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4月に入り、暖かい日が増えてきましたね。春の昼間は平均気温が約20度台です。外で過ごしやすい気候なため、自然や生き物に触れられる絶好の季節と言えます。そんな春だからこそ、保育園でも取り入れやすい春ならではの遊びを楽しんでみませんか?今回は、「子どもたちがお友達と仲良くなれるような春の遊びを取り入れたい!」と考えている保育士さんに向けて、保育園でおすすめの春の遊びをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
保育園でできる春の遊び【外遊び編】
自然と触れ合う

春におすすめな1つ目の外遊びは、自然と触れ合うことです。園内にも春の虫や植物が多く見られる時期なのではないでしょうか。園庭で遊んだり散歩をしながら、様々な発見が出来るのが春の楽しみです。具体的には
・昆虫を観察する
・緑を感じる
・川などの水音、春風を聴く
・花の香りをかぐ
など、五感を使って春を感じられるものがおすすめですよ。また、子どもたちが関心を持った自然について保育士が説明をすることで、子どもたちは季節や自然への関心がより深まるでしょう。
お花見ごっこ

春におすすめな2つ目の外遊びは、お花見ごっこです。園庭や近くの公園に咲く桜や春の花々を見ながら、レジャーシートを敷いてお弁当を楽しむことで、子どもたちは季節の変化を体感することができますよ。また、実際に食べ物を用意しなくても、おままごと用の玩具や空のお弁当箱を使うだけで、十分にお花見の雰囲気を味わえます。お友達とのやり取りの中で自然と会話も増え、コミュニケーション力を育む良い機会にもなります。
お散歩

春におすすめな3つ目の外遊びは、お散歩です。春は草花が咲き始め、虫たちも活動を始める季節です。そんな自然の変化を感じられるお散歩は、子どもたちの五感を育てる絶好の機会ですよ。お散歩をしながら先生や友達と関わる中で「あ、ちょうちょ!」「このお花きれいだね」といった会話が生まれます。また、お散歩中に気づいた新たな発見をきっかけに、自然についての関心も高まるでしょう。感受性を豊かにするという意味でも、春のお散歩は欠かせない活動と言えますね。
鳥の観察
メジロ

春におすすめな4つ目の外遊びは、鳥の観察です。春の代表的な鳥としてメジロがいます。メジロは小さな体に黄緑色の羽、目の周りの白いリングが特徴です。花の蜜を吸う姿はとても愛らしく、子どもたちの興味を引きますよ。双眼鏡を使わなくても、静かに観察するだけで十分に楽しめます。「チーチュルチーチュルチチルチチルチュルチー」という特徴的な鳴き方をするため、耳を澄ましてよく聴いてみてくださいね。
ウグイス

春の代表的な鳥として、ウグイスも有名ですよね。ウグイスは「ホーホケキョ」「ケキョケキョ」と鳴くことで有名な鳥です。姿はなかなか見つけにくい鳥ですが、その分、耳を澄ませて鳴き声を探す楽しみがありますよ。子どもたちと一緒に「今、聞こえたね!」と声をかけ合いながら観察することで、聴く力や集中力を育てる良い機会になるでしょう。簡単に見つけられる鳥ではないため、双眼鏡を使用して探してみるのも良いかもしれません。
ムクドリ

春の代表的な鳥として、ムクドリも有名です。ムクドリは黒っぽい羽に白いほほが特徴です。集団で行動することが多く、公園や電線などにとまっている姿を見かけることもありますよ。元気な鳴き声でおしゃべりしているように聞こえることもあり、子どもたちの興味を引きやすい鳥です。鳥の動きや声に注目しながら観察することで、自然への関心が高まり、注意深く観察する力も育まれます。「あの鳥なにかな?」と問いかけることで、コミュニケーションや新たな発見のきっかけにもなりますよ。
参考サイト:https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/docs/seikatsu/mlink06/zukan/insectandbird/index_season-spring.html
植物集め
西洋タンポポ

春の代表的な植物の1つ目は、西洋タンポポです。西洋タンポポの花は、以下のような場所で見つけることができますよ。
・公園
・畑地
・牧草地
・芝地
このように、西洋タンポポは至る所で目にすることができます。アスファルトの隙間からでも顔を出すほど強い生命力です。綿毛をつけた種子は風に乗って遠くまで旅立ち、新たな場所で根を下ろします。子どもの頃、この綿毛を飛ばして遊んだ記憶を持つ方もいるのではないでしょうか。身近な存在でありながら、春の野原を明るく彩る、たくましい植物です。
カラスノエンドウ

春の代表的な植物の2つ目は、カラスノエンドウです。カラスノエンドウは別名ピーピー豆とも言われており、他の植物に絡みつきながら成長する、つる性の植物です。細い茎に小さな葉をつけて紫がかったピンク色の花を咲かせます。群生している様子をよく見かけますよね。雑草として扱われることもありますが、よく見ると繊細な花を咲かせており、春の風景にピッタリな花です。名前に“カラス”がついていますが、これは人が食べるエンドウに対して、野生のものという意味合いで名づけられたと言われています。カラスノエンドウのさやで、ピーピーと音の鳴る笛を作って遊ぶこともできますよ。
その他
西洋タンポポやカラスノエンドウの他にも、春の自然には次のような植物があります。
・オオイヌノフグリ
・ぺんぺん草
これらの植物たちは、それぞれ異なる色や形の花を咲かせ、春の自然を豊かにしています。お散歩をしながら、これらの植物を探してみるのも楽しいかもしれません。春に限らず、自然にある植物には毒やトゲがあるものも存在します。そのため、子どもたちがむやみに手を伸ばさないように、保育士は子どもたちの近くで見守りましょう。
参考サイト:https://ganref.jp/subject/flower/spring.html
昆虫観察
ナナホシテントウ

