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ベビーシッターについて知っていますか?
ベビーシッターというと、欧米では赤ちゃんに限らず子どもを預かって世話をする仕事といったイメージをもたれていますが、皆さんはいかがでしょうか?あまり詳しく知らない…という方もいるかもしれませんね。そこで今回は、ベビーシッターについて詳しくまとめました。ベビーシッターの定義から、お仕事の内容、給料まで、知っているようでよく知らないベビーシッターについて解説します。ぜひ参考にしてみてくださね。
そもそもベビーシッターとは?
まずはベビーシッターとは何なのかを、保育士と比較しながら検証していきます。イギリスでは「ナニー」と呼ばれ、国家資格となっているベビーシッターですが、日本ではどうなのでしょうか?
日本では、保育士と違ってベビーシッターには公的な資格は定められておらず、無資格でも開業することが可能です。ただ、ベビーシッターにも民間資格はいくつかあり、認定ベビーシッター資格やベビーシッター資格、ベビーシッター技能検定などがあります。これらは、通信教育や研修、指定校での履修などを通じて取得できます。以下で、取得できる主なサイトをいくつか挙げておきますね。
・ニチイ
・ヒューマンアカデミー
・公益社団法人 全国保育サービス協会
一方で、保育士は国家資格で、厚生労働大臣指定の養成校を卒業する、あるいは保育士試験に合格することで取得できます。
保育士とベビーシッターの違い
ベビーシッターと保育士、実際にはどういったところが違うのでしょうか?働く場所・働き方・働く環境・子どもとのかかわり方の4つのポイントで比較してみましょう。
働く場所、働き方
ベビーシッター
- 働く場所は多岐にわたります。基本的には自宅や顧客の家で、あるいは顧客の外出先に出向いて保育を行うこともあります。
- 働き方も多様です。派遣会社に登録して仕事を受ける場合や、個人で開業する方法などがあります。
保育士
- 働く場所は基本的に「保育施設」です。一般の保育園をはじめ、企業内保育所や院内保育所、児童養護施設など種類は多岐にわたります。
- 施設は多くあり、それぞれによって働き方は多様ですが、毎日同じ子を迎える「継続性」がベビーシッターと区別する一つのポイントでしょう。
保育する人数
ベビーシッター
- 1人または2人といった少人数の子どもを保育するので、子どもと密接に関わる事ができます。しかし、そのたびに対象の子どもが変わるのでじっくり関係を築くことが出来ないというデメリットもあります。
- 基本1人で働くため、同僚や上司との煩わしい人間関係がないのは大きなメリットという人も多いようです。
保育士
- 保育園の様な保育施設では、年齢にもよりますが1人で何人もの子供たちを保育します。体力的にも精神的にも大変ではありますが、その分たくさんの元気と笑顔を見ることができるため、やりがいに繋がるでしょう。
- 毎日のコミュニケーションで園児の成長を日々感じることができます。
その他似ている仕事との違い
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーとは、イギリス発祥の民間資格である「(家庭的)少人数保育」の専門職です。個人経営の小規模乳児院といった自宅開業型と、個別に契約し自宅を訪問するパターンがあります。ベビーシッターが不特定多数の子どもを対象にしているのに対し、チャイルドマインダーは特定の子どもを対象としているところに大きな違いがみられます。
保育ママ
保育ママとは、「家庭的保育事業」として自治体によって定められる一つの制度です。保育ママという民間資格があるわけではないため資格は必要ありませんが、保育ママになるには自治体が定める条件を満たすことが必要です。仕事やけが、病気などで子どもの面倒をみることができない親に代わって、乳児(3歳まで)を2~3人まで預かることができます。少人数・家庭的という意味ではチャイルドマインダーに似ていますが、そもそも自治体によって制度の形が異なることに注意することが大切です。
※制度自体がない自治体もあります。
ベビーシッターの1日を知る
ベビーシッターのお仕事は、保育園のように決まったタイムテーブルに沿って進むわけではありません。その時間や場所、保育の内容も依頼者によって変わってくる場合も多く、臨機応変に対応することが求められます。とはいえ、子どもを預かって面倒をみるという基本は保育士さんと同じであるとも言えるでしょう。では、あるベビーシッターの1日をご紹介します。
このタイムテーブルも一例に過ぎず、保育対象が乳児であればオムツ交換、幼児ならトイレの介助など年齢によっても仕事内容は変化します。また、子どもの性格によっても対応を変化させることが必要になるでしょう。
ベビーシッターの給料・年収事情
仕事内容や大変さを考慮すると保育士さんの給料はかなり低いと言われていますが、ベビーシッターはどうなのでしょうか?ベビーシッターの給料・年収についてみていきます。
派遣会社スタッフの場合
ベビーシッター派遣会社のスタッフとして依頼を受ける場合、時給としては1,300円~1,800円が相場のようです。中には、2000円以上の高時給での依頼もあります。時間や子どもの人数、保育以外のオプションの仕事などがあれば割増になるなど、派遣会社によって金額は違ってきます。
例えば、時給1500円の場合、1ヶ月に15日、1日5時間の依頼を受ければ112,500円の収入になるので、年収にすると1,350,000円となりますね。
施設の正社員として働く場合
託児ルームのある施設などに正社員として勤務する場合、月給160,000円~200,000円が相場のようです。月給200,000円であれば、年収2,400,000円ほどになりますね。
個人開業する場合
一方、独立して個人で開業する場合には、1件ずつの報酬は大きくなりますが継続的に依頼が入るようになるまで時間がかかることが多く、大きな労力が必要となります。個人のベビーシッターだと、だいたい1時間1600円~と金額設定はそれぞれで大きく異なり、子どもの年齢や保育する時間によっても異なります。収入面からみると、報酬から必要な経費を引いた分となり、個人差があるでしょう。
ベビーシッターになるには?求人について
保育士資格を持っていると有利
冒頭でもご紹介したように、ベビーシッターは特別な資格が必要な仕事ではありません。極端に言えば、誰でも今すぐにベビーシッターになることが出来るのです。とはいえ、ベビーシッターになれば、実際に実務をすることになります。そのため、ある程度の経験やスキルが必要だと言えるでしょう。派遣会社や施設など事業所に雇用される場合、保育士や幼稚園教諭の資格があれば就職に有利に働くことが多いですよ。もしそういった資格がない場合でも、子育てや福祉関連のボランティアなどの経験もプラスに働くでしょう。また、自分で開業する場合にも保育士資格を取得しているのであれば依頼者も安心して依頼できるため、有利に働きます。資格を持っていない場合でも、ベビーシッターの民間資格があれば依頼者の安心感に繋がるでしょう。それ以外にも、「全国保育サービス協会」などの団体に加盟すると、経営や集客の情報を得ることが出来ると共に、依頼者の安心に繋がるのでおすすめです。
まとめ
今回はベビーシッターについてまとめました。ベビーシッターについて少しでも理解を深めることはできたでしょうか?保育士さんの中には職場の人間関係に疲れた、書類作成やイベントの制作物を作ることが苦手といった方もいるかもしれませんね。または、ひとり一人の子どもと密接に関わる保育がしたいと考えている方もいるかもしれません。そういった保育士さんの転職先の選択肢として、ベビーシッターを考えてみても良いのではないでしょうか。
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