幼児教育における7コのメリット【メリット・デメリット・大切なこと・おすすめの幼児教育】

幼児教育とは、幼児の日常で行われる教育のことを言います。幼児教育では、子供達がより豊かにこれからの未来を生きていくために想像力や集中力といった様々な力を身につけます。幼児教育の中でも、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育…などなど様々な種類がありどれを選んだらいいかわからない…とお悩みの方もいるのではないでしょうか。今回は保育士さんに向けて、幼児教育について詳しく解説していきます!

幼児教育とは?

幼児の日常で行われる教育のこと

幼児教育とは、幼児(1歳から6歳まで)の日常で行われる教育のことを言います。想像力・集中力・コミュニケーション能力といった様々な力を子供達が身につけるために幼児教育を行います。幼児教育では、一人一人の個性を大事に、子供に合わせた教育を行うことが大事。子供の頃に得た力は、生涯にわたって大きく影響するものです。子供達がより豊かにこれからの未来を生きていくために幼児教育は重要になっていくでしょう。

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幼児教育のメリット

自己肯定感が高まる

自己肯定感とはありのままの自分を素直に受け入れられることができたり、自分の価値観や存在を肯定できる感覚の事。自己肯定感を高める事は、交友関係や学力にも良い影響を及ぼし、自信を持って行動ができる子になります!更に、自己肯定感が高い事で他人の評価を気にせず、自分に自信を持って活動することができるようになります。自己肯定感が上がることで、短所があっても、それも含めて自分であると自分のダメな部分もきちんと受け入れて他人の事も許容できる人間に成長するのです。

想像力が豊かになる

想像力とは、自分の身は自分で守るためにできた力なのです。想像力には2種類あり、過去に起こったことを頭の中で思い出せる能力とまだ起こってないことや生み出されていないものを想像して発信できる能力があります。想像力は生きる上で大切なもの。子供の想像力が豊かになることで、工作や遊びの中で活かすことができます。大人でも驚くような発想を見せてくれるかもしれませんよ。

集中力が上がる

集中力とは、一つの物事に集中して取り組むできることができる力のことです。集中力は、今後社会で生きてく上で必要不可欠。同じ作業を繰り返すのなら集中力が高い方が効率よくできますよね。集中力が上手く持続できるようになると作業が捗るペースや質に大きく繋がったり、色んなことが成功しやすいです。しかし、集中力とは長続きするのは夢中にならないとなかなか難しいもの。子供が飽きてしまってると感じた時は幼児教育も無理せず行うようにしましょうね。

コミュニケーション能力が身につく

コミュニケーション能力とは、日常生活で他者との意思疎通が問題なくできる能力のことです。保護者の方は、自分の子供が保育園や幼稚園でお友達との関係性がうまくいってるか意外と悩むもの。しかし、幼児教育によりコミュニケーション能力を身につけることによって自然とお友達を作ったり、トラブルを回避する能力を身につけるのです。コミュニケーション能力には、理解する力と伝える力を育てることが重要。幼児教育ではその両方の力を育てることができます。

非認知能力を伸ばすことが出来る

非認知能力は、子供たちが将来生きる上で基礎となる力のこと。文部科学省も幼児期における非認知能力の重要性を示唆しています。幼少期から非認知能力を鍛えることで、忍耐力・計画性・自制心・創造性といったことを非認知能力が伸びなかった子供は大人になってから能力に差が生まれるそう。つまり、非認知能力は子供たちの将来に関わるとても大切な能力なのです。非認知能力は、大人が指導した遊びをするのではなく子供が自主的に遊ぶことで鍛えることができると言われています。

記憶力が育つ

記憶力は、子供の成長につれて様々な場面で役立つ能力。そのため、記憶力は子供の伸ばしたいスキルの一つでもあります。幼少期は、最も記憶力を伸ばせる時期と言われています。幼少期に記憶力を高めることで、脳の発達にも役立ちますよ。最近の研究結果では、記憶力は年齢を重ねても記憶力は低下しないものということがわかってきました。そのため、子供のうちに記憶力を高めておいた方がのちの人生で大きく役に立つそうです。

体力の向上

最近、コロナ禍で外に出ることが少なくなり子供の体力低下に更に拍車がかかってるそうです。保育でも子供の体力作りを目的に様々な取り組みをすることが大事になってきます。幼児教育で運動遊びを用いることで子供は柔軟性や瞬発力、バランス力といった身体能力の向上が期待できるでしょう。身体能力の向上は子供の体力アップにもつながります。保育で運動習慣が身につくことによってご家庭でも運動するようになったら尚良いですね。

幼児教育のデメリット

子供のストレスが溜まる

子供たちは幼児教育によってプレッシャーがかかってしまい、知らず知らずにストレスが溜まってるかもしれません。ストレスが溜まると病気になりやすくなったり、人間関係がうまくいかなかったり…とストレスが溜まることはデメリットしかありません。怒りっぽくなったり、落ち込んだり、いつもと違う行動を取ったり…といつもと様子が違うときは心に乱れがありストレスが溜まってる事もあります。幼児教育は子供のストレスがかからない程度に行うようにしましょう。

