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保育士として働くためには、国家試験である保育士試験に合格するだけでなく、各自治体や保育園で行われる保育士採用試験を受け、合格することが必要です。採用試験では、筆記試験や面接、小論文などさまざまな形式の試験が行われるため、事前に内容を把握し、しっかりと準備を進めることが大切ですよ。この記事では、保育士採用試験のスケジュールや試験内容、試験内容ごとの対策ポイントなど、保育士採用試験について詳しく解説します。試験本番に向けて万全の対策をして臨みましょう!
保育士採用試験を受けるための条件は?
保育士資格を取得している・取得見込み

保育士採用試験を受けるための条件として、欠かせないのが保育士資格を取得し、保育士として登録されていることです。年に2回行われる保育士試験に合格しているだけではなく、登録が済まされていなければなりません。各採用試験を受ける前には、登録済みかどうか1度確認してみましょう。新卒の場合は、応募要項に「〇年3月31日までに保育士資格を取得し、登録を受ける見込みの者」という記載があれば採用試験を受けることができますよ。保育士登録の方法については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
指定された年齢であること
自治体や園によっては、応募要件の中に年齢制限が設けられていることがあります。年齢制限がある場合は、応募要項の中に「〇年4月2日以降に生まれた人」などの記載があります。自分が条件に当てはまっているか、応募要項のチェック漏れがないよう注意しましょう。特に公立保育園の採用試験では年齢制限が設けられていることが大半です。一方、私立保育園では年齢に関する記載があることは少なく、年齢不問であることが多いようです。
保育士採用試験のスケジュールと流れ
卒業前年度の3月~:情報収集

保育士の採用試験を受ける場合は、卒業前年度の3月頃から情報収集を始めましょう。就職フェアや合同説明会、園見学などへの参加、園のホームページの閲覧などで情報を集めていきます。特に就職フェアと合同説明会では採用担当者と直接話し、さまざまな質問をすることができますよ。園に関する情報収集を進めるとともに、採用試験に向けた自己分析も進めておくと、今後の就活をスムーズに進められるでしょう。おしえて!保育求人ガイドを運営する株式会社アスカでは、保育学生専門の新卒向け求人検索サイト『園ぴった』をオープンしました!情報収集をする際には、ぜひ役立ててみてくださいね。
卒業年度の7月~:採用試験開始
公立保育園と私立保育園ともに、卒業年度の7月から本格的に採用試験が開始されます。事前に調べておいたたくさんの園の中から搾り、採用試験に応募しましょう。試験の内容は、書類選考や筆記試験、面接、実技試験など、自治体や園によってさまざまです。それぞれの試験への対策方法については後ほど解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。エントリーする園の応募要項をしっかり確認し、採用試験当日に向けて対策を進めていきましょう。
卒業年度の9月~:内定通知

試験が行われる日程によって異なりますが、早い場合だと9月頃から内定通知が出るようです。内定が出た後は、後期の保育士試験に向けた勉強や、学校を卒業するための単位取得などに励みましょう。保育士の新卒採用試験は、保育士試験や保育実習などと並行して行われます。「実習の日に面接を入れてしまった!」なんてことのないよう、スケジュールの管理には十分注意しましょう。※今回紹介したスケジュールと流れはあくまで1例です。各自治体や園により、試験を実施する時期はそれぞれ異なります。
2種類の保育士採用試験
公立保育園の場合

保育士採用試験は、大きく2種類に分けることができます。1つ目は、公立保育園の場合です。就職を希望する自治体の採用試験を受け、合格者名簿に登録後、実際に勤務する施設が決まります。採用試験を受ける前から、希望する園に応募できると決まっているわけではありません。保育士採用試験に合格しても必ず保育園で働くわけではなく、児童福祉施設などに配属されることもありますよ。公立保育園の保育士は地方公務員という扱いになるため、安定性や待遇の良さは抜群です。しかし、公務員試験では保育に関する専門科目以外にも教養科目の筆記試験が行われるため、難易度は高くなっています。教養科目は試験範囲がとても広いため、計画的に対策を進めましょう。
私立保育園の場合

2つ目は、私立保育園の場合です。就職を希望する園に直接応募し、その園が独自に行う採用試験を受けます。採用試験の内容は、書類選考と面接が中心。園についてしっかりと調べ、「この園で働きたい」という思いが強く伝わるようにしましょう。他にも、小論文や体力試験、ピアノや読み聞かせなどの質疑試験を行う園もあるようです。私立保育園の採用試験では、試験内容についてホームページなどで公表されていない場合もあります。学校の先生や先輩に話を聞くことが欠かせませんね。
保育士採用試験の内容は?
教養試験【公立】

