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今回は冬の定番スポーツ、スキーについてご紹介していきたいと思います。皆さんは幼いころにスキーをしたことがありますか?保育士の役割は、楽しい体験を提供すると同時に、安全と快適さを確保することです。この記事では、保育でスキーを行うことについてのメリットやデメリット、子供たちを寒さや事故から守りながら存分に楽しむための適切な服装やケアについて解説していきたいと思います!
保育でスキーをするメリット
非日常的な感覚を味わえる
スキーは子供たちに非日常的で刺激的な経験を与えてくれるスポーツ。雪の上を滑る運動は、新しい環境や季節を感じ、子供たちの探求心をくすぐってくれるでしょう。このような感覚は、普段の保育活動では得られない新しい視点や経験を提供し、子供たちの好奇心を刺激します。滑走中にはバランス感覚が養われるため、スキーを通じて子供たちの運動能力を高められますよ。
運動神経の発達
スキーは全身を使った運動で、特にバランス感覚を向上させる効果があります。子供たちは自分の身体を理解し、調整するスキルを身につけながら、同時に基本的な運動能力を向上させることができるでしょう。普段あまりスポーツをしない子でも、スキーを通して運動が好きになってくれるといいですね。運動神経は4~8歳ごろに決まるといわれているため、保育でのスキー活動は子供たちにとって良い機会になるでしょう。
友情を育むことができる
スキーは仲間と一緒に楽しむ運動です。グループで協力して斜面を滑り降りることで、子供たちはチームワークや友情を築く経験を得ることができます。スキーを通して共有される感動や楽しさは、共に成長する機会となります。子供たちが集団での活動を通じてお互いを支えあうことは、スキーを通して得られる体験の一部。スキーをする際はグループを作って、話しやすい工夫をしてみてはいかがでしょうか。
保育でスキーをするデメリット
費用がかかる
スキーをするには、用具やリフト券、インストラクターの手配費用などの経費がかかります。施設や保護者に負担をかけるため、予算の調整が必要です。保育園は予算に対する保護者の意見や要望を受け入れ、可能な限り柔軟性を持った料金体系を検討しましょう。保護者とコミュニケーションをとりながら準備を進めていくのが良いですよ
スキーは何歳からできる?
3~4歳ごろから
一般的にスキー板は80㎝、ブーツは足のサイズ15㎝くらいのものからつくられています。スキー板は身長よりも10cm小さいものを選ぶと良いと言われているため、身長90㎝、足のサイズ15㎝がスキーを始められる目安となるそうです。そのため、そのサイズに相当する3~4歳がスキーデビューに適しているというわけです。3~4歳の子供たちにとってスキーは、身体的な発達に効果的なスポーツ。そのため保育士は明るい雰囲気を作り出し、子供たちを楽しませてあげることが大切です。子供たちが冬のスポーツを通じて楽しみながら成長できるようにサポートしてあげましょう。
スキー場は何歳から連れていける?
歩き始めるころから
スキー場に連れていける年齢は、特に定まっておりません。一般的に、歩き始めるころが適切とされています。その理由は2つあります。1つ目は、歩けないために頭上から雪の塊が降ってきてもよけることができないからです。2つ目は、雪の上を歩くことでより雪についての理解が深まるからです。しかし、歩けるということは遠くに行ってしまう恐れや、保育士の見えないところでの事故が発生する可能性もあるため、常に注意が必要です。
子供のスキーデビューのポイント
体に合ったサイズの道具を使う
スキーデビューのポイントの1つめは、体に合ったサイズの道具を使うこと。特にブーツの選び方が重要で、実寸ピッタリで選んでしまうと成長段階によってはすぐにサイズアウトしてしまうケースがあります。そのため、実寸+0.5〜1センチを目安にしましょう。また、靴下もブーツから出るぐらいの長さが快適なスキー体験に影響します。スキーの楽しさを最大限に引き出すために、体に合ったサイズの道具選びを大切にしましょう。
目線を上げて滑る
スキーデビューのポイントの2つめは、足元ではなく進行方向を見て滑るということをしっかりと教えてあげることです。スキーデビューの子供たちが直面する課題の一つは、自分の足をずっと見てしまうことです。初めてのスキーでは不安から多くの子どもたちが足元を見てしまうといいます。子供たちが目線を上げやすいように声かけをし、手をたたくなどをして音で知らせることが重要です。みんなで音で知らせながら楽しく滑ることで、子供たちは自然に視線を上方に向けることができ、スキーデビューをより楽しむことができるでしょう。
天気は晴れの日にすること
