ねずみを題材にした手遊び歌の歌詞を紹介【保育・歌詞・絵本】

保育園では、簡単な遊びがあると助かる場面がありますよね。そんな時、歌いながら手を動かす手遊びは、CDや音源が使えない場所でも、保育士さんの歌で遊べます。本記事では、ねずみを題材にした手遊びをはじめ、その手遊びのシーンが出てくる絵本、飽きたときのアレンジ方法などを紹介します。紹介する歌の中には一般的に手の動きがついていないものもあるので、そのまま歌って遊んだり、オリジナルの振り付けを考えてみて下さいね。

ねずみの手遊び歌の歌詞

のねずみの歌詞

まずは、ねずみが出てくる手遊びの歌を紹介します。1つ目の歌は、のねずみの歌の歌詞です。

歌詞

いっぴきの のねずみが あなぐらに とびこんで
ちゅ ちゅっちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅちゅちゅ
おおさわぎ ちゅう!

にひきの のねずみが あなぐらに とびこんで
ちゅ ちゅっちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅちゅちゅ
おおさわぎ ちゅう!

さんびきの のねずみが あなぐらに とびこんで
ちゅ ちゅっちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅちゅちゅ
おおさわぎ ちゅう!

よんひきの のねずみが あなぐらに とびこんで
ちゅ ちゅっちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅちゅちゅ
おおさわぎ ちゅう!

ごひきの のねずみが あなぐらに とびこんで
ちゅ ちゅっちゅ ちゅちゅちゅ ちゅちゅちゅちゅ
おおさわぎ ちゅう!

一般的な振り付けもあり、最も遊びやすい歌ですね。

おむすびころりんの歌

2つ目の歌はおむすびころりんの歌です。

歌詞

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ ふしぎな穴も あるものじゃ
おむすび おとせば よいうたが
きこえて たのしい ひるやすみ
しばかり じいさん うかれてた
ホホ うかれてた

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ うれしい唄も あるものじゃ
おちても へいきな あなぼこは
きれいな おざしき にぎやかに
ねずみが ぺこぺこ でむかえた
ホホ でむかえた

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ たのしい家も あるものじゃ
どんちゃか 餅つき きねおどり
おむすび もろうた おかえしに
こづちの おみやげ さしだした
ホホ さしだした

おむすび ころりん こんころりん
ころりん ころりん すっとんとん
ホホ おおきな福も あるものじゃ
おむすび こさえた よい婆と
うちでの こづちで 若返り
めでたく 子だから ふりだした
ホホ ふりだした

ねずみではなくおじいさんが主人公の歌になります。絵本と一緒に遊ぶと面白いでしょう。

ねずみのもちつき

3つ目の歌はねずみのもちつきです。
これは2つ目に紹介した、おむすびころりんと同じ絵本「ねずみ浄土」に出てくるシーンを歌にしたものです。ねずみの両親が餅つきしている様子を歌にしていて、日常で猫から逃げるねずみと餅つきをリズムよく組み合わせた歌です。

歌詞

ねこっこ にゃんたら どやすべな
たんたらとん たんたらとん

ねこっこ にゃんたら どやすべな
たんたらとん たんたらとん

覚えやすく簡単な歌なので、手遊びが苦手な人におすすめです。

ねずみのまえばの歌詞

4つ目の歌はねずみのまえばです。

歌詞

ねずみのまえば がりがりがり
ねずみのまえば がりがりがり
あら1ぽんかけちゃった

ねずみのまえば かりかりかり
ねずみのまえば かりかりかり
あら2ほんかけちゃった

ねずみのまえば こりこりこり
ねずみのまえば こりこりこり
あら3ぼんかけちゃった

ねずみのまえば ぼりぼりぼり
ねずみのまえば ぼりぼりぼり
あら4ほんかけちゃった

ねずみのまえば いっぽんだけ
ねずみのまえば いっぽんだけ
これがかけたら どうしよう
これがかけたら どうしよう

そこではみがき しゅっしゅっしゅっ
そこではみがき しゅっしゅっしゅっ

擬音が多く、想像しやすい歌です。どうしようと困るねずみが可愛らしいですね。

ちゅうちゅうねずみ

最後に紹介する歌はちゅうちゅうねずみです。ねずみがちゅうちゅうと鳴く様子と、ちゅうがえりすることを組み合わせて、ちゅうちゅうとリズムよく歌う歌です。シンプルで、ねずみらしさが最も現れている歌ですね。他の歌に比べて短いので、簡単に習得できる部分も良いでしょう。

