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秋は、自然とのふれあいが最適な季節です。落ち葉やどんぐりを使った遊びや秋の果物の収穫体験、または散歩で季節の変化を感じることなど、豊かな自然を体験できます。この記事では、自然を活かした秋の遊びのねらいやポイント、保育園で行える秋の遊びや秋の製作などを詳しく解説していきます。「保育園で取り入れるのにおすすめな、秋らしい遊びを知りたい」と、活動のレパートリーをお探しの方は、是非参考にしてみてくださいね。
自然を活かした秋の遊びのねらい
季節の移り変わりを実感する
自然を活かした秋の遊びのねらい1つ目は、子どもたちが季節の移り変わりを実感することです。秋は気温や景色が変化し、落ち葉やどんぐりなど、秋ならではの自然物が身近になる季節です。これらの自然に触れる活動を通じて、子どもたちは四季の変化を実感することができます。例えば、落ち葉拾いや自然観察を行うことで、色づく木々や秋特有の植物や虫に気づくきっかけを得られますよ。また、触感や匂い、音などを楽しむことで、自然とのつながりが深まり、季節の移り変わりを体感できます。
秋を五感で感じる
自然を活かした秋の遊びのねらい2つ目は、子どもたちが秋を五感で感じることです。秋の自然は、視覚や聴覚、触覚や嗅覚と味覚など、五感を通じて楽しむことができます。例えば、赤や黄に色づいた木々を見て視覚を刺激し、風が運ぶ落ち葉の音を聴いて聴覚を感じます。さらに、落ち葉や木の実を触った時の感触や、秋の食べ物の味や香りも、五感を通して秋を感じることができますね。これらの体験を通じて、子どもはより深く秋という季節に親しみ、自然との豊かな関わりを育むことができるでしょう。
自然にある物で遊ぶことにより想像力を養う
自然を活かした秋の遊びのねらい3つ目は、自然にある物を使って遊ぶことで、子どもたちの想像力を養うことです。落ち葉や木の実、どんぐりや小枝など、秋は様々な自然物があふれています。これらの自然にある物を使って、子どもたちは作品を手作りしたり、新しい遊び方を考えたりすることができます。例えば、どんぐりを動物に見立てたり、落ち葉で装飾を製作したりすることで、想像力を養うことができますよ。こうした創造的な遊びは、子どもたちが物事に対する新たな視点を持つきっかけとなり、好奇心を刺激して、自発的な学びの促進につながるでしょう。
保育園で行える秋の遊び
落ち葉を集めたプール
保育園で行える秋の遊び1つ目は、落ち葉を集めたプールです。落ち葉をブルーシートの上にまとめ、プールのようにして楽しむ遊びです。落ち葉ならではのバリバリという音や感触、匂いなど、秋ならではの自然を五感で感じることができ、感性や想像力を育むことができますよ。また、友達と協力して落ち葉を集めることで、他者と協力する大切さも学べます。遊ぶ際には、落ち葉が顔や目に当たらないようにしましょう。もし、感覚過敏などで落ち葉を集めたプール遊びを嫌がる子どもがいたら、他の遊びを取り入れてあげてくださいね。
秋の自然の物を使ったおままごと
保育園で行える秋の遊び2つ目は、秋の自然の物を使ったおままごとです。落ち葉や木の実、どんぐりや木の枝などを食材や道具に見立てて、おままごとを楽しみましょう。自然ならではの素材を食材に見立てて遊ぶことで、子どもの想像力が刺激されます。また、自然にふれあいながら遊ぶことで、季節を感じることができるのも魅力のひとつです。友達と協力しながら役割を分担して遊ぶことで、コミュニケーション能力や協調性も育まれますよ。
秋の自然クイズ
保育園で行える秋の遊び3つ目は、秋の自然クイズです。秋の自然クイズには次のようなクイズがあります。
キリギリスやコオロギなど秋ならではの虫の鳴き声をクイズにする
・自然物の音ビンゴ
秋の自然物にちなんだ擬音語でビンゴをする
このようなクイズを通じて、子どもは秋の植物や動物についての知識を深め、季節の変化に気づく感性を育むことができます。友達同士で問題を出し合うことで、楽しく学びながらコミュニケーション力も高まりますよ。
秋の食べ物を使った遊び
保育園で行える秋の遊び4つ目は、秋の食べ物を使った遊びです。例えば、サツマイモや栗、柿など、秋に旬を迎える食べ物をテーマにした遊びです。サツマイモ掘りや栗を使ったおままごとなど、実際に触れてみることで、食べ物の形や感触を学ぶことができますよ。さらに、収穫した野菜や果物の絵を描いたり、食べ物の色や大きさを比較するゲームを行うことで、自然の恵みを感じながら、食への興味を育むことができます。また、遊びの中で「いただきます」の習慣や、食べ物への感謝の気持ちも自然と身につけられますよ。
秋の虫取り
保育園で行える秋の遊び5つ目は、秋の虫取りです。秋は、バッタやコオロギ、カマキリなど、様々な虫が活発に動く季節です。園庭や近くの公園で虫取りをして観察をすることで、楽しみながら自然の生き物に触れることができますよ。虫取り網や虫かごを使って、友達と協力しながら虫を探すことで、探究心や協調性が育まれます。また、虫を捕まえた後は、どんな虫なのかを図鑑で調べたり、特徴をみんなで話し合ったりすることで、生き物に対する興味や知識が深まるでしょう。
保育園で行える秋の製作遊び
落ち葉お面
保育園で行える秋の製作遊び1つ目は、落ち葉お面です。必要な物や作り方は次の通りです。
・小枝
・ハサミかカッター
・穴あけパンチ
・輪ゴム×2
・画用紙
・木工用ボンド
②画用紙を顔の大きさにハサミで丸く切り取る
③両端に穴あけパンチで穴をあけ輪ゴムを括り付ける
④木工用ボンドで落ち葉や小枝を貼り付ける
⑤ボンドが乾いたら目の位置に穴をあけて完成!
