ランプシェードを手作りしよう!【風船・和紙・毛糸・クリアカップ・ペットボトル・安全性・メリット】

室内をやわらかい光で明るく照らしてくれるランプシェード。和紙や紙粘土など、さまざまな種類の材料を使って手作りすることができます。今回は、風船や毛糸などの材料を使って作ることのできる、4種類のランプシェードをご紹介します。ライトを覆って作るランプシェードは、製作活動に取り入れても安全かどうか解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。”どんな模様にしようかな”、”どんな色を使おうかな”と、子供と一緒に自分だけのオリジナルランプを作って楽しみましょう。

ランプシェードとは?

安心感を与える照明器具

ランプシェードとは、室内を柔らかく暖かい光で照らしてくれる照明器具です。ランプシェードから放たれる光は、子供たちに安心感を与えてくれるでしょう。眩し過ぎず、和らげな光は、穏やかな雰囲気を醸し出すので、子供たちの感受性を養い保育の場に重要な存在となっています。ランプシェードを製作に取り入れる場合は、安全性が考慮され、取り扱いやすいデザインを選ぶことをおすすめします。

手作りすることで子供の感性を育てる

ランプシェードを製作に取り入れ、手作りすることで子供たちの感性を育てることができます。子供たちが自分のアイデアを形にしたり、デザインしたり、色や素材を選ぶことで想像力や自己表現力が向上します。製作活動を通じて、友達とのコミュニケーションスキルも育むことができるでしょう。また、オリジナルのランプシェードを作り上げた経験は達成感につながり、子供たちの自己肯定感も向上させることができます。

保育士くらぶ

風船で作るランプシェード

準備する材料・道具

風船と和紙を使って作るランプシェードです。和紙だけではなく、折り紙を使うと彩り良く作ることができますよ。

準備する材料・道具

・風船
・和紙
・折り紙
・新聞紙
・ボンド
・はさみ
・ライト(LED)

ゴム風船を使用する時は、天然ゴムの場合アレルギーが出てしまう可能性があるので、注意しましょう。事前に保護者の方へ確認をとるようにして、子供たちの安全を確保することが大切です。折り紙以外にも、落ち葉やビーズなど、さまざまな材料でアレンジして楽しみましょう。

作り方【風船と和紙】

作り方

1. 風船を膨らませて口を縛る。
2. 新聞紙を机の上に敷き、ボンドを容器に入れて白く濁る程度に水で薄める。
3. 和紙をちぎる。
4. 水で薄めたボンドに和紙をひたし、1で膨らませた風船全体に2〜3重に貼り重ねる。
5. 折り紙をちぎり、5に飾り付けしていく。
6. 貼り終わったら、一晩つるして乾かす。
7. 乾いたら、風船の口をはさみで切り、風船の空気を抜く。
8. 和紙の口を切り、風船を取り出した後、安定して立つように和紙の口を調整する。
9. 準備していたライトの上に、7を被せたら完成!

和紙を風船に貼るときは、新聞紙にわしが貼り付いてしまうこともあるため、こまめに向きを変えましょう。水で薄めたボンドに絵の具を混ぜると、和紙に色付けすることもできますよ。