春に観察するのにおすすめな昆虫は、ナナホシテントウです。赤い体に7つの黒い斑点がついている模様が特徴です。とても目立つため、小さな子どもでも見つけやすい昆虫と言えますね。ナナホシテントウは主にアブラムシを食べる益虫としても知られており、農家の方たちにとっては頼もしい存在と言われていますよ。春になると暖かくなり植物も芽吹き始めるため、ナナホシテントウも活動を始めます。公園や野原の草花の近くをよく探してみると、簡単に見つけられるかもしれません。
チョウ

チョウも春に観察するのにおすすめな昆虫です。気温が暖かくなる春には、花のまわりをひらひらと舞う姿がよく見られます。
・アゲハ
・ムラサキシジミ
・ダイミョウセセリ
など、チョウは種類も様々なので色や模様を見比べるのも楽しいですよ。チョウは、花の蜜を吸いながら花の受粉を助ける大切な役割を担っています。こうしたチョウの姿を観察することで、自然とのつながりを学ぶきっかけにもなります。公園や花壇、野原など、身近な場所で簡単に見つけられるのも魅力ですね。
参考サイト:https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/docs/pages/rika/guide/insect/index_season-spring.html
保育園でできる春の遊び【室内遊び編】
折り紙
簡単に折れる桜
折り紙で簡単に作れる桜を紹介します。
・はさみ
・鉛筆
②もう半分に長方形になる様に折り右端に折り目をつける
③正方形になる様に折り左端に折り目をつける
④3でつけた折り目に合わせて折り左端に折り目をつける
⑤2の折り目と4の折り目を合わせるように折る
⑥今折った部分を折り返す
⑦折り返した辺まで左の辺を折る
⑧ひっくり返して半分に折る
⑨鉛筆で切るための線を描く
⑩線に沿ってハサミで切って開く
様々なサイズの折り紙を使って作るのもおすすめですよ。
テントウムシの折り方
次に、折り紙で作るテントウムシの作り方を紹介します。
・黒いペン
②開いて折れ線が十字になる様に半分に折る
③色がついている面を上にして下の角を真ん中より少し上に折る
④今折った角を真ん中まで折り返す
⑤2回巻くように折る
⑥左右の角を内側に折る
⑦左右にできた角としたの角を内側に折る
⑧背中に黒いペンで目と●を描く
いろいろな色の折り紙を使って、オリジナルのテントウムシを作ってみるのも楽しいですよ。
春の製作については以下の記事でたくさん紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
春の歌
春が来た
春の曲と言えば、春が来たが有名ですよね。
作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
春が来た 春が来た どこに来た。
山に来た 里に来た、
野にも来た。
花がさく 花がさく どこにさく。
山にさく 里にさく、
野にもさく。
鳥がなく 鳥がなく どこでなく。
山で鳴く 里で鳴く、
野でも鳴く。
ゆったりとした曲調と歌詞なので、幅広い年齢の子どもたちが楽しめるでしょう。
せんせいとおともだち
せんせいとおともだちも、春の曲として有名です。
作詞:吉岡治 作曲:越部信義
せんせいと おともだち
せんせいと おともだち
あくしゅをしよう ギュッギュッギュッ
せんせいと おともだち
せんせいと おともだち
あいさつしよう おはよう
せんせいと おともだち
せんせいと おともだち
にらめっこしよう メッメッメッ
新しいお友達や保育士に慣れていない入園したばかりの子どもたちと一緒に歌うと、コミュニケーションを取りながら楽しめるのではないでしょうか。春の歌については以下の記事でもたくさん解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
手遊び
あくしゅでこんにちは
春におすすめの手遊び1つ目は、あくしゅでこんにちはです。
作詞:まど・みちお 作曲:渡辺茂
てくてく てくてく あるいてきて
あくしゅで こんにちは
ごきげん いかが
もにゃもにゃ もにゃもにゃ おはなしして
あくしゅで さようなら
またまた あした
この手遊びには、お友だちと握手をする振り付けがあります。この振り付けを通して、子ども同士の親睦を深めることができますよ。
おはながわらった
おはながわらったも、おすすめの春の手遊びです。
作詞:ほとみこうご 作曲:湯山昭
おはながわらった おはながわらった
おはながわらった おはながわらった
みんなわらった いちどにわらった
おはながわらった おはながわらった
おはながわらった おはながわらった
みんなわらった げんきにわらった
春と言えば、様々なお花が咲き始める季節です。そんな季節にピッタリな曲で手遊びをしてみましょう。春の手遊びについては、以下の記事でたくさん紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
まとめ
春の遊びを取り入れて季節を体感しよう
いかがでしたか。今回は、春の遊びについて幅広く紹介してみました。外遊びについては、子どもたちに危険がないように配慮をしつつ、天気がいい日に取り組んでみてくださいね。室内遊びのアイデアは、雨天時や天候が不安定なとき、さらには梅雨に入りかけの時期にもおすすめですよ。春という季節を取り入れた活動を子どもたちと楽しみたい保育士さんは、この記事を参考にして、春らしさを満喫してみましょう!