを理解するのは無理なので、外の景色や他の園児を眺める、身体を動かすといった事が中心だと思います。
それでも、乳児にとって室内での遊びと違って外の空気や風、暑さや寒さを感じることはとても重要です。簡単なボール投げや砂場遊びなどがオススメの遊びです。
・2~3歳児
2歳・3歳になると、乳児期と比べて運動能力が飛躍的に発達します。
走ったり、跳んだり、手先も器用になりますし、理解力も進歩し遊びのルールや仕組みも分かるようになるので、鬼ごっこやかくれんぼ、だるまさんがころんだなどの遊びや公園の遊具を使いこなすことも出来るようになります。
・4~5歳児
就学前の子どもは理解力や応用力もグーンとアップし、遊具の使い方やオーソドックスな遊びを自分たちなりに変えて…といったこともできるようになります。
男の子にはドッジボールやサッカーなどボールを使った遊び、女の子ならごっこ遊びやゴム飛びなどがおすすめです。
外遊びの時間はどれくらい?
公園に行ったり園庭で遊んだりの外遊びは、大体どのくらいの時間行えばよいでしょうか?
1日に1時間くらいの保育園が多いのではないでしょうか?
年齢の低い子どもたちはあまり長い時間になると疲れてしまいますし、注意力も散漫になってしまいます。それ以上になる場合には休憩を入れるなどの配慮も必要です。
1日に1回だけお散歩や外遊びをする保育園、2回以上おこなう保育園と様々あり、その時間帯も様々です。
午前中であれば、車の往来も多く園児が歩くのは危険な通勤時間をさけてお昼ごはんに間に合うくらいの時間帯、9:30~11:00くらいがオススメです。
午後は、お昼寝をしない4~5歳の園児が公園に行くのにいい時間帯は、小学生の子どもたちがまだ遊びに来ていない3時頃までがいいかも知れませんね。
また夏場は、熱中症や日焼けが気になるので一番気温が高い時間帯(2時~3時頃)は避けましょう。
外遊びで気を付けるべきこと①服装
子どもたちも大好きな外遊びですが、気を付けなければいけないこともあります。
ケガをしたりする危険や、お散歩や公園の行きかえりの道路などで車に気をつけるのはもちろんですが、それ以外にも園児の服装についても注意が必要です。
冬はある程度厚着も必要ですが、外遊びで汗をかいてそのあと冷えてしまうと風邪をひきやすいので注意しましょう。
・夏は熱中症、日焼けに注意!
夏は熱中症や日焼けなど、特に気を付けたい季節です。
外遊びの際は必ず帽子を着用し、日焼け対策として薄着でも袖のある上着を着用させましょう。間違っても上半身裸…などというのは避けましょう。
水分や塩分の補給も忘れずに!
子どもは自分の体調を上手に把握できないうえに、体調の変化をうまく伝えられないので保育士が不調のサインを見逃さないようにすることが肝心です。
靴も必ずスニーカーなどの運動靴を着用し、サンダルなどの脱げやすい履物は避けましょう。
外遊びで気を付けるべきこと②子供への接し方
外遊びの際に注意するのは安全や服装ばかりではありません。
子どもたちが楽しく遊べているかにも気を配ることが必要です。
運動が得意な子も、苦手な子もいると思いますので、どんな遊びをするかということもその辺を考慮していろいろ考えることも大事ですね。
例えば、鬼ごっこなど体を使う遊びをした後は、虫や花や草を見てみたり砂場で遊んでみたり…といった具合です。
どの子も公平に楽しめるように、保育士さんがちゃんと仕切ってあげましょう。
外遊びで気を付けるべきこと③危険は事前にチェック!
公園など、園から離れた場所へ移動する場合に行きかえりの道のりで車や自転車に気を付けるのはもちろんですが、公園の遊具などでケガをすることも十分あり得ますので注意が必要です。
夏場は熱中症にも注意が必要です。
帽子を被らせる、水分補給を怠らないなど保育士が目を配りましょう。
夏の公園で意外に危ないのが、鉄製の遊具での火傷です。
真夏日の午後など、遊具はかなりの温度になってしまいます。
公園で遊ぶ場合は、時間帯にも気を付けましょう。
・不審者がでる可能性も…
他にも、園の外では不審者などにも気を付けなければいけません。
危険を察知したら、防犯ベルやスマホなどで知らせたり、近隣に助けを求める足りといったことも重要です。
どこが危険な場所なのか?不審者が出没したのはどのあたりなのか?
事前にリサーチしておくことで危険を回避できる確率が上がります。
まとめ
外遊びは事故やケガに気を付けて子どもと楽しもう
春夏秋冬、それぞれの季節を感じられ、子どもたちの情操教育にも体力づくりにももってこいの外遊び。準備や目配りは大変ですが、保育士さんだってきっと楽しいはず!
さあ!外遊びに出かけましょう。
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