歌詞

ちゅうちゅうねずみ ちゅうがえり
おもちのうえから ちゅうがえり

ちゅうちゅうねずみ ちゅうがえり
みかんといっしょに ちゅうがえり

ねずみが宙返りする様子を想像しながら楽しく遊びましょう。

保育士くらぶ

ねずみの手遊び歌で遊ぶ時のポイント

最初は優しくゆっくり歌う

ここからは、ねずみの手遊び歌で遊ぶ時のポイントを3つ紹介します。1つ目のポイントは、最初は優しくゆっくり歌うことです。手遊びは最初に歌の全体を見せて、「今からこの手遊び歌をやりましょう。」というようにはじめることが多いでしょう。しかし始める時は、最初に見せたものよりもゆっくりめに教えてあげてくださいね。最初から同じペースで教えても、園児たちはスピードについていくのが難しいです。細かく歌を区切って、ゆっくり全体が歌えるようになったら、速さをあげるのがおすすめです。

先にお手本を見せてあげる

2つ目のポイントは、先にお手本を見せてあげることです。歌の歌詞と手遊びの説明だけでは、園児たちは遊び方が分からないでしょう。見本の動画を見たとしても、テンポが速かったり途中で止められなかったりするため、全ての流れをすぐに歌えるようになるのは難しいです。そのため、保育士さんが先にお手本を見せてあげてください。手の動きをまねたり、少し口ずさめるようになってから遊ぶと、すぐに曲を歌えるようになるでしょう。

最後は膝に手を置いて終わらせる

3つ目のポイントは、最後は膝に手を置いて終わらせることです。手遊びの遊び方を学んでいると、なんども同じ部分を繰り返したり、速さをゆっくりにして行ったりするため、どこが終わりなのかが分かりづらく、園児たちにとっては難しく感じてしまいます。そのため、区切りをつけるためにも、膝に手を置くのが最後の合図であることを教えてあげましょう。最後だけでなく、最初は膝に手を置いている所から始めるのも、手遊び歌を分かりやすく教えるポイントになりますよ。

保育でやる手遊びのねらい

リズム感覚を養う

ここからは、保育で手遊びをする時のねらいを紹介します。ひとつめは、リズム感覚を養えることです。手遊びは歌に合わせて手を動かして遊ぶことなので、歌に合わせて動こうとすることで自然とリズム感覚が養われていきます。歌を歌うことと手を動かすことによって、片方どちらかに集中してしまうかもしれません。しかし、どちらも同時にしようとすることから、頭のトレーニングにもなるでしょう。最初は片方しかできない場合も、何度も練習して2つの動作を同時にできるようになれば、次の歌を習得する時はより早く歌えるようになりますよ

コミュニケーションをとる

手遊びをする時は、保育士さんや他の園児達と教え合ったりするため、コミュニケーション能力が養われます。全体の動きや歌うことは1人でやりますが、1人でできるようになるためにはコミュニケーションが必要なのが手遊びです。分からない部分を自分から聞こうとする力もつくでしょう。クラス全体で手遊びをする時は、最後はみんなで同時に手遊びをしながら歌うことをしてみて下さいね。合唱のようになる経験やみんなで一緒に歌う一体感から得られる楽しさを感じられるでしょう。

想像力が養われる

3つ目のねらいは、想像力を付けられることです。手遊びでは歌に出てくる動物や情景を想像して、手で表現しようとします。そのため歌詞から形や景色を想像するため、想像力が養われるでしょう。本記事で紹介しているねずみの歌の中には、ねずみ以外の動物が出てきたり、ねずみがどんな行動をしているのかが出てきました。歌を覚える過程で、どのような情景なのかを想像することで景色、動物、形などを考えられるようになるのです。

歌をとおして季節を学べる

手遊び歌には様々な種類があり、その題材は四季を表すもの、動物が出てくるものなどと様々です。歌の歌詞を聞いて、最初に歌詞の意味を理解することで、四季の違いや特徴を抑えることが出来るでしょう。歌の中に出てくる食べ物などでも、情景や四季を感じられます。例えば、おむすびは晴れた日に山登りをしている様子、持ちはお正月に集まって餅つきをしている様子を想像できるのではないでしょうか。お餅が出てくるなら、季節はお正月かな、と園児と一緒に考えることで、様々な考え方も無意識に身につくようになります。

