0歳児でも楽しめる遊びのアイディア!【特徴・ねらい・室内遊び・外遊びなど】

生後から満1歳未満を乳児と呼び、満1歳から小学校入学までの未就学児を幼児と呼びます。

乳児期は人間が最も成長する時期。保育でできる遊びは0歳児の情緒や感情の形成に様々な効果をもたらします。

子供一人一人の発達に合わせた遊びを取り入れることで更にその効果は大きくなるでしょう。今回は、保育でできる0歳児におすすめの遊びをまとめました。0歳児との遊びに悩んでる方は必見です!

0歳児の特徴は?

成長のスピードが速い

0歳児は、一月一月年月を重ねていくことで出来ることがどんどん増えてきます。成長のスピードがとても速いのが0歳児の特徴的。生まれてしばらくは、自分から体を動かすことが難しいですが、徐々に運動機能が発達することで自分から動けるようになります。そして生後6ヶ月ごろになると、座ることができるようになります。0歳児保育をしていると、子供の発達の速さにとても驚くことがあるかもしれませんね。

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0歳児の遊びのねらい

発達に合わせて徐々に遊ぶことが大事

0歳児は特に発達の差が著しいです。そのため、年齢や各個人のレベルに合わない遊びをしてしまうことは子供自身が楽しむことができずあまりよくありません。0歳児は簡単すぎるくらいでOKです。難しくなりすぎないように子供の反応や様子をよく見て遊ぶことが大事です。0歳児にとってはどんなことも未知の世界です。遊びの種類によっては積極的に参加できないこともあるかもしれません。まずは、保育士さんがお手本を見せて、子供たちみんなが楽しめるような工夫をしましょう。

保育士の真似

乳児クラスの子達は、保育士さんや周りの大人の真似をすることで成長していきます。特に0歳児は、脳が未発達であることからも、意思疎通や頭で考えて自ら行動を取ることが出来ません。したがって幼い子供の成長にとって真似をすることは重要かつ保育士さんはそれを意識した行動を取る必要があります。0歳児に向かって声を発しながら、手で掴んだり触る場面でゆっくりとした動きを心掛けてみるといいかもしれませんね。

保育でできる簡単!0歳児向け室内遊び

手遊び

手遊びは道具に頼らず簡単に楽しめるのが嬉しいポイント。また、手遊び歌は活動前後の切り替えや、園児をまとめたいとき、注目を集めたいとき、活動の導入といった日々の保育にも大活躍します! 子供のリズム感や手先の器用さも育てることができるため、保育の中でも手遊びは積極的に取り組みたい遊びです。季節に合わせた手遊びを取り入れると季節の移り変わりを感じることができますよ。

製作遊び

0歳児の製作遊びにはフィンガーペイントがおすすめ!フィンガーペイントとは、筆を使わずに指で絵を描いて作る製作遊びのこと。まだ、手先が器用ではない0歳児にはぴったりの製作遊びですね。こちらは汚れない、尚且つ0歳から出来るフィンガーペイントの動画になっています。フリーザーバックを用いることで、指に直せず触れずに感触遊びができます。汚れる心配がなく絵の具を舐めてしまうことも防ぐ事ができますよ!衛生面にも気を使わず遊ぶことができますね。

感触遊び

感触遊びとは、触れる・つかむ・ちぎる・丸めるといった触り心地を楽しむ遊びです。感触遊びは、寒天や小麦粉など身近なもので簡単に遊ぶ事ができます。ただし、子供達の中には感触遊びが苦手な子もいるということを頭に入れておきましょう。特に、感触遊びを初めて行う0歳児には未知の世界です。初めは、感触遊びで遊ぶことを強要するのではなく、自然と子供達が少しずつ自分から遊ぶように保育士さん達が仕向ける事が重要になります。また、感触遊びで使う寒天や小麦粉は子供によってはアレルギーの危険性もあるので取り扱う際には注意しましょう。

マット遊び

0歳児のマット遊びは、マットの上でコロコロしたり、ハイハイしたり…といった簡単なものからはじめてみましょう。マットの上でコロコロすることは、平衡感覚を鍛えるのにはもってこいの遊びです。ですが、やりすぎは目が回り気分が悪くなってしまうことがあるので注意が必要。マット遊びにはマットの感触を楽しみながら体を動かして遊ぶことができるといった大きなメリットがあります。また、怪我の予防として、マットが滑らないように滑り止めシートを敷いておくことをおすすめします。

指先遊び

指先遊びは、0歳児でも簡単にできる遊びです。なぐりがきをしたり、シールを貼ったり、ボタンをはめたり外したりして遊びます。0歳児の子達は、保育士さんと一緒に指先遊びを楽しみましょう。指先を使うことで、遊びの中で子供の集中力を養うことができたり、手先を動かす練習が出来ます。また、身体面でも能力面でも非常に役立つのがこの指先遊びの特徴。乳幼児期から積極的に取り入れることで、成長に欠かせないこれらの要素を早くから身に着けることが出来ますよ。シールやボタンなどを誤飲しないように保育士さんがしっかり見守って遊びに取り組みましょう。

