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保育士・幼稚園教諭として日々お仕事を頑張っていらっしゃる皆様、こんにちは!
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保育士くらぶでは、保育士・幼稚園教諭の方にとって役立つ転職・キャリアノウハウ記事を配信しています。
保育士にもパワハラはあるの?
仕事量が多く休暇が取りにくかったり、と大変なことがある反面、可愛いこどもたちと毎日楽しく遊んで学び、時には叱ったりしてこどもたちと一緒に成長していく保育士さん。
しかし、保育士の退職理由でよく聞かれるのが園内のパワハラや人間関係が圧倒的です。
保育園は30人にも満たない小人数で働く職場がほとんどで、パワハラの被害を受けると保育園内の逃げ場も少なく、つらい日々が続きます。
「もしも今あなたが園内でパワハラを受けているのなら一人で悩まないでください。」
病気を発症するなど手遅れになってしまう前に、しっかり対処法を考えていきましょう。
今回の記事では、保育士が受けるパワハラ被害の具体例と、その対処法について解説します。
そもそも「パワハラ」ってなに?その見分け方とは?
パワハラとは?
パワハラとは、パワーハラスメントの略で、職場内で職場の有意な立場を利用し、強い立場の人が弱い立場の人に対して、仕事の指導の範囲を超えて、身体・精神的苦痛を与えることや、職場で働きにくくさせたりする行為のことを言います。
モラハラと混同されがちですが、少し種類が違います。パワハラのパワーは権力のことで、社会的地位や、優位な立場を利用することが特徴です。
ちなみにパワハラの主な種類はこの6つに分けられています。
- 身体的な攻撃(殴る、蹴る、締め上げる、小突くなど)
- 精神的な攻撃(暴言、脅迫など)
- 仲間外れ(無視、隔離など孤立させるような行為)
- 過大な要求(明らかに終わらない量の仕事を強要するなど)
- 過小な要求(担任保育士なのに単純作業ばかりやらされて、子どもと関わらせないなど)
- プライバシーの過度な侵害(休日に電話メールをチェックさせる、呼び出すなど)
パワハラかどうか?を考えるには、職場での優位な立場を利用しているか、仕事の適正な範囲を超えているかを考えましょう。
まず、職場での優位な立場を利用しているか?についてです。
分かりやすい例で言うと、主任や園長がクラス担任の保育士に、担任保育士がクラス補助にと、職場上での立場が上の人が下の人に対してパワハラを行う感じを想像されると思います。
しかし、中には同僚保育士間でのパワハラや、クラス補助のパートが担任保育士をパワハラするという場合もあります。
職場での優位な立場というのは、職種の地位だけではなく、経験年数や人間関係などの優位な立場という様々な場合が含まれています。
続いて、仕事の適正な範囲を超えているか?についてです。
「今日中に折り紙で鶴を5,000個作っておいて!貴方ひとりで!」
「こんな簡単なこともできないんですか?」(ちょっとのミスで毎日)
こんな分かりやすい暴言や要求、あとは全く仕事を教えてくれない、無視などの分かりやすい態度ならパワハラ認定!ですが、線引きが難しい場合や自分ではそれがパワハラだと気付けないようなケースがあります。
「指導」と「パワハラ」の線引き
「これってパワハラなのか、指導なのか分からない…」
「まだ教えてもらっていない仕事のミスで過度に怒鳴られる」
「自分だけ毎日冷たい態度をとられて居心地が悪い」
こう悩まれている保育士さん、多いのではないでしょうか?パワハラなど、ハラスメントの線引きは正直難しいです。正直、保育士の仕事は結構忙しいこともありますし、命や後々の子どもの人生に関わるものになりますから、場合によってはきつく注意、指導されることもあるでしょう。
言われている方は結構不満が募ったりもしますが、仕事の範囲で適正と思われる場合はパワハラには含まれません。
今の扱いが行き過ぎた指導なのか?どうなのか?はこれといった規定がないので、今までどういったものがパワハラとして認められてきたか?という他の事例を参考にしていくしかないのです。
そこで今回は、様々なハラスメントを受けてしまったらどうするか?実際にあった事例や実際にハラスメントを受けた際の解決法を書いていますので、ハラスメントで悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
保育士のハラスメントはパワーハラスメントだけではない!
モラハラとは?
