バナナ鬼はどんな遊び?【ルール・ねらい・注意点・ポイント】

鬼ごっこと一言に言っても、実は鬼ごっこにはさまざまな種類があるのを知っていますか。一般的な鬼ごっこはもちろん、色鬼や氷鬼、高鬼など鬼ごっこの種類は多岐にわたりますよ。聞いたことがある、子供の時にやったことがあるという人も多いのではないでしょうか。今回は、そのなかでもバナナ鬼についてご紹介していきます。基本的なルールやねらいからアレンジ方法まで説明しているので、ぜひ外遊びの参考にしてみてくださいね。

バナナ鬼はどんな遊び?

鬼ごっこの1つ

バナナ鬼を知っていますか。バナナ鬼は鬼ごっこの1つ。鬼ごっこ同様に、鬼と子に分かれて行います。外遊びのレパートリーがなくなってきた時や、普通の鬼ごっこには飽きてしまったという時などにおすすめですよ。鬼ごっこは遊ぶときに、特に準備しなくてはならないものがないので、手軽に簡単に行うことができますよね。またルールもそれほど難しくないので子供たちもすぐにチャレンジできることがよいところです。

氷鬼をアレンジした遊び

実は、バナナ鬼は氷鬼をアレンジした遊び。氷鬼ならやったことがあるという子供たちも多いでしょう。バナナ鬼は、ルールが基本的に氷鬼と変わらないので、簡単に遊びに取り入れることができると思いますよ。バナナ鬼は氷鬼をアレンジしたものですが、難易度を上げたり鬼を増やしたりとさらにアレンジを加えることができます。そのため、子供たちも飽きずに楽しく遊ぶことができると思いますよ。

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バナナ鬼のルール

基本は氷鬼と同じ

ここからはバナナ鬼のルールをみていきましょう。バナナ鬼は氷鬼をアレンジした遊びだと紹介したように、ルールも基本的に氷鬼と一緒です。
①まず鬼を誰にするのかを決める。
②鬼になった人は止まって10秒数える。数え終わったら逃げている人たちを追いかける。
③鬼にタッチされた人はその場でバナナになる。(両手を上にあげた状態になる)
④バナナになった人は逃げている人に2回タッチされると、動けるようになる。
⑤鬼が全員をバナナにできたら、鬼の勝ち。

仲間に2回タッチされたら再度逃げられる

基本的なルールは氷鬼と一緒ですが、氷鬼との違いに注目していきましょう。氷鬼との最大の違いは、鬼にタッチされたときに『バナナ』になるということ。つまり、鬼に捕まったら、仲間に2回タッチしてもらえないと再び逃げることができません。氷鬼は、仲間に1回タッチしてもらえば逃げることができますよね。そのため、氷鬼とバナナ鬼では、鬼に捕まった後に再び逃げられるようになるまでに必要なタッチの回数が異なるのです。

鬼に捕まった時の立ち方

先ほど、鬼に捕まったら、バナナになると説明しましたよね。どういうことかというと、鬼に捕まったらその場で止まり、両手を上に伸ばした状態で、指先をくっつけます。そして、1回仲間にタッチされたら片手を下ろし、2回目仲間にタッチされたときはもう片方の手を下ろして逃げられるようになります。この様子がバナナの皮が剥けていくことを表現しているみたいですよね。また、上げている手の本数で、あと何回仲間のタッチが必要なのかを知ることもできますよ。

バナナ鬼のねらい

体を動かすことの楽しさを知る

ここからはバナナ鬼のねらいをみていきましょう。バナナ鬼のねらいの1つ目は、子供たちに体を動かすことの楽しさを知ってもらうこと。バナナ鬼は走ったり、止まったりと体を思いっきり動かすことになるので、室内の遊びとは異なる楽しさがありますよね。また、普通の鬼ごっことはとは異なり捕まった時には体を伸ばす動きもあります。そのため、子供たちには体を動かすことの楽しさを知ってもらうことができますよ。

体力や脚力の向上

バナナ鬼のねらいの2つ目は、子供たちの体力や脚力を向上させること。バナナ鬼は鬼側であればもちろん、全員捕まえるまで走り続けなくてはなりません。逃げる側であっても、自分自身が鬼から逃げるだけでなく鬼につかまってしまった人を助けなければならないのでかなりの運動量が必要となります。そのため、バナナ鬼を楽しんで行っているだけで体力の向上や脚力の向上を見込むことができますよ。

友達と遊ぶことの楽しさを知る

バナナ鬼のねらいの3つ目は、子供たちに友達と遊ぶことの楽しさを知ってもらうこと。バナナ鬼は、鬼と子に分かれ、捕まったら助けるというミッションがあるため、ある程度行うためには人数が必要です。そのため、他の子供と遊ぶことの楽しさや大人数で遊ぶことの楽しさを知ってもらことができますよ。バナナ鬼では、鬼に負けないために他の子供たちと協力することが大切なので、協調性を育むこともできますよ。

視野が広がる

バナナ鬼のねらいの4つ目は、子供たちの視野を広げること。逃げる側であれば、鬼から逃げながらも、鬼の目を盗んでバナナになっている子を助けにいかなくてはなりません。鬼であっても、逃げている人たちを追いかけながら、バナナにした人が再度逃げることがないように気にかける必要がありますよね。このようにどちらの役割であっても、周りを見ながら行動することが必要とされます。そのため、一般的な鬼ごっこよりも、子供たちの視野の広さを育むことが期待できますよ。

