【2021年最新!】待機児童問題についてどう解決する?去年12月から開始した「新子育てプラン」も解説!

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共働きにとって保育園が決まらないのは深刻な問題…

少子化で子供の数は少なくなってきていますが、保育士さんの減少や女性が社会で活躍するようになった近年は待機児童が社会問題になっています。
最近では、「保育園 落ちた」Twitterで話題になるほど保育園に預けたくても預けられなくて困っている家庭が増えてきました。
共働きの家庭にとって、保育園が決まらない事は仕事にとても支障をきたしてしまう問題です。
待機児童問題は何故なくならないのでしょうか?その原因政府の対策・解決策までご紹介します。

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「待機児童」とは?

待機児童とは、日本において、子育て中の保護者が保育所または学童保育施設に入所申請をしているにもかかわらず入所できず、入所待ちしている(待機)状態の児童をいう。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

待機児童は、日本が抱えている社会問題の一つです。
では、待機児童問題のなぜなくならないのか?その原因について次の章で詳しく解説します。

待機児童問題の原因

待機児童問題の原因は主に2つです。

・家庭環境の問題

まず、女性の社会進出の増加から「共働き」が増えた事。
厚生労働省が集計した「共働き等世帯数の年次推移」によると1980年の共働き世帯は614万世帯ですが、2019年には1245万世帯と倍になってる事が分かります。
次に、都心に子育て世代が増加してる事です。
住む環境や、仕事の影響で都心に人口が集まりやすく、都心での保育園の競争率が激しくなっていく一方です。
そして、「核家族化」も待機児童の原因に挙げられます。
最近は3世代で住むことが減り、都市部を中心に核家族化が増加してます。
仕事をしてる間に祖父祖母に自分の子供の面倒を見てもらう事をしない世代が多くなり、保育園の需要と供給が見合わなくなってきてる事も原因の一つとされています。

・保育園・保育士不足による問題

都内に保育園を増やしたくてもなかなか増やせない問題があります。
国の基準を満たす敷地を確保しないといけないという事。
子供の声がうるさいと近隣住民にご迷惑がかかり、保育園を設置する事を反対される事もあります。
「保育園が少ないなら増やせばいいのでは?」と思う方も多いと思いますが、むやみやたらと簡単に保育園を増やす事ができないのが現実なのです。

また、保育士不足も深刻な問題となっています。
園を増やしても、保育士が不足していれば成り立ちません。
最近では、保育士の資格を所持しながらも、現在は保育士として働いていない「潜在保育士」も増えてきました。

こちらは、厚生労働省が集計した「保育資格保有求職者における保育士を希望する割合」です。
保育士資格を取得してる約5割の方が保育士を希望してないというとても残念な結果になりました。

給与の問題や責任の重さなどから保育士資格を持っていても保育園への就業を希望してない方が増えてきている事も保育士不足の原因なのです。

現状の待機児童の数

令和元年10月の待機児童数は43,822人であり、平成30年10月と比較して3,376人減少傾向ではありますが、待機児童は都市部に集中しているため、待機児童問題はまだまだ解消されません。

厚生労働省が公表している資料中の待機児童の現状を見ると、待機児童の6割超が都市部で発生してることが分かります。

では、待機児童問題の解決に向けて自治体や政府はどのような動きを見せているのでしょうか?
実は、2020年12月から新たに「新子育て安心プラン」を政府は取りまとめ公表しているのです。

解決に向けた新たな取り組み「新子育てプラン」

「新子育て安心プラン」とは?

待機児童の解消を目指し、女性の就業率の上昇を踏まえた保育の受け皿整備、幼稚園やベビーシッターを含めた地域の子育て資源の活用を進めるため2020年12月に政府が新たに始動したプランです。

女性(25歳〜44歳)の就業率を上げるために、出来るだけ早く待機児童の改善を目指してます。
「新子育て安心プラン」では、4年間で約14万人の保育の受け皿を整備するため3つの施策を推進しています。

  1. 地域の特性に応じた支援
  2. 魅力向上を通じた保育士の確保
  3. 地域の保育施設や子育て支援事業の活用

この3つの施策についての内容と施策例を下記にまとめましたので見てみましょう。

・地域の特性に応じた支援

必要な方に適切に保育が提供されるよう、地域の課題を把握しつつ、地域の特性に応じた支援を実施しています。
保育ニーズが増加している地域への支援や子育て安心プランにおける保育の受け皿確保の取組を引き続き推進をしてます。
また、人口減少地域の保育の在り方についても別途検討を進めています。

<施策例>
・新子育て安心プランに参加する自治体への整備費等の補助率の嵩上げ

・待機児童対策協議会に参加する自治体への改修費等の補助基準額の嵩上げと先駆的取組への支援

・巡回バス等による送迎に対する支援の拡充

・利用者の利便性向上のための改修等の補助対象への追加

・魅力向上を通じた保育士の確保

保育士が生涯働ける魅力ある職場づくりを推進するとともに、職業の魅力を広く発信しています。

<施策例>
・情報発信のプラットフォーム構築

・保育補助者の活躍促進

・短時間勤務の保育士の活躍促進

・保育士・保育所支援センターの機能強化

・若手保育士や保育事業者等への巡回支援の拡充

・地域の保育施設や子育て支援事業の活用

利用者のニーズにきめ細かく対応するため、幼稚園やベビーシッターなど、地域のあらゆる保育施設や子育て支援事業を活用しています。

<施策例>
・幼稚園の空きスペースの活用

・ベビーシッターの活用

・育児休業等の取得促進

出典:「新子育て安心プラン」- 厚生労働省

待機児童問題を解決するためにできる事は…

今回は、待機児童について詳しく解説しました。
自治体や政府が待機児童問題に様々な施工をして対策を行っていることが分かりましたね。
待機児童問題を解決するには『保育士の確保』がとても重要になってきます。
保育資格保有求職者における保育士の希望者が多くなれば、待機児童問題を解消する近道になるのではないでしょうか?
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