登園しぶりの対応策まとめ【具体的な行動・朝だけ・毎日・疲れた・発達障害・休ませる・3歳・5歳】

入園や進級時、休み明けなどに多い登園しぶり。どう対応したらわからない!と困っている保育士さんもいるのではないでしょうか。この登園しぶりは比較的小さな子供に起こりそうなイメージがあるかもしれませんが、3歳児~5歳児の年中さんや年長さんでも起こすことはあります。毎日登園しぶりがあると、疲れたと感じる保護者の方もでてきますので、保育士さんは子供と保護者の方両方のケアが必要です。そこで今回は、登園しぶりの原因や子供と保護者の方への対応策を詳しくまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

登園しぶりの具体的な行動とは

登園を拒否する行動をとること

ではまず、登園しぶりの具体的な行動についてみていきましょう。登園しぶりとは、何かしらの理由から子供が登園を拒否する行動をとることを言います。特に、入園、進級時や長期の休み明けなど、環境が大きく変わる時期に登園しぶりの行動がでやすくなります。泣いてしまう子供が多いため、なぜ登園したくないのか理由を聞き出せない場合がほとんど。登園しぶりをしている子供に対して一生懸命対応するも、いまいちどう接していいかわからないまま悩んでしまう保育士さんも多いことでしょう。そんな時のために登園しぶりとなる原因を以下でまとめました。子供達が笑顔で登園できるよう、原因をしっかりとおさえておきましょう。

保育士くらぶ

登園しぶりがおこる原因とは

環境の変化に適応できていない

登園しぶりがおこる原因の1つ目は、環境の変化に適応できていないことが考えられます。入園を迎えるということは、今まで家族と過ごしてきた生活とは違い、保育園という初めての空間で、新たなお友達と過ごすことになりますよね。また、進級時も知らないお友達や先生といちから関係を作っていく必要があり、子供達にとって相当な体力が必要となります。新しいクラスに馴染めず、寂しさや不安を感じることもあるでしょう。そうした慣れない環境の中では、緊張や戸惑い、葛藤など子供達なりに悩みがつきない時期なのです。マイナス的な気持ちに押しつぶされ、登園しぶりを起こしてしまうケースが原因の1つとしてあるでしょう。

保護者の方と離れることへの不安や寂しさ

登園しぶりがおこる原因の2つ目は、保護者の方と離れることへの不安や寂しさからくることが考えられます。登園するということは、保護者の方と離れる必要がありますよね。入園当初は認識していなくても、徐々に保護者の方とお別れしないといけないということを子供達は認識するようになります。そうすると、子供達は一気に不安や寂しさでいっぱいになり、登園しぶりを起こしてしまうのです。特に2歳以降に入園する場合、今までが一日中保護者の方と一緒にいることが多いですよね。そのため、環境が一気に変化し、登園する朝の自宅にいる段階で泣いてしまう子供もいるでしょう。これは子供達なりの、保護者の方とずっと一緒にいたいという気持ちの表現である可能性もあります。また、お迎えの時間になったら迎えに来てくれることがイメージしずらいということも考えられます。一生のお別れと思ってしまい、その不安や寂しさから登園しぶりを起こしてしまうこともあるでしょう。

保育園での嫌な出来事

登園しぶりがおこる原因の3つ目は、保育園での生活の中で嫌な出来事がある、もしくはあった場合が考えられます。子供達には一人一人、苦手なことや憂鬱に感じることがあるでしょう。例えば、お絵描きが苦手、プールが苦手など。そうした、嫌な出来事がある日は登園するのが嫌になり、泣いてしまう子供がいます。また、お友達との間でトラブルがあったり、先生に叱られたことが気になり、登園をしぶる子供もいます。さらに、トイレが臭い、室内が落ち着かないなど環境的な面からのストレスも考えられるでしょう。こうした嫌な出来事が積み重なり、登園しぶりを起こしてしまうケースがあります。

