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◎知っておきたいイヤイヤ期
「食べたくない」「寝たくない」など、何を言っても聞いてくれない、何を言っても泣いてしまう、そういった時期ありませんか?
そんな状態の子どもたちにどう対応すればいいのでしょうか?
「いつもならこんなはずじゃないのに…」というときには、お家でなにか変わったことがないか、子どもの体調は大丈夫かなども考慮しながら、イヤイヤ期の可能性を考えてみましょう。
今回は、イヤイヤ期とは何なのか、子供たちにどのように対応するべきかなど詳しくご紹介いたします!
◎イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期は子どもが言うことを聞いてくれなかったり、何に対しても嫌!と言ったり、不満があるととにかく泣くという時期や期間のことです。
イヤイヤ期については様々な研究がされていますが、半数が1歳半以降、7割以上が2歳からイヤイヤ期を実感したという結果が出ています。
イヤイヤ期に突入すると、
普段ならお利口なはずなのに…
どうして言うことを聞いてくれないの?
どう対応すればいいの…?
と、子どもとの向き合い方に困る保育士さんも多いようです。
イヤイヤ期は全員が通る道?
イヤイヤ期は必ずしも全員が通るとは限りません。
二人以上のお子さんがいる保護者の中にも、お兄ちゃんは大丈夫だったけど妹はイヤイヤ期があった、という人もいれば、二人ともイヤイヤ期があったという人もいます。
はたまた、イヤイヤ期がなかったという場合もあります。
同じ年齢の子が集まる保育園でも、イヤイヤ期がある子とない子がいるため、全員に同じ対応をすれば良いというわけではないことを覚えておきましょう。
◎なぜイヤイヤ期が来るのか
イヤイヤ期の到来は、子どもに「自我」が芽生えた証拠です。
この頃の子どもは、自分でできることが増えてくるため、何でも1人でやりたがる傾向があります。
また、1歳後半~2歳頃は「自分」という存在を認知し始めます。
つまり、子どもの「自己主張」は「自分」が1人の人間であることを意識し始めたサインなのです。
◎こんな時どうする?対応のすすめ
保育園は1日のスケジュールが決まっていますよね。そんな中で子どもが「イヤイヤ」ばかりすると、1日の生活リズムが崩れ、予定していた活動ができなかったりすることも…この章では、イヤイヤ期の子どもによくある例と、その対応をご紹介いたします。参考にしてみてください。
パターン1:1人で着替えたがるor着替えたくない!
保育園では子どもが着替える機会がたくさんありますよね。その度に「自分でやりたい!」と言われてしまうと保育士側としては「まだ1人で着替えられないのに」「時間がないのに!」とどうしたらいいか困ってしまいますよね。
対処法:できるところまで自分でやってもらう
子どもが「着替えを手伝おうとすると嫌がる」というときは、できるところまでやらせてあげましょう。
最初から保育士が手伝ってしまうと、「自分でやりたかったのに!」と怒りがさらにヒートアップしてしまいます。
首周りや袖のボタンなど、どうしても子ども1人では難しい部分だけ、こっそり手伝ってもOKです。
着替えが上手くいってもいかなくても、自分で頑張ろうとしたことはしっかり褒めて、達成感を感じさせてあげましょう。
パターン2:ごはんを食べたくない!
食事はバランスよく食べてもらいたところですが、「食べたくない!」と言われてしまうと困りますよね。かたくなに食べることを拒否されると、焦りやイライラが募ってきつくあたってしまい、余計に子どもが不機嫌になってしまうという経験もあるのでないでしょうか?
対処法:子どもが楽しくなるように雰囲気作り
食事中も楽しい雰囲気を作ってあげましょう。「おいしそう~!」「いいな~先生も食べたいな~!」など、子どもの興味を誘うような言葉かけが有効です。
また、保育士が一緒に食事を摂れるようなら、子どもの目の前で給食を食べて「おいしいよ!○○ちゃんも食べてみな~!」と誘ってみるのもおすすめです。
それでも食べないときは、食べる量を減らしたり、好きなものから食べるように促したり、子どもが「食べてもいいかな」と思うきっかけを作ってあげてください。
対処法:食事を中断してきちんと教える
どうしても食べないときや、子どもの感情がヒートアップして大泣きしてしまったときは、一度食事を中断しましょう。
プレートや食器を下げると子どもが嫌がるかもしれませんが、「すべてが思い通りにいくわけではない」「ルールは守るもの」ということをきちんと教えるのも大切です。
パターン3:昼寝をしたくない!
お昼寝の時間になっても、「まだ遊んでいたい!」と駄々をこねて寝ようとしない子どももいます。お昼寝をしないと、午後の活動のときに眠くなってリズムが狂ってしまうこともあるので、保育士としては早く眠ってほしいところですよね。
対処法:寝かしつけのコツを掴む
「眠くない!」とは言っても、午前中うんと動いた疲れがあるはずです。
子どもが午後も元気に活動できるよう、以下の寝かしつけのコツを使ってみて下さい。
- 子どもの呼吸に合わせてトントンしてあげる
- 耳元で優しい鼻歌を歌ってみる
- 体を密着させて安心感を感じさせる
- オルゴールや静かで柔らかなBGMをかける
イヤイヤ期は保育士が抱っこしなくても1人で眠れる年齢ですが、子どもが1歳半の場合は、特別におんぶや抱っこをしてもよいでしょう。
対処法:別室で少し遊ばせるのも一つの手
昼間の活動量が少ない場合、体力が余ってしまい、眠くならないこともあります。その場合は、別室で絵本やパズルなど、静かな遊びをさせてみましょう。
頭を使う作業をすることで、だんだんと眠くなってくる可能性もあります。
◎イヤイヤ期の子どもの接し方のポイント
どんなシチュエーションであれ、イヤイヤ期の子どもへの接し方は同じです。子どもの気持ちを落ち着かせることが大切です。
・イライラはNG!一旦冷静になってから接する
まずは保育士が落ち着いて対応することです。保育が思うように回らず、イライラしてしまうとは思いますが、一旦心を落ち着かせて「子どもが楽しく活動するためにはどうすべきか」に集中しましょう。
・怒ると逆効果!ほめ言葉をかけて楽しい雰囲気作り
楽しい声かけで励まし、できてもできなくても、子どもをきちんと褒めてあげましょう。
「イヤイヤ言ってもダメでしょう!」と怒ると、子どもは嫌がる一方です。
「これ終わったら、○○して遊ぼうか」とご褒美を用意したり、「すごい!1人で頑張ったね」と子どもの自尊心をくすぐったりして、やる気と達成感を引き出していきましょう。
・日頃からコミュニケーションやスキンシップを取っておく
イヤイヤ期を乗り越える上で、子どもからの「信頼」は重要です。
日頃からたくさん子どもに話しかけたり、スキンシップをとったりして、絆を深めていきましょう。
信頼関係が築けていれば、「先生と一緒なら○○しようかな」という気分になってくれます。
◎最後に
イヤイヤ期は子どもがすくすくと成長している証です。
対応に困ってしまったり焦ってしまいがちですが、成長している証だと受け止めて、楽しい雰囲気を作りながら接していけるといいですね。
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