モラハラとは、モラルハラスメントの略で、直接的な暴力(パワハラ)ではなく精神的な暴力や言葉による暴言、態度などで相手に精神的な苦痛を与える行為です。モラル(倫理)を外れた嫌がらせのことを言います。
パワハラの場合は権力を使って従わせることが多いので周囲も気づきやすいですが、モラハラの場合は、被害者に対して周りの見えないところでいじめのような形で行われることが多く、周囲は気づきにくいです。
「貴方は何をやってもダメね」「なんて役に立たない人なんでしょう」といった暴言を吐き、見下すような態度をとるなどと形は違えど、精神的に被害者を追い込んでいきます。身体的な特徴を馬鹿にされたり、細かいこともモラハラに入ります。
パワハラと同じで、どこまでやったらモラハラなのかという線引きは難しいですので、過去の判例などを参考に考えていく必要があります。
セクハラとは?
セクハラはセクシャルハラスメントの略で、相手がされて嫌な性的言動によって、嫌な思いをして働きにくくなることを言います。
①性的な内容の発言
性的な事実関係を尋ねること、性的な内容の情報(噂)を流布すること、性的な冗談やからかい、食事やデートへの執拗な誘い、個人的な性的体験談を話すことなど
②性的な行動
性的な関係を強要すること、必要なく身体へ接触すること、わいせつ図画を配布・掲示すること、強制わいせつ行為、強姦など
(法務省HPより)
こういった内容です。さらに厚生省は職場のセクハラを、対価型セクハラ・環境型セクハラの2つに定義しました。
①対価型セクハラ:性的な要求の代わりに良い待遇にすると交渉してきたり、性的な要求を断ったことを理由に悪い待遇をすることです。
例「一緒に寝てくれたらボーナスあげるよ」のような発言や、性的な関係を迫ってきてそれを拒否したことによって無視されるようになった、などを指します。
②環境型セクハラ:性的な言動によって職場で働きにくくなることです。
例「もっと胸元のあいた服のほうがいいよ」のような強制的な言い方ではないですが決して気分の良いものではないような発言などです。
保育士は女性の職場なのであまり聞きませんが、少なからず報告はされているようです。また、女性保育士から男性保育士に対して「男なんだから力仕事よろしく!」「いい年して彼女もいないの?難あり?」などの言動もセクハラに入るので、注意しましょう。
マタハラとは?
マタハラとは、マタニティハラスメントの略で、女性が妊娠、出産、育児をきっかけに職場で嫌がらせをされたり、解雇などの不当な扱いを受けすることです。
保育士でよくある(あっては本来いけないのですが)
- 育休を取らせない
- 妊娠するのは園長に許可を取ってから
- 育休は職員順番でなければならない
などがこれに当たりますね。女性の社会進出に伴って近年よく聞くようになったハラスメントです。
厚生労働省では職場でのマタハラを制度等の利用への嫌がらせ型・状態への嫌がらせ型の2種類に規定しています。
①制度等の利用への嫌がらせ型:女性が妊娠、出産の際に利用できる様々な制度を、利用させなくするように嫌がらせすることを言います。
例「育休取るなら迷惑なのでやめてもらっていいですか」などとこういった嫌がらせが当たります。
②状態への嫌がらせ型:女性が妊娠、出産をした際に、仕事が制限されたり、普段できることができなくなったことに対して嫌がらせすることを言います。
例「妊娠はちゃんと園の許可とってくれないと困りますよ。休まれたら困るんですから。仕事はどうするんです?」
「あなたが早退するせいで私たちの仕事増えてるんですから、責任感じてくださいよね」
「子どもが病気(検診)で出勤できないって、困るので急に休まないでください」のようなものです。
正直、保育士業界は結構あるのではないでしょうか。妊娠、出産時以外でも入職時に「妊娠は5年働いてからね」などを迫ることもマタハラに当たります。そもそも、マタハラは男女雇用機会均等法や育児介護休業法違反にあたるので、100%ダメです。
マタハラは深刻な事態に直結します。
- 妊娠中に仕事をして早産に
- 子どもが熱でも置いて出勤し、子どもが重篤な病に
- 育休取れず、退職に追い込まれ、貧困に
マタハラは妊娠中、出産前後、育児どの期間でも、身体的、金銭的あらゆる視点で危険なことです。他のハラスメントなら基本的に転職を進めるのですが、マタハラに限っては場合によっては弁護士に力を借り、職場のマタハラをやめさせることもおすすめします。といってもかなりの労力を使うと思いますので、精神的にしんどい時は無理をせず自分を守ることを最優先に考えてくださいね。
保育現場で起こったハラスメント体験談!