公立保育園の保育士採用試験で行われる教養試験は、主に1次試験で択一式で実施されます。問題数は40~50問、試験時間は120~150分が一般的です。また、問題は大きく以下の2種類に分けられます。
- 文章理解:現代文や英文、古文を読んで内容を把握し、空欄を埋めたり文章を並び替えたりする。
- 数的推理:速度や割合、確率、図形など、小中学校レベルの算数や数学の問題を解く。
- 判断推理:文章をもとに論理的に考えたり暗号を解いたりする。
- 資料解釈:数字や図形を読み取り、与えられた資料を解釈する。
- 社会科学:政治や経済、社会に関する問題。憲法の基本や時事問題への理解が問われる。
- 人文科学:日本史や世界史、地理、国語、思想、文学、芸術などに関する問題。
- 自然科学:数学や物理、化学、生物、地学などに関する問題。
対策方法としては、過去問を繰り返し解くことがオススメです。基礎的な問題を落とさないよう注意しましょう。
専門知識【公立】
保育に関する専門知識の試験も、公立保育園の1次試験で択一式で行われることが大半です。問題数は90問、試験時間は30分が一般的です。保育士資格の国家試験に準じ、以下ようなの内容の問題が出されますよ。
- 保育原理
- 教育原理
- 社会的養護
- 社会福祉
- 児童家庭福祉
- 保育の心理学
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 家庭支援論
- 保育内容
- 乳児保育
- 障がい児保育
- 保育実習
書類選考【私立】

私立保育園の1次試験では、書類選考が行われることが大半です。志望動機や自己PRなどを通して、保育への強い思いや自身の魅力を伝えましょう。志望動機では、保育士を目指した理由だけでなく、なぜその園で働きたいのかをアピールすることが重要になります。書類に記載された内容は、主に2次試験で行われる面接で話す内容に直結します。内容を充実させ、「これを見れば私の思いがすべて伝わる!」というような文章を作ることが大切ですよ。保育士の志望動機の書き方については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
面接【公立・私立】

公立保育園と私立保育園ともに、2次試験では面接が行われます。就職活動をするうえで、面接は避けては通れません。面接試験では、求職者の人柄や保育士としてのスキル、コミュニケーション能力などが見られます。これまでの経験やその場で感じたことなどを自分の言葉で話しましょう。特に私立保育園では、その園の特色に適した人物であるかどうかが重視されますよ。事前に保育園のホームページや園見学で情報を集め、面接の場で園の特色を踏まえた回答ができるよう対策しておきましょう。
小論文【公立・私立】

2次試験では、小論文試験が行われることもあります。小論文の試験では、試験当日にテーマが提示され、試験時間内に指定の文字数の文章を作成します。文字数や試験時間は各自治体や園によって異なるため、応募要項などで事前に確認しておきましょう。文章の内容だけではなく、文章に誤字脱字がないかという点も見られます。文章を書きあげた後は、必ず自分の文章を声に出して読み直すことが大切ですよ。
実技試験【公立・私立】
保育士採用試験の2次試験内容として、実技試験もあげられます。各自治体や園によって実技の内容はさまざまであるため、応募要項をしっかりと確認し、事前の対策を入念に行いましょう。実技試験の内容としては、具体例として以下のようなものがあげられます。
- 音楽:ピアノ演奏・弾き語り・手遊びなど
- 言語:読み聞かせ・素話など
- 造形:工作・絵画など
- その他:保育の実践・ダンス・特技披露など
体力試験【公立・私立】

保育士採用試験で行われる体力試験は、学校などで行われる一般的な体力測定とは異なります。具体的に行う項目は、握力や踏み台昇降、背筋力、長座体前屈や反復横跳びなどです。公立保育園の採用試験では体力試験が行われることが多いようですが、体力試験の結果が内定に大きく影響することは少ないようです。運動が苦手な人でも安心して臨むことができますね。「子どもと外で遊びまわりたい」「子どもたちとたくさん身体を動かしたい」という意欲をアピールする場にしましょう。
採用試験の対策方法は?【試験内容別】
面接

面接の対策として有効な方法は、友達同士で模擬面接をする、質問に答えている姿を録画するなどがあげられます。模擬面接を行っておくことで、想定外の質問にも対応できる力が身に付きます。また、自分の話し方を見返すことで、より思いが伝わる話し方へと工夫することができるでしょう。面接の対策として、事前に質問される項目を想定しておくことも大切です。学校の先生や先輩から体験談を聞くことで、より実際に近い想定をすることができますよ。
小論文
小論文は、過去の試験で出題されたテーマを調べ、実際に自分の言葉で書いてみましょう。各自治体や園によって出題の傾向は異なるため、過去問から傾向を読み取り、それらに近いテーマで対策しておくことが必要ですよ。保育士採用試験の小論文テーマとして出題されやすいテーマは以下の通りです。
- 理想の保育士像
- 保育士を目指したきっかけ
- これからの保育で必要なこと
- 待機児童問題について
- 少子化社会における保育士の役割
実技試験

まとめ
しっかりと対策をして採用試験に挑もう!

いかがでしたか?今回は、保育士採用試験の試験内容や対策方法など、保育士採用試験について詳しく解説しました。保育士採用試験の試験内容は筆記や面接、小論文など多岐にわたり、それぞれに合った対策が求められます。本記事で紹介したスケジュールや出題傾向、対策方法を参考にしながら、早めの準備を心がけましょう。事前の努力は自信となり、試験本番での力を引き出す鍵となりますよ。
























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