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日本には冬の味覚や冬の伝統行事など、さまざまな冬の楽しみ方がありますが、その中でも雪遊びは子どもたちに人気ですよね!保育園でも雪を見るとテンションが上がる子は多いのではないでしょうか。この記事では、保育園で楽しめる雪遊びのアイデアと雪遊びをする際の注意点を紹介します。お住いの地域の降雪量や子どもたちの年齢に合わせて適した雪遊びを選び、子どもたちと冬をめいっぱい満喫しましょう!
保育園で楽しめる雪遊びのアイデア
感触遊び

最初に紹介する雪遊びアイデアは、感触遊びです。年齢の小さい子どもたちの中には雪に対して恐怖心を抱いている子もいるかもしれません。まずは、活発な雪遊びから入るのではなく雪と触れ合うところから始め、少しづつ雪に慣れてもらいましょう。ふわふわとした触感や雪の冷たさ、触れると溶けて手が濡れるなど、雪ならではの感触を楽しむことができます。手で触れるだけでなく、足で踏んでみるのもおすすめです。ギュッギュッとした独特の音や感触を感じることができますよ。
人型スタンプ
感触遊びで雪に慣れたら、次は人型スタンプで遊んでみましょう。手のひらや足の裏を雪に押し付けることで、さまざまな形を表現することができます。手形をいくつか押すことで、動物に見立てて遊べますよ。カニやちょうちょなど定番のものから、手形と足形を合わせてウサギも作ることができます。木の実や葉っぱなどで自由に飾りつけをするのもおすすめです。降雪量の多い地域では、全身で雪に飛び込んでみましょう。いろんなポーズで寝転がり、さまざまな形を楽しんでみてくださいね。
つらら探し

雪が降るほど気温が低い日にはつららができるかもしれません。つららを触ってみたり、小さなつららを折ってみたりとさまざまな楽しみ方ができますよ。つららができる環境によっては、氷の透明度や表面の模様が違って見えるかもしれませんね。多くのつららを観察し、どのような環境だとどんなつららになるのか、みんなで調べてみるのも楽しいでしょう。ただし、先の尖ったつららには近づかないように注意が必要です。また、つららが落下して子どもたちがケガをしないように、事前につららをバケツに入れておくなどして、危険の無い環境を整えてから楽しみましょう。
型抜き遊び

道具をある程度使える年齢の子たちとは、型抜き遊びをしてみましょう。ゼリーやプリンの空きカップに雪を詰めて逆さにすると、型通りの形を作ることができます。型にはバケツや風呂桶などを使ってみるのも良いですね。葉っぱや木の実で飾り付けをすれば、雪のケーキなども作ることができますよ。雪を詰めるときに使うスコップやシャベルは事前にきちんと洗っておきましょう。きれいに洗っておくことで雪に土が混じらないので、真っ白な雪のまま型抜き遊びができます。
雪の上にお絵描き
食紅を溶かした色水を使うと、雪の上にお絵描きをすることができます。ソースやケチャップなど口の細い容器に色水を入れると子どもたちが遊びやすくなるでしょう。キリで穴を開けたペットボトルを使っても良いですね。雪の上にお絵描きをするだけでなく、カップに盛った雪に色水をかけてかき氷にしたり、雪玉に色水をかけてアイスにしたりと、おままごとに繋げることもできますよ。子どもたちの自由な発想で、さまざまなものを描いたり作ったりしてみてくださいね。
雪だるま作り

雪遊びの定番である雪だるまを作ってみましょう。積もった雪の量によって、手のひらサイズから子どもたちより大きいサイズまで、さまざまな大きさの雪だるまを作ることができます。手のひらサイズのものであれば、子どもたち自身で無理なく作ることができるでしょう。4~5歳児クラスであれば、大人が補助をしながらみんなで大きな雪だるまを作ってみるのも良いですね。雪がサラサラで固まりにくい場合はじょうろで少し水をかけてみましょう。雪は水を含むことで固まりやすくなります。
宝探しゲーム

園庭を使い、真っ白な雪の中におもちゃなどを隠すことで、宝探しゲームをすることができます。隠す場所やものによって難易度を変えることができるため、さまざまな年齢の子どもたちが楽しめますよ。クイズと組み合わせて謎解きゲームのようにするのも良いですね。宝探しゲームをするときは、保育士が事前に安全確認をしましょう。例えば、雪の中に危険なものが埋もれていないか、子どもたちの足が埋まってしまうような場所はないかを確認しておくことが大切です。
雪の上で電車ごっこ
雪の上で電車ごっこをすると、普段とは違った楽しみ方をすることができます。電車ごっことは、子どもたちが一列になり、電車のように園庭を走る遊びです。電車ごっこを楽しんだあとに歩いた地面を振り返ってみると、足跡の模様が残っています。こんな模様を作ってみよう!と、模様を描くことを目的に走る経路を考えてみるのもおもしろそうですね。保育園での電車ごっこに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
雪合戦

