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さまざまな遊具を組み合わせて楽しく運動できるサーキット遊び。年齢によって使用する遊具を工夫すれば子供たちは夢中になって遊んでくれます。サーキット遊びは屋外室内問わず広いスペースがあれば遊ぶことができるため、雨の日でも子供たちが退屈することはありません。しかし、子供たちがサーキット遊びに夢中になるあまり、けがをしてしまう危険性もあります。サーキット遊びを行う際は安全面にしっかり配慮しましょう。今回の記事ではサーキット遊びのねらいや注意点、サーキット遊びの種類を年齢別に紹介しています。ぜひこの記事を参考にしてサーキット遊びを保育に取り入れてみてください!
サーキット遊びとは
屋外や室内でさまざまな遊具を並べて運動する遊び
サーキット遊びとはコース上にさまざまな遊具を並べ、周回して運動する遊びです。使う遊具にはトンネルや平均台、跳び箱などがあります。とんだり、しゃがんだり、バランス感覚を使ったり…。遊具によってさまざまな運動機能を使うため、体を動かすことが大好きな子供にとってぴったりな遊びです。また、雨の日は外で遊ぶことができず、子供たちが退屈してしまいますね。サーキット遊びなら室内でも思い切り体を動かすことができます。
サーキット遊びのねらい
運動の楽しさを知り運動能力を向上させる
サーキット遊びのねらいにはさまざまな遊具を使っていろいろな運動をすることで、運動の楽しさを知り、運動能力を向上させるという点が挙げられます。サーキット遊びはさまざまな遊具を使うため、遊具に合わせて体を動かす必要があります。そのため、体の使い方を学び、運動の楽しさを知るとともに運動能力を向上させることができるかもしれません。また、友達と協力してサーキット遊びを行うことで、友達との信頼関係も築くことができます。
【0歳児向け】サーキット遊びの種類
ゴロゴロマット
運動用マットを敷いてゴロゴロと転がって進みます。ただゴロンと横になったり、足をバタバタさせたりと0歳児でもできる簡単な動きをしてもいいですね。保育士さんも一緒にゴロゴロしたり、手足を動かすと子供もまねして同じ動きをしてくれるかもしれません。子供が転がるときは保育士さんが支えてあげるといいですね。年齢が上がればゴロゴロする以外にもマットを使ったさまざまな運動をすることができます。
ボールプール
ビニールプールの中に風船ややわらかいボールを入れて遊びます。ボールをかき混ぜたり、ボールの中を泳いだりして楽しみましょう。ボールを投げあったりしてもいいですね。保育士さんが子供の上からボールを降らすと盛り上がるかもしれません。風船やボール以外にも新聞紙を丸めたものなども入れてみてもいいですね。ボールや風船はいろいろな色を使ってカラフルにすると子供も喜びそうです。
感触遊び
感触遊びはジョイントマットなどにいろいろな感触の材料をつけて遊ぶ遊びです。これはセンサリーマットとも呼ばれています。手や足に刺激を与えることで五感を育むことができますよ。使う材料はプチプチや人工芝、フェルト、スポンジなど。身近な材料で簡単に手作りすることができます。また、感触遊びはまだ立って歩くことのできない赤ちゃんでもハイハイで楽しむことができます。詳しいセンサリーマットの作り方は以下の動画が参考になります。
【1歳児向け】サーキット遊びの種類
ハイハイトンネル
トンネルの中をハイハイで進んでいきます。トンネルは丸めたマットにフラフープを巻くことで作ることができます。マットやフラフープ以外にも段ボールでトンネルを手作りしてみてもいいですね。怖がって入りたがらない子供がいる場合は出口で「○○ちゃん、こっちだよ~」と名前を呼んであげると安心してトンネルに入ってくれるかもしれません。入口の部分や出口の部分にスズランテープやビニールで装飾するとより楽しめるかもしれません。
マットの滑り台
滑り台は子供に人気の遊具ですよね。外で遊べない場合は室内で滑り台を楽しみましょう。市販の滑り台でもいいのですが、手作りでも滑り台を作ることができます。作り方はマットを丸め、縄跳びで固定し、もう一枚のマットを上にかぶせます。また、滑り台は段ボールでも作ることができますよ。作り方は以下の動画が参考になります。子供が滑り台の上まで登ったら落ちないよう保育士さんが体を支え、お尻で滑り降りましょう。
【2歳児向け】サーキット遊びの種類
ケンケンパー
輪っかやフラフープを適度な位置に配置し並べます。最初は間隔は開きすぎないように子供が無理なく飛べる位置に配置しましょう。ケンケンパーはジャンプ力やバランス感覚を鍛えることができます。ケンケンパーと、両足飛びと片足飛びを組み合わせて遊びましょう。片足飛びは少し難易度が高い可能性があります。そのため、日ごろから片足で立つ遊びを取り入れてみてもいいですね。慣れてきたら間隔を広げたり片足飛びを多く取り入れて難易度を上げると楽しんで遊べそうですね。
玉入れ
かごを高さの低い位置に配置し新聞紙を丸めたボールややわらかいボールをかごに入れて遊びます。かごの高さを徐々に高くしていくとより楽しめそうですね。かごを床に置いてボールを投げる位置を決めてこのかごに入れたら5点、このかごに入れたら1点とルールを決めて遊ぶのもいいですね。玉入れは友達と協力する必要があるので、協調性を育んだり友達との信頼関係も築くことができそうです。