毛糸で作るランプシェード

準備する材料・道具

毛糸で作ることができるランプシェードです。家庭でも保育園でも簡単に作ることができますよ。子供たちは毛糸、大人はレース編み用の糸を使用すると良いでしょう。

準備する材料・道具

・毛糸や編物の糸など、好みに合わせた糸
・風船
・ライト(LED)
・ボンド
・ハケ(太めの筆でもOK)
・はさみ

事前準備 ボンドを水で薄め、ハケで塗りやすい固さにしておく。目安は、水彩絵具よりも柔らかめ程度。

作り方【毛糸】

作り方

1. 作りたいランプシェードのサイズに合わせて、風船を膨らませる。
2. 中に入れたいランプを風船に合わせ、それより少し大きいサイズの円を描く。
3. 風船に糸を巻きつけていく。(巻始めの1m分は、事前準備で用意したボンドに浸してから、巻きつけていく。)
4. 2で描いた円に糸がかからないように、糸をぐるぐる巻きつけていく。
5. 途中で糸が滑ってきてしまったら、ボンドを糸に塗りながら進めていく。
6. 少し隙間ができるぐらいに巻きつけられたら、全体にハケでボンドを塗っていく。
7. つるして、しっかり乾燥させたら、風船に針を刺して空気をぬく。
8. 中にLEDライトを入れたら完成!

大人用は毛糸にビーズをつけたり、子供用はラメ入りの毛糸にしたりとアレンジすることもできます。

クリアカップで作るランプシェード

準備する材料・道具

クリアカップと紙粘土で作るランプシェードです。簡単に作ることができ、紙粘土の成型や型押しなど子供たちが楽しめる製作活動です。

準備する材料・道具

・クリアカップ
・軽めの紙粘土
・クッキーの型、セルクル
・オレンジや白のランプ(LED)
・油性カラーペン

LEDランプは、100円ショップでも簡単に購入することができます。重い粘土だと、光が透過しづらくなるので、できるだけ軽い粘土を用意しましょう。

作り方【クリアカップと紙粘土】

作り方〜シンブルバージョン〜

1. 紙粘土を薄く伸ばしながら、クリアカップの表面に盛っていく。
2. 全体的に紙粘土が盛れたら、なるべく均一になるように整える。
3. 底の部分に好きな形のクッキー型を押し付け、周囲にも押し付けていく。
4. 3をオレンジのランプに被せて完成!

作り方〜カラフルバージョン〜

1. 紙粘土を薄く伸ばしながら、クリアカップの表面に盛っていく。
2. 全体的に紙粘土が盛れたら、なるべく均一になるように整える。
3. 底の部分に好きな形のクッキー型を押し付け、周囲にも押し付けていく。
4. 内側から、カラーペンで飾り付けをしていく。
5. 白色のランプを被せたら完成!

ランプの色は、オレンジであればその色自体を楽しめるように、デザインはシンプルにすると良いでしょう。カラーペンを使って飾り付けをしたい場合は、白色のランプがおすすめです。

ペットボトルとおはじきで作るランプシェード

準備する材料・道具

ペットボトルとおはじきで作るランプシェードです。おはじきを使用するので、ライトをつけていない時でも綺麗に飾ることができます。ライトをつけると、おはじきを通して幻想的な光を楽しむことができますよ。

準備する材料・道具

・ペットボトル
・LEDライト(キャンドルライト)
・ガラス絵の具
・おはじき
・カラービニールテープ
・ボンド
・はさみ

LEDライトは、100円ショップで売っているキャンドルライトをおすすめします。ペットボトルを切った時の切り口は危ないので、ビニールテープで保護しておきましょう。

作り方【ペットボトル】

作り方

1. ペットボトルを作りたいランプシェードの大きさに切り、切り口をビニールテープで保護する。
2. おはじきをペットボトルの表面に貼り付けておく。ボンドをおはじきにたっぷりつけて接着するのがおすすめ。
3. 上まで全体的におはじきを貼り付ける。
4. ボンドが乾いたら、おはじきの隙間にガラス絵の具で飾り付けする。
5. 絵の具が乾き、ランプを中に入れたら完成!

ガラス絵の具は裏面から塗ると、仕上がりが綺麗になりますよ。複雑な工程はないので、保育園でも取り入れやすいでしょう。

ランプシェードを手作りしても燃えない?

