保育士におすすめの収納とは?【書類・行事・整理・コツ・アイデア】

保育士のみなさん、自宅や保育園の収納はすっきりできていますか?保育園は、子供が遊ぶためのおもちゃや絵本、文房具などで溢れていますよね。また保育士さんの自宅にも、お仕事に必要な衣類や道具、書類などが沢山置かれているはずです。今回は、忙しい保育士さんのために、収納に関するコツやアイデアをご紹介していきます。収納は物によって入れ物や置き場所を考えていく必要があるので、この記事の内容を参考にしながら適切な収納が行えるようにしましょう!

保育士の部屋をすっきり見せる収納とは?

書類を種類ごとに分類してファイルへ収納

保育士の仕事に必要な書類は、種類ごとにファイルに分けて収納し、管理しましょう。また、ファイルは色の異なるものを使用し、開かなくても一目見て判断できるようにすることがおすすめです。以下が種類と色による分け方の一例になります。


・日案、週案、月案などの指導案関係 → 赤色
・園だより、クラスだよりなどのおたより関係 → 黄色
・保育日誌や反省文などの記録関係 → 青色
・子どもを観察しての気づきや職員からの伝言などのメモ関係 → 緑色
・遊びのルール、楽譜、工作のアイデアなど保育に役立つノウハウ関係 → ピンク色
その他の書類 → 透明色

ぜひ参考にしてみてくださいね!

画用紙を色ごとにクリアファイルへ収納

画用紙の場合は紙自体に色がついているため、クリアファイルに入れることで中身が判断しやすい状態で収納・保管をすることができます。中身が透けるクリアファイルには、薄く色がついているタイプのものもあるので、中身の画用紙に色が近いクリアファイルを選択すると使いやすくなるはずですよ。またクリアファイルを選ぶ際には、画用紙のサイズに気をつけて購入する必要があります。保育園の工作では四つ切りや八つ切りサイズを用いることが多いはずです。しかしながら、すっきりと収納したい自宅用であれば、B4クリアファイルに収まる小さいサイズの画用紙を選ぶのがおすすめですよ!

画用紙を紙袋へ収納

画用紙のためのファイル購入を少しためらってしまう方や、いちいちファイルに分けて収納するのが面倒くさいと感じる方もいるかもしれません。また多くの書類を取り扱う保育士さんの中には、書類関係を収納したファイルですでに棚が埋まってしまっているという方もいるはずです。画用紙のファイル収納に抵抗を感じたり、新たなファイルの置き場に困ったりしている方は、ファイルではなく紙袋への収納がおすすめですよ。紙袋は百円ショップ等のお店でも安く入手できますが、洋服を購入した際に渡される紙袋を活用するとさらにお得に収納ができます。さらに紙袋には持ち手が付いているため、保育園で使用したい場合にも持ち運びや取り出しがスムーズに行えて便利ですよ!

画用紙を棚やケースに平置きで収納

ファイルや紙袋内に収納する場合とは違って、画用紙を立てずに平置きの状態で保管する方法もあります。平置きでの収納は画用紙を折り曲げる心配が少なく、綺麗な状態での保管に向いていますが、収納スペースを広めに確保する必要があります。棚やケースを1箇所にまとめて配置し、家の中で画用紙や折り紙等の保管場所を決定するのがよいでしょう。特に画用紙よりも色の種類が多く、折れ曲がりやすい薄さの折り紙の場合には、色分けをせずにケースにまとめて平置きで保管する方法が向いています。積み重ねて利用できるタイプのケースは、スペースに合わせた収納がしやすいので、百円ショップ等でぜひ探してみてくださいね!

