保育園でのトイレトレーニングの進め方とは?【ねらい・何歳から・配慮・相談先】

保育園でのトイレトレーニングは、子どもが生活習慣を身につけていく大切な過程のひとつ。家庭だけでなく園の環境や保育士の支援が加わることで、よりスムーズにトイレの習慣化を進めることができます。子ども1人ひとりの発達段階や性格に合わせて声かけなどに工夫を取り入れることで、無理なく挑戦できるでしょう。また、家庭との連携を通じて取り組むことで、子どもが安心してトイレに向かえる環境を整えることが可能になります。今回の記事では、保育園におけるトイレトレーニングの進め方について詳しく解説していきますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

トイレトレーニングとは?

子どもがトイレで排泄できるように取り組む練習

トイレトレーニングとは、子どもが自分で排泄をコントロールし、オムツからトイレでの排泄へと移行するために行う練習のこと。単に排泄の習慣を身につけるだけでなく、生活リズムや身体感覚を整える大切なステップでもあります。子どもは成長の過程で尿意や便意を感じられるようになり、それを言葉や行動で伝え、実際にトイレで排泄する経験を積み重ねていきます。その過程には、周囲の大人の根気強いサポートや、子ども自身の達成感を大切にする工夫が求められるでしょう。

保育士くらぶ

トイレトレーニングは何歳から?

一般的には2~3歳くらいから

トイレトレーニングは、一般的に2〜3歳頃から始めることが多いとされています。これは排泄を我慢できる膀胱や腸の発達が進み、尿意や便意を自覚して伝えられるようになる時期と重なるためです。ただし、年齢だけで判断するのではなく、子どもが簡単な言葉で気持ちを表現できるか、トイレに座ることを嫌がらないかなど、心身の発達や生活習慣も重要な目安となります。そのため、個々の成長に合わせて無理なく進めることが大切ですよ。

保育園でトイレトレーニングを行うときのポイント

トイレの環境を確認する

保育園でトイレトレーニングを行う際には、まず子どもが安心して使えるトイレ環境を整えることが大切。トイレが清潔で明るく、子どもが入りやすい雰囲気になっているかを確認します。また、子どもの体格に合った補助便座や踏み台を用意することで、安全に座ったり立ち上がったりできるよう配慮しましょう。さらに、扉の開閉や手洗い場の高さなども子どもが自分でできるか確認し、自立を促す工夫を整えることがポイントととして挙げられます。

トイレに危険がないか確認する

保育園でトイレトレーニングを行う際には、まずトイレ環境に危険がないかを丁寧に確認しましょう。床が濡れて滑りやすくなっていないか、小さな子どもが手を挟んだりぶつけたりしやすい場所がないかなど、安全面に十分配慮する必要があります。また、補助便座や踏み台の設置が安定しているかを確認し、子どもが安心して使用できる状態を整えることも重要。安全で安心できる環境づくりは、子どもが自信を持ってトイレに向かう第一歩につながります。

トイレを楽しい雰囲気にする

保育園でトイレトレーニングを行う際には、子どもがトイレを嫌がらず、安心して取り組めるような楽しい雰囲気をつくることが大切です。壁にかわいいキャラクターやカラフルな飾りをつけたり、成功したときに褒め言葉やシールなどのごほうびを用意すると、子どもは達成感を得て意欲的になるでしょう。また、保育士が笑顔で声をかけたり、一緒に歌を歌ったりすることで緊張が和らぎ、自然にトイレ習慣を身につけられますよ。

保護者との連携を図る

保育園でトイレトレーニングを行う際には、家庭と園で取り組み方に差が出ないよう、保護者との連携を大切にすることが重要。子どもの成長のタイミングや排泄の様子、家庭での声掛けの工夫などを保育士と保護者が共有することで、子どもが混乱することなく安心して練習を続けられます。また、成功した時の喜びを園と家庭の両方で分かち合うことにより、子どもの自信や意欲を高め、よりスムーズな習得へとつながりますよ。

