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『非認知能力』とは?
子供自身が興味を示したものに対して自主的に追う姿勢が大事です。意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力。
非認知能力 – 用語集:EdTechZine(エドテックジン)
非認知能力は、子供たちが将来生きる上で基礎となる力です。
文部科学省も、幼児期における『非認知能力』の重要性を示唆しています。
『非認知能力』が伸びなかった子供は大人になってから能力に差が生まれると言われています。
今回は、そんな『非認知能力』について詳しくご紹介します!
認知能力との違いや『非認知能力』の鍛え方を確認し、保育現場で役立てましょう!
子供たちの将来に関わるとても大切な能力です!ぜひ、最後までご覧いただき理解していただけると嬉しいです😌
なぜ『非認知能力』が世界で注目されるのか?
非認知能力が世界で注目される理由は、主に2つ。
一つ目は、教育に国がお金を使うなら幼稚園・保育園までの時期が効果的だからという事。
二つ目は、小さい頃に非認知的能力を身につけると、大人になって幸せになりやすい事や経済的や精神的に安定に繋がるという事。
この二つの理由から、世界が『非認知能力』に主に重要視してる理由です。認知能力との違いは?
「認知能力」は知能テストで計測できる能力のこと。この能力を鍛えると目や耳など外部から得る情報から周りのことや自分の現状を認識して適切に判断することができます。
非認知能力が心の部分だとすると、認知能力は言語や計算といった学力に特化してるといった違いがあります。
非認知能力を鍛えるのに整えたい環境
非認知能力を鍛えるのにどんな環境を整えれば良いのか?主に5つあります。
- 子供が安心して過ごせる環境
- 子供が自分から好奇心旺盛に調べたり、探索する事を妨害せず見守ってあげる事。
- 子供が物事を頑張ったり、成功したらちゃんと褒めてあげる事。
- 否定をしない事。
- 友達作りを大事にする。
自主性を大事にしてあげることが、非認知能力を伸ばします。
多種多様性を認めて子供のやりたいことを思う存分やらせてあげてください。
子供に対してちゃんと褒めて伸ばすことは自己肯定感の向上にも繋がります。
非認知能力の鍛え方
遊びの中で楽しく鍛える!
日々の遊びの中で楽しく非認知能力を鍛えましょう!
非認知能力は、大人が指導した遊びをするのではなく子供が自主的に遊ぶことで鍛えることができると言われています。
特に『自然遊び』は非認知能力を高めるのに最適な遊びです。
『自然遊び』について厚生労働省の保育所保育指針では
- 周囲の様々な環境になって好奇心や探求心を持って関わり、それらを生活に取り入れる力を養う。
- 季節により自然や人間の生活に変化のあることに気づく。
とあります。
更に現実的な効果としては、以下のような効果があります。
- 体力づくり
室内で遊ぶだけよりも、外に出て駆け回る方が子どもたちの身体の発達にいいのは言うまでもありません。
- 感覚、コミュニケーション力を養う
普段保育園内では触れることができないことに出会うことで、視覚や聴覚、触覚といった全身の感覚を養う狙いもあります。また、そこで出会う近隣の人たちと関わることで「コミュニケーション力」も養われます。
- 良い人格の形成
四季折々の自然の中で街並みや植物、そしてそこで暮らす人達の変化が身をもって感じられることは、子どもたちの人格形成に良い影響を与えると思われます。
自然遊びは「人間」として大切なたくさんのことを子ども達に教えてくれる非認知能力を鍛える遊びです。
積極的に取り入れたいですね。
本の読み聞かせで鍛える!
読み聞かせでも非認知能力を鍛えることができます。
絵本の読み聞かせにはいろいろな効果があると言われています。
- 想像力や好奇心
「この先はどうなるんだろう?」と物語に引き込まれた子ども達は、絵本の中の世界に思いを寄せていきます。
- 本が好きになる
幼少期から絵本に触れることで、文章を読むことが好きになり、自分から本を読むようになります。
文章を読むことで語彙力が増えます。
自分から興味がある本を読んで知識を追求することは非認知能力に繋がります。
- 言語能力
子どもは、最初は文字ではなく「耳から」言葉を吸収していきます。読み聞かせることによって、様々な言葉に触れ自然と覚えていきます。
読み聞かせの本は年齢や季節に合わせて選ぶようにしましょう。
下記の記事ではこれからの季節にオススメの読み聞かせ絵本をご紹介してます!ぜひ参考にしてみてください!
子供の『非認知能力』を鍛えるのに読んでおきたい本4選
子供の『非認知能力』をもっと理解を深めたい方に向けて、読んでおきたいおすすめの本を抜粋して4冊紹介します。
0〜5歳児の非認知的能力 事例でわかる!社会情動的スキルを育む保育
非認知的能力って何?保育者は何をしたらいいの?
素朴な疑問から実践まで、あしたの保育につながるヒントがいっぱい。
実際の事例をもとに、保育の場で取り入れやすいグループ分けで「非認知的能力」を解説。※
0~5歳児 非認知能力が育つこれからの保育
今、世界が注目している「非認知能力」とは?
簡単にいうと「意欲」「粘り強さ」「社交性」「自制心」など数値化できない能力のことをいいます。
乳幼児期にこれを育てると、将来の幸せと成功につながるといわれています。
では、保育の現場でどうやって「非認知能力」を育てればいいのでしょうか?
その答えをこの一冊に盛り込みました。
すぐに実践できるように、非認知能力を育てるための遊び、よくある場面での対応の仕方、声かけなど、具体的に解説しています。
子供の将来につながる保育をしたいけど、日々の業務で忙しい…そんな保育士の方に手にとっていただきたいです。 (Amazonから引用)
非認知能力を育てるあそびのレシピ―0歳~5歳児のあと伸びする力を高める
今注目の「非認知能力」とは何か。
簡単に言うと「意欲」「粘り強さ」「自己抑制」「社会性」「自尊心」などがあげられます。
乳幼児期にこれを育てると後に幸福を生み出すと考えられています。
後になって見えてくることから、「あと伸びする力」とも言われます。
これらを培うには何をしたらよいのか。それは日常の遊びの中に存在しています。それらの遊びを網羅してメンタルの強い幸せな子供に育てる画期的な1冊。※
非認知能力が育つ3~6歳児のあそび図鑑
変身お絵かき、光をつかまえろ!波の中をかけっこ、砂で魚を作ろう、かさぶくろケット、絵本DEクイズ、なくなったのは?
ドレミで曲あてっこ…大切なのは数値化できない“人間力”。自分で考える力、やり抜く力をつけよう!※
まとめ
世界では注目されてる『非認知能力』。
日本の保育ではまだまだ導入されているところが少ないのが実情です。
幼少期から『非認知能力』を鍛えることで、忍耐力・計画性・自制心・創造性・コミュニケーション能力など個人の特性による能力が鍛えられることがわかりましたね。
『非認知能力』を育むには、子供の自主性を阻害しないで伸ばしてあげることが大事です。
ありのままの子供たちを受け入れて、『非認知能力』が育ちやすい保育環境を目指しましょうね。