パート保育士のお仕事内容や待遇は?メリット・デメリットも紹介!【福利厚生・求人探しのコツ】

保育士さんは正社員、派遣社員、パートまたはアルバイトなどから雇用形態を選ぶことができます。今回は保育士不足解消に向けて、ニーズが高まってきているパート保育士に焦点を当て説明していきます。パート保育士は、担任保育士のサポートを中心に生活スタイルに合わせて勤務することができます。子育てと両立したい方やお仕事に復帰する方にもおすすめの働き方です。保育士として働き方を見直したい方や働き方に迷っている方にぜひ参考にしていただきたいです。

パート保育士とは?

重要が高まるパート保育士

そもそもパート保育士とは何でしょうか?パート保育士とは正社員とは異なり、時給制で働く日正規雇用者のことを指します。厚生労働省の「全国保育協議会会員の実態調査報告書2016」によると、非正規の保育士や保育教諭、保育補助者を配置している施設は全体の 91.6%を占めます。 また、平成27年公表された「保育士等に関する関係資料」によると、非正規職保育士の割合は全体の約45.6%と数字が出ておりパート保育士の活躍ぶりがわかりますね。

保育士くらぶ

パート保育士のお仕事内容

担任保育士のサポート

パート保育士のお仕事内容は、担任保育士のサポートが多くの割合を占めます。正社員はクラス担任を受け持つことが多いですが、パート保育士はクラス担任になることはほとんどありません。そのため副担任やフリー、保育補助など担任保育士のサポートが主なお仕事内容になります。具体的には、保育園内の清掃、おもちゃの準備と片付けや消毒、食事やトイレの補助、問題を抱えている子どもへの個別対応などが挙げられます。一方生類整理やお便り作成など事務作業は少なく、持ち帰り仕事もほとんどない傾向にあります。

行事の準備

保育士の手が足りている場合は、行事の準備を進めることもあります。4月は入園式、5月は子どもの日、6月は日曜参観などといった行事が毎月行われる保育園が多いでしょう。子どもたちが当日行事を楽しむことができるように、保育士さんは使用する道具の用意、教室内の飾り物など下準備を行います。パート保育士さんが雑務や手が回っていない業務を進めることで、保育園全体のお仕事がまわるようになります。

パート保育士の働き方

勤務時間や日数

パート保育士の勤務時間や日数なども気になるところです!パート保育士はフルタイム、時間や曜日固定、早番や遅番などから選ぶことができシフトが組みやすいことが特徴です。仕事の幅を狭めず高待遇を望めるフルタイム、子育てとの両立やダブルワークとして働く人に向いている時間や曜日固定、大きな行事に携わることが少なく高い時給が見込める早番や遅番から自分に合う働き方を選びましょう。保育園によっては1日3時間からといった短時間で募集をしているので、求人サイトを確認することが大切ですね。

お給料

パート保育士は時給制で働くことが多く、平均時給は900円〜1200円で設定されています。地域や条件によって時給1500円を超える求人もあるので、支給額に幅がありますね。また正規雇用者だと私立保育園より公立保育園がお給料が高い傾向にありますが、パート保育士はそうとは限りません。場合によってはパート保育士の人手不足により、私立保育園の方がお給料が高いなど待遇も様々ですので事前確認が必要です。また保育士資格の有無や早番や遅番といった時間帯によって支給額が異なります。

パート保育士の福利厚生

ボーナス

パート保育士は福利厚生制度を利用することができます。福利厚生の内容を紹介しましょう。正規雇用者はボーナスを貰えますが、パート保育士は受け取ることがほとんどできません。しかし正規雇用者に比べると支給額が少ないものの、ボーナスを支給する保育園もあります。特にフルタイム勤務だと待遇が良くなる傾向があるでしょう。また保育士の給料改善を目的とする保育士処遇改善等加算に、パート保育士も含まれているため一時金として手当をもらうことができる保育園もあります。

雇用保険や社会保険

パート保育士は勤務時間などの一定条件を満たすことで社会保険や雇用保険に入ることができます。一定条件は以下の内容になります。

    <雇用保険>
    ・1週間の労働時間が20時間以上
    ・31日以上の雇用見込みがある
    ・学生ではない(夜間や定時制など場合によって加入できる)

    <社会保険>
    ・勤務時間や勤務日数が正社員の4分の3以上
    ・従業員数501名以上の会社に所している
    ・1週間の労働時間が20時間以上
    ・年収が106万円以上 固定月給が8万8000円以上
    ・1年以上の雇用期間が見込める
    ・学生ではない
    ※2022年10月には社会保険適用の範囲が拡大されます。詳しくは厚生労働省のHPを確認しましょう。

有給休暇

パート保育士も一定の条件を満たすと有給休暇を得ることができます。

<取得条件>
・雇い入れ日から6カ月間継続して働く
・一定労働日数の8割以上出勤する
その他にも、家賃補助金や年に一度の昇給制度、産休、育休制度などの福利厚生が充実している保育園もあります。ところで保育士は有給が取りづらいというイメージを持っていませんか?しかし全国保育協議会の実態調査報告書によると、有給を取得している保育さんが少ないわけではありません。有給休暇は労働者に認められた権利ですのでぜひ有効活用しましょう。