バナナ鬼をするときの注意点

2回連続でのタッチは無効

バナナ鬼をするときの注意点を3つみていきましょう。1つ目は、鬼に捕まりバナナになっている人を助けるとき、2回連続でのタッチは無効になること。再度逃げるためには2回逃げてる側の人にタッチしてもらう必要がありますよね。しかし、その2回というのは同じタイミングで同じ人から2回タッチされれば良いというわけではありません。つまり、同じ人がタッチする場合は、一度去ってからもう一度その人のところに戻ってくる必要があるということです。

タッチするときは優しく

バナナ鬼を行う時に注意することの2つ目は、人をタッチするときは怪我をしたり揉め事にならないように、優しくタッチをすること。走って追いかけていたり、必死に逃げていたりすると、タッチをするときに勢いよく叩いてしまうことが起こる可能性が高いですよね。しかし、怪我につながる場合もあるので、優しくタッチするように事前に子供たちに伝えておきましょう。その上で、万が一のために保育士は近くで見守っておくようにしましょう。

同じ人ばかり狙わない

バナナ鬼を行うときに注意することの3つ目は、同じ人ばかりをねらわないようにすること。ある1人を集中的に追いかけることで、楽しめない人が出てきてしまったり、気分を害する人が出てきたりしますよね。全員で楽しく、かつ気持ちよくバナナ鬼で遊べるように、同じ人ばかりねらうことがないように子供たちに声かけをしましょう。複数人の鬼でバナナ鬼を行うときは特に注意が必要ですよ。

バナナ鬼のポイント

鬼は時間制で交代する

次は、バナナ鬼で遊ぶ時のポイントをみていきましょう。1つ目は、鬼を時間制で交代すること。バナナ鬼は、一般的な鬼ごっこのように誰か1人を捕まえれば鬼が代わるということはありません。逃げている人全員を捕まえる必要がありますよね。そのため鬼がずっと変わらず終わらないということが起こりやすいです。そのため、あらかじめ時間を決めておき、鬼を交代させていくというような対策をとると良いですよ。

逃げられる範囲をあらかじめ決めておく

バナナ鬼を行うときのポイントの2つ目は、逃げられる範囲をあらかじめ設定しておくこと。バナナ鬼は鬼に捕まった場合、その場で止まらなければなりませんよね。そのため、人の邪魔や交通の邪魔になる可能性のないところで行う必要があります。また、目の届かないところで行うことは、子供たちに危険を及ぼすこともあるので、必ず保育士の目の届く範囲にしましょう。そして、設定した範囲を子供たちに説明してから、バナナ鬼を行うようにしましょう。

人数が多い時は鬼を増やす

バナナ鬼を行うときのポイントの3つ目は、人数が多いときは鬼の人数を増やすこと。大人数で行うときは、鬼と逃げる人の人数の割合を考慮した上で鬼の人数を決めましょう。あまりに逃げる側の人数が多いと、鬼から逃げる機会がそれほどなくなり楽しめない人が出てくる可能性が上がりますよ。鬼と逃げる人の人数比を変えることで、大人数でバナナ鬼を行うときも子供たちに楽しんでもらうことができますよ。

バナナ鬼のアレンジ

ルールを増やす

ここからはバナナ鬼のアレンジ方法について紹介します。1つ目は、ルールを増やすこと。例えば、通常、鬼に捕まってから再び逃げられるようになるには仲間から2回タッチされる必要がありますよね。それを、2回のタッチに加えて足の間を通ってもらうというように1ステップ増やしてみるのも良いですよ。タッチするだけではないので、難易度はかなり上がりますよね。逃げ手の人数比が少し高くなってしまったときにもおすすめですよ。

鬼の人数比を上げる

バナナ鬼のアレンジ方法の2つ目は、鬼の人数比を上げるということ。鬼の人数比を上げると、シンプルに鬼の人数が増えるので逃げる人は、より周りを見なければいけなくなりますよね。そのためかなり難易度は上がります。そして、周囲に目を配る力を効果的に養うことができますよ。子供たちがバナナ鬼の遊びに慣れてきたときや小学校就学前の年齢の子供たちだけで行うときなどにおすすめですよ。

保育士が注意すること

安全確認

バナナ鬼を行う時に、保育士が注意することを紹介します。まずは、安全を確認すること。バナナ鬼は鬼に捕まると、その場で止まらなければなりませんよね。そのため、交通量の多いところはもちろん、人が多いところでは危険を伴います。また大きな石などが多く転がっている場所では転倒し、怪我をする可能性もあります。子供たちが走り回っても怪我をすることがないような場所で遊ばせるようにしましょう。

決められた範囲を守って逃げられているかの確認

保育士が注意することの2つ目は、子供たちが決められた範囲を守ってバナナ鬼を行っているかを確認すること。範囲は、保育士の目の届く範囲に設定してくださいね。子供たちの様子をしっかり見守り、子供たちがいなくなってしまったりすることがないよう、また怪我をしてしまったときにすぐに対応できるようにしましょう。そのためにも、あらかじめ子供たちとの逃げて良い範囲の確認は入念に行うようにしましょう。

まとめ

新しい遊びとしてバナナ鬼を取り入れてみましょう!

これまでバナナ鬼についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。バナナ鬼は一般的な鬼ごっこの応用編です。ただ楽しいだけでなく、周りを見る力を養うこともできますよ。体力や脚力の向上にもつながったりとメリットがたくさんあるので、ぜひ遊びに取り入れてみてくださいね。子供の人数や年齢によって、アレンジして遊ぶこともできるので子供たちがバナナ鬼の虜になること間違いなしです。

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