保育園で行うトイレトレーニングの進め方

①絵本や動画などを使いトイレを知ってもらう

保育園でトイレトレーニングを進める際、まずは子どもにトイレを身近で楽しいものとして知ってもらうことが大切です。その導入として有効なのが、絵本や動画を活用する方法。子どもに人気のキャラクターや親しみやすい物語を通じて「トイレってこういう場所なんだ」「自分もやってみたい」と感じられるようになると、自然と興味や意欲が高まるでしょう。視覚的に分かりやすく、繰り返し楽しめる教材を取り入れることで、子どもがトイレに対して前向きな気持ちを持ち、スムーズに次のステップへ進むことができます。以下ではおすすめの絵本を2冊ご紹介します。

・「ノンタンおしっこしーしー」
 「しーしーしー、これはどんな音?」赤ちゃんぶたさんはおむつでしーしー、くまさんやうさぎさんはトイレでしーしー。みんなの音を聞いていたノンタンはどうするのでしょうか。思わずクスッと笑える場面や、ちょっぴりドキッとする失敗も描かれた、楽しくトイレに親しめるお話です。リズミカルなことばの繰り返しで、小さな子どもたちも安心しながら笑顔で楽しめる一冊になっています。
・「はるちゃんトイレ」
 はるちゃんの表紙の「ん?」という表情は、おなかがムズムズしているサイン。お母さんの声掛けに導かれて、トイレへと向かいます。この絵本では、子どもが「ムズムズ」を感じてからトイレに行くまでの様子がユーモラスに描かれており、忙しく遊ぶ年齢の子どもたちの姿と重ねて共感できる場面がたくさんあります。園生活の中で遊びに夢中になりトイレを後回しにしてしまう子どもたちの気持ちも丁寧に表現されており、思わずうなずいてしまう内容です。

②実際にトイレに行き便座に座ってみる

保育園でのトイレトレーニングにおいて、実際にトイレに行き便座に座ってみることは、子どもが排泄環境に慣れるための大切なステップ。最初は排泄ができなくても構わず、便座に座る習慣をつけることから始めます。繰り返し座ることで「トイレは安心して使える場所」と認識でき、排泄の成功につながりやすくなります。また、便座に座れたことをしっかり褒めることで、子どもは自信を持ち、次の挑戦への意欲を高めていきますよ。

③生活リズムに合わせてトイレに誘ってみる

保育園でのトイレトレーニングでは、子どもの生活リズムに合わせてトイレに誘うことが効果的。例えば、起床後・食後・午睡前後など、排泄しやすいタイミングを習慣化して声を掛けることで、子どもはトイレに行く流れを身につけやすくなります。決まった時間に繰り返し誘うことで、子どもは「この時間はトイレに行くんだ」という意識を持ち、徐々に自分から排泄を伝えられるようになります。こうした規則正しい習慣づけは、成功体験を増やし自立心の育成にもつながるでしょう。

④トレーニングパンツを履いてみる

トイレトレーニングの一環としてトレーニングパンツを履くことは、子どもがオムツから自立に向かう大切なステップとなります。トレーニングパンツは吸収力がある程度ありながらも濡れた感覚が残るため、排泄したことを子ども自身が実感しやすく、トイレでの排泄意識を高める効果があります。保育園では遊びや活動の中でも無理なく着用を促し、失敗したとしても気づけたことを認める声掛けを行ってみましょう。子どもが自信を持って次の成功につなげられるように支えていくことが大切ですよ。

⑤保護者と協力して外出時や夜もトイレに挑戦する

保育園でのトイレトレーニングが進んできたら、保護者と協力して外出時や夜間のトイレを子どもに促してみましょう。例えば、子どもが気軽にトイレを利用できるよう外出先の環境に配慮したり、就寝前にトイレに行く声掛けをしたりなど、保護者が率先して取り組むことが大切です。園での成功体験を家庭にも広げて子どもの自立をさらに促すことで、子どもは「どこでも自分でトイレができる!」という自信を育み、習慣化につながりますよ。

