子供が眠くなるポイントとコツ【寝かしつけ・保育園・お昼寝・赤ちゃん・ツボ・即効性】

多くの保育園のスケジュールに組み込まれているであろうお昼寝の時間。そんなお昼寝の時間になっても、子供達がなかなか寝てくれない!と困った経験をしたことはありませんか?お昼寝には意味があり、子供達のより良い発達を促すための大切な時間です。子供達にはしっかりと休息をとって一日を元気に過ごしてほしいですよね。そこで今回は保育園で使える、子供達が眠くなる方法についてまとめました。背中トントンや音楽、環境を整えるなど、さまざまな眠くなるポイントやコツなど対応策をまとめて紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

保育園でお昼寝をする意味

生活のリズムの安定化

遊びまわる幼稚園児のイラスト

ではまずはじめに、保育園でお昼寝をする意味を押さえておきましょう。まず1つ目の意味は、子供達の生活リズムの安定化です。睡眠は、子供達の発達過程や一日の活動において必要な時間です。保育園の中で楽しく遊び、睡眠をとって休息する。そういった生活サイクルを形成することで、子供達は一日を元気に過ごすことが出来ます。お昼寝の時間をとると、夜が眠れなくなるのではないかと心配される方もいるかもしれませんが安心してくださいね。保育園でお昼寝の時間をとっても、夜には自然に眠くなりますし、一日の生活リズムも整ってきます。子供達は、体力を消耗していても、自分で休息を取ることが難しいです。また、遊びに夢中になったり、入眠を退屈に感じたりしていると、睡眠を嫌がることがあり、疲れた状態が続くかもしれません。そのため、しっかりと食べて、楽しく遊び、そしてゆっくりと休息をとってまた遊ぶといった規則正しい園生活がおくれるよう保育士さんがサポートしてあげましょう。

体や脳を休ませて回復を促す

お昼寝のイラスト「幼稚園の昼休み」

2つ目の意味は、子供達の体や脳を休ませて回復を促すためです。睡眠には、子供達の脳の発達にとって重要な意味をもっています。眠っている間に成長ホルモンが最も多く分泌されるため、きちんと睡眠をとることは、子供のより良い発達に大きなプラスとなるのです。また、眠ることで子どもの脳は午前中の遊びや学びの記憶を整理。それが記憶力を高めていくことにも繋がってきます。睡眠の時間や回数は年齢によっても違い、0歳の子供は午前に睡眠をとる場合があります。年齢や一人一人の子供達に合わせて適切な睡眠の時間を確保しましょう。

保育士くらぶ

子供達が眠くなるポイント

暗闇ではない心地よい環境を作る

次に子供達が眠くなるポイントについて紹介します。まず1つ目は、暗闇にはせず、子供達にとって心地よい環境を作ることです。暗闇にするとチアノーゼや事故などに気付きにくくなることがあります。また、暗闇に対して恐怖心があると寝つきが悪くなる場合も考えられるでしょう。そのため、適度な明るさで心地よい環境を作ることが大切なのです。暗めのフロアランプなどでほんのりとした明かりをつくっても良いですね。さらに、注意すべきことは直射日光。室内はカーテンなどで直接日光が差し込まないようにして調節してみて下さいね。環境という点においては、端がいい、真ん中がいいなど寝る場所にこだわりがある子供もいます。こうした要望には出来る範囲で対応し、安心して入眠できる環境づくりに努めましょう。

眠りに適した衣服を着る

2つ目は、眠りに適した衣服を着るということです。着る衣服によって睡眠の質は変わってきます。眠りに適した衣服に着替えることで睡眠するという気持ちにスムーズに切り替えることができるという効果があるでしょう。また、子供達一人一人では体温が違います。暑がりの子、寒がりの子、さまざまです。各々に合った衣服を着ることでより入眠しやすくなるでしょう。体温の高い子供は、衣服も大人より一枚少ないぐらいがちょうど良いくらいです。寒い冬だからといって、何枚も重ね着させてしまうと寝苦しくなってしまうこともあるので注意しましょう。子供の頃は自分で体温調節するのが困難な場合があるので、保育士さんがサポートしてあげて下さいね。