先輩保育士の仕事を代わりに…
私は中途採用の保育士です。今は園で2番目に下のポジションで仕事をしています。こどもたちと関わっている時間はすごく楽しくて毎日とても元気を貰っていますし、やりがいも感じています。しかし、保育後の時間がとても苦痛です。
なぜかと言うと、自分の担当している仕事があるにも関わらず他の先生がやっている仕事を率先して代わりにやらなければいけない雰囲気がずっとあるからです。
そして、その量もすごく多く到底自分の仕事をする暇なんてありません。その分の仕事は園が空いていない日に一人で出勤をして自分の残っている仕事をしたり、持ち帰りで深夜まで仕事をして、そしてまた次の日は朝早く出勤…正直身体も心もしんどいです。
以前、自分の仕事を優先していた際には先輩保育士に呼び出され「他の先生が仕事をしているのになんで自分の仕事をしてるの?」とご指導がありました。
正直、その発言を聞いた時は言葉が出なかったです。
私の園では各先生の係が決まっており、元から役割分担がされています。しかし、結局ほとんどの仕事を私や新しく入った新米保育士が担当しています。
私の仕事をするスピードや容量が悪いのかもしれません。しかし、今の私にはどう考えても自分の仕事をする時間が勤務時間内で取れず、今の仕事の仕方に納得ができず毎日行きたくないという思いが強くなっていく一方です…
あからさまな態度の違いに…
4月から保育士として保育園で働いている新米保育士です。
1歳児の担任になり、1歳児では私含め3人の先生で働いていますがその担任の1人、33歳(保育士13年目)のチーフが、私に対してあからさまに冷たい態度や発言をしてきます。
私は何もしていないつもりでしたが、何か気に触るようなことをしてしまっていたのかと?と考えました。ですが分からず、最初はただ落ち込みました。
チーフは、もう1人の担任(保育士3年目)先生には笑顔で話します。私は会話にすら入れずどんどんと孤立していきました。しかし初めての担任で分からないことも多かったので、一人前の保育士になれるよう色々と現場のことを教えてもらえるよう頼んだり質問を投げかけたりするとチーフはあからさまに私の方を見ずにもう一人の担任の先生とばかり話しをします。私も頑張って参加しようとしていたのですが、顔つきも口調もあからさまに変えてくるのでこわくて萎縮してしまいます。
この状況を何とかしたい!と思い、自分なりに色々と考え行動してみたつもりですが、私が自分から発言したり行動するとチーフはこわい顔つきや口調で圧力をかけてくるので、「こわい」「苦手」と言う意識が先行して怖くて話しかけられなくなってしまいました。チーフが近くにいるとドキドキして震えてしまったり、何か言われないかビクビクしてどっと疲労が溜まるのが自分でもわかります。
業務に直接的に関係ないような些細なミスをしてしまった際に大きな声で怒鳴られたり、汚い口調で「だからこうすれって言ったよね」など心に刺さるような言い方をされます。もう一人の担任の先生がすると「ありがとう!」と声をかけてもらえるようなことでも、私がすると「余計なことをしないで」と冷たくあしらわれたり…物を渡す際に投げて渡してきたり…正直私が気に入らなくて嫌がらせされているとしか思えません。
何も説明されず「これやっておいて」と業務を任され私は何をすればよいか分からず(質問をしようとするともうすでにそこには居なくなっていました)困っていると、気を利かせてくれたもう一人の担任の先生がチーフに聞きに行ってくれたり、日々フォローしてもらったりして何とか過ごしていますがずっとこのような状況が続くようなら耐えられる自信がありません。私のメンタルが弱すぎるのかもしれませんが…
しばらくしてその事を周りの先生に相談したら、チーフは前からそのような事を繰り返し、辞めて行った先生がいると聞きました。その時は私よりもひどかったそうです。
先輩保育士に敵意を向けられ…
私は結婚・妊娠をきっかけに努めていた保育園を辞め、こどもが少し手がかからなくなったのをきっかけに違う園でパートで保育士をしています。今働いている園では長くパートをしているお局様保育士さんがいるのですが、あることがきっかけでその方に敵意をむき出しにされてるようになりました。
そのきっかけとは、日常的な場面で雑談をする機会がありその保育士さんに「あなた結婚しているの?」と聞かれて、「はい、こどももおりまして手がかからなくなったのでお仕事復帰しました!」と答えると「旦那さんと仲良くやってるのね〜うらやましいわ、お子さんも可愛い時期でしょ…」とこの会話からモラハラが始まりました。
次の日出勤しいつも通り「おはようございます」とあいさつした時から、「あれ?冷たいな」と感じてはいました。他の人には笑顔で接するのに、私には無機質に「はい」と答えるだけです。
