赤ちゃんのテレビはいつからOK?【つけっぱなし影響・おすすめ・メリットなど】

テレビは現代で生活する上で不可欠なものですよね。ですが、赤ちゃんにはいつテレビをデビューさせたらいいのだろうと悩む方も多いのではないでしょうか。小さい頃からテレビを見ることは子どもの発達にとってデメリットだと思われがちかもしれません。しかし、子どもの発達にとってテレビはデメリットだけでなくメリットもちゃんとあるのです。では、赤ちゃんがテレビを視聴することで成長にどのような影響があるのでしょうか。今回は、赤ちゃんはいつテレビデビューをするべきなのかといったことやテレビは赤ちゃんの成長にどう影響するのかなどについてまとめてみました。

赤ちゃんのテレビはいつから?

2歳まではなるべく見る機会を減らす

赤ちゃんは、生後2ヶ月を過ぎた頃から色が区別できるようになり、徐々にテレビに関心が出てきます。そのため、生後からまもないときからテレビを見せても問題ありません。しかし、日本小児科医会では2歳まではなるべくテレビを視聴する機会は減らすべきと述べています。ですが、明確な決まりがあるわけではないので子どものテレビデビューはいつからするかは家庭の方針で決めて構いません。また、ダラダラとずっとテレビを見させているのではなく、テレビから離れる時間も設けることで成長に悪影響を及ぼしにくくなりますよ。

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テレビをつけっぱなしにすることの影響

視力の低下

テレビをつけっぱなしにすることで赤ちゃんに懸念される影響の一つとして視力の低下が挙げられます。近視や遠視、乱視、内斜視などの屈折異常や目の病気になりやすくなってしまうのです。赤ちゃんの視力はまだまだ発達段階。視力の発達段階の時期にテレビを長く見続けるあるいは至近距離でテレビの画面を見ることで目のピント調整が上手くいかず、視力の低下の原因になってしまうのです。

コミュニケーションが取れなくなる

テレビをつけっぱなしにすることで赤ちゃんがテレビに集中してしまい、何時間も見続けることで親子間のコミュニケーションが少なくなります。したがって、コミュニケーションが上手く取れなくなってしまうのです。赤ちゃんの時期にまずは親子間でコミュニケーションをある程度取れるようになっておかないと赤ちゃん特有の人見知りがなかなか治らないかもしれません。

集中力がなくなる

集中力とは一つの物事に集中して取り組むことができる力のことです。テレビをつけっぱなしにすることで、赤ちゃんはテレビには集中できるけど他のことには集中することができないといった状態になってしまうかもしれません。集中力は、今後社会で生きてく上で必要不可欠になってきます。赤ちゃんの集中力をいい方向に高めるには環境を整えることと余計なエネルギーを消耗させないことが大事。テレビをつけっぱなしにすることで赤ちゃんの気が散って余計なエネルギーが消費してしまいますので気をつけましょう。

ブルーライトを浴びてしまう

テレビをつけっぱなしにすることで赤ちゃんがブルーライトを浴びやすい環境になってしまいます。赤ちゃんがブルーライトを浴びてしまうことで、前述で挙げた視力の低下や睡眠への影響も懸念されるのです。ブルーライトに気をつけなければならないのはテレビだけではありません。スマホやパソコンなどを使う時も気をつけなければならないのです。テレビだけでなく、パソコンをつけっぱなしにしないことや赤ちゃんにスマホを与え過ぎないことも気をつけるようにしましょう。

運動不足

テレビをつけっぱなしにして集中してると子どもは体を動かすよりテレビの方に関心がいってしまうのです。それが運動不足につながります。子どもが運動不足になると、体力・食欲・免疫力の低下やストレスが溜まりやすい、生活習慣の悪化、寝れなくなるといった影響出てしまうかもしれません。子どもが運動不足になることで、体調が悪くなりやすいです。子どもが運動不足にならないためにも、テレビの視聴の仕方について工夫をすることが必要になります。

赤ちゃんがテレビを見るときに注意したいこと

テレビを見る時の環境を整える

テレビを見るときの環境を整えてあげましょう。赤ちゃんとテレビの距離を一定間開けることや電気をつけて見ることといった基本的なことをまずは気をつけてみてください。赤ちゃんは自分で動けるようになったら、自然とテレビの近くに移動してしまうかもしれません。そんなときに便利なのは、テレビガードです。テレビガードをテレビ台の前に置くことで、赤ちゃんがテレビの近くに行くことをガードしてくれる役割がありますよ。テレビガードは、大体2mぐらい離れた場所で赤ちゃんがテレビを見れるように設置することをおすすめします。

テレビ台からテレビが落ちないようにする

テレビの前で赤ちゃんが見ていて、赤ちゃんがテレビ台に触れたときにテレビが目の前に落ちてしまっては怪我をしてしまう恐れがあります。必ずテレビ台からテレビが落ちないように設置しましょう。テレビ台からテレビが落ちないようにするには、地震対策にも使われる転倒防止のシートを使うと良いですよ。また、テレビがテレビ台からはみ出ないようにすることも怪我の防止につながりますのでテレビ台の大きさや設置する箇所にも注意したいですね。

