子供たちにとって楽しい行事の一つで、貴重な思い出となる遠足。保育園の外に行くことで、日常とは違ったさまざまな体験ができますよね。一方で、遠足当日に向けて企画の計画や進行への事前準備はとても大切です。どんな遠足を企画しようか、行き先をどうするのか、遠足に向けて悩むことは多いですよね。そこで今回は、遠足の行き先選びのポイントやオススメの行き先をご紹介します。また、事前に準備することや注意するべきポイントについてもぜひ参考にしてみてください。
遠足のねらい
楽しい時間を過ごし思い出を作る

遠足に行くねらいの一つとして、友達と楽しい時間を過ごし思い出を作ることです。遠足に行くことで、クラスのみんなや全員との親睦を深めることができるでしょう。遠足で深まった友情関係に愛着を持つことで、コミュニケーション力を育ませたり、協調生を養うことができます。外でお弁当を食べる美味しさや、保育園とば違った場所で周囲の人と協力し合いながら遊ぶ楽しさを味わうこともできます。
交通機関や社会でのマナーを学ぶ

遠足では動物園や水族館などの公共の場に行くことがほとんどです。大声でしゃべらないことや、人の多い所では走らない、人の迷惑にならないようにするなど社会でのマナーを伝え、学ぶことが大切です。また、遠足ではバスや電車などの交通機関を使用することもありますよね。お行儀よく座り、先生の指示をしっかり聞けるように、遠足前にルールを確認しておくと良いでしょう。遠足を通して、交通機関や公共の場でのマナーを学び、身につけることが大きなねらいです。
遠足の行き先選びのポイント
時期や年齢に合った場所を選ぶ
行き先選びのポイントとして重要なのは、時期や子供たちの年齢に合った場所を選ぶことです。時期は、遠足に人気な5〜6月の春、9〜10月の秋が良いでしょう。暑すぎず、寒すぎず過ごしやすい季節なので、子供たちが快適に過ごしやすいです。また、乳児クラスは公園、幼児クラスは動物園や水族館といったように子供の年齢に適した行き先選びも大切です。年齢や成長段階、季節に応じた行き先を決めることで、子供たちと一緒に遠足を楽しみましょう。
雨天時などの急な変更対応がしやすい

遠足は天候に影響されやすく、雨天時は特に中止や延期になることもありますよね。遠足の行き先選びのポイントとして、雨天時や悪天候であっても急な変更対応がしやすい場所を選ぶことがオススメです。天候が悪くても変更対応がしやすい場所を選ぶことで、スムーズに遠足を進めることができるでしょう。急な天候の変化でも受け入れてくれる施設の確保や、雨天が予想される場合はできるだけ室内の施設を選ぶといった行き先選びが大切です。
見晴らしが良い場所
遠足では大人数の子供たちと一緒に行動します。注意していても迷子になってしまったり、はぐれてしまう子供もいるかもしれません。見晴らしが良く全体を見渡せる場所を選ぶことで、子供を見失ったり、事故を防ぐことができるでしょう。集合や昼食の時間にお弁当を食べることができる広い場所を事前に確保しておくことで、子供の行動を把握でき全員で楽しい思い出を作ることもできます。見晴らしが良く、利便性の高い行き先を選ぶことは、子供の安全面にとっても重要なことです。
遠足の行き先におすすめのスポット
1. 公園

ふなばしアンデルセン公園(千葉)
デンマーク王国をイメージして作られており、東京ドームの約8倍の広さを誇ります。小さな子供向けのコースや雨でも楽しめるコースもあり、子供の年齢や天候に応じた遊びができます。
小田原子どもの森 わんぱくらんど(神奈川)
自然を活かした公園で、子供たちが自由に体を動かして楽しむことができます。大型遊具や広場だけでなく、動物に触れることので切るふれあい広場などもあるため遊び方はさまざまです。
2. 動物園

よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)
急な坂や凹凸が少なく、小さな子供達でも歩きやすい動物園です。大型遊具や広場などもあり、国内最大級の施設となっています。
東武動物公園(埼玉)
敷地内に遊園地やプールなどがあり、関東最大級のレジャー施設です。特に、巨大水槽のペンギンエリアや人気のホワイトタイガーはみどころが満載です。
3. 水族館