効果がすぐにわからない

幼児教育では、効果がすぐに実感できないというデメリットがあります。幼児教育を取り組み始めてから効果が現れるまで長期間かかると言われています。また、効果を感じないからって無理矢理やらせたり、期待し過ぎてしまうことは子供にプレッシャーがかかってしまうことも。子供にプレッシャーがかかることは前述のストレスが溜まることにつながるのです。幼児教育を取り入れる時は長い目で子供の成長を見守ることが重要になります。

周囲から浮いてしまう可能性がある

幼児教育で育った子供たちが、小学校に進学した際に浮いてしまうという懸念があります。お受験をせずに公立小学校に行く場合は特に浮いてしまうかもしれたせん。もちろん、自主性が高いということは非常に良いことです。ただし、協調性を重んじる日本において、自主性を高めた子どもたちが浮いてしまう可能性があるということ。その点を1つのデメリットとして認識しておく必要があるでしょう。

幼児教育で大切なことは?

子供が楽しいと思ってもらうこと

まずは、子供が楽しめるということが一番です。子供が楽しくないと集中して物事に取り組むことができませんし、継続することができず途中で飽きてしまうかもしれません。せっかく幼児教育をしてるのに効果が薄れてしまいます。ダメな行動として例を出すと他の子と比べたりすると子供が他人の評価を気にして他人の顔色を伺うようになってしまい楽しく感じません。子供が楽しんで幼児教育を学べる工夫をしましょう。

子供の好奇心を大切に

子供は何でも自分かはやってみたい!という意欲が出てくる時期。子供のサポートをする時は、過度にサポートをしないようにしましょう。保育士さんがサポートをしすぎてしまうとかえって子供のやる気が削がれてしまうことがあります。なんでもかんでも保育士さんがやるのではなく、危険なこと以外は基本的に子供に任せるようにしましょう。3歳以下の子供はある程度見守ってあげたほうがいいでしょう。子供の自主性を重んじてあげることが大事です。

子供の発達に合わせた教育を行う

幼児教育によって子供の能力はどんどん開花するでしょう。特に重要なのが、子供の成長に合った教育を行うことです。年齢によって子供のできることは違いが生じるため、教育の内容を年齢別に変化していく必要性があるのです。また、同じ年齢でも子供は早生まれと遅生まれで成長に差が生まれやすいのでそこら辺も保育士さんは意識していく必要があるでしょう。早生まれと遅生まれに関してはこちらの記事で詳しくご説明してるので是非合わせてご覧になってみてはいかがでしょうか。

おすすめの幼児教育

縦割り保育

縦割り保育は、様々な年齢の子供が同じクラスで保育を受ける事をいいます。縦割り保育のねらいは、違う年齢の子供が同じクラスで生活し、コミュニケーションを取ることによって社会性や協調性などを育てること。縦割り保育にする事で、年下のできない子に対して自主的に年長組が手伝ったり、お世話をしてくれて思いやりの心が生まれるのです。縦割り保育のメリットとして子供の個人差が出にくくなることが挙げれます。前述でも書いた早生まれ遅生まれで差ができてしまうことが縦割り保育によって解消されるかもしれませんね。

シュタイナー教育

シュタイナー教育では、子供一人一人の個性を大事にして、子供たちの潜在能力を発揮できるように育てることを重視しています。シュタイナー教育は、現在50園以上の保育園や幼稚園が導入しています。あくまで、子供の人間力を育てるのが目標であり、学力の向上を育てる教育ではありません。シュタイナー教育の人間学では人間は7年周期で成長していると考えています。7年周期で考えている理由はからだとこころとあたまをバランスよく育てるために人の発達段階を7年ごとに分けて考えているのです。

ピラミッドメソッド

ピラミッドメゾットは、理論と実践の関係をを具体的に見てわかるようにピラミッドの形を用いて整理したものです。ピラミッドメゾットには4つの特徴があり、その4つの特徴とは以下の通りです。

  • 保育者の主体性 
  • 子供の主体性 
  • 寄り添うこと
  • 距離を置くこと 

この中で一番重要視したいのは、保育者の主体性です。子供達のそれぞれの発達段階を見極め、ときには寄り添い、時には信じて自主性に任せるといったつかず離れずの関係性を意識的に築いていく必要があります。子供の変化に応じて、保育者自身も変化するということを意識しましょう。

まとめ

子供に合わせた幼児教育を!

本記事では、幼児教育について詳しくまとめてみました。いかがでしたでしょうか。幼児教育は適切に行うことで効果が発揮されることが理解できましたね。幼児教育では記憶力や集中力、コミュニケーション能力といった力を養うことが可能です。子供に合わせた幼児教育を行い子供の力を伸ばしてあげましょう!今回紹介したおすすめの幼児教育法をぜひ園でも取り組んでみるのはいかがでしょうか。 

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