保育士さんがゆったりとした気持ちで子供達と接する

3つ目は、保育士さんがゆったりとした気持ちで子供達と接することです。なかなか寝てくれない子供に対して焦ったり、なんで寝てくれないのだろうと困ってしまうこともありますよね。しかし、そうした余裕のない気持ちで子供達に接してしまうと、子供達に伝わってしまい、余計に眠れなくなってしまいます。保育士さんがゆったりとした気持ちで接することで安心感を感じ、入眠しやすくなるので意識して接するようにしましょうね。

子供達が眠くなるコツと対応策

背中トントン・耳元で呼吸を合わせる

次に、子供達が眠くなるコツと対応策についてみていきましょう。子供達がなかなか寝てくれないという時に、ぜひ試してみてくださいね。まず1つ目は背中をトントンしながら耳元で呼吸を合わせてみましょう。背中トントンは寝かしつけの中で一番メジャーな方法なのではないでしょうか。この方法で寝かしつけをしている保育士さんも多いことと思います。ポイントは、トントンのテンポ感。そして、呼吸です。はやめのテンポ感を好む子もいれば、ゆっくりのテンポ感を好む子もいます。子供達の好みに合わせて行いましょう。また、はやめのテンポ感から、徐々にゆっくりにしていき心地よい入眠を誘う方法もありますよ。その際に添い寝をして、子供の呼吸のリズムに合わせながら、背中をトントンしてあげることでさらに安心して入眠を誘うことができるでしょう。

頭・おでこ・胸・お腹・背筋のラインを撫でる

2つ目は頭や顔、胸、お腹、背筋のラインを撫でてみましょう。顔の中では特に、おでこから眉間のあたりを撫でることで安心して眠ることができる子もいますよ。また、頭を撫でることで自然と目が閉じていくこともあります。撫でる力加減としては、優しく触れる程度の力で行いましょう。また、ゆっくりゆったりとしたテンポ感をキープすることで安心感を感じ、入眠しやすくなりますよ。上記で紹介した、トントンと組み合わせて行っても良いでしょう。

眉間・ふくらはぎのマッサージ

3つ目は眉間やふくらはぎのマッサージをしてみましょう。トントンしたり、撫でてもなかなか寝付けない場合はマッサージを行うのも良いです。上記で紹介した中にある眉間をマッサージすることで、自然と目が閉じていき、寝る子もいますよ。また、ふくらはぎは第2の心臓と言われるくらい大切なところ。そのふくらはぎをマッサージすることで全身の血流の巡りがよくなり、気持ちよく入眠することができることもあります。マッサージと言ってもゆっくり優しい力加減で行いましょう。子供達が気持ちの良い力加減とスピードでマッサージをして、入眠を誘えると良いですね。

添い寝・抱っこ・おんぶ

4つ目は添い寝や抱っこ、おんぶを行ってみましょう。保育士さんの身体の温もりが伝わり安心感を得やすくなります。添い寝をすると、ついつい保育士さんも眠くなってしまいそうですが、子供達にとったら安心感が倍増し入眠しやすくなるのでおすすめですよ。乳児クラスであれば、抱っこやおんぶをするのも良いでしょう。布団やタオルなどを使って行うと入眠後もラクです。上記で紹介したトントンしたり、撫でるといった行動と掛け合わせても良いでしょう。一方で、抱っこやおんぶで寝る癖がついてしまうと、布団で寝られなくなってしまうことがあります。そのため、頻度には注意しながら行ってください。少しずつで良いので、布団に慣れていけるようにしましょう。

オルゴールや心地の良い音楽をかける

5つ目は、オルゴールや心地の良い音楽をかけてみましょう。もう既に、睡眠時間にはオルゴールや心地の良い音楽を流しているという保育園も多いかもしれません。音楽の音色はリラックス効果をもたらし、入眠しやすくなりますよね。特に、オルゴールは室内の雰囲気をゆったりとしたものにしてくれるため、自然と眠くなる子も多いでしょう。また乳児であれば、保育士さんの声で子守歌を歌っても良いです。歌う際には、音量に注意してくださいね。毎日同じ曲を流す、もしくは歌うことで、睡眠をルーティン化する手もありますよ。ぜひ試してみてくださいね。