しながわ水族館(東京)
川と海をコンセプトにしたレトロな雰囲気の水族館です。天候に関係なく楽しむことができるので、計画が立てやすいですね。近くに公園もあり、お昼のランチ利用におすすめです。
4. レジャーランド
キッザニア東京(東京)
子供たちがさまざまな職業につき、仕事やサービスを体験できる施設です。貴重な体験ができる場所ですが、小さな街のような空間なので迷子には十分注意しましょう。
アンパンマンミュージアム(神奈川)
乗り物やアトラクション、ジオラマなどアンパンマンの世界を存分に楽しめるテーマパークです。施設内では、離乳食以外の食べ物を持ち込むことができないため、事前にお弁当を食べられる場所を調べておきましょう。
5. 博物館
埼玉県鉄道博物館(埼玉)
鉄道への興味を促すキッズプラザや、仕事体験ができる仕事ステーションなどがある鉄道施設です。お弁当も無料スペースで食べることができ、子供たちが楽しめること間違いなしです。
6. 工場見学

グリコピア・イースト(埼玉)
ポッキーやプリッツなどお菓子の製造工程を見学できる施設です。また、1500点ものグリコのおもちゃを見学することもできます。見学については予約が必要になるため、あらかじめ施設に問い合わせをしましょう。
保育士が遠足前に準備すること
行き先を決める

遠足に行く前には、必ず事前に準備が必要です。まずは、遠足のねらいや子供たちの年齢に応じて行き先を決めましょう。子供たちの興味や関心、行動できる範囲などを考え選ぶことが大切です。また、いくつか候補を出し子供たちが行きたい場所を一緒に決めるのも良いですね。自分たちで決めた行き先だからこそ、遠足までのワクワクや当日の遊びをより一層楽しむことができます。子供たちが楽しめることはもちろん、安全面や天候にも注意した行き先選びを行いましょう。
行き先の下見をする
遠足の行き先が決まったら、下見や下調べをする必要があります。あらかじめ下調べを行い、実際に足を運んで下見をしておきましょう。
トイレの場所やお弁当を食べることができる場所の確認は、必ず行うことが大切です。
しおり作り
遠足にしおりは欠かせませんよね。ルールや当日の流れを確認するだけでなく、遠足へのワクワクとドキドキを味わうためにも大切なものです。しおりを作るときは、遠足の行き先に合ったイラストやデザインを使うと、楽しさをより感じることができます。当日の持ち物や服装、ルールなども子供たちがわかりやすいように書きましょう。しおりを見ながら事前に口頭で説明したり、クイズ形式で注意事項を確認しても良いですね。
バスレクの準備をする

大勢の子供たちと一緒に移動する遠足では、バスを使用することが多いです。特に行き先まで時間のかかる場合は、子供たちが飽きないようにバスレクを準備しましょう。行き先についてのクイズやまるばつゲームだけでなく、みんなで歌を歌っても楽しいですね。”バスごっこ”や”遠足に行こう”などの歌は、当日のバスの中でもはりきって歌うことができるでしょう。また、バスから見える風景を見て友達とさまざまな発見をするのも一つの思い出になります。
注意するべきポイント
子供の安全性を考える

遠足は子供にとって、楽しく過ごし思い出に残る1日となります。思う存分遊ぶためには、子供の安全性に注意しましょう。安全に過ごすためにも、事前に子供たちとルールや約束事をしておくと良いですね。
目的地に着くまでだけではなく到着後の過ごし方など、安全で楽しく遠足を終えることができるようにすることが大切です。
事前準備を入念に行う
遠足を企画する際には、必ず事前準備を行いましょう。行き先の下見やしおりづくりはもちろん、当日の職員の役割分担や保護者への連絡も大切です。当日の進行やマネジメント管理、急なトラブル対応など1人では対応しきれないことが多いです。事前にしっかりと話し合い、それぞれの役割を決めておきましょう。また、遠足の行き先やスケジュールなどは保護者の方へもしっかりと共有しておく必要があります。必要な情報を記載したプリントを配布することをおすすめします。
まとめ
安全に楽しく過ごせる遠足の行き先選びをしよう
子供たちにとって、遠足は保育園で過ごす中で楽しみな行事の一つです。楽しい思い出を作るだけでなく、社会でのマナーや交通ルールを学ぶ良い機会となるでしょう。スムーズに遠足を進行するためには、事前準備をしっかりと行い子供たちの安全確保が必要です。下見をしっかりと行い、子供たちの年齢に合った行き先選びを行うことで危険を回避しましょう。今回紹介した行き先や準備するもの、注意することなどを是非参考にしてみてくださいね。子供たちと楽しく安全な遠足を実行しましょう。