パート保育士のメリット

時間に融通が利きやすい

パート保育士の最大のメリットは、時間に融通が聞きやすい点でしょう。先述の通り、保育士はフルタイム、時間や曜日固定、早番や遅番などから選ぶことができます。自分の生活リズムに合わせてお仕事ができるため、ブランクから復帰する人や家庭や育児と両立させたい人などがパート保育士を選んでいます。子育てが落ち着いた後に正社員に復帰するなど、パートから正社員になる方もいます。

残業や持ち帰り作業が少ない

次にパート保育士は残業が少なく、製作などの持ち帰り作業も少ないです。またフルタイムでは仕事の幅が広く、短時間勤務では清掃や片付けといった補助のお仕事が中心のため仕事内容も選ぶことができるでしょう。体力に自信がない人や大勢の前で立つことが苦手な人に特にお勧めできる働き方です。またパート保育士は行事参加が必須ではありません。外せない用事がある場合、事前に保育園長に参加できない経緯を伝えましょう。

扶養内で働くことができる

共働きの家庭では配偶者の扶養内で働きたいという方もいるでしょう。中には朝晩や遅番のみの短時間や週1日勤務などで働くことができる保育園もあるため、収入を調節することができます。また2018年から配偶者控除所得の年収上限が103万円から150万円まで増額されました。パート保育士として働く場合は、事前に配偶者控除を計算して扶養内で働けていなかったなどのトラブルを回避しましょう。

応募から採用までが早い

パート保育になることで得られるメリットの一つに、応募から採用までが早いことが挙げられます。正社員は長期間働くことが前提となるため、条件が厳しく採用までの長い時間がかかります。一方でパート保育士は人手不足が問題になっている保育園からの求人が多いため、採用に繋がりやすいと言えます。いずれは正社員として働きたいと考えている人は、正社員登用制度がある保育園を選ぶのも良いでしょう。

パート保育士のデメリット

仕事の幅が限られている

パート保育士のデメリット1つ目は、仕事の幅が限られている点です。保育園に在籍している職員人数や方針によって大きく異なりますが、中には雑務中心で子どもに関わる機会が少ない職場もあります。保育業務に大きく関わりたい、責任のある立場に立ちたい人には物足りなく感じるかもしれません。しかし雑用も全ては子どもたちが安全に快適に過ごすために必要不可欠なお仕事です。自分にとってのやりがいを見つけられる人にはパート保育士が向いているでしょう。

正規雇用者より収入が低い

パート保育医師のデメリットとして正社員より収入が低いことが挙げられます。保育士の正社員の平均月収が30.3万円に対し、パート保育士の平均時給900円〜1200円です。また正社員ほど福利厚生が手厚くないため不安要素の一つになり得ます。特にフルタイムで働く方は正社員と同じ内容の業務が任されたりと、業務内容がお給料に見合わないと思う方も少なくありません。そのような時は、保育園に昇給を求めたり、さらに時給や待遇が良い保育園に転職を考えるなど職場を見直すことも大切ですね。

パート保育士の求人が多い時期は?

ピークは1月から3月

パート保育士の求人が多い時期はいつでしょうか?新年度に近づく2月ごろになると保育士の求人がピークになります。3月は正社員を募集していたが集まり切らなかった保育園がパート保育士を募集する傾向があります。もしくは新年度入園希望の子どもの数が増えた場合もパート保育士の求人を出します。保育士さんが急遽お仕事を辞められたなど人手不足の理由で、時期を問わずパート保育士の求人はあるのでピーク時期以外にも求人を確認しましょう。

パート保育士の求人を探すときのコツ

求人サイトを活用する

それではパート保育士の求人を探すときのコツをご紹介します。保育士資格を活用したい、保育園以外で働きたい、今より高待遇な保育園を見つけたいなどといった方は、まずは求人サイトを活用しましょう。求人サイトは多くありますが、特に保育士の求人に特化したサイトをお勧めします。本サイトの運営元である「保育求人ガイド」もぜひ活用してみてください!保育求人ガイドでは完全無料で専門のアドバイザーと一緒に理想の転職先を探すことができるので、自分の理想の職場見つけやすいです。改めて自分にとって重要な職場条件を挙げて整理しましょう。

ハローワークで探す

ハローワークに足を運ぶとパート保育士の求人を探すことができます。ハローワークは求人数が多いので、自分に合う職場を見つけることができるでしょう。職員が自分が希望する職場について様々な情報を提示してくれます。求人内容で書いてある業務内容と実際の業務内容が異なる場合があるので注意が必要です。具体的な業務内容などを確認し、自分に合っている職場であるか、働き続けることができそうか再確認しましょう。

まとめ

パート保育士は生活リズムに合わせた働き方ができます

パート保育士は担任保育士の補助をするお仕事が中心で、自分の生活リズムに合わせた働き方ができることがわかりました。また残業や持ち帰り仕事が少ないメリットがある一方、待遇面や仕事の内容が保育士さんによってデメリットになります。これからパート保育士として働きたい方やブランクを抱えている方、私生活と両立したい方にはお勧めの雇用形態です。保育資格を活用し自分に合った働き方を見つけてみましょう。

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よくある質問

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