スキーデビューのポイントの3つめは、晴れの日に行うことです。晴れの日は周りがとても見やすく、雪の質も最適です。子供たちは青空と雪景色を楽しみながら、自然なスキーの動きを身につけることができます。また、晴れた日は気温が比較的穏やかで寒さを感じにくいため、子供たちが快適に過ごせます。緊張感のない穏やかな天気の下でスキーを行うことは、子供たちが自信を持ってスキーを楽しむためのポイントであると言えるでしょう。
スキーで保育士が注意すること
脱水症状
スキーにおいて、保育士が特に注意すべきなのは子供の脱水症状です。寒い環境では乾燥した空気や冷たい風によって子供の体が水分を失いやすいため、水分補給が重要です。脱水症状は頭痛やめまい、吐き気などの症状を引き起こし、重篤な場合には体温調節が困難となります。保育士は定期的な水分摂取を促し、こまめな休憩を取るようにサポートする必要があります。また、防寒対策も忘れずに行い、子供たちが安全かつ快適な状態でスキーを楽しめるように心掛けましょう。
遠くに行かないか
スキー場での保育中、保育士は子供たちが安全なエリアを離れないように注意する必要があります。雪山は広大で未知の場所が多く、子供たちが違うエリアに行ってしまうかもしれません。保育士は特にゲレンデ上で子供たちの位置を確認し、遠くに行かないようによく見守ることが重要です。子供たちには安全エリア内での滑走や遊びを楽しむよう促し、保育士同士で連携して対応していくことが大切になってきますね。
衝突事故
スキー場での保育中、保育士が最も注意するべきなのは子供同士の衝突事故です。子供たちはスキーに夢中になりすぎて周りが見えなくなってしまう可能性や思うように体が動かない可能性もあるため、衝突の危険が潜んでいます。保育士はグループ内の子供たちの動きを常に見守り、特に混雑するエリアや交差するポイントでの事故予防に努める必要があります。また、事前に安全に関するルールを明確に説明することで、衝突リスクを最小限に抑えることができます。
スキーをする際の服装
①乳児向け
乳児が雪遊びする際の服装についてご紹介します。雪遊びには、動きやすくて雪が入りにくいつなぎタイプのウェアが適しています。言葉で体調を伝えるのが難しい子供もいるため、服装だけでなく様子も細かくチェックすることが大切です。ウェアに関しては、雪が乳児の体に入り込まないようつなぎタイプがおすすめ。手袋はミトンタイプがおすすめで、縫い目が少なく濡れにくい特性があるものが良いです。スノーブーツは凹凸のあるソールで雪上でも滑りにくく、雪の侵入を防ぐ構造。靴下は長くて厚手のものを選ぶことで、雪から足を守り、子供の体温を保つことができるでしょう。
②幼児向け
続いて幼児向けの雪遊びの服装について紹介します。雪で夢中になる子どもたちは、寒さや大汗にも関わらず、着替えずに遊んでしまうことがあります。そのため大人が適切な体温調節をサポートする必要があります。身体を大きく動かす幼児には、雪が服の中に入りにくいものが適しています。手袋は動かしやすい5本指タイプがオススメ。靴はスノーブーツが適しており、足カバーを履いて雪の侵入を防ぐ工夫が必要です。靴下も幼児の動きに合わせて長めで厚手のものを選び、雪が中に入りにくいように配慮しましょう。
③保育士向け
保育士の服装については、動きやすく機能的な服装がよいとされています。厚着になりすぎず、足元と手先は自由に動かせるものを選びましょう。スノーウェアが難しい場合、中綿の厚手のアウターに防水スプレーをかける方法もあります。また、スキーウェアの選び方に関して、防水性・耐水圧が高く透湿性のあるものを選ぶとよいでしょう。これらの機能が整ったスキーウェアを選び、子どもたちと一緒に快適で安全な雪遊びを楽しみましょう!
スキーに関する製作
牛乳パック製作
各家庭にあるもので誰でも簡単にスキー用品を作れてしまいます!スキーをすることができない保育園やスキーを知らない子供たちとぜひ一緒に製作してみましょう!みんなで作ることで、スキー気分を味わうことができます!保育園内でスキーごっこができるためとてもお勧めです!
スキー板の折り紙
折り紙を使ってスキー板が作れる動画となっています。折り紙が大好きな子供や、少し難易度の高い折り紙に挑戦したい子供たちにおすすめです。折り紙でミニチュアサイズのスキー用品が作れるので、子供たちのお人形遊びに使ったり、冬の製作で活用したりできますよ。動画を見ながらみんなで折れるため、会話を交えながら協力して作ってみましょう。
まとめ
安全に子供たちとスキーを楽しもう!
いかがでしたか?今回はスキーについて紹介しました。スキーは冬の定番スポーツの代名詞であるため、子供たちに紹介してみてくださいね。スキーを行う際には様々な注意が必要ですが、子供たちにとっては貴重な経験になります。スキー体験では子供たちの五感を刺激し、運動能力を向上させることができるでしょう。ぜひ、今回紹介した点を参考にして、保育活動にスキーを取り入れてみてくださいね!