自分の顔はもちろん、動物の顔などをイメージして作るのもおすすめですよ。
落ち葉でお絵かき
保育園で行える秋の製作遊び2つ目は、落ち葉でお絵かきです。必要な物は次の通りです。
・木工用ボンド
・画用紙
・マジックやペン
・ハサミ
落ち葉を貼り合わせて動物や木などを作ったり、色や形を楽しみながらオリジナルの作品を作るという遊びです。落ち葉は色や大きさも様々で、観察してみると面白い発見があるかもしれません。また、どんな木の実が地面に落ちているのかも探してみましょう。
どんぐりのコマ
保育園で行える秋の製作遊び3つ目は、どんぐりのコマです。必要な物や作り方は次の通りです。
・つまようじ
・キリ
・はさみ
②つま楊枝を適当な長さに切り、とがっている部分は捨てる
③最初にあけた穴につま楊枝を刺して完成!
どんぐりでコマを作る際には、できるだけお尻が曲がっておらず、中心の軸がまっすぐになっているどんぐりを選ぶのがポイントですよ。
松ぼっくりのアクセサリー
保育園で行える秋の製作遊び4つ目は、松ぼっくりのアクセサリーです。必要な物や作り方は次の通りです。
・松ぼっくり
・ストローorビーズ
・ハサミ
②松ぼっくりが中心になる様に毛糸で結ぶ
③ストローをビーズ状の形にカットする
④松ぼっくりを中心にストロー(ビーズ)を通す
⑤通し終わったら端を結んで完成!
松ぼっくりの数を増やしたり、ストローの色を変えたりと、様々なアレンジができますよ。
どんぐりのやじろべえ
保育園で行える秋の製作遊び5つ目は、どんぐりのやじろべえです。必要な物や作り方は次の通りです。
・細長いどんぐり×2
・つま楊枝×2
・キリ
②左右の穴につま楊枝を斜め下になるように刺す
③細長いどんぐりにそれぞれ1つずつ穴をあける
④つま楊枝の先に細長いどんぐりを刺す
⑤真ん中のどんぐりよりも左右のどんぐりが下の位置になる様に調整して完成!
つま楊枝やどんぐりにペンで色を塗ったりするのもおすすめです。
保育園で行う秋の遊びのポイント
怪我に気をつける
保育園で行う秋の遊びの1つ目のポイントは、怪我に気をつけることです。秋の自然遊びでは、落ち葉や木の実、枝などを使うことが多いため、尖った物や硬い物に触れて怪我をする可能性があります。特に、落ち葉の下に隠れている石や枝に気をつける必要があります。また、虫取りや外での活動中に転倒することもあるため、園児たちには適切な靴を履かせて、安全な遊び方を事前に教えることが大切です。また、保育士は活動前に必ず遊び場の安全確認を行い、活動中も常に目を配ることで、子どもたちは安心して秋の自然遊びを楽しむことができますよ。
遊具以外の屋外あそびの注意点については文部科学省でも記載されています。
こちらも確認:https://www.mext.go.jp/sports/content/1397128_5-5.pdf
衛生面に注意する
保育園で行う秋の遊びの2つ目のポイントは、衛生面に注意することです。例えば、落ち葉やどんぐりなどを使った遊びでは、手が汚れることが多いため、遊びの後は必ず手洗いを徹底しましょう。また、落ち葉の中には小さいゴミや虫が混ざっていることもあるので、素材を扱う際は子どもたちに注意を促すことが大切です。さらに、感染症の予防として、共有するおもちゃや道具の消毒も忘れずに行い、清潔な環境で安全に楽しめるように配慮しましょう。
天気をチェックしておく
保育園で行う秋の遊びの3つ目のポイントは、天気をチェックしておくことです。秋は天候が変わりやすく、朝は晴れていても午後には急に雨が降ることがあります。そのため、天気予報を確認し、活動内容や場所を柔軟に変更できるように準備しておくことが大切ですよ。特に、風が強い日や気温が急に下がる日は、外遊びを控えるか、適切な服装を着用させることが必要です。また、雨の日には室内でできる秋の遊びを用意しておくなど、どんな天気であっても楽しく過ごせる工夫をしておきましょう。
子どもの好奇心を大切にする
保育園で行う秋の遊びの4つ目のポイントは、子どもの好奇心を大切にすることです。落ち葉やどんぐり、木の実など、秋ならではの自然の素材に触れることで、子どもたちは新しい発見や興味を持つことができます。大人が一方的に遊びを教えるのではなく、子どもが「これは何だろう?」と感じる瞬間を大切にしましょう。また、自然に触れることで五感が刺激され、創造力や探究心も育まれるため、自由に遊びを楽しむ環境を整えることが重要です。
まとめ
秋の自然を活用した遊びを取り入れよう!
いかがでしょうか。今回は秋の自然を活用した遊びについて詳しく解説していきました。落ち葉や木の実、どんぐりなど、秋ならではの素材を使った遊びは、子どもたちにとって貴重な体験となります。自然の物を利用した遊び方を発見し、創造力を膨らませることで、楽しみながら学ぶ機会を得ることができますよ。また、外での活動を通じて季節の移り変わりを感じたり、感性を育てることができるのも魅力です。ぜひ、秋の自然を活かした遊びを保育園で取り入れてみてくださいね。