保育園で楽しめる園庭遊び!アイデア9選【園庭遊び・メリット・年齢別・注意点】

おもいっきり体を動かし、自然に触れて楽しむことができ子供たちが大好きな園庭遊び。保育園でも取り入れているところは多いのではないでしょうか。園庭遊びは、子供たちにとって多くのメリットがあり、保育活動において欠かせないものとなっています。そこで今回は、園庭遊びが与える効果や注意点をご紹介します。年齢別に沿った園庭でのおすすめの遊び方についても、ぜひ参考にしてみてください。

園庭遊びを行うメリット

1. 運動能力の向上

園庭遊びは子供たちの運動能力の発達に効果をもたらします。園庭遊びでは、子供たちが自由に体を動かし、さまざまな運動を経験できますよね。駆け回ったり、飛び跳ねたり、登ったりすることで、子供たちの筋力やバランス感覚を鍛えるだけでなく、体のコントロールも向上させます。また、汗をかくことで基礎代謝の向上、気温に対しての調整能力など自律神経の発達も促すことができるでしょう。体力がつき、健康的な体を作ることができます。

2. コミュニケーション能力を身につける

園庭遊びを通じて、コミュニケーション能力の発達も期待できます。園庭で遊ぶことで、子供たち同士が一緒に遊ぶ機会が多く、関わりが豊富になります。集団での遊びや一定のルールに従うことで、会話を必然的に行わなければならないでしょう。順番を譲ることや、自分の考えを主張することも求められます。こうした場面でコミュニケーション能力を養い、協調性や遊ぶ楽しさを学ぶことができます。多くの友達と触れ合い、遊ぶ中で自然とコミュニケーションが発達していくでしょう。

3. 心身のバランスを整える

ずっと部屋の中にいると、イライラしてしまったり集中できないことはありませんか?1日中部屋の中にいるのと、外に出て体を動かすのでは心身の健康に大きく差が出ます。

そこで、園庭遊びを取り入れると

1. セロトニンと呼ばれる神経伝達物質が生成され、精神を安定させる

2. 太陽子を浴びることで体内リズムが整う

3. ストレス発散になりポジティブになる

といった効果を期待できます。園庭遊びを取り入れることで、子供たちの心身ともに健康を目指せるでしょう。

4. 社会性を育てる

園庭遊びを行う中で、社会性を育てるメリットがあります。グループでの遊びや活動において、ルールや規範を守ることが求められますよね。例えば・順番を守る・協力する・交代で遊ぶなどです。これらのルールや規範を守ることで、他の人との関係を円滑にし、共同生活を行う基礎を身につけることができます。また、グループの中でリーダーシップを発揮する機会や協力して目標を達成する場面も多いですよね。協力性を育み、集団での活動やチームワークの重要性を理解できます。

5. 季節の変化を感じる

園庭遊びを行うことで、子供たちは自然を感じ触れることができます。自然を感じることは、子供の人格形成に良い影響を与えます。気温や自然の変化を肌で感じることができるでしょう。また、お花見や盆踊り、ハロウィンやクリスマスなど季節ごとの行事やイベントに触れることができ、季節の行事や文化を学ぶことができます。園庭遊びを通じて、季節の変化を感じることは、子供たちに自然とのつながりや環境への関心を深めることにつながります。

保育士くらぶ

【0~2歳向け】園庭遊びのアイデア

鬼ごっこ

園庭遊びといえば定番の鬼ごっこ。シンプルで子供たちも楽しむことができますよね。

遊び方

1. 鬼になる人を決める。

2. 10秒数え、鬼がみんなを追いかける。

3. タッチされた人は鬼と交代し、10秒数えてみんなを追いかける。

ポイント

鬼ごっこに参加する人数によって、鬼の数を増やすと良いです。また、帽子やハンカチを使って一目で鬼を見分けることができるようにすると遊びやすいですよ。園庭が広い場合は、事前に鬼ごっこで使用する場所の範囲を決めてみましょう。