ねずみが出てくるおすすめの絵本

ねずみ浄土

ここからは、ねずみの手遊びが出てくる絵本を紹介します。紹介したねずみの歌の中で、「おむすびころりん」と「ねずみのもちつき」は「ねずみ浄土」という絵本の中に出てきます。おじいさんが山登りをしていた際に、もっていたおむすびが転げ落ちてしまい、穴に落ちたときのシーンをうたにしています。おむすびが落ちた穴にはねずみがいて、おむすびのお返しに小さなつづらを返してくれるお話です。人間にとっては小さいひとつのおむすびが、ねずみにとってはとても大きく、沢山お礼をしてくれる様子は動物の可愛らしい一面を描いています。有名な昔話のひとつでもあるので、手遊びをする時はぜひ絵本と一緒に遊んでくださいね。

もりのはいしゃさん

もちのはいしゃさん」は、手遊び歌と関係していなく、出てくるシーンなどはありません。しかし、ねずみのまえばの手遊びをするときに、ねずみの歯医者が出てくる絵本を紹介すると園児たちの興味が深まるでしょう。物語は、歯のトラブルはなんでもなおしてくれるねずみの歯医者さんが主人公です。ある日、作った入れ歯を無くしてしまったねずみの歯医者さんが、入れ歯を探す間に様々なことが起こる様子を描いた絵本です。ねずみ以外にもいろんな動物が出てくる絵本で、読み聞かせにもおすすめです。

ねずみくんのチョッキ

ねずみが出てくる絵本で有名なのが、「ねずみくんのチョッキ」です。ねずみの手遊びの題材になっている作品ではありませんが、保育園でする読み聞かせなどにおすすめです。「ねずみのチョッキ」は主人公のねずみくんが、お母さんの作ってくれたチョッキを仲間の動物たちに貸す物語。小さいねずみくんとは対照的に、大きな動物たちが描かれている様子が可愛らしい絵本です。シリーズ化されていて、全てで32巻まで発売されています。内容は同じことを繰り返しているように感じますが、次の話はどうなる?という関心が深まり園児達がはまる物語でしょう。

手遊びのアレンジ方法

指人形を付けて遊ぶ

最後に、手遊びをする時のおすすめのアレンジ方法を2つ紹介します。1つ目は、指人形をつけて遊ぶことです。本記事ではねずみが題材になった手遊びをいくつか紹介しました。中には、指先に指人形をつけたままでも遊べる歌がありましたね。ただ手を動かして遊ぶより、指人形を付けると可愛らしく、園児たちも喜んで手遊びをするようになるでしょう。指人形の中にも売り物として売っているものから、折り紙で簡単に作れる指人形などもあるので、一緒に指人形を作成するところから始めるのもおすすめです。

速度を変えて遊ぶ

2つ目のアレンジ方法は、速度を変えて遊んでみることです。手遊びをする時は、音楽に合わせて手を動かします。最初は音楽に乗るところから始めるため、ゆっくりした音楽で始めるでしょう。教える時や、歌を覚える時はゆっくり流していくことでだんだん身についていきますが、歌と動きを覚えたら、速度を上げて遊んでみて下さい。速いスピードに合わせて遊べる楽しさを感じながら、ついていこうと頑張ることもできます。スピードごとに難易度を定めて、挑戦形式にしてみるのも楽しそうですね。園児の子たちは周りの子よりも早く習得しようと、手遊びにのめり込んで遊ぶようになるかもしれません。

まとめ

保育園でねずみの手遊びを楽しもう

本記事では、ねずみが出てくる手遊びと、関連する絵本を紹介しました。手遊びで得られる力や、少し工夫できるアレンジ方法も解説してきました。雨の日など、外に出て走り回れない日、これからの夏、暑さに耐えかねて室内で園児と過ごす時、ぜひ取り入れてみて下さいね。歌いながら手を動かすので、活発に遊ぶことが出来るでしょう。遊ぶ時は園児がついてきてこれているか、困っていないかをよく見ながら、みんなで一緒に歌えることを目標に取り組んでみるのがおすすめですよ。

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