保育士間でいじめはあるの?いじめが起こる原因と解決法を紹介!【原因・実例・無視・解決・転職】

みなさんはいじめについてどのようなイメージを持っていますか?中には、学生の間で起こることが多いというイメージを持つ方もいるでしょう。ですが、実はいじめは保育士同士でも起きてしまうことがあります。今回は、そんな保育士間のいじめに焦点を当てた内容になっています。いじめの原因や事例、対象になりやすい人などを紹介していますよ。また、いじめを解決するための方法についても紹介していますので、今いじめで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

保育士間でいじめはあるの?

小さなきっかけで起こりうる

保育士間のいじめは、小さなきっかけで起こり得ます。いじめの原因の例としては、保育士同士の妬みや職場のストレスなどが挙げられますよ。とくに職場のストレスはいじめの原因になりやすく、保育園の労働環境が悪ければいじめの発生率が高くなります。職場環境が原因でいじめが起こると、その保育園の職場環境はさらに悪化する可能性が高いです。そのような事態を防ぐためにも、いじめは必ず解決しなければなりません。

保育士くらぶ

保育士のいじめってどんなものがあるの?

嫌味や陰口を言われる

いじめの例の1つめは、嫌味や陰口を言われることです。例としては、次のようなものが挙げられます。ひとつは、仕事に関する嫌味や陰口で、「使えない」や「仕事が遅い」などのような言葉を言われることがあります。また、個人の外見に対する ものもあり、「みすぼらしい」や「きたない」などのようなことを言われることも。どれも言われたら傷つくものばかりで、決して許されるような言葉遣いではありません。

無視をされる

いじめの例の2つめは、無視をされることです。例えば、業務中コミュニケーションをとろうとしたときに、あからさまに自分の言ったことが聞こえてないふりをされる事例があります。保育士に限った話ではありませんが、これはいじめの例としてはよくある話で、ここから次第にいじめがエスカレートしていくことも。無視をされると、無視された側はとてつもない疎外感を感じ、中には精神的に大きなダメージを負う人もいます。

仕事を押し付けられる

いじめの例の3つめは、仕事を押し付けられることです。自分の仕事がめんどくさいからといって、何かしらの理由をつけてわざと仕事を押し付けられるケースがあります。このように、適切な業務分担がされない環境では、職場全体の雰囲気が悪化し、チームワークも次第に上手くいかなくなっていくでしょう。チームワークが上手くいかないと業務の効率も大幅に下がるため、仕事を押し付けられるようないじめは仕事においても大きな悪影響になります。

仕事道具を隠されたり捨てられたりする

いじめの例の4つめは、仕事道具を隠されたり捨てられたりすることです。自分のペンや大事な書類などが勝手に取られ、どこかに隠されたり、ひどい場合はゴミ箱に捨てられたりするケースがありますよ。その結果、いじめの対象者は日々の業務に支障をきたしてしまいます。このような陰湿な行為は、いじめの対象者に対する敵意を示すような行為であり、対象者は過大なストレスを感じていまいかねません。

保護者や子どもの前で叱ってくる

いじめの例の5つめは、保護者や子どもの前で叱ってくることです。これは、いじめの対象者の保育士としての尊厳やプライドに傷をつけるために行われる、悪質な行為です。保護者の前で叱られることは、対象者からすると自分の恥を保護者に晒されるということになるため、対象者は大きな精神的ダメージを負ってしまいます。中には、自分は何もしていないのにも関わらず、なにかと理由をつけてわざと叱ってくるというケースもありますよ。

自分だけ連絡が回ってこない

いじめの例の6つめは、自分だけ連絡が回ってこないことです。この行為は、情報共有において、対象となる人を意図的に無視し、孤立させることを目的にされることが多いですよ。たとえば、大事な会議の日程が知らされなかったり、事務作業の期日を知らされなかったりします。また、あえて間違った日にちや時間を知らせて恥をかかせるというような陰湿な行為もあります。このような行為がある職場では、気持ちよく仕事をすることは難しいでしょう。

保育士間でいじめが発生する原因

労働環境が悪く心に余裕がない

保育士間でいじめが発生する原因のひとつは、労働環境が原因で、保育士の心に余裕がないことです。保育士の仕事には、保育業務以外にも事務作業やイベント準備などがあり、労働時間が長引くことも。そのような環境で働いていると、一部の保育士は大きなストレスを感じ始めます。そしてそのストレスを誰かにぶつけるために、保育士間でのいじめが発生します。ですが、自分がストレスを抱えているからといって、その腹いせを他人にぶつけるのは良いことではありませんね。

保育士同士の妬み

保育士間でいじめが発生するもう一つの原因は、保育士同士の妬みです。これは、一部の保育士の業務態度が良く、周りや上司からの評価が高い場合に起こり得ますよ。仕事ができる保育士のスキルや周りからの評価に嫉妬し、嫌がらせをして困らせようという悪質な考えが、いじめに発展していきます。このような嫉妬からくる嫌がらせは、男性同士よりも女性同士のほうが事例が多いです。そのため、女性が多い職場の保育園では、保育士同士の妬みが原因でいじめが起こることがありますよ。