保育でできる簡単!0歳児向け外遊び

自然遊び

自然に触れることには、子供達の感覚を刺激する効果があります。自然遊びの中で子供の感覚を刺激してあげましょう。子供の感覚を刺激することで、どんどん自然遊びに興味を持ちます。また、季節によって葉っぱの種類の変化を楽しむことで子供は自然の移り変わりも学ぶことができますよ。メリットが多い自然遊びですが、外に落ちてる物によっては危険なものもあります。例えば、先が尖ってる木の棒などで子供が怪我をしてしまう事もあるかもしれません。どんなことが危険か判断ができない0歳児の自然遊びは常に保育士さんが監視することが必要不可欠です。

ボール遊び

ボール遊びの最大のメリットとしては運動能力の向上がとても期待できることです。あまり大きすぎず、柔らかいボールを使用しましょう。まだ、遊びのルールをうまく理解できない0歳児にはボールをコロコロ転がしてみたり…とルールがない遊びを提案してみるのはいかがでしょうか。保育士さんが目を離さないで見ててあげたりと怪我がないように注意して一緒に遊んであげましょう!

砂場遊び

砂場遊びは、感覚を育てたり、運動能力が上がったり、社会性や協調性が身についたりと0歳児に様々なメリットをもたらすおすすめの遊びです。0歳児の砂場遊びでは砂に慣れさせることが大事。0歳児は砂に触れたことがない子たちが多いと思います。0歳児はまだ、手指や腕を自由に動かせません。最初は保育士さん達で、砂で遊ぶ姿を積極的に子供たちに見せていきましょう。砂で遊ぶ保育士さんを見て、子供たちも砂に対して抵抗感が薄くなり自分から砂で遊ぶようになるかもしれませんよ。

0歳児の遊びのポイント

安全面に気をつける

0歳児は何でもかんでも口に入れようとする時期。危険な行動がまだ理解できない年齢です。0歳児が遊びをするときは特に安全面は気をつけましょう。子供が誤って口に入れてしまいそうなものは使用を避けたり、誤飲すると特に危険なものは極力扱わないようにしましょう。また、目を離さないといった基本的なことも意識することが大切です。前述でも書きましたが、扱うものによっては子供のアレルギーチェックもきちんと行いましょう。外で遊ぶときは虫刺されにも注意したいですね。保育士さんが常に子供達の遊び場所の安全管理を怠らないようにしましょうね。

こまめに休憩をとる

体力がまだついてない0歳児の遊びではこまめに休憩を設けることが大切。特に、外遊びでは夢中になっていると休憩を取るのを忘れがちなのでちゃんと設けるようにしましょう。夏場に遊ぶときは熱中症や脱水症状の危険性も上がりますので保育士さんは注意が必要です。水分補給の時間をしっかり取りましょう。子供達が室内で遊ぶ時も、室温は適温かをしっかり確認するようにしましょうね。保育士さんは子供の健康状態を常に配慮をして、思いっきり遊びを楽しめるように心掛けることが大切です。

適切な格好で遊ぶ

季節に合わせて適切な格好で遊ぶようにしましょう。夏場の格好は暑すぎず、冬場の格好では防寒対策はできているかといったことを確認して遊びましょう。特に、冬場に雪が降っているときは事前に保護者の方に雪遊びをするので防寒ができ、雪でも安全な格好を用意することを伝えるようにしましょう。適切な格好で遊ぶことで子供達は安心安全に遊ぶことができますね。

触れ合いを大切に

0歳児の子供達は上手く言葉を伝えることが出来ません。また、0歳児は保育士さんの言葉を聞いて理解することも難しいです。自分から遊びに対して上手く取り組むことも厳しいでしょう。そのため、意思疎通が難しい0歳児にはスキンシップを大切にすることを心がけましょう。0歳児にはなるべくゆっくりと語りかけるようにコミュニケーションを取る姿勢を保育士さんが心掛けることが大切です。

0歳児でも認識しやすい色を使う

0歳児は視力が発達していないため、まだまだ知らない色も多いです。0歳児は遊びを通じてなるべくいろんな色と出逢わせて視覚を刺激してあげることが大切。0歳児は、淡い色などは認識しにくいです。0歳児には鮮やかな原色などはっきりとした色を保育士さんは用意しましょう。0歳児が認識しやすい色は白・黒・赤の3色と言われています。この3色の色を用いることで0歳児の興味が惹きやすくなりますよ。

様々な遊びを取り入れる

同じ遊びばかりでは飽きてしまうので、日替わりで新しい遊びを取り入れましょう。上記で紹介したように0歳児におすすめの遊びは多くの種類があります。ぜひ園で取り入れてみてください。出来るだけ多くの遊びを取り入れることで子供達は様々な能力を身につけることができます。子供達の得意不得意を観察してみたりといった保育士さんの工夫次第で遊びの幅はどんどん広がりそうですね!

まとめ

0歳児が遊びやすい環境を整えよう

今回は、0歳児におすすめの遊びやそのポイントをまとめてみました。いかがでしたでしょうか。0歳児が遊びやすい環境を整えることで遊びの効果が更に増すことがわかりましたね。0歳から積極的にいろんな遊びを取り入れることはとても大切なことです。保育士さんが0歳児が遊びやすいようにお手本を見せたり、発達に合った遊びを行う…といった工夫をすると0歳児との遊びがますます楽しめると思います!意思疎通がまだ難しい0歳児には遊びの中でスキンシップを取ることから始めてみてはいかがでしょうか。

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