保育園で構成遊びを楽しもう!【例・ねらい・ブロック・効果など】

保育園で子供たちは多くの遊びをしていることでしょう。楽しむことも重要ですが同時にさまざまな成長をしてほしいと思う方も多いのではないでしょうか。そういった際にうってつけの遊び方が構成遊びです。具体的には積み木やブロック、粘土などを用いて形を作ったり壊したりする遊びです。構成遊びには子供の成長度合いなどに沿った遊び方も可能なので幅広く楽しむことができる遊びとなるでしょう。様々な構成遊びの遊び方や効果について紹介いたします。

構成遊びとは

自由に組み立てたり壊したりする遊び

保育園ではさまざまな遊びをするでしょう。さまざまな遊びの中でも、構成遊びはいろいろなパーツを組み立てて何かを作ったり揃えたり、さらには壊したりするという遊びのことを指します。具体的には積み木やブロック、粘土、折り紙などを使って形を作って楽しむもので、子供たちがが自由に発想していく遊びと言えるでしょう。構成遊びをすることで様々な効果も期待できるので、そのような効果を意識しながら子供と遊んでいくとより良いでしょう。

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構成遊びのねらいや効果

想像力を養う

構成遊びには想像力を養うというねらいがあります。作るものをイメージしてどのようなパーツが必要か考えたり、それぞれのパーツやできた形を何かに見立てたりすることによって想像力が豊かになっていくでしょう。またこのブロックをここに置いたら崩れるかもしれないなどの予測する力もつきます。こういった作業の成功や失敗を重ねていくことによって、だんだんと子供たちのイメージする力が養われていくことを実感することでしょう。

図形への理解を深める

構成遊びによって図形への理解も深まるでしょう。構成遊びを続けていくと、作品も並べただけの形から複雑な図形へと変わっていくものです。子供自身が試行錯誤しながら思った通りに図形を作成していくにあたって、形の組み合わせやパターンを覚えていくことになります。数多くの図形に触れていく中でより多くの新たな図形を知ることにもなっていくでしょう。また思ったように図形を作っていくことができることでより図形に興味が湧いていくのではないでしょうか。

手先が器用になる

構成遊びには手先が器用になるという効果があります。ブロックや積み木を高く積んだり自分が思い描いた形に近づけながらパーツを置いたりする際に、丁寧な操作が必要がとなります。また粘土や折り紙で思った通りの形を作っていく作業にも繊細さが必要とされるでしょう。こういった遊びでだんだんと指先の感覚も研ぎ澄まされていき、手を思った通りに動かす能力も上がっていくでしょう。徐々に想像通りに細かく作品を作ることができるようになっていく楽しさも感じるのではないでしょうか。

集中力が増す

構成遊びには集中力を高める効果も期待できます。先に述べた器用さとも通じますが細かい作業や地道に作り上げていく作業が必要となっていくので、構成遊びでは集中力をかなり要します。また何日もかけて作るような場合はすぐに終わらない作業を諦めずに続けたり、他の日に途中から作業を再開したりといったことが必要です。このようなことから集中力が身につき、さらには研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。すぐに飽きてしまうことが多かった子供の集中している様子を見ると、大きな成長を実感できそうですね。

構成遊びの種類

立体構成遊び

一つめの構成遊びの種類は立体構成遊びです。例えばバランスを考えながら積んでいく積み木遊びや、はめ込んで組み立てていくブロック遊び、自由に形作ったりくっつけたりする粘土遊びなどが立体構成遊びに分類されます。どのような形のものが安定し、どのようなものが崩れやすいのかという知識やそういった経験を得ることにつながっていくことでしょう。また立体のものをイメージしてその通りに作り上げていくことで想像力が豊かになり、楽しさを感じていくのではないでしょうか。

平面構成遊び

もうひとつの構成遊びの分類としては平面構成遊びが挙げられます。例えばお絵かきや折り紙といったものが平面構成に分類されます。平面構成遊びでは色の使い方や図形への理解力などの成長につながります。特にいきなり何かの絵を描くということが苦手な子供たちは並べたり揃えたりして作品を完成させていくことによって、だんだんと色や形で遊ぶ楽しさを実感し、イメージが形になっていくことを楽しみ始めていくでしょう。

おもちゃを使った立体構成遊びの例

積み木遊び

構成遊びの代表例といえば積み木遊びでしょう。子供たちが自由に積み木を積んで楽しむという遊びです。特に大きなものも作りやすく、置くときには丁寧な動きも必要とされることでしょう。様々なものに見立てやすいということもあり、家や生き物などをイメージしながら積んでいくことも可能になるでしょう。口に入れないように積み木の大きさを工夫して、もしも万が一口に入れてしまった際にも安心できる素材のものを選ぶと年齢が低い子供たちのクラスでも楽しめる遊びとなります。

ブロック遊び

継ぎ目があるブロックをつなげていくというブロック遊びは構成遊びの中でも自由度が高い遊び方となります。継ぎ目がある分積み木などでは作ることができなかったものなどを作ることもできるはずです。丁寧に置くという動作ではなくしっかりとはめこんでつながるという感触を感じながらの作業を体験し、新鮮さをも同時に味わえることでしょう。崩れる心配も少ないので大きいものを作ることや、数日かけて作ることも可能になります。イメージしていたものに近いものをつくることができ、より達成感を感じることができるでしょう。