心を許せる友達がまだいない

登園しぶりがおこる原因の4つ目は、心を許せる友達がまだいないことからきていることが考えられるでしょう。特に、年齢が比較的高くなってくると仲良しの子供が固定化されていき、グループになって遊ぶことが増えていきます。その際に、心を許せる友達ができなかったり、仲間に入れてもらえないなどから、寂しい気持ちになったり、不安な気持ちになり、登園しぶりを起こしてしまうことがあるのです。また、友達がいるようにみえても、自分の気持ちを伝えることに対して苦手意識を感じている場合、登園に対して前向きになれないケースもあるでしょう。

生活面での肉体的なストレス

登園しぶりがおこる原因の4つ目は、生活面での肉体的なストレスからきていることが考えられます。休み明け、特に長期休み明けは、生活リズムが戻らず、眠かったり体調が優れずに機嫌が悪くなり、登園をしぶるケースがあります。この点に関しては、子供達の体調にも関わってくることなので、様子を注意して見る必要があるでしょう。長期休みの中でも、特にゴールデンウイーク明けは要注意。春からの新しい環境で、緊張しながらも子供なりに精一杯頑張って生活を送ってきた中での連休。家族との時間が増えるため、緊張が解けて安心感の中で休日を過ごします。すると、緊張や不安から登園することが億劫になり登園しぶりを起こしてしまうことがあるのです。また、休日が続くと、就寝時間が普段より遅くなり、朝もゆっくり起床することが多くなるのではないでしょうか。そこにまた再び園生活が始まると、いつもの時刻に起きるのが辛くて、登園前にぐずることがあるでしょう。

登園しぶりをしている時のNG対応

不安をあおるような言葉を言う

では、子供が登園しぶりを起こしてしまった時、どういった対応をすればよいのでしょうか。まずは、NG対応を先に紹介しておきます。NG対応の1つ目は、不安をあおるような言葉を言うことです。泣かずにすんなりと登園してほしいがあまり、ついつい不安をあおるような言葉を言ってしまっていませんか?例えば、「保育園に行かないなんて恥ずかしい」「こんなに泣いてたらお兄さん、お姉さんになれないよ」など。こうした言葉は、子供達の不安感をさらに増幅させてしまい余計に登園することが嫌になってしまいます。

余裕のない態度をとる

NG対応の2つ目は、保育士さんが余裕のない態度をとることです。保育士さんが暗い顔をしていたり、焦ってソワソワしていたりすると、子供はさらに不安になり泣いてしまうことがあります。どう接していかわからず不安になる気持ちも分かりますが、子供達にその不安感や焦りを感じ取られないよう笑顔で対応するようにしましょう。保護者の方が笑顔で「行ってらっしゃい!」と送りだし、保育士さんが元気よく園に迎え入れれば、案外けろっと泣きやんで遊びに向かう子供もいますよ。

登園しぶりの対応策【子供に対してできる声かけや行動】

子供の気持ちに共感する

次に、登園しぶりを起こしてしまう子供に対してできる対応策を紹介します。まず1つ目は、子供の気持ちに共感してあげることです。「行きたくない~!」と子供が泣いている場合、保育士さんはまずその子供の園に行きたくない気持ちに共感しましょう。例えば、「うんうん。○○ちゃんは行きたくないんだね。いやだよね。」や、「先生も眠くてほんとうは保育園に行きたくなかったんだよね~」など、共感の言葉をかけます。その次に、「でも、お気に入りのおもちゃで遊んだら楽しくなるかもよ~」「○○ちゃんが来るのを楽しみに待ってたんだよ」などとより入り込んだ言葉をかけましょう。日頃から保育園での生活を振り返って楽しかったことを子供達に質問するのも効果的です。振り返ることで保育園を楽しい場所だと感じ、次の日が来るのをワクワクしながら待つようになると登園しぶりも減ってくるでしょう。

