餅つきの由来とは?【安全性・食中毒・日本文化・絵本・紙芝居・クイズ・食育・レシピ】

年末にはやはり、お餅ですよね。さて、みなさんは、お餅にはたくさんの意味が込められていることをご存じでしょうか。今回は、お餅に込められた意味やその由来について詳しく解説していきます。また、保育園で餅つきをするときの注意点や、お餅料理のレシピも紹介していますよ。この記事では、保育園の子供たちが喜ぶ餅つきに関する話題が詰まっているため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

餅つきの由来

願いを込めた儀式

日本の餅つきは、子孫繁栄や一族の繁栄を願うための行事。この風習は、古くから稲が神聖視され、お米が生命力を象徴すると信じられていたことに起源します。特に米をついてできた餅は、その力強さからお祝い事や特別な日に食べられるようになりました。鏡餅はその一形態で、神様に感謝を捧げつつ新しい命や力を得ることができるとされています。餅つきは家族や地域の一体感を高め、食べることを通じて神聖な力を取り入れる意味あり、この伝統は日本の歴史や信仰と深く結びついています。そのため現在でも大切に守られ続けていますね。

保育士くらぶ

餅つきで学べること

子供同士のチームワーク力が上がる

餅つきは、子供たちのチームワーク力を向上させる伝統行事です。米をつく過程では、協力がとても大切。手分けして作業を進めることで、協力の大切さや友達とコミュニケーションをとることがなぜ大事なのかを同時に学ぶことができます。この楽しい作業を通して、友達と力を合わせることで、結束力もぐんぐんアップするでしょう。上手に協力出来たらぜひほめてあげてくださいね。 餅つきは、楽しさと学びがぎゅっと詰まった活動。みんなで協力してお餅を作ることで、持続的なチームワーク力が身につきます。

日本文化を理解できる

餅つきは、日本の文化を知ることができる機会です。子供たちは餅つきを通じて、日本の文化価値に簡単に触れることができます。餅の製作過程では、米や臼、杵を使って、日本の食文化や伝統的な調理法を学べるでしょう。さらに、餅つきは主に正月や冬に行われるため季節感も味わうことができます。冬の絵を描く際や思い出を発表する際に、子供たちにとって良いアイディアになるでしょう。

食育につながる

餅つきが子供たちにもたらすのは、日本文化の理解やチームワークだけではありません。餅つきを通して、子供たちは食材の重要性や食の加工方法を楽しみながら学ぶこともできるのです。普段子供たちは自分で料理しないため、ほとんどの子供はどうやって料理をするのかわかりません。餅を作り上げる過程では、食物の大切さや料理をする大変さを直に理解できるため子供たちの食育に適していますよ。

餅つきの由来を子ども向けに説明する方法

クイズ

餅つきは日本の伝統的な行事で、面白い歴史があります。子供たちにも分かりやすく伝えるために、クイズを通して楽しく学びましょう!

クイズ
Q1:おもちの歴史はどれくらい遡るでしょう?
A. 100年前 B. 500年前 C. 1000年前

Q2:なぜおもちがお正月に食べられるのでしょう?
A. 縁起が良いから B. 収穫を祝うため C. 寒さをしのぐため

Q3:餅つきの行事で使われる杵と臼は何でできているでしょう?
A. 木製 B. 金属製 C. ガラス製

答え
Q1-B
Q2-A
Q3-A

正解するとおもちの知識が広がり、楽しみながら日本の文化を学ぶことができます。

紙芝居

紙芝居は、子供たちに歴史や文化を楽しく伝える手段の一つ。餅つきの歴史も、紙芝居を通して興味深く学ぶことができますよ。紙芝居は絵とテキストが組み合わさり、視覚的に理解しやすい点が特徴的です。餅つきがいかにして生まれ、なぜお正月に食べられるようになったのか。これらの疑問に対する答えが、絵と言葉でわかりやすく描かれており、子供たちは物語を追いながら、歴史や由来を自然に学ぶことができます。紙芝居は視覚的なインパクトと動きがあり、子供たちに興味を引き起こし、学ぶ喜びを提供します。ぜひ、紙芝居を通して餅つきの魅力を伝え、歴史への興味を育んでみてください!

絵本

絵本も紙芝居と同様に、子供たちに餅つきの歴史や由来を分かりやすく伝える手段の一つ。イラストと共に描かれた物語は、餅つきについて興味を引き起こしてくれます。言葉が簡潔でわかりやすいため、難しい内容でも心配ありません。物語の中で主人公が経験する様々な感情は、子供たちの共感を誘い、餅つきに対する理解が深まるでしょう。絵本を通して、子供たちは餅つきの歴史や文化、由来を楽しみながら学ぶことができます。

餅つきの絵本

おもちのかみさま

民話のようなお話で、たくさんの面白い擬音が施されていて、ついつい大人まで笑ってしまう作品です。頑固なおもちのおはなしで、思わずおもちに感情移入してしまいます。この絵本に出てくるおもちの気持ちを考えて、次にどんな行動をするかを考えながら読むのもよいかもしれません。何歳からでも楽しめるストーリーとなっており、ぜひ子供たちを集めて読み聞かせをしてみてください。読み聞かせをしながら子供たちと一緒に頑固なおもちになりきってもいいかもしれませんね。

おもちのきもち

特徴的な絵柄で、読んだ後にはお餅が食べたくなる作品です。少しシュールな世界観の可愛いお話で、お餅をまだ見たことがない子供たちでも楽しめる一作品。ぜひ、日本文化を教える前に読んでみてはいかがでしょうか?内容は大人も一緒に楽しめるため、みんなで寸劇をやってもいいかもしれませんね!劇を行うことで、子供たちは役になりきるための読解力や表現力を養うことができます。

おもち!

