うるう年とは?【閏年・絵本・クイズ・太陽暦・オリンピック・誕生日】


皆さんはうるう年をご存じでしょうか。うるう年は一年が366年になる少し不思議な年。うるう年を初めて経験する子供たちの中には、2月のカレンダーに違和感を覚えている子供もいるでしょう。うるう年はどのような年で、なぜ起こるのかを解説していきます。絵本やクイズの紹介もあるので、うるう年を子供に説明しようしている保育士さん方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。

うるう年とは?

1年が366日になる年

うるう年は4年に1度訪れ、通常の1年が365日であるのに対し、1年が366日となる年のこと。地球の公転周期が約365.25日であるため、約1/4の日を補うための措置です。具体的には2月29日が加わり、通常の年では28日までの2月が29日までになります。うるう年のルールは、4で割り切れる年がうるう年となりますが、4で割ることができても、100で割り切れてしまう年はうるう年とはなりません。さらに追加の条件で、400で割り切れる場合はうるう年となるそうです。様々な条件がありますが、慣れてしまえば自分で計算も可能なのでぜひ参考にしてみてください。

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うるう年は何のためにある?

太陽暦とグレゴリオ暦とのずれを修正するため

うるう年の目的は、太陽暦とグレゴリオ暦と呼ばれている暦のズレを修正することです。太陽暦では地球の公転周期が365.25日かかるため、通常の1年が365日では正確ではありません。そこで4年に1度、1年を366日に調整することで、季節とのズレを直します。これにより、春分や秋分などの特定の日が変わらず、農業や季節行事が正確なタイミングで行えるようになります。ぜひ子供たちに、うるう年のおかげで毎年同じ日に祝日が来ることを説明してあげましょう!

うるう年とうるう秒の違いは?

補正している対象の違い

うるう年は、地球が太陽の周りを公転するのに365日よりわずかに長い時間がかかるため、約4年に1回追加される日で、太陽暦とのずれを補正します。これに対し、うるう秒は地球の自転速度の不規則な変動を補正するため、不定期に協定世界時に挿入される秒です。うるう年とうるう秒は、時間の補正という共通点がありますが、うるう年が太陽の公転に基づく年単位の調整であるのに対し、うるう秒は地球の自転に基づく瞬時の調整という点で異なります。

うるう年を英語でいうと?

Leap Year

うるう年は、1年が366日である特別な年を指します。そのうるう年を英語で言うと、Leap Yearとなります。Leapは日本語ではねるという意味。つまり直訳すると、跳ねる年となります。では、うるう年は一日増えるのに、なぜ跳ねる年と呼ばれているのでしょうか。 その答えとして、Leapという単語は、うるう年に日付がどうなるかに関係しています。もし新年1月1日が、うるう年ではない年に火曜日であれば、翌年の1月1日は水曜日になり、その年もうるう年ではない年になります。しかし、うるう年には曜日が2つ先になります。そのため、平年の1月1日が火曜日で、その翌年がうるう年の場合、1月1日は水曜日を飛ばして木曜日になります。このことから、うるう年はLeap Yearというのです。

うるう年の一覧

1950年~

うるう年はこれまで何年にあったかを一覧で紹介します。1950年~1996年は、保育園の子供たちにとっては父母や祖父母の世代に当たる年数だと思うため、かなり昔の話になりますね。ぜひこの表を参考に、うるう年は昔からあるということを目で見て理解しやすくしてあげましょう。

1950年~のうるう年
1956年 昭和31年 申(さる)
1960年 昭和35年 子(ね)
1964年 昭和39年 辰(たつ)
1968年 昭和43年 申(さる)
1972年 昭和47年 子(ね)
1976年 昭和51年 辰(たつ)
1980年 昭和55年 申(さる)
1984年 昭和59年 子(ね)
1988年 昭和63年 辰(たつ)
1992年 平成4年 申(さる)
1996年 平成8年 子(ね)

2000年~

次に、2000年からのうるう年を紹介します。2040年まで紹介しているため保育園の子供たちが何歳になったときうるう年だねと声をかけてあげると、理解しやすくなると思います。ぜひ園内の子供たちと一緒に表を見てみてくださいね。

2000年~のうるう年
2000年 平成12年 辰(たつ)
2004年 平成16年 申(さる)
2008年 平成20年 子(ね)
2012年 平成24年 辰(たつ)
2016年 平成28年 申(さる)
2020年 令和2年 子(ね)
2024年 令和6年 辰(たつ)
2028年 令和10年 申(さる)
2032年 令和14年 子(ね)
2036年 令和18年 辰(たつ)
2040年 令和22年 申(さる)

うるう年と関連のあるもの

オリンピック

うるう年とオリンピックには密接な関係があります。オリンピックは4年に1度開催されるため、うるう年がその年に重なることがあります。これは、オリンピックが季節や時間の変化を考慮して定められるため。例えば夏季オリンピックは通常、うるう年やその前後に開催されます。この知識は、子供たちに時の流れやイベントの周期性を理解させるのに役立ちます。オリンピックは、スポーツが好きな子にとってはとてもなじみがあるものだと思うので、ぜひ教えてあげましょう!