後々、他の保育士に聞いた話ですが、陰で私のことを「職場で色気づいて本当プロ意識のない女」と言っていたそうです。たしかにメイクをしたり、こどもたちに可愛いと言ってもらえるよう髪の毛を結って行ったりはしていましたが他の保育士に比べて目立っているわけではないのに…
また、そのモラハラしてくる保育士は未婚で、私のような一見明るくて幸せそうな女性が嫌いだそうです。私だって幸せなことばかりではないのに…。前も同じような理由で新婚さんのパートをいじめていたと聞きました。
もう、仕方ないと思って最近は割り切ってその人とは極力関わらないようにしています。
同性への環境型セクハラ…
私は新卒から勤め始め、3年目の保育士です。ある程度仕事にも慣れ始め、どんどん仕事の楽しさが分かってきたようなそんな時期です。毎日こども達に会えるのも楽しみで基本的には楽しい毎日を送っています。
なのですが一つ困ったことがあります。組んでいる保育士さんに少しばかり苦手な人がいるんです。
何かにつけてその保育士さんは「彼氏とはどうなの?」「結婚はいつするの?」「子作りはしているの?」「週に何回?」などと聞いてきます。最初は会話のネタかな?程度に思っていましたが、そのいじりはさらにエスカレートします。
突然股を手で触られ、「良い骨盤だから安産ね!」「若いうちに子ども産んでおいたほうが良いわよ~」などと発言してきました。また別の日には、良い胸ねと鷲掴みにされたりしたこともあります。
しかもそれが保育中に突然だったので、つい「やめてください!」と大きな声で反応してしまいました。それがきっかけで少しおさまりはしたのですが、気まづいような雰囲気でギクシャクするようになってしまいました。
その方以外に不満はないので仕事は続けていきたいと思っていますが、特に女性同士のセクハラは周りの理解がなく、相談しても女性同士のじゃれ合いとしか思われずに困っています。
実際に起こった保育士への3つのパワハラ訴訟事例!
鹿児島県鹿児島市で起きたパワハラ
鹿児島県鹿児島市の認可保育園では、園長のパワハラなどを理由に約10人の保育士が退職願を提出しました。現場の声に一切耳を貸さず、劣悪な職場環境で保育士は長い間働かされていたのです。しかし、もっと問題なのがそれは鹿児島県内では珍しいことではなかったことです。
もちろんこれだけでは、どのようなパワハラだったのかは分かりません。
この事例では半年近くという長い期間、保育士と園側の激しい対立が続き、最終的にはパワハラをしていたとされる園長が辞めるという形で解決しました。退職届を提出した中の一部の保育士が退職願を撤回して、継続して保育園で勤務することになったのです。
神奈川県横浜市で起きたパワハラ
神奈川県横浜市では、保育士側が園長と副園長を提訴した事例があります。園長と副園長による深刻なパワハラが原因でこの騒動は起きました。
深刻だった問題が多々あげられています。赤ちゃんに賞味期限切れのミルクを与えるよう園長が命令していたり、園で使用するおもちゃ等は保育士が準備するよう指示していたそうです。
他にも園長・副園長都合で勝手に保育参観が当日にいきなり中止にしたり、園児や保護者の前で机を蹴飛ばしたり平気で保育士を怒鳴ったりするなど、時には保護者などを巻き込むような事もあったのです。
中には保育士側の心身が削られるような問題がありました。園長・副園長が監視カメラで必要以上に保育士を見張ったり、保育中にも関わらず1時間以上にも及ぶ一方的な叱責、「明日から来なくていい」と退職を強要したり気に入らない保育士を園長室に4時間以上拘束するような事もあったのです。
この保育園ではたった1年余りで20人以上の保育士が辞めさせられ、平均勤務年数はなんと1年にも満たなかったのです。ほとんどの保育士が1年経たずに辞める・辞めさせられるような状況でした。
宮城県仙台市で起きたパワハラ
宮城県仙台市では他2件とは異なり、園長ではなく園を運営する理事長からのパワハラを訴えた事例があります。この事例ではパワハラを受けたのは、園長や事務局長、事務長らの6人。また、それを含む12名がパワハラが原因で退職してしまったのです。
事務局長などは日常的に理事長から不当な扱いを受けていました。園の状況や保育士の人手不足により0歳児保育は受け入れは当面難しいと説明すると「お前は黙っていろ」などと罵倒されたのです。
さらに園長に突然、「新園長を迎えるから。お前は副園長としてなら雇用してやってもいい」などと伝えられたのです。これについては流石に園長も抗議をしましたが「従業員が口出しすることではない、黙っていろ」などと園長の声を全く聞き入なかったのです。
他にも多くの職員が罵倒されたり、人格否定などを繰り返され、心身ともに疲れてしまい続々と退職が相次ぎました。
ハラスメントの対処法や解決法!