制作物の見本をリングファイルへ収納

工作の時間に子供達に提示する作品の見本や、季節に応じた壁面などは、保育士さんの自宅で制作・保管を行う場合があります。制作物の見本や壁面のパーツは、季節や月ごとに分けてリングファイルに収納するのがおすすめです。リングファイルは挟む順序の調整が容易に行えるファイルなので、作品の追加や差し替えなどの管理が行いやすくなりますよ。またリング部分は、プラスチック製ではなくステンレス製のものを用いると、丈夫で長持ちさせることができます。来年も再来年も使っていきたい作品の見本やイベント関係の部品などは、管理のしやすい状態で綺麗に保管しましょう。

仕事関係の道具をラックにまとめて収納

画用紙や折り紙などの紙類に限らず、保育園での仕事に必要なものをまとめて同じラックに収納しておくと、すっきりと収納することができます。例えば、制作物を作る際に欠かせないハサミやペン、のりなどの文房具を画用紙と一緒に収納すると、効率よく作業に入ることができますよ。3段ラックのような区切りのついたラックに収納することで、他の種類の道具と混合せずに、綺麗な状態を保ちやすく使いやすい棚になるはずです。読み聞かせの練習に使う絵本やおもちゃ、ファイル類などを綺麗にまとめて収納していきましょう!

保育園用のエプロンを定位置の引き出しに収納

保育士さんは保育園でエプロンを着用して生活することが多いはずです。ほぼ毎日使用する保育園用のエプロンはすぐに取り出せるように、専用の引き出しを作り、定位置を決めて収納しましょう。エプロンやボトムスなど保育園関係の衣服を収納する引き出しは、なるべくクローゼットの中に設置し、普段は隠してしまっておけるとスッキリしますね!ハンガーへ掛けた衣服は丈の長さを揃えて並べ、丈の短い衣服の下の空いたスペースにケースを設置して、引き出しには下着や靴下などを収納しましょう。

マスキングテープを使用したラベリング

紙類や衣類などは、透明なケースに入れていても中身が判別しにくいものが多くあります。引き出しを開けなくてもケースを一目見ただけで何が入っているのかわかるように、中身を記したテープでラベリングをしましょう。貼ったり剥がしたりの作業がしやすいマスキングテープを使用するのがおすすめです。文字が読みやすいようになるべく柄のないシンプルなデザインのものを選びましょう。また、例えば印刷した塗り絵やシールのように中身のキャラクターを示したい場合には、シールの活用もおすすめです!ケースに貼ったマスキングテープの上にキャラクターのシールなどを貼ると、剥がすときに跡が残らず綺麗に剥がせますよ。

保育士くらぶ

自宅に収納する物を増やさないためのコツ

消耗品の購入は使い切ってから

外遊びの多い夏場の保育園で重宝する日焼け止めや虫除けスプレーなどは、実はしっかりと使用期限がある消耗品です。日焼け止めは約1年、虫除けスプレーは半年ほどと意外と短い期限になっているため、購入する際には意識をしましょう。そのほか乾電池や文房具類のように、期限があったり、経年劣化のしやすかったりするものは保育園で使用する物にも多く含まれています。つい予備として多めに購入してしまいがちですが、必要なときに必要な分だけ買うことを心がけ、部屋に置く物の数を減らしていきましょう。

残量を確認しやすい透明な入れ物で無駄買いを防ぐ

残数の把握ができていない状態でお店に行くと、必要以上の数を購入してしまいやすくなります。画用紙や文房具などよく使用するものは、透明なケースやファイルに収納し残数を見やすくすることで、簡単に在庫の管理が行えるようになりますよ。また画用紙や文房具は、保管だけでなく持ち運びもしやすいように持ち手の付いた透明ケースを用意して収納するのがおすすめです。ファイルやケース、ボックスなど収納に使う入れ物は適宜透明な色のものを選び、不足分のみの補充が行えるような状態にしましょう!

保育園で役立つ収納の方法は?

文房具にはラベリングで場所を明記

部屋や人の数が多い保育園では、「使いたいときに限って文房具が見つからない」といったことが起こりがちです。子供達が遊びや工作に使っていたり、先生や保護者の方が使っていたりといろんな場合が考えられますよね。文房具には部屋の名前を明記し、どの人も「使ったら元の場所に戻す」といったことができるようにしていきましょう。本体に直接書き込むのではなく、テキストを入力したシールを印刷して文房具に貼りつけるのがおすすめです。部屋やクラスの名前に合わせて動物や花のシールを一緒に貼って視覚的に分かりやすくするのもよさそうですね!