白熱電球は燃える可能性がある

ランプシェードを手作りする時に、和紙や紙粘土を使用するとランプの熱で燃えてしまわないか心配ですよね。子供たちと一緒に作るときは、特に安全性が気になります。ロウソクを灯りとして使用することは最も危険で、和紙が燃える可能性が高いので使用は避けましょう。また白熱電球は、すぐに明るくなり安定した光がメリットですが、その分かなり熱くなってしまいます。和紙や粘着テープも燃える可能性があるため、白熱電球をランプシェードとして使うのは危険でしょう。

LEDを使用すると燃えない

ランプシェードを手作りするときは、LEDライトを使用しましょう。LEDライトは発熱しづらく、ロウソクや白熱電球よりも温度が低いです。LEDライトは、白熱電球に比べて省エネで熱くなりません。発熱はしますが、白熱電球ほど高温にならないでしょう。手作りのランプシェードに使用しても、和紙や紙粘土が燃える心配はありません。また、手作りするときは、開口部を大きめにしたり、高さを出したりして対策をすると良いです。

和紙を使っても安全?

長時間の使用は危険

和紙は、燃えやすい素材であり、火のそばに長時間置いていると燃える危険性があります。手作りのランプシェードに和紙を使用する時は、安全面に気をつける必要があるでしょう。通気性を確保し、ランプの熱が逃げるようにしておくと良いです。また、市販の防火スプレーを使って、和紙に防火処理を行うこともできます。和紙のランプシェードを子供が使う時は、できるだけ近くで見守りましょう。

大きめのランプシェードを作って対策する

ランプシェードはランプの熱で熱くなることがあるため、空気の循環ができるようにする必要があります。和紙を使って手作りするときは、できるだけ大きめのサイズになるように作りましょう。できるだけ和紙が、ランプの熱に直接触れないようにし、ランプと和紙の間に十分な空間を確保すると良いですね。また、通気口として和紙に穴を開けたり、隙間ができるようにデザインしたりすることで、熱がこもりにくくなります。子供とランプシェードを手作りする時は、安全性を最優先にすることが大切です。

子供とランプシェードを手作りするメリット

指先を使うことで五感を刺激する

ランプシェードを手作りすることで、子供が指先を使う作業が増え、五感を刺激することができます。材料を触ったり、貼り付けたり、形を整えたりすることで、触感や視覚などの五感を活性化させることができます。素材の異なるランプシェードを作って、それぞれの質感の違いを触って楽しむことは、子供の気づきや学びにつながるでしょう。ランプシェードの手作りを保育園に取り入れるときは、子供が素材に触れ、感触を楽しむ機会を作ることをおすすめします。

作ることの楽しみを知ることができる

手作りのランプシェードを作ることは、子供に自分のアイデアを実現する楽しさをもたらします。イメージしていたデザインやひらめきを取り入れながら、製作を通して新しいものを作り出すという達成感を味わうことができるでしょう。友達や大人と一緒に協力しながら作ることも、子供自身の協調性を養うことにつながります。ランプシェードを作り上げた喜びや達成感を通じて、作ることの楽しさと満足感を知ることにも繋がります。

子供たちの感性を育てることができる

デザインや色合いなど、ランプシェードの手作りは子供の感性を活かすことができます。製作活動を行う中で、色や形に対する興味を高め、子供それぞれの感性を豊かに育くむ良い機会となるでしょう。たくさんの色に触れ、自分の思い描くように表現することで、物事への探究心や好奇心を刺激することもできます。子供の感性を最大限に伸ばせるように、できるだけ自由にランプシェードを作らせることが大切です。

まとめ

製作活動にランプシェードを取り入れよう

やわらかな光で部屋を明るく照らしてくれるランプシェード。風船や毛糸、和紙などさまざまな素材で作ることができ、それぞれの違った光り方や製作過程を楽しむことができます。LEDランプは、100円ショップで簡単に用意することができ、保育園にも取り入れやすいでしょう。ランプシェードを手作りすることは、子供の五感を刺激し豊かな感性を育むことにも繋がります。製作活動にランプシェードを取り入れ、子供たちと一緒に作ることの楽しみを知りましょう。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/