雪遊びと言えば、子どもたちが盛り上がる雪合戦は欠かせません。1人1人の個人戦やチームごとに戦う団体戦など、さまざまな方法で楽しむことができますよ。雪合戦をする際は、子どもたちがケガをしないためのルールをしっかりと伝えておきましょう。例えば、首から上には雪玉を当てない、雪玉を固くし過ぎないなどの、安全を考慮したルール設定が大切です。雪玉を作るときに専用の道具を使うと便利ですよ。子どもたちでも簡単に使うことができるため、たくさん雪玉を作る際は活用してみてくださいね。
雪玉で的当て
雪合戦を経て雪玉のコントロールができるようになってきたら、雪玉で的当てゲームをしてみましょう。雪の質によっては雪玉が固くなりすぎることがあります。そのような場合は人ではなく的に向かって雪玉を投げると、子どもたちのケガを防ぐことができますよ。単純に的に当てた回数で競ったり、的の難易度ごとにポイントを変えてその合計点で競うなど、さまざまな遊び方があるので幅広い年齢の子どもたちが楽しめるでしょう。
雪玉のキャッチボール

力のコントロールなどができる年齢の子どもたちであれば、雪玉でキャッチボールを楽しめます。雪玉が崩れないように力の加減を調節し、なるべく長くラリーを続けてみましょう。キャッチしたり投げたりしたときに雪玉が崩れやすいため、子どもたちが自分たちで考えて、さまざまな工夫ができると良いですね。この遊びは、雪玉が崩れるのを防ぐために力を込めて雪玉を作りがちです。子どもたちには雪合戦のときと同じように、雪玉を固くし過ぎないように安全を考慮したルールを伝えておくことが必要ですよ。
雪のすべり台

雪が多く降る地域では、雪ですべり台を作ってみましょう。雪かきをした際にできた雪山を活用してすべり台にすることもできます。作る際は傾斜をつけ過ぎず、高さが高すぎない安全なすべり台にしましょう。子どもたちが滑りづらそうにしていたら、ソリや段ボールを使うと滑りやすくなりますよ。定番のアイテム以外にも、子どもたちが主体となって滑りやすくなるための工夫を探してみても良いですね。
保育園で雪遊びをするときの注意点
ケガに十分注意する
保育園で雪遊びをするときにはいくつか注意が必要です。1つ目は、ケガに十分注意することです。雪が溶けて凍り固い部分や滑りやすい場所ができていたり、雪の中に危ないものが埋もれていたりと、雪遊びには多くの危険が潜んでいます。事前に危険な場所やものがないか、保育士が確認しておきましょう。また、子どもたちが雪遊びをする範囲を決めておくのも重要です。決められた場所以外では遊ばないように、子どもたちにしっかりとルールを伝えましょう。立ち入り禁止の場所をロープで囲うなどの対策をすれば、視覚的にも子どもたちに伝わりやすくなりますよ。
遊ぶ時間の長さに配慮する

2つ目は、遊ぶ時間の長さに配慮することです。雪遊びは普段よりも体力が消耗します。また、身体は温まっていても手足は冷えているため、風邪も引きやすくなります。子どもたちは夢中になって遊んでいても、保育士は時間を管理して早めに切り上げるように心がけましょう。子どもたちの年齢にもよりますが、雪遊びの時間は30~40分が適切とされています。子どもたちが体調を崩さないように、適切な時間で遊ぶことが大切です。
水分補給をこまめに行う
3つ目は、水分補給をこまめに行うことです。寒い環境で遊んでいると、のどの渇きを感じにくいため水分補給を忘れがちになります。しかし、厚着をして体を動かしているため、実際には思っている以上に汗をかいており、知らず知らずのうちに体内の水分が失われています。そのまま放置すると、脱水症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。特に子どもは自分で水分補給の重要性を意識しにくいため、保育士がこまめに声をかけ、水分を摂るように促しましょう。また、適度な休憩を取りながら、子どもたちにとって無理のない範囲で遊ぶことも重要ですよ。
雪を食べないようにする

4つ目は、雪を食べないように注意することです。真っ白な雪は一見きれいで美味しそうに見えますが、実は空中の汚れを多く含んでいます。汚れを口に含むと体調を崩す可能性があるため、雪遊びをする前に、雪は食べないよう子どもたちに注意しておきましょう。雪の汚れによる体調不良だけでなく、冷たい雪を食べたことによる体温低下で体調不良になることも考えられます。こうしたリスクを回避するために、子どもたちと「雪は絶対に食べない」という約束をしておくことは必須です。
保護者への事前連絡を欠かさない
5つ目は、保護者への事前連絡を欠かさないことです。雪遊びをする際は、普段の外遊びとは異なる服装が必要です。保護者には事前に雪遊びをする連絡を行い、必要なものを用意してもらうようにしましょう。雪遊びに適した子どもたちの服装は以下の通りです。
- 長靴(濡れてしまうためブーツはNG)
- 防水加工のあるアウター
- ハイネックのインナー(遊びの邪魔になるためマフラーはNG)
- 厚めの靴下
- 耳が隠れる帽子
- 防水加工のある手袋(年中・年長児は5本指のものがオススメ)
まとめ
子どもたちと雪遊びを思いっきり楽しもう!

いかがでしたか?今回は、保育園で楽しめる雪遊びのアイデアとその注意点について解説しました。保育園ではさまざまな雪遊びを楽しむことができます。その際には、子どもの年齢や降雪量、雪の質を考慮して最適な遊びを選びましょう。雪遊びは子どもたちに人気の遊びである一方、多くの危険が潜んでいます。適切な事前準備や注意深い見守りを行い、子どもたちが安全に楽しめる環境作りを徹底しましょう。雪遊びを通して、子どもたちが冬を思いっきり楽しめると良いですね!