まずはしんどくなってしまった心をお休みさせてあげましょう
辛い時は休みましょう。将来のために今ちょっと休みましょう。
この数か月の決断で、もしかすると自分のこれからの長い人生に影響が出るかもしれないのです。「いや、でも明日の仕事が…」多くの保育士がこう思うかもしれません。
保育士はすぐ子どもの顔や仕事のことを思い浮かべます。真面目で真摯で良い反面、自分を犠牲にしすぎはよくありません。
「等身大の自分にできることは限られています。完璧じゃなくていいのです、取り返しがつかなくなる前に自分をしっかり休ませてあげましょう。」
これからの長い人生と、目先の数ヶ月のこと、どちらが大事でしょうか?今いじめやハラスメントを受けて悩んでいる数ヶ月の決断で、この先何十年という人生を左右してしまうかもしれないのです。
自分が頑張りすぎて燃え尽きてから休んでも、起き上がるのにとても時間がかかります。退職&転職、ハラスメントをやめさせる場合でも、しんどいとき、疲れたときは、まずは必ず休んで回復させてください。
受けたパワハラの証拠を残す
パワハラの基準は実に曖昧で、どこからがパワハラに当たるのか決まっていません。仮にパワハラを労働基準監督署などに訴えたとしても、園長や主任が否定すれば棄却されてしまうだけでなく、結果的に自分の立場が悪くなるだけです。
話し合いにもっていく場合でも、公の機関に相談する場合でも、実際どういったところで何が起こったか?ということを形にして持っておくと話が早いです。
そこで証拠集めの方法です。
手っ取り早く、確実なのは小型ボイスレコーダーで録音しておくのが良いです。
もうひとつはハラスメントの記録をとっておきましょう。
- いつ
- どこで
- だれに
- なにをされた(言われた)
状況が分かるように記録しておきましょう。これで、誰に何を相談するときもバッチリ分かってもらえます。
相談できる同僚や上司を探す
パワハラ、モラハラなど受けて困っている時。やはり、ひとりで悩まず、理解ある身近な人に相談してみてください。
一人で悩んで悶々としていると、悩みに憑りつかれたように四六時中考えてしまう悪循環があります。
反芻思考(はんすうしこう)というのですが、これが本当に良くないです。
- 「あの時こうしていればよかったな・・・」
- 「ハァ、なんてダメなんだろう」
- 「結局どうすればよかったのかな」
- 「やっぱり自分なんて迷惑かけるだけじゃないかな」
されたこと、言われたことがぐるぐる頭をめぐり、ネガティブな気持ちがずーっと続いてしまうんですね。もちろん、ハラスメントの出来事を客観的になんて見られませんし、解決には程遠くなってしまいます。
誰でもいいからただ単に相談するというのはおすすめできませんが、自分の悩みを理解して解決策を一緒に考えてくれる人、話してホッとする人に相談すると良いでしょう。
また、今勤めている職場の園長や主任、先輩など、ハラスメントに直接関係のないひとに相談してみることも、強くおすすめします。
「そんな大変な目に合っていたんだね…」「そんなとこさっさと辞めちゃいなよ!」「お疲れ様、まずは休もう。」という具合に、事情を知ることであなたに寄り添い力になってくれるはずです!
