泥遊びのアイデア11選!【保育園・ねらい・効果・注意点・服・1歳児・2歳児】

外遊びの定番である泥遊び。子どもたちの感覚や想像力を伸ばしながら自然に触れることができる、大切な遊びです。しかし、どのような遊び方をすれば良いかわからず困っている保育士さんもいるのではないでしょうか?この記事では、保育園で楽しめる泥遊びのアイデアや泥遊びを行う際の注意点など、泥遊びについて詳しく解説します。今回紹介するアイデアを参考に、さまざまな泥遊びに挑戦してみましょう!

保育園で泥遊びを行うねらいとは?

感覚や想像力を養う

保育園で泥遊びを行うねらいは、感覚や想像力を養うことです。泥遊びでは手先を多く使うため、指先の感覚が自然と養われます。また、水の量や土の種類によって泥の感触は大きく変わるため、子どもたちはさまざまな刺激を受けながら遊びを楽しむことができます。普段の生活では味わえない感覚にふれながら、五感が豊かに育っていく貴重な体験となるでしょう。さらに、泥を使った遊び方には決まりがなく、自由な発想で楽しめるため、想像力や創造力を伸ばす機会にもつながります。

保育士くらぶ

保育園で楽しめる泥遊びアイデア

泥団子作り


まずはじめに紹介するのは、泥遊びの定番である泥団子です。砂や土に水を含んで丸めるだけで簡単に泥団子を作ることができます。4~5歳児クラスであれば、水を混ぜるところから子どもたちにやってもらうと良いでしょう。どのくらい水を入れたら理想の固さの泥団子ができるのか、やわらかくなりすぎたらどうすれば良いのか、自分たちでさまざまな工夫をする様子が見られますよ。また、以下の手順でピカピカの泥団子を作ることもできます。

  1. ふるいを使って砂をサラサラにし、水を加えて基本の泥団子を作る。
  2. 乾いた砂をかけて、親指で擦るようにしながら形を整える。(30~40分程度続けるのがオススメ)
  3. ビニール袋に入れて封をし、日陰で1時間以上寝かす。(割れないようにタオルで包む。)
  4. 乾いた砂の上を手で擦り、手のひらについた粉で泥団子を磨く。(泥団子が白くなるまで)
  5. ストッキングで泥団子を磨く。
  6. 表面がピカピカになったら完成!

山や川作り

子どもたちの自由な発想で、泥の山や川を作るのもオススメです。砂場に土を持って山を作ったり、土を掘って水の道を作ったりした後、ホースで水を流すと川ができます。山以外にもお城などの建物を作って、子どもたちオリジナルの街を作るのも良さそうですね。水を流す際には、みんなで水が流れる様子を観察しましょう。「お山の高いところから水を流した方が勢いがいいね!」「ここはもう少し深く掘った方がいいんじゃない?」など水の性質を自分たちで考える機会になりますよ。

トンネル作り

泥遊びでは、トンネル作りも子どもたちにとって魅力的な活動です。山を作り、両側から手やスコップで掘り進めてトンネルを完成させていきましょう。「穴がつながるかな?」「崩れないようにするにはどうしたらいい?」と考えながら試行錯誤することで、集中力や空間認識力を育むことができます。完成したトンネルに水を流してみたり小さなおもちゃを通したり、さまざまな工夫もできそうですね。仲間と協力しながら作る楽しさも味わえる活動です。

ケーキ作り

季節の草花や木の実、プリンの空き容器などを使うと、泥でケーキを作ることができます。事前に多くの材料や容器を用意しておくと、子どもたちによって多種多様な工夫が見られそうですね。容器に泥を詰めて形を整え、葉や花で飾りつけをすることで、自然素材を使った表現活動が広がります。触れる、こねる、飾るといった工程を通じて、感触やバランスの感覚も養われますよ。また、創造力を刺激しながら子どもたちが集中して取り組める遊びになるでしょう。

お店屋さんごっこ

泥遊びで作ったケーキを活かし、みんなでお店屋さんごっこをしてみましょう。ケーキの他にもチョコレートやカレーなども作り、それぞれに値段をつけてお店に並べます。せっかくの泥遊びなので、お金も自然のものを使うと良いでしょう。例えば、石を硬貨として、葉っぱを紙幣として見立てます。店員とお客さんの役割を交代しながら活動することで、遊びの中にやりとりの楽しさや社会的な関わりが生まれますよ。

宝探し

泥の中にビー玉やスーパーボールを隠して子どもたちに探してもらう、宝探しもオススメです。隠すお宝に当たりはずれをつけたりその回ごとにお題を変えたりすると、よりゲーム性が増しますよ。挑戦する子どもたちの年齢によってお宝の大きさを変えると、年齢の小さな子でも楽しめそうですね。探すための道具についても、素手やスコップ、プラスチックスプーンなどさまざまなものが考えられます。

山崩しゲーム


山崩しゲームは、頂点に刺さった棒を倒さないように山の泥を取っていくゲームです。具体的な遊び方は以下の通りです。

  1. 泥で山を作り、頂点に棒を刺して立てる。
  2. 挑戦する順番を決める。
  3. 決めた順番に、山の周りの泥を取って山を崩していく。
  4. 山から泥を取ったときに、棒を倒してしまった人の負け。
年齢が小さい子どもたちだと1度に取る泥の量を調節するのが難しく、ゲームを始めてすぐに棒が倒れてしまう可能性があります。ある程度手先が器用になってきた4~5歳児クラスで行うのがオススメですよ。