天文学

うるう年と天文学は関係があります。太陽暦では1年が365.25日であり、地球が太陽を一周する時間を示します。しかし、地球の公転周期は厳密に365.25日ではないため、うるう年を設けてズレを修正します。天文学は地球の運動や自然現象を研究する学問であり、うるう年に関する知識はその一部です。保育士さんは子供たちに天文学とうるう年の結びつきを教え、科学の面白さを伝えてみましょう。

うるう年を子供に説明する時のポイント

クイズを出す

子供たちにうるう年を説明する際、クイズ形式にすることをおすすめします。その理由として、クイズは子供たちの興味を引き、楽しく学ぶことができるからです。クイズ形式にすることで子どもたちは互いに正解数を競おうとするため、みんなが積極的に参加してくれるようになります。うるう年の理解を深めるために、なぜ4年に1度うるう年があるのかや、うるう年の決まり方に関するクイズを用意しましょう。クイズを通じて、子供たちは自ら考え、知識を定着させるだけでなく、楽しみながら学ぶ姿勢を身につけることができます。

身近なものに関連付ける

身近なものに関連付けることで、子供たちが抽象的な概念を理解しやすくなります。例えばうるう年が4年に1度だけ来ることを説明する際には、お誕生日がくることをイメージさせると良いです。また、季節やカレンダーの変化と結びつけることで、日常生活に役立つ知識として身につけやすくなります。身近なものに関連付けることで、子供たちが楽しみながら学ぶ機会を提供し、難しい内容であっても興味を引くことができます。

絵本を読む

絵本は子供たちにうるう年をわかりやすく説明するのに最適。絵本はカラフルで楽しく、ストーリーを通じて概念を理解しやすくします。挿絵やキャラクターを通じて、うるう年の理由や特徴が視覚的に伝わります。また、絵本は子供たちの興味を引き、好奇心を刺激てくれるでしょう。保育士は絵本を活用して、子供たちにうるう年の面白さを伝え、カレンダーや時間の概念を楽しく学ぶきっかけを与えましょう!

うるう年に関連する絵本

カエサルくんとカレンダー

日常的に使っているカレンダーの基本が、いつ頃、誰によって作られたのか、どのような理由でできたのか。このような疑問にアプローチした1作品。うるう年ってなに?という子供の疑問に答えてくれる内容です。古代ローマの偉人カエサルが小さいキャラクターとして登場しており、天文や暦などの知識は子供たちにとってはちょっと難しいかな?と感じるかもしれませんが、わかりやすく書いてあるため理解しやすいでしょう。

うるうのもり

新しく転校してきた主人公が、先生の忠告を無視して、噂に聞くお化けが出る森の奥に迷い込んでしまいます。そこで出会ったのは、うるうと名乗る不思議な、あまり1の人間でした。この出会いがきっかけで繰り広げられる、とある友情の物語。この絵本を読むことで、うるう年を初めて知るきっかけにもなるでしょう。解説する絵本というよりは物語の要素が強い絵本となっているので、保育園内の子供たちを集めて劇をやるのもよいかもしれませんね。

はじめてのほしぞらえほん

初めて星や星座にふれる子どもに「星空ってこんなふうになっているんだ!」と興味を抱かせる1冊。なんで星って、「動いているの?」という疑問や、どうして季節によって、見える星がちがうか、星はどのくらい、遠くにあるのかといった、子どもが抱く宇宙の不思議を分かりやすく教えてくれるでしょう。かわいいイラストが描かれていることと、わかりやすい説明があることで、少し難しい内容でも理解することができます。

はじめてのうちゅうえほん

初めて宇宙にふれる子どもに宇宙っておもしろいね!と興味を抱かせる1冊です。「惑星ってどんな風に並んでるの?」という疑問や、銀河系とはどいうものなのかといった、疑問をストーリー仕立てで分かりやすく教えます。うるう年を通じて天文から宇宙に興味を持った子供にぜひおすすめしてみてください!いきなり図鑑や専門の動画を見せるのは難しい場合がありますが、この本を読めば、簡単に宇宙について理解が深まると思います。

かこさとし こどもの行事 しぜんと生活2月のまき

この絵本は2月のことについて紹介されている絵本。2月のほかのイベントはもちろん、旧暦やうるう年についても紹介しています。図解でとても分かりやすく、うるう年の疑問がうまれたファーストアプローチとしてとっておきです!かわいらしいイラストも描かれており、子供でも楽しく読むことができると思います。絵本でもあり、説明本でもあるこの本と一緒にうるう年を学んでみてはいかがでしょうか。

2月29日生まれの人は、いつ年齢が上がるの?

2月28日の夜

2月29日生まれの人は、通常の年では2月28日の夜に年齢が上がります。うるう年であっても、誕生日が2月29日である人は、通常の年と同じように、2月28日の夜に1年を重ねて年齢が変わります。誕生日を祝うために、うるう年が待ち遠しい人もいますが、その年は1日増えるだけで、年齢が上がるタイミングは変わりません。29日が誕生日の子供には、そのことを分かりやすく伝えてあげましょう。

まとめ

うるう年について学び、子供たちに教えてあげましょう!

いかがだったでしょうか、うるう年は例年と違い、2月29日という本来ないはずの日を体験できる年です。子供たちにとってはたくさんの疑問が生まれるきっかけとなります。そのため、今回紹介した方法を用いて子供たちのなぜ?やどうして?にアプローチしてみてくださいね。うるう年について子供だけで調べようとすると、難しい内容が多く、理解しにくいかもしれません。そのため、ぜひ保育士の皆さんがしっかりサポートして教えてあげてみてください!

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