いじめの対象になることが多い人の例

ミスや休みが多い人

いじめの対象になることが多い人の例の1つめは、仕事のミスや休みが多い人です。いじめる側は、ミスや休みが多い人を標的にし、保育士として仕事が出来ないと批判するためにいじめをします。たしかに仕事のミスや休みが多いと、周りの職員からの信頼感は次第に減っていくでしょう。ですが、それを理由に嫌がらせをするのは間違っています。いかなる理由があろうとも、いじめは悪いことです。業務態度を理由に嫌がらせをされても、自分だけで抱え込まず必ず誰かに相談しましょう。

自分の意見が言えない人

いじめの対象者になることが多い人の例の2つめは、自分の意見が言えない人です。いじめる側は、自分の意見が言えない人を選び、「この人だったら自分には逆らえない」と勝手に判断しいじめをします。相手を選んでいじめるため、意見をはっきり言える人には強い当たりをしません。とても陰湿に感じますが、勇気を出して嫌なものは嫌と言ってみることをおすすめします。その場合は一人では戦わず、信頼できるひとに協力してもらい、一緒に解決の糸口を探すとよいですよ。

もしもいじめの対象になってしまった場合の対処法

自分の意見をはっきり言う

もしもいじめの対象者になった場合、どうすればよいのでしょうか?ひとつは、自分の意見をはっきり言うことです。何かされて嫌だった場合はその意思を相手にしっかりと伝え、傷ついたということを主張しましょう。いじめる側は、いじめの対象者よりも上に立っていると思い込んでいます。勇気を出して意見を主張し、その間違った認識を正しましょう。なかには、自分の意見を言ったら何されるか怖いと感じる人もいるかもしれません。その場合は、次のことをしてみてください。

信頼出来る上司や友人に相談する

自分の意見を言うのが怖い場合は、信頼出来る上司や友人に相談しましょう。いじめは、1人よりも数人のほうが解決しやすいですよ。味方になってくれる人を見つけ、今まで何をされて、その中でどんな気持ちになったかをきちんと話しましょう。詳しく話すことで、よりいじめ解決に対して親身になってくれる心強い味方になるはずです。協力者と一緒に、いじめは間違っていると加害者本人に強く主張しましょう。

第三者機関に頼る

それでも解決しない場合は、第三者機関に頼るのも一つの手ですよ。日本には、いじめの相談窓口が数多く存在します。少しでもつらいと感じた場合は、迷わずそのような機関に相談することをおすすめします。また、相談するときはいじめの内容について詳しく話し、できるだけ証拠を提示できるとよいです。証拠があれば、もし裁判になった場合有利になりますよ。ですが、証拠を集めるために自分の身を犠牲にしすぎないよう注意しましょう。

転職する

なかには、第三者に相談してもいじめが解決しないケースもあります。その場合は、思い切って転職するのも一つの手ですよ。いじめに耐え続けて消耗するよりは、一刻も早くその環境から離れたほうが、心身ともにダメージが少ないです。労働環境が良く、いじめがない保育園は世の中にたくさんありますよ。また、保育園以外にも保育士経験を活かせる仕事もたくさんあります。新しい環境に飛び込むことは勇気がいることですが、そこには、いじめに耐えるよりも楽しい日々が待っているはずです。

いじめを解決する際のポイント

証拠をしっかり掴む

いじめを解決する際、いじめの証拠をしっかり掴むことは非常に重要です。証拠を掴むことで、いじめの事実を明確にし、説明力の高い供述をすることが出来ますよ。また、証拠があることでいじめの内容を相談相手に具体的に相談することができるため、適切な解決方法を考えることが出来ます。いじめの証拠を掴む際は、ボイスレコーダーやカメラなどを使うとよいでしょう。また、第三者の証言も有力な証拠になることが多いです。そのため一人では抱え込まず、信頼できる協力者を見つけましょう。

相談するときは事実をはっきり伝える

いじめを相談するときは、いじめの事実をはっきり伝えましょう。いつ、どこで、何をされたのかを具体的に述べることで、相談相手は事実をしっかりと受け止めてくれますよ。もしかすると、話すこと自体がつらい人もいるかもしれません。話すとつらい記憶が蘇る人は、無理にすべてを話す必要はありませんよ。ですが、誰かに話すことで、味方になってくれる人がいるということを認識し、少しスッキリするでしょう。最初はつらいかもしれませんが、少しずつ時間をかけて事実を伝えましょう。

まとめ

1人で抱え込まず必ず誰かに相談しよう

いかがでしたでしょうか。今回は保育士間のいじめに焦点を当てた記事だったので、少しセンシティブな内容でしたね。いじめは小さなきっかけで起こり、その多くは仕事のストレスや妬みからくるものです。そしていじめは、ミスや休みが多い人や意見を言えない人が対象になりやすいです。ですが、いじめはする側が一方的に悪いので、勇気を出して嫌なものは嫌と伝えましょう。それが難しい場合は信頼できる第三者に相談し、一緒にいじめを解決してもらうことをおすすめしますよ。あなたの周りには味方がたくさんいます。一人で抱え込まず、信頼できる人を見つけましょう。

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