砂風呂

砂や泥を使った砂風呂遊びは、全身で自然の感触を味わえるダイナミックな遊びです。お友達と協力して穴を掘り、そこに座ったり寝転がったりすると、砂や泥の感触をじっくり味わえますよ。また、体に泥をかけることでひんやりとした感覚を楽しめます。泥の感触に包まれることでリラックス効果もあり、穏やかな気持ちで過ごせる時間になります。砂風呂遊びを行うときは、顔や口周りには泥がかからないように注意し、終了後は手洗いやシャワーを徹底しましょう。

泥の足湯

水ではなくお湯で泥を作ることで、泥の足湯を楽しむことができます。足を入れると、お湯のあたたかさに加えて、泥特有の重みやぬるっとした感触が伝わり、独特の心地よさを味わえるでしょう。梅雨から夏場にかけて行われることが多い泥遊びですが、このような遊びであれば気温が下がってきた時期でも無理なく楽しめます。泥のぬめりや重さは、普段の足湯とは異なる新鮮な体験となり、子どもたちの感性や五感を育む貴重な機会となりそうですね。

泥ペイント

泥ペイントは、絵の具の代わりに泥を使って絵を描いたり模様をつけたりする活動です。土に水を加えて好みの濃さに調節し、手や筆、スポンジなどを使って描いていきます。全身で泥の感触を味わいながら表現する感覚遊びと造形遊びが一体となった活動ですよ。泥に絵の具を少量加えると、色のついた泥を作ることができます。また、葉っぱや草花などの自然素材を加えてもさまざまな質感を表現することができ、子どもたちの自由な発想を楽しめますよ。

泥アスレチック


泥アスレチックとは、泥や水たまりを取り入れた簡易的な障害物コース作り、通過する速さを競う遊びです。安全を確保したうえで、子どもたちが独自にコースを組んで挑戦してみるのも良いでしょう。障害物コースの例としては、以下のようなものがあげられます。

  • 泥道トンネル:段ボールやシートで屋根をつけた低い道に泥を敷き、ハイハイで進む。
  • 泥のぬかるみゾーン:泥の上にビニールシートを敷き、ぐにゃぐにゃした上を歩く。
  • 泥山のぼり:泥を積み上げて斜面つきの小さな山を作り、子どもたちは山をよじ登る。
  • 泥プールジャンプ:泥水をためた浅いエリアに飛び込む。

保育園で泥遊びをする際のポイント

保護者への連絡は余裕を持って行う

保育園で泥遊びを行う際に注意すべきことがいくつかあります。1つ目は、保護者への連絡は余裕を持って行うことです。泥遊びを行う際は、泥遊び用の服や汚れ物を入れる袋、着替えなど、保護者に準備してもらうものがたくさんあります。直前の連絡では準備するのが難しいため、おたよりなどを使って保護者への連絡は十分な余裕を持って行いましょう。泥遊びに向いている服の素材や泥で汚れた服の洗濯方法などもおたよりに添えておくと、保護者の方が参考にできそうですね。

事前の安全確認を徹底する

2つ目は、事前の安全確認を徹底することです。泥を作るための土の中には、鋭利な石やガラスの破片、有害な虫などが含まれていることがあります。泥遊びでは裸足になって泥の中に入ることも多いため、事前の安全確認を徹底して子どもたちがケガをしないようにしましょう。また、子どもたちが裸足であちこち走り回ってしまうこともあります。事前に安全確認を行った安全なエリアを区切り、「ここは裸足で歩いても大丈夫、ここから外はダメだよ」と子どもたちに伝えておきましょう。

泥遊びのルールを子どもたちと共有する

3つ目は、泥遊びのルールを子どもたちと共有することです。泥遊びはとても楽しい反面、誤って泥を口に入れたり、目に入ったりするなどの危険もあります。子どもたちには、泥は絶対に口に入れないこと、お友達に向かって泥を投げたりかけたりしないことなど、遊ぶ前に丁寧に伝えておきましょう。また、遊び終わったあとは手洗いやうがいを忘れずに行い、清潔を保つことも大切です。安心して遊べる環境を整えることで、子どもたちも思いきり楽しめますよ。

子どもたち1人1人に合わせた遊び方をする

4つ目は、子どもたち1人1人に合わせた遊び方をすることです。泥遊びは楽しい活動ですが、中には泥の感触が苦手だったり服や手が汚れることに抵抗を感じたりする子どももいます。無理に泥遊びへ参加させるのではなく、子どもたちが自分のペースで楽しめるような環境づくりを心がけましょう。例えば、静かに遊べるスペースを用意したり、手を直接汚さずに泥遊びを楽しむためのスコップやカップなどを使ったりする工夫が考えられますね。こうした工夫をすることで、すべての子どもが安心して泥遊びに参加できるでしょう。

泥遊び終了後の動線を作っておく

5つ目は、泥遊び終了後の動線を作っておくことです。目いっぱい遊んだ子どもたちは、頭の先からつま先まで全身泥だらけになります。泥遊びが終了した後すぐにシャワーに行けるよう、事前に動線を確保しておきましょう。体を洗う場所やタオルを置く場所、着替える場所が直線状にあると、小さな年齢の子どもたちでも片づけをしやすくなります。簡易的に泥を落とすためのタライを用意しておくのもオススメですよ。

まとめ

子どもたちと保育園で泥遊びを楽しもう!

いかがでしたか?今回は、保育園で楽しめる泥遊びのアイデアや泥遊びを行う際の注意点など、保育園の泥遊びについて解説しました。泥遊びは、運動能力を向上させたり社会性や協調性を身につけたりと、さまざまな効果をもたらします。自然の中で思いきり体を動かし、感覚を使って遊ぶことで、心と体の成長にもつながるでしょう。一方で、安全や衛生面での配慮も欠かせません。今回紹介した工夫やポイントを参考に、子どもたちと一緒に目いっぱい泥遊びを楽しんでくださいね!

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/