この絵本は親しみやすい絵柄で、餅つきについて描かれてます。次のページをついめくりたくなるような作品。声に出すとわかりますが、不思議なリズムが感じ取れると思います。クラスのみんなで先生と一緒に音読するのもいいかもしれませんね。声に出して絵本を読むことで、子供たちにとって日本語の勉強や脳トレにもつながるためとてもおすすめ。ぜひ子供たちと一緒に声を出しながら読んでみてください!

保育園での餅つきの行い方

やっていい日といけない日

餅つきをしていい日は、12月28日か30日であり、餅つきをしてはいけない日は、12月の24日、26日、29日、31日が挙げられます。
24日は、「4つ苦しむ」、26日は「ろくでもない日」、29日は九が苦を連想させるため、縁起が悪いとされているそうです。31日は「一夜もち」で固まらず、神聖なお正月に不適。しかし、29日に関しては、福を意味するとして、この日に餅つきを行う場合もあります。

餅つきの流れ

では、保育で行う餅つきの流れについて、手順を追って説明していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 手洗いを徹底し清潔な環境を整える。
2. 保育士が臼と杵を用意し、餅つきの場所を確保。
3. 子供たちに餅つきの楽しさや意味を教える。
4. 蒸したもち米を、手袋をつけさせてから実際に触ってみる。
5. 子供たちに杵を持たせ、軽く打つ練習をする。
6. 本番では大人がサポートし、子供たちと交代で餅つきを行う。
7. 餅が完成したら味付けをして食べる。
8. 最後に子供たちに片付けを協力してもらい、感謝の気持ちを伝える。

保育士が注意すること

餅を詰まらせないようにすること

餅つきでは、子供たちが安全に楽しめるよう、保育士が特に気を付けるべき点があります。まず一つ目は、餅をのどに詰まらせないこと。柔らかい餅は喉に詰まりやすいため、子供たちが食べる際には適切な大きさに切り分け、注意深く見守りましょう。これに関連して、餅の食べ方について子供たちに丁寧に指導することも重要です。この機会に、子供たちにも噛むことや小さく切ることの大切さを教えてはいかがでしょうか。

食中毒

餅つきでは、子供たちが直接触れる可能性のある材料の衛生管理が欠かせません。器具の清潔な管理に特に気を付け、食中毒予防に注意を払いましょう。そして、餅つきが終わった後も使用した器具や手を丁寧に洗浄し、子供たちが安心して食べられる環境を整えましょう。衛生に関する基本的な知識は、これからの生活でなくてはならないもの。このように先生たちが率先して行うことで、子供たちに衛生に関する基本的な知識を理解させる機会にもなりますね。

大きなけが

餅つきで大きなけがを防ぐためには、臼と杵の使用に特に配慮が必要です。十分なスペースを確保することで、子供たちに杵の使い方を丁寧に教えられるでしょう。臼と杵を使う際、子供たちの様子を常に見守っていないと、急な動きや危険な状況になるかもしれません。また、一人ずつ順番に餅つきを行う時は、喧嘩をしないことや前の人を押さない等の注意もしなければならないです。

子供と作れる!もち料理

お雑煮

ここでは、餅つきでできたお餅をみんなでおいしく食べれるようなレシピをご紹介します!餅つきの定番メニューであるお雑煮。子供でも簡単に作れるため、保育園のみんなで協力して作ってみてくださいね。

材料 (3~4人分) 大根 1/8本
人参1/2本
鶏もも肉150g前後
●だし汁800ml
●酒 大さじ1
●醤油 大さじ2~3
作り方 1.大根・人参はいちょう切りにし、鶏もも肉は一つ口サイズに切ります。
2.鍋に●と大根・人参を入れて火にかけ、沸騰したら鶏もも肉も加えて煮ます。
3.具材に火が通ったら弱火にし、輪切りにしたなるとと切り餅を加えて餅が柔らかくなるまで煮ます。

きなこ餅

きなこ餅はシンプルで美味しい和菓子です。手軽に作れるので、家庭でのおやつにぴったり。もちもちとした食感と、きなこの香ばしい風味が絶妙に調和し、日本の伝統的な味わいを楽しむことができます。

材料 (3~4人分) 水適量
きな粉大さじ4
上白糖大さじ2
作り方 1. バットにきな粉、上白糖を加え混ぜ合わせます。
2. お湯に浸して、水気を切った餅に1を混ぜ合わせます。

まとめ

みんなで餅つきをして楽しく冬を過ごしましょう!

いかがでしたでしょうか。ここまで、餅つきについての由来や保育での餅つきについていくつかご紹介していきました。紹介通り、餅つきにはたくさんの歴史的背景があり、さらに子供たちも楽しみやすいイベントとなっています。餅つきは、子供たちにとって日本文化を学ぶ楽しいイベントの一つ。保育士の皆さんと餅つきを楽しむことで、良い思い出になるでしょう。この記事を参考にして餅つきを実際に行ってみてくださいね。

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/