静かに読める絵本を読む

6つ目は、静かに読める絵本を読んでみましょう。家庭によっては、寝る前に絵本を読むのが習慣化している子供もいます。そのため、どうしても寝付けない場合は絵本を読む、もしくはお話をするのもおすすめです。「この絵本を読んだら寝ようね」と約束をして、ゆったりとしたテンポ感で読んであげてください。お昼寝に関する内容のものを読むと、物語の世界に入り込みより眠くなるかもしれませんよ。声量に関してはあまり大きな声はださず、ゆったりとした気持ちになるくらいの適度な声の大きさで読んであげましょう。

それでもお昼寝したがらない子供の対応策

園内を少しの時間散歩してみる

では最後に、上記の対応をしてもなお、お昼寝をしたがらない子供に対してできる対応策をご紹介します。どんな寝かしつけをしても、なかなか寝付けないという子もいるので焦らず、対策を行っていきましょうね。まず1つ目の対応策は、園内を少しの時間散歩してみるということです。みんなが寝ている中で元気に遊び始めたり、走り回ったりされると、他の子供達まで安心して眠れなくなりますよね。寝付けない原因として、まだ体力が余っていたり、交感神経が優位になっている可能性があります。そのため、部屋から1回出て園内を散歩してみるのもひとつの手です。他の部屋が空いている場合は少しの間遊ばせてあげるのも良いでしょう。「お散歩したら、もどってきて寝ようね」と子供と約束してから行うようにしてくださいね。

お昼寝の時間を短くしてみる

2つ目の対応策は、お昼寝の時間を短くしてみるということです。年齢によってはお昼寝の時間が必要ないと感じる子供もいるかもしれません。特に3歳児以降は、お昼寝の時間に寝付けない子が多く出てくるでしょう。その場合は、園内で相談し、お昼寝の時間を短くしていっても良いです。3歳児以降であれば、お昼寝の時間を少し早めに切り上げて、様々な活動を行っても身体への支障はあまりないですよ。少し休息をとって、元気に遊ぶメリハリをつけると子供達も元気いっぱいで一日を過ごせるはずです。

家庭での生活リズムをチェックしてみる

3つ目の対応策は、家庭での生活リズムをチェックしてみるということです。特に0歳児から2歳児でお昼寝の時間に寝付けない子は、家庭での生活リズムに問題がある可能性もあります。そのため、保護者の方に家庭での夜の睡眠、生活リズムについてヒアリングすることをおすすめします。家庭での生活習慣に問題があるようだったら、保育園と家庭で連携しながら改善に努めることで、お昼寝の時間にしっかりと休息をとることができるようになるかもしれません。

寝かしつけのNG行動

イライラしながら寝ることを強制すること

子供がなかなか寝付かないと焦ったりイライラしてしまうこともあるかと思います。しかし、そうした余裕のない気持ちで寝かしつけをしてしまうのはNG。イライラしていると、無意識に強い力でトントンしたり撫でてしまっているかもしれません。常に、落ち着いた優しい気持ちで行えるといいですね。また、「寝なさい」と怒ったり、無理に寝ることを強制するのもNGです。寝るまで横で見張るようにじっと見るのも避けましょう。一人ひとりの生活リズムを考慮して適切な対応策を行ってみてくださいね。

まとめ

眠くなる方法を実践して寝かしつけのコツを掴もう

いかがでしたでしょうか。お昼寝の時間になってもなかなか寝付けない子供に対して、どう対応したら良いか少しでも参考になれば嬉しいです。子供達もその日によって体調や気分は変化しています。そのため、いつもは寝てくれるのに、全然寝てくれない!という日もあるでしょう。そんな時でも今回紹介した眠くなるコツや対応策を実践して、焦らずに優しく接してあげてくださいね。お昼寝の時間にしっかりと休息をとって、子供達が元気に1日が過ごせるよう保育士さんがサポートしてあげましょう!

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