だるまさんがころんだ

だるまさんがころんだは、いないいないばあと似ている要素があり0~2歳の幼い子供でも十分に楽しむことができますよ。

遊び方

1. 鬼を1人決める。

2. 木や遊具などに鬼がたち、スタートラインに他の子供たちが立つ。

3. 「はじめの第一歩」の掛け声で、スタートラインより一歩前に出る。

4. 鬼が「だるまさんがころんだ」と言っている間に鬼にできるだけ近づく。

5. 鬼が振り向いたら停止し、動いた子は鬼と手を繋ぐ。

6. 鬼にバレないように近づき、捕まった子と鬼の手を切る。

7. 全員が走って逃げ、「ストップ」と鬼が言ったら止まる。

8. 鬼は大きく3歩移動し、近くの子にタッチする。

9. タッチされた子は鬼と交代。

ポイント

鬼を決めるときは、初めは保育士の方が担当し子供たちの交代していくと遊び方を理解しやすいです。

砂遊び

砂遊びではすくう・握る・踏む・触るなど、砂の感触に触れることで指先や足裏の感覚を育てることができます。スコップやじょうろ、型抜きなどさまざまな道具を準備し、砂遊びを楽しみましょう。

・トンネル掘り  

2人1組になり、バケツで大きな山を作ります。山の真ん中を掘り進めることでトンネルを作ることができます。

・お城づくり  

砂に水を加えて湿らせながら少しづつお城を作っていきます。完成したら頂上に棒をたて、少しづつ崩していく遊びのアレンジをするとより一層楽しめるでしょう。

・宝探し  

砂場にボールやビーズなどを埋め、宝探しをします。誰が一番早く探せるか競争することで、子供たちもより一層楽しめますね。

かくれんぼ

室内で行うよりも、園庭で行うかくれんぼは難易度が上がり、スリルがあります。0~2歳児クラスでは、鬼の人数を増やしたり保育士の方が鬼をするなど工夫して行いましょう。

遊び方

1. 鬼を1人決め、目を瞑りながら大きな声で10秒数える。

2. 鬼が数えている間に、他の子供たちは見つからないように隠れる。

3. 数え終わったら、鬼は隠れた子を探しに行く。

4. 隠れている子を見つけたら「みっけ!」と言い、捕まえる。

5. 全員見つかったら、最初に見つかった子が鬼と交代する。

ポイント

園庭で行うかくれんぼは、子供たちが見つからない可能性もあるため、時間を決めたり範囲を決めることでルールをしっかり決めましょう。

【3~6歳向け】園庭遊びのアイデア

まるさんかくしかく

まるさんかくしかくは、鬼ごっこをアレンジした遊びです。鬼がテンポよく変わるので、みんなが楽しむことができますよ。

遊び方

1. 子供たち全員入れる大きさの◯△□をかく。

2. 鬼を決め、鬼は「丸」「三角」「四角」のどれかを合図する。

3. 他のみんなは、鬼が呼んだマークに向かって走り、マークの中に逃げ込む。

4. 鬼はマークに入る前の子を追いかけ、タッチする。

5. タッチされた子は鬼の仲間になる。

6. 最後までタッチされず残ったこの勝ち!

ポイント

3つのマークを書くことで、決められた範囲で遊ぶので、大人数で遊ぶときや園庭が狭い保育園でも遊ぶことができます。

大縄跳び

一本の大縄を使って大人数で遊びことのできる大縄跳び。跳ぶだけではなく、さまざまな遊びに発展させることができます。

遊び方

1. 大縄を地面にまっすぐ置く。

2. 縄に沿って子供たちを一列に並ばせる。

3. 大人が持ち手を持ち、縄を大きく回す。

4. 回ってきた縄に引っかからないように、大きくジャンプする。

ポイント

全員が一斉に跳ぶ以外にも、1人ずつ八の字に跳んだり、縄を左右に揺らして波を作り跳びこえるなどアレンジの仕方はさまざまです。幼児クラスでは大縄で電車ごっこをして遊ぶことができますよ。