嫌だと園長や上司にはっきり言い返す
モラハラやパワハラをしてきた本人と直接話し合うという方法です。確かに、根本的な解決につながりますが、結構リスクもあります。そもそもなかなか勇気のいる行動ですよね。
パワハラやモラハラは、やっている人が無意識に行っている可能性もあります。例えば、、、
- 良かれと思って言った
- 教育と思ってわざと厳しい態度をしていた
- もともとぶっきらぼう系の人だった
- こっちの業務量を知らなかった
- こっちが失礼なことをしていた(相手にも言い分があった)
こんなケースはいくらでもあります。相手と直接話し合うことはとても大事なことです。上手くいけば、心を通わせる仲間になるかもしれません。
でも、多くは望めません。余計こじれることだってあります。勇気を出して直接言う場合は、相手を敵対視せず、真剣に誠意をもって話してみてください。
自分の感じていることを素直に言えないのも意味ないですし、かといって誤解されるような伝わり方になっても意味はありませんまた、「まあ、失敗したら辞めて新しいとこへ行こう!」ぐらいの気持ちですと楽です。
こっちが誠意をもって伝えているのに、分かってくれない場所ならば仕方がありません。
実際、成功しても失敗しても、ハラスメントに立ち向かった自信と経験はこれからの人生に役立ちます。勇気をもって相手と向き合うことは、決して悪いことではありませんよ。
園長のパワハラを外部の機関に訴える
主任のパワハラであれば、その上の立場である園長に相談するのもありですが、園長からパワハラを受けたら主任に相談しても解決できないことも多いです。
園長からパワハラを受けた場合の対処法としては外部の機関に訴える方法があります。
- 労働局や労働基準監督署の労働相談コーナー
- 労働条件相談ほっとライン
- 法テラス
- 弁護士など
外部機関に訴えたら、保育園での立場が悪くなるのではと思う方もいるでしょう。ですがこういった相談窓口は匿名でも受け付けてくれますから、バレずに訴えることも可能です。※匿名だとバレはしませんが慰謝料請求はできません。
それでも訴えられた園長や上司は反省するもしくは考えを改めてくれる可能性はあるので、やる価値はあるでしょう。
別の保育園に転職をする
パワハラを受けても自分一人が耐えていればいいと思う保育士もいるでしょう。または今だけ我慢すれば、と働き続ける人もいるかもしれません。ですがパワハラを受けたままその保育園で働き続けるのは非常に危険です。
例えばこのようなことにもなりかねません。
- どんどん無理難題を押し付けられる
- 自分に自信がなくなり、自己肯定感が下がり続けてしまう
- 退職する保育士が増え、自分に負担がかかる
- 心身ともに追い詰められてしまう
- 負担が園児に悪影響を与えることも
- 訴えてもますます働きづらくなる
- 保育園内の人間関係が悪化
保育士の離職理由では、人間関係のつまずきが圧倒的
よくある話なんです。パワハラやモラハラで悩んでいるならば、いっそのこと環境を変えてしまいましょう。人は簡単には変わってくれませんが、環境は自分で変えていくことが出来ます!逃げ、負けたと思う必要は全くありません。悪い環境ではどんどん悪くなってしまうばかりです。
今の世の中待機児童が増え、幸い保育士不足によって保育園は保育士さんをどこも欲しがっています。スマホ、SNSの普及で情報はすぐ広がりますし、見つけられます。
保育士の働き方も徐々に見直されてきている時代です。
あなたが満足して働ける保育園はきっとあるはずです。今までは変えられませんが、これからは変えられます。
これからの人生のために、転職しましょう。時間がない方は保育士転職に特化した転職サイトを使うのもおすすめですよ!
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回は保育士の深刻なハラスメント問題について触れましたが、パワハラ・モラハラなどのハラスメントは、保育士にとって身近な存在かもしれません。
ハラスメントかどうか?ということよりも何よりも先に、自分が今辛いかどうかが問題です。辛かったら休んで、空気が合わないと感じたら転職してみる。
もちろん、入って辞めてを繰り返すのはおすすめしませんが、辛いことをじっと我慢はもっとおすすめできません。よりよくない事態を引き起こす可能性すら出てきます。
辛いときは休んで、職場から離れてゆっくりハラスメントに当たるかどうか?を考えると、広い視野でとらえられ、これからの明るい未来に繋がりますよ。
当サイト「保育士くらぶ」を運営している弊社アスカグループは、保育士・幼稚園教諭の方向けの日本最大級求人サイト「保育求人ガイド」も運用させて頂いております!専門のアドバイザーが多くの保育士・幼稚園教諭の方を対象に、20年以上にわたり転職・キャリアサポートを行っていますので、転職のお手伝いもぜひさせて頂ければ幸いです!
よくある質問
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保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。
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