長時間視聴しない

赤ちゃんに長時間テレビを見させないように気をつけましょう。大人も長時間テレビを見ているといつの間にか時間が経っているといったことがあるのではないでしょうか。それは子どもも同じです。赤ちゃんはよく寝ることですくすくと育ちますが、テレビを長時間視聴させることで寝るのが疎かになってしまう可能性があります。テレビを視聴するときは時間を決めて見ることやつけっぱなしにしないように工夫するようにしましょう。

子ども向け番組を見る

赤ちゃんにどのような内容の番組を見せたらいいか悩んでいませんか。赤ちゃんには、子ども向けの番組を見させるようにしましょう。特にNHKの教育番組がオススメですよ。地上波でやっているもの以外でもDVDを見させたり、最近ではサブスクで見れる映像サービスが豊富なのでそういったものを活用してみてもいいですね。また、子ども向けのアニメは赤ちゃんの道徳心が自然と育てられるのでそういったものを一緒に視聴してみてはいかがでしょうか。

コミュニケーションをとりながら見る

前述でも書いたように、赤ちゃんがテレビに集中してると親子間のコミュニケーションが取りにくくなってしまいます。親子間のコミュニケーションの数が減らないように、赤ちゃんとお話ししながら見るようにしましょう。特に授乳中の赤ちゃんは、お母さんとスキンシップをとることが大切な時期です。授乳中は特にテレビを視聴させる時は気をつける必要があります。また、テレビを見ながらの授乳は幸せホルモンを妨げるといった影響があるので気をつけましょう。

寝る前のテレビは厳禁

寝る前に赤ちゃんにテレビを視聴させないようにしましょう。テレビをつけっぱなしで寝るといったことは特にダメなことです。寝る前のテレビは前述でも書いたブルーライトで目を刺激させてしまい、赤ちゃんの睡眠に影響が出てしまいますので気をつけましょう。赤ちゃんの寝付きが悪くなったり、夜泣きがひどくなるといった悪影響が出てしまいます。寝る1時間前から2時間前はなるべくテレビをつけないようにしましょうね。

赤ちゃんがテレビを見るメリットは?

テレビを見てるときに大人しくしてくれる

赤ちゃんがテレビを見ることはデメリットだけでなくメリットもあります。メリットの一つとしてテレビを見てる時はテレビへ興味関心が行き、集中してくれるので大人しくしてくれるといったことが挙げられます。赤ちゃんが大人しくしてくれることで家事が捗ったり休憩できるのでとてもありがたいことですよね。しかし、大人しくしてくれるからといってテレビをダラダラと見させておくことは赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼしてしまうので気をつけましょう。

言語の発達に良い

赤ちゃんがテレビを見ることは言語の発達に良いとされています。前述でも書いたように子ども向け番組を一緒に見るようにしましょう。子ども向け番組の中でも教育系の番組は特に言葉の発達にすごく良いものが多いです。親子でコミュニケーションをしながらテレビを見て、テレビの内容について語りかけることで赤ちゃんの言語能力が上がるかもしれませんよ。ぜひ親子で一緒に子ども向け番組を見て赤ちゃんの言葉の発達のサポートをしてあげましょう。

知識が広がる

赤ちゃんは知らない世界を見たり知ったりすることで、脳が刺激されます。テレビの世界を通じて、赤ちゃんはいろいろなことを知ることができますよ。知識が広がることで知っている言葉の数も増えてコミュニケーションもとりやすくなりますね。しかし、年齢が上がってくるにつれてテレビから流れる不適切な言葉遣いを子どもが学んでしまうこともありますのでその点は気をつけたいところですね。

認知力の向上

赤ちゃんはまだテレビから流れてくる言葉や目に見えたものについて理解できる年齢ではありませんが、年齢が上がるにつれて徐々に理解できるようになってきますよ。テレビを見ながら物の数を数えたり、物の形について理解できるようになることで認知能力が上がります。認知能力の中でも、非認知能力は文部科学省も重要視しています。非認知能力は、子供たちが将来生きる上で基礎となる力のこと。非認知能力が伸びなかった子どもが大人になってから能力に差が生まれると言われているので赤ちゃんのうちにぜひ育てたい認知能力です。

まとめ

テレビは適度に視聴させよう!

今回はテレビが与える赤ちゃんへの影響についてまとめてみました。長時間決まりがなくテレビをつけっぱなしにして赤ちゃんに視聴させることはダメですが、テレビは適切に使うことによってメリットの部分も大きいです。テレビをうまく活用することで赤ちゃんにいい成長をもたらすきっかけになるかもしれません。親子間でのコミュニケーションにもテレビは活用ができます。本記事でご紹介したテレビを見る時の注意点を守ることで赤ちゃんに悪影響が及ぼしにくいのでぜひご家庭でやってみてはいかがでしょうか。

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