保育園で行うトイレトレーニングの工夫

無理にトイレトレーニングを進めない

保育園でのトイレトレーニングでは、子どもの発達や気持ちを尊重し、無理に進めないことが大切。友だちがトイレを成功しているからといって焦らせたり失敗を叱ったりすると、子どもは不安に感じて自信を失い、トイレトレーニングが進みにくくなります。成功や挑戦を温かく見守りながら、その子のペースに合わせて少しずつ進めることで、トイレを嫌がることなく自然に習慣化できるでしょう。安心できる環境づくりが何よりも重要ですよ。

ごほうびシールを用意する

保育園でのトイレトレーニングでは、子どものやる気を引き出す工夫としてごほうびシールを活用する方法があります。子どもがトイレに挑戦したり成功した際にシール台紙にシールを貼ることで、達成感や喜びを実感でき、自信や意欲の向上につながります。また、シール台紙に少しずつ増えていく様子を視覚的に確認できるため「次も頑張ろう!」という気持ちが自然と芽生えますよね。楽しみながら継続できる環境づくりは、トイレ習慣を定着させる大切なポイントになります。

少しでもできたら褒めて自信をつける

保育園でトイレトレーニングを進める際には、少しでもできたら褒めて子どもの自信をつけることが大切。たとえ失敗しても、便座に座れた、トイレまで行けたなどの成功を見つけて褒めましょう。小さな成功もしっかり褒めることで、子どもは「できた!」という達成感を感じ、自ら挑戦しようとする意欲が高まります。また、大人からの前向きな言葉や笑顔は子どもの安心感につながり、失敗を恐れずに取り組める雰囲気を作りますよ。この積み重ねが自立への大きな一歩となるでしょう。

こちらの記事では具体的な褒め方などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

できなくても叱らない

保育園でトイレトレーニングを行う際には、失敗しても叱らずに受け止める姿勢が大切。子どもは「失敗したら怒られる」と感じると不安や緊張から排泄を我慢してしまい、トイレトレーニングが進みにくくなります。そのため、失敗も自然な成長過程の一部として捉え、「次はできるよ」「頑張ったね!」と励ますことで安心感を与えましょう。叱るのではなく、成功した時にしっかり褒めることが意欲を高め、前向きに挑戦する気持ちにつながりますよ。

トイレトレーニングの悩みを相談する施設は?

小児科

トイレトレーニングの悩みを相談できる施設のひとつに小児科があります。子どもの排泄のリズムがなかなか整わない、夜尿が続く、便秘や排尿のトラブルが見られるといった場合、専門的な視点から発達や健康状態を診察してもらえます。また、小児科では身体的な問題がないかを診察すると同時に、生活習慣の工夫や家庭での声掛け方法など、実践的なアドバイスも受けられますよ。専門医に相談することで保護者の不安が軽減され、安心して子どもに寄り添いながらトレーニングを進めることができるでしょう。

保健センター

保健センターは、子育て家庭の強い味方としてトイレトレーニングに関する悩みも気軽に相談できる場所です。専門の保健師や保育士が在籍しており、子どもの発達に合わせた進め方やつまずきやすいポイントを丁寧にアドバイスしてくれます。また、個別相談だけでなく育児教室や交流の場を通じて、同じような悩みを持つ保護者同士で情報を共有できる機会もありますよ。安心して相談できる環境が整っているため、トイレトレーニングで不安を感じたときに利用することで、前向きな子育てにつながるかもしれませんね。

まとめ

子どものペースに合わせて楽しくトイレトレーニングをしよう!

今回の記事では、保育園におけるトイレトレーニングの進め方について解説しました。保育園でのトイレトレーニングは、子どもの自立を育む大切な取り組みです。園と家庭が協力して進めることで、より効果的に習慣づけることができます。保育士が適切な声かけや成功体験を重ねるサポートを行うことで、子どもは安心感を持ちながら自信を深めていきますよ。また、シールなどのごほうびや仲間と一緒に取り組む雰囲気は、前向きな気持ちを高める大きな助けとなるでしょう。今回の記事をぜひ参考にして、子どものペースに合わせたトイレトレーニングを行ってみてくださいね。

おしえて!保育求人ガイド

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