粘土遊び

粘土を使うことでも構成遊びができます。お題を決めて作るのも良いでしょうし、粘土遊びでは作成できるものの自由度が高いのでそれぞれが好きなものを作ることも良いでしょう。積み木やブロックと違い、パーツごとに形が分かれているわけではないため構成遊びに慣れてきた子供たちに適した遊びと言えるのではないでしょうか。また比較的年齢が低い子供たちと粘土遊びをする際は口に入れないようにしっかりと見ている必要があることには注意しましょう。

おもちゃを使った平面構成遊びの例

カラーマグネット

カラーマグネットを使うことによって平面構成遊びができます。丸や三角、四角などの様々な形や色のマグネットをマグネットボードに貼っていき、新たな図形を作り出すという遊び方をすると良いでしょう。マグネットであるためあまりかさばることもなく、置き場にもあまり困らないでしょう。加えてマグネットボードに貼り付けておけば良いので何日かかけて作成する場合でも保存は容易です。崩れることもあまりなく、やり直しも可能なので手始めに行う構成遊びとして良いのではないでしょうか。

折り紙

折り紙も構成遊びに分類されます。完成品を想像して折ったり、もしくは何枚かを組み合わせて何かを作ったりして遊びます。またそういった通常の遊び方に加えて切ったり、ちぎったり、重ねたりといった工夫をしながら新たな形を作り出しても良いでしょう。ブロックや積み木といったおもちゃではできないほどのバリエーション豊かな形やものを作ることができます。また丸めたり貼ったりすることによって立体的な構成遊びも可能になるでしょう。

自分で製作する構成遊び

絵を描く

他の遊びのようにさまざまな形のパーツを組み立てたり揃えたりという遊び方ではないですが、絵を描くことも構成遊びの一種にあたります。絵を描くことで昔の体験を思い出したり見たことがあるものをイメージしたりといったことが必要になります。テーマなどを決めて絵を描くことで想像力が養われることでしょう。また白紙の画用紙に何かを描くことで、いちから作品を自力で作り上げるということを経験し達成感を感じるのではないでしょうか。描くもののお絵描きの遊びは幅広い年齢層の子供たちが楽しむことができる遊びと言えるでしょう。

工作をする

工作も良い構成遊びになります。もともと形や大きさが決まっているパーツを使うのではなく、お絵描きと同じように自由に形などを変えて作ることができることが良い点と言えるでしょう。さらにはペットボトルや空き箱など様々な材料を用意して、それらを切り貼りすることによって他のものに見立てていくという作業は他の遊び方以上に手を動かすことにもつながるでしょう。工作遊びのために、使い終わったティッシュの空き箱などを保存しておいても良いかもしれませんね。

構成遊びのポイント

人数に合わせたおもちゃを用意する

構成遊びが子供たちの自由な発想などを活かした遊びであるため、おもちゃなどが足りずに作りたいものが作れなくなってしまうということは避けるべきでしょう。また使いたいおもちゃの取り合いにつながってしまう可能性もあるので人数に合った量のおもちゃを用意することで、子供たちが何も気にせずのびのびと遊ぶことができる環境づくりを目指しましょう。そのような環境が子供たちの想像力の成長にもつながっていくのではないでしょうか。

作品置き場を用意する

ブロック遊びなどで何日もかかる作品を作る場合は、制作途中の作品を置いておく場所が必要でしょう。途中まで作成した作品が崩れてしまった場合などには子供たちの広がっていくイメージを壊してしまうことにもつながってしまうかもしれません。さらには集中力が養われる機会も奪ってしまうかもしれません。他の遊びを楽しんだり掃除をしたりする時間に誤って触れてしまわないように、しっかりとスペースを区切っておきましょう。こういった環境づくりが安心して構成遊びを楽しむことにつながります。

集中できる環境を作る

何度も述べているように構成遊びでは集中力を要します。ですからできるだけ子供たちが集中しやすい環境を作るということも意識すると良いでしょう。具体的には子供たちの気を引きそうな他のおもちゃを目の入る場所に置かないことなどです。ときには仕切りなどを用いて形作るイメージの妨げにならないことを意識すると良いでしょう。また行き詰まった子供たちには優しく言葉をかけることで、集中モードに引き戻してあげることなども有効でしょう。

まとめ

構成遊びで楽しみながらさまざまな力を育む

いかがでしたか?今回は構成遊びというテーマで得られる効果や遊び方、注意点について紹介しました。単に構成遊びといっても多くの遊び方があるなと感じたのではないでしょうか。楽しみながら様々な力を育んでいくことができるというのは子供たちにとっても良い遊び方と言えるでしょう。道具を使う遊び方に関しては安全に気をつけることも必要ですが、注意点に気をつけながら現場で実践してみるのはいかがでしょうか。ぜひ子供たちと構成遊びを楽しんでみてください。

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