【3歳児向け】サーキット遊びの種類
平均台
幼児用の高さの低い平均台の上を落ちないようにわたります。慣れないうちは子供が安心できるように保育士さんが手をつないだり体を支えたりしてあげましょう。また、安全のため平均台から落ちてもけがをしないように平均台の周りはマットを敷くといいですね。平均台は細いところを歩くため、バランス感覚を養うことができます。年齢が上がるにつれ平均台の高さを変えたり距離を長くしてもいいですね。
キャタピラー
キャタピラーは子供が段ボールの中に入りハイハイで前に進む遊びです。段ボールとガムテープで簡単に作ることができるため、子供と一緒に作ると楽しそうですね。子供たちで段ボールに絵を描いてもいいかもしれません。大きめの段ボールでキャタピラーを作ると複数人で段ボールの中に入ることができ、より遊びが盛り上がりそうです。協力して前に進むことで協調性も育むことができるかもしれません。
【4歳児向け】サーキット遊びの種類
跳び箱
4歳児はまだ跳び箱を飛び越えることは難しい場合があります。その場合は跳び箱を子供たちの登れるぐらいの高さに調節し、一度跳び箱にまたがり腕の力で前に飛び降ります。跳び箱の上に立ち、ジャンプで飛び降りたり、できる子は跳び箱を飛び越えることに挑戦してみてもいいです。徐々に跳び箱に慣れていくことで跳び箱に対する苦手意識がなくなっていくかもしれません。跳び箱の周りはけが防止のためにマットを敷いておきましょう。
縄跳び
縄跳びで10回跳んだら次に進む、スタートからゴールまで縄跳びで跳びながら進むなど子供の年齢に合わせてルールを決めましょう。縄跳びはリズム感覚や筋力を養うことができます。縄跳びは十分な広さを確保しないとほかの子供にあたってしまう可能性があるため、間隔をあけて遊んでください。また、縄跳びで跳ぶ以外にも、保育士さん2人が縄跳びの端をもち、その下を子供たちがくぐるという遊びも楽しそうです。徐々に縄跳びの高さを低くして難易度をあげていきましょう。
ボール遊び
ただボールを投げるだけでも面白いと思いますが、4歳児の場合はもっと体を使った遊びをした方がいいかもしれません。サッカーのようにボールを蹴ってゴールにシュートできたら次に進むとすると、より楽しめそうです。ゴールまでの距離を長くしたりコーンを置いて障害物をよけながら進むというのも楽しそうですね。子供の運動能力に合った遊びをすることで子供の好奇心やワクワクを刺激することができます。
【5歳児向け】サーキット遊びの種類
マット運動
マットの上で手押し車や前転などをして前に進みます。マット運動はけがをしやすい遊びであるため、マット運動の注意点や遊び方を事前に子供たちに伝えましょう。そして、マット運動をする際は保育士さんが子供のそばにつき目を離さないようにしましょう。また、子供たちの中にはマット運動が苦手な子もいるかもしれません。その場合は決して無理やりやらせてはいけません。マットの上を転がりながら前に進むなどその子に合ったルールを決めましょう。
鉄棒
屋外でサーキット遊びを行う場合は鉄棒を取り入れてみるのもおすすめです。前回りや逆上がりなどその子供の得意な技ができたら次に進むというルールを決めるといいです。子供によってまだ回れない子や鉄棒が苦手な子供がいる場合があるため、豚の丸焼きや布団干しといった簡単な技から始めてみましょう。慣れてきたら保育士さんがサポートしながら前回りや逆上がりに挑戦するとできたときに達成感を味わうことができ、子供の向上心につながるかもしれません。
サーキット遊びの注意点
子供のけがに気をつける
サーキット遊びの注意点について紹介します。まず、十分に広い場所を確保しましょう。できるだけ体育館や園庭のような広いスペースで行うと安全です。どうしてもそのような広いスペースが確保できず、保育室などで行う場合はおもちゃや備品を片付け、しっかりと安全を確保しましょう。次に、サーキット遊びを行う際には事前に子供たちと約束事を決めておきましょう。「順番はちゃんと守ろうね」「前の子を押したりしちゃだめだよ」としっかりルールを決めておくことが大切です。また、保育士さんは各コーナーごとに十分に配置しましょう。子供が遊具から転落したり、けがをしたりしないように子供から目を離さないことが大切です。事前に遊具の使い方を説明したり運動が苦手な子には保育士さんがサポートをするなど子供が安全に楽しめるような体制を整えましょう。
まとめ
子供の年齢に合ったサーキット遊びを楽しもう
いかがでしたか。サーキット遊びはルールを決めて様々な遊具を使い遊ぶことで運動の楽しさを知ることができる遊びです。今回紹介したように乳児からでもサーキット遊びを行えるため、幼いころからやっていると運動を好きになってくれるかもしれません。また、子供がけがをしないよう安全に十分配慮したうえで目を離さないように気をつけてください。サーキット遊びは屋内でもできるため、雨の日に体を動かす遊びとして最適です。ぜひ、屋外で遊べない時にサーキット遊びを取り入れてみてください!
よくある質問
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