保育園に行きたくない理由を聞きだす

2つ目は、保育園に行きたくない理由を聞き出してみましょう。この時、怒った口調で理由を問いただのはNG。子供達も理由を言い出しずらくなります。そのため、「どうして行きたくないの~?」と柔らかい口調で質問し、子供が答えてくれたらまずは共感しましょう。そうすることで、心の本音を言い出しやすい雰囲気を作ることが出来ます。注意したいのは、お友達とのトラブルや園での悩みをなかなか打ち明けられず、他の理由でごまかして登園しぶりを起こしてしまっている時です。そのような時は、保育士さん同士でも様子をみながら子供を見守るようにしましょうね。

園生活をルーティン化して慣れてもらう

3つ目は、園での生活をルーティン化して、生活そのものに慣れてもらいましょう。登園しぶりを起こしてしまう子供の中には、慣れない環境に不安感を抱き保育園に行きたくなくなっている子供もいるでしょう。そうした時に、園での生活をルーティン化することで、安心して園生活を送ることができる場合があります。登園後、保育士さんと一緒に「まずは靴を脱いでここに入れようね」などと行動をパターン化し、動きを把握できるようにしましょう。そうすることで、登園しぶりが減ることもありまよ。

異年齢の子供達と触れ合う

4つ目は異年齢の子供達と触れ合うことです。保育士さんは子供達からみると大人であり、自分とは違うという気持ちをもっています。そのため、保育士さんがなだめても子供の心が動かない場合があるでしょう。しかし、異年齢の子供達に協力してもらい、楽しく遊べるおもちゃを用意したり、遊びに入れてくれるよう声掛けをしてもらうとどうでしょうか。なんだか楽しそうとすんなり遊びに入ってくれることがあります。少し大きなお姉さん・お兄さんに優しくしてもらうことで気分が変わったり、安心して登園できるようになることもあるのです。

登園しぶりの対応策【保護者に対してできる声かけや行動】

登園時は保育園に居座らないようお願いする

最後に、登園しぶりを起こしてしまう子供の保護者の方に対してできる声かけや行動を紹介します。まず1つ目は、登園時に保育園に長く居座らないようお願いしましょう。保護者の方の姿が見えていると、子供の気持ちが切り替わりにくく、寂しさのほうが勝ってしまうことがあります。中には子供のことが気になってなかなか離れられない保護者の方もいるかもしれませんが、その場合は保護者の方が安心できるような声かけも意識して行いましょう。「あの後、元気に遊んでいましたよ」などと帰宅する際に声をかけるだけで保護者の方も安心して子供を登園させることができますよ。

家庭での様子を把握しておく

2つ目は、保護者の方との連絡はこまめに行い、家庭での様子を把握しておくことです。0歳〜3歳ごろまでは自分の気持ちを言葉で話せず、泣くことで感情を表す子供もいます。そうした子供の感情の変化を見落とさないよう、保護者の方から家庭の様子を詳しく聞いておきましょう。家庭での様子を知ることで、子供達一人一人の特性を理解し、その子供に合った対応が出来る時があります。また、子供が登園しぶりを起こしてしまうと保護者の方も不安感を感じる場合が多いです。保育士さんは、保護者の方のケアを大切にして、こまめに連絡をとり一緒に対応策を考えるようにしましょう。

まとめ

登園しぶりに対応できるようになろう

いかがでしたでしょうか。子供が登園しぶりを起こしてしまう時は必ず原因があります。なかなかうまく言葉で表現できず、泣いてしまう子供も多くどう対応したらよいか困ってしまう場合もありますよね。そんな時は、今回紹介した対応策を参考に、子供達としっかりと向き合ってあげて下さい。また、子供が登園しぶりを起こしてしまうと保護者の方々も不安感を抱きやすいです。そのため、保護者の方々へのフォローも必ず行うようにして下さいね。子供達の中にある不安感を取り除き、登園しぶりに対応できるようになりましょう!

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