しっぽとり

しっぽ取りは鬼ごっこをアレンジした遊びで、自分のしっぽを守りながら相手のしっぽを追いかけます。

遊び方

1. スボンの後ろに、しっぽとなる紐を入れズボンから尻尾が垂れるようにする。

2. 「よーいスタート!」の合図で、一斉にしっぽを取り合う。

3. 自分のしっぽが取られたら、一箇所に集まって待つ。

4. 「おわり!」の合図で終了し、しっぽを一番多く取ったこの勝ち。

ポイント

しっぽは、あらかじめズボンの外にしっかり出るように伝えておきましょう。取られたくないという思いから、ほとんどズボンの中に入れてしまう子もいます。

ケイドロ

ケイドロ(ドロケイ)は、泥棒と警察の2チームに分かれて行う鬼ごっこ。チームで協力して遊ぶので、年齢が異なる子供たちでも一緒に遊ぶことができます。

遊び方

1. ”泥棒チーム”と”警察チーム”に分かれる。

2. 地面に泥棒が捕まった時の牢屋の場所を決める。

3. 警察チームが10秒数えている間に、泥棒チームは逃げる。

4. 警察チームは、10秒数え終わったら泥棒を追いかける。(牢屋に見張りをつけておく。)

5. 捕まった泥棒は、牢屋の中に入り仲間の助けを待つ。

6. 牢屋にいる泥棒は、捕まっていない仲間にタッチされると逃げ出すことができる。

7. 泥棒チームが全員捕まったら警察チームの勝ち。

ポイント

タッチされると繰り返し逃げることができるので、制限時間を決めておくと、終わりがなくて疲れてしまうこともありません。

中あてドッジボール

ドッチボールの中でも、シンプルかつ簡単で楽しめる遊びです。

遊び方

1. 地面に大きく四角を描く。

2. 描かれた枠の中に数人が入る。

3. 枠の外にいる人の1人がボールを持つ。

4. スタートしたら、枠の外にいる人は中にいる人に向かってボールを投げ、当てる。

5. 枠の中に入っている人は、ボールに当たらないように枠内を逃げ回る。 6. 枠を出てしまったり、ボールを当てられたらアウト!

7. アウトになった人は枠の外に出て、最後まで残った人が勝ち。

ポイント

枠の形を三角や円など、さまざまな形に変えて遊んでみても良いですね。ドッチボールのようにアウトになった人は、外チームに合流するなどルールを変更して自由に遊ぶことができます。

園庭遊びの注意点

ルールを決め説明しておく

園庭遊びを行う際は、事前にルールを決め子供たちに説明しておきましょう。範囲が広く遊べる場所が多い園庭は魅力的ですが、子供たちが遊ぶときはしっかり遊ぶ範囲を決めることで安全に遊ぶことができます。また、道路や車、危険な場所では遊ばないように注意しましょう。遊び方のルールにおいても、順番を守って並ぶことや他の子供たちを傷つけるような行為をしないように改めて確認しておくと良いですね。

水分補給休憩をこまめにとる

園庭遊びは子供たちが夢中になって遊ぶので、定期的な水分補給が必要です。水筒や飲み物は必ず持参し、こまめに休憩を入れることで水を飲むようにしましょう。特に暑い日や激しい運動をする場合は、より頻繁に水分をとることが大切です。適度に温度調節のできる服装や日陰のある場所を確保し、帽子を被らせるなどしっかりとした対策を行うと良いですね。こまめな水分補給休憩を取ることで、子供たちが安全かつ健康的に園庭遊びを楽しむことができます。

広いスペースを確保する

園庭遊びを行うときは、広いスペースを確保しましょう。鬼ごっこやケイドロなど、走り回る遊びは特に注意が必要です。園庭の中で遊ぶエリアを決めることは大切ですが、遊ぶ内容にあった範囲を確保することで子供たち同士のぶつかり合いや怪我を避けることができます。また、大人数で遊ぶ場合は、グループごとに分かれて遊ぶエリアを決めることで安全に遊ぶことができるでしょう。さらに、園庭の中で大きな石や枝など、怪我の恐れがある障害物を取り除いておくことで快適に遊ぶことができますよ。

まとめ

積極的に園庭遊びを取り入れ楽しもう

園庭遊びでしか得られない経験もあり、子供たちに取っては欠かせないものです。園庭遊びを行うことで、体力の向上だけでなくコミュニケーション能力も育むことができるでしょう。社会性の発達や心身の健康に良い影響をもたらすこともできるので、子供たちの成長につながります。年齢の低い子でも楽しく遊べるアイデアもあるので、是非取り入れてみてくださいね。安全に配慮して子供たちと園庭遊びを楽しみましょう。

保育士くらぶ

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