ワイヤーネットを活用

狭い限られたスペースを収納に活用したいときには、百円ショップでも簡単に入手できるワイヤーネットを用いるのがおすすめですよ。たとえばワイヤーネットを壁に設置し、S字フックなどをかけることで、園児の帽子やタオルなどを並べてかけられるようになります。また突っ張り棒2本の上に設置すれば、崩したくないパズルを平置きで収納したり、トイレの空中に余ったスペースを活用したりすることができます。大きいサイズのネットはホームセンターでの購入がおすすめですが、小さいネットや突っ張り棒などほとんどのものは百円ショップで揃えられますよ!

不織布で作られた仕切りケースに収納

保育園で棚やケースを使用する場合には、角によって子供が怪我をしてしまわないように注意しなければなりません。子供達が利用する保育園の収納ケースは、柔らかい素材の不織布で作られたものを用いるのがおすすめですよ。また、不織布のケースの中でも仕切りが付いたものを使用することで、複数人の小物や衣類をまとめて保管しておくことができます。さらに商品によっては、端を折ってケースの高さを調整したり、使用しないときに折りたたんでしまっておいたりすることも可能です。怪我のリスクを減らしつつ、様々な用途で収納ケースを活用したい保育園に向いている収納ケースといえるでしょう!

牛乳パックで手作りした入れ物に収納

子供の外用の靴のような汚れやすいものは、牛乳パックで作ったケースに収納するのがおすすめです。牛乳パックには水が染み込まないための加工が施されているため、雨水や泥などの汚れが付着した子供の靴にもしっかりと対応できるでしょう。複数の牛乳パックをケースに入れたい靴や靴下に合わせてカットし、周囲をガムテープで固定するだけで簡単に収納ケースを自作することができます。おしゃれなガムテープや布で周囲を覆うことや、短く切ったテープの上に名前を書いたりシールを貼ったりすることなど、一工夫を加えるのも良いですね!

おもちゃ用の収納は深さを重視

保育園では、おもちゃ用の収納としてプラスチック製のかごを使用しているところが多くあります。中でも網目のように穴の空いたプラスチック製のかごは、中身を確認しやすく、百円ショップでも安く簡単に入手できるので優れものですよ。しかしながら、サイズの面で選び方に少しだけ注意が必要です。かごを選ぶ際には、幅はもちろんですが、特に深さを慎重に選ぶ必要があります。かごいっぱいにおもちゃが入った様子を想像して、中身の確認のしやすさや取り出しやすさなどを考えて、適切な深さのかごを選びましょう!

園児用ロッカーには名前とマークを併記

園児用のロッカーやカバン掛けには、保護者の方だけでなく園児が理解して使用できるように、ひらがなでしっかりと名前を明記しましょう。また園児の中には、まだ文字が読めない子もいるはずなので、園児ごとにマークを割り振り、併せて貼ることも重要です。主に保護者の方向けの高い位置には園児の名前シールを、園児向けの低い位置には個別のマークシールを貼るのがおすすめですよ。園児に割り振るマークは、動物や花のような子供が覚えやすそうなシンプルなものを選びましょう。

保護者用のペン入れを入口に配置

園児の送迎等でほぼ毎日保護者の方が出入りする玄関口には、保護者向けのグッズをしっかりと用意しておくようにしましょう。特にボールペンや油性マジックといったペン類は、メモや出欠の記録などでよく必要になります。保護者の方へおたよりや記録帳を手渡す場所や保育室の入口、保育園の玄関口などに、ペン類や体温計が入った保護者向けのペン立てを設置しましょう。設置の際には、誤ってペンや体温計を持ち帰ってしまった場合でも返却場所が分かるように、しっかりと道具に保育園名をラベリングしてくださいね!

まとめ

収納方法を工夫して保育士の仕事に活かそう

いかがでしたか?保育園でも自宅でも、書類や子供向けのおもちゃ、工作の道具などたくさんの物を扱う保育士のお仕事には収納の工夫が欠かせません。収納用の棚やケースは数多くの種類がありますが、購入の際には今回の記事を参考にしながら、何をどこに収納したいのかをよく考えて選んでくださいね!また自宅ではなく保育園での収納を考える際には、大人と子供、それぞれの視点から利用のしやすい収納方法を考えるとよいでしょう。「使ったら元の場所に戻す」を誰もが